ホーム スポーツ 履正社高校野球の2026年を総括!大阪春夏制覇から甲子園・秋の大阪桐蔭戦まで徹底解剖

履正社高校野球の2026年を総括!大阪春夏制覇から甲子園・秋の大阪桐蔭戦まで徹底解剖

三枝 朋樹 三枝 朋樹 • 更新: • 公開: • 読了約 25 分
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履正社高校野球部は、2026年に大阪の高校野球界で強烈な存在感を示した。春季大阪大会で10年ぶり6度目の優勝を果たすと、夏の選手権大阪大会でも頂点に立ち、2年連続で大阪桐蔭に阻まれていた夏の甲子園出場を3年ぶりに実現。全国大会では享栄を破って3回戦に進んだものの、三重に2対5で敗れた。さらに秋季大阪大会では、準々決勝で大阪桐蔭に0対7で敗退している。

春と夏の大阪を制しながら、全国の舞台と秋のライバル対決では課題も浮かび上がった2026年。多田晃監督の指導方針、岩本倫之介や辻竜乃介ら主力メンバー、投手陣の構成、歴代の甲子園成績、山田哲人やT-岡田らプロ野球OBまで整理すると、履正社の強さを支える仕組みと、次の世代に引き継がれる課題が見えてくる。

【2026年の履正社高校野球部】春夏の大阪制覇と甲子園の結果を総括

履正社高校野球

2026年の履正社を評価するうえで、まず押さえたいのは春季大阪大会と夏季大阪大会の連続優勝だ。

大阪は全国屈指の高校野球激戦区であり、大阪桐蔭、関大北陽、金光大阪、近大付など実力校がひしめく。そこで春と夏の両方を制したことは、履正社の選手層と試合運びの安定感を示す結果だった。

春季大阪大会は関大北陽との決勝を制して10年ぶりの優勝

2026年5月10日、大阪シティ信用金庫スタジアムで行われた春季近畿地区高校野球大阪府予選の決勝戦で、履正社は関西大学北陽と対戦した。

試合は履正社が7対6で勝利。10年ぶり6度目の大阪府大会優勝を達成した。

履正社の学校公式ブログでも、9回の劇的な逆転勝利として紹介されている。春の大阪大会は単に優勝しただけではなく、最後まで勝負を諦めないチームの姿勢を示した大会だった。

準決勝では大阪学院大を3対0、準々決勝では金光大阪を5対1で撃破。決勝までの過程でも、守備と投手力を生かした試合を展開していた。

ただし、春の大阪王者になった後の春季近畿大会では、5月23日の1回戦で立命館宇治に9対11で敗れている。大阪府内での優勝と、近畿全体での勝ち上がりは別の課題だった。

夏季大阪大会も制覇!箕面学園との決勝は16対2

夏の大阪大会では、履正社が春に続く優勝を狙った。

7月15日の千里青雲戦を10対0で制すると、関西創価戦は2対1、寝屋川戦は14対0、清教学園戦は11対1と勝ち進んだ。

準々決勝では近大付に7対1、準決勝では金光大阪に6対0で勝利。7月28日の決勝では箕面学園を16対2で破り、2026年夏の大阪王者に輝いた。

決勝に進んだ箕面学園は、同校野球部として初めての大阪大会決勝進出を果たしたチームだった。履正社はその挑戦を退け、3年ぶり6度目となる夏の甲子園出場を決めた。

大阪大会の7試合を合算すると、履正社は66得点、5失点。大量得点の試合だけでなく、関西創価戦のような1点差の接戦も勝ち切っている。攻撃力に加え、競った試合を落とさない勝負強さも際立った。

夏の甲子園は享栄に勝利、三重との3回戦で敗退

2026年8月11日、履正社は第108回全国高等学校野球選手権大会の2回戦で愛知代表の享栄と対戦した。

試合は履正社が6対2で勝利。大阪大会で見せた勢いを甲子園でも発揮し、3回戦へ進んだ。

続く8月15日の相手は三重高校。試合序盤に三重が主導権を握り、1回に3点、2回にも2点を追加した。履正社は7回に2点を返したものの、序盤の失点を取り戻せず、最終スコアは三重5対2履正社となった。

試合記録では、履正社の安打は9本、三重は12本。履正社にも反撃の機会はあったが、序盤に作られた5点差が最後まで重くのしかかった。

三重はこの勝利で12年ぶりのベスト8進出を決めている。履正社にとっては悔しい敗戦だったが、大阪大会を圧倒して勝ち上がったチームでも、全国大会では序盤の数イニングが勝敗を左右することを示す試合となった。

【2026年の公式戦年表】春夏の優勝から秋の大阪桐蔭戦まで

履正社高校野球部の2026年シーズンを理解するには、春、夏、秋を切り離さずに見る必要がある。大阪府内では安定した勝ち上がりを続けた一方、近畿大会と全国大会、秋の大阪大会では異なる課題が表面化した。

主要な大会と関係者の動きを整理すると、次のようになる。

時期・対象 結果・関係 注目ポイント
5月10日・春季大阪大会 関大北陽に7対6で勝利 10年ぶり6度目の優勝
5月23日・春季近畿大会 立命館宇治に9対11で敗戦 近畿大会は初戦敗退
7月28日・夏季大阪大会 箕面学園に16対2で勝利 夏の大阪大会優勝、甲子園出場決定
8月11日・甲子園2回戦 享栄に6対2で勝利 全国大会で初戦突破
8月15日・甲子園3回戦 三重に2対5で敗戦 序盤の5失点が響き、ベスト8進出を逃す
9月5日〜27日・秋季大阪大会 大阪偕星、府教育センター付、興国、東大阪大柏原に勝利 4試合連続で準々決勝に進出
10月3日・大阪桐蔭戦 0対7で敗戦 秋季大阪大会準々決勝で敗退
多田晃監督 2022年に監督就任 自主性と自律を重視する指導方針
秋季大阪大会は4連勝で準々決勝へ

夏の甲子園を終えた履正社は、新しい世代を中心とした秋季大阪大会に臨んだ。

9月5日の大阪偕星戦は12対0、9月20日の大阪教育センター付戦は16対0、9月23日の興国戦は8対1、9月27日の東大阪大柏原戦は5対0。4試合を連勝して準々決勝に進出した。

特に東大阪大柏原戦では、2年生の上山篤慶投手が4安打完封を記録。夏の甲子園を経験した投手が、新チームでも中心的な役割を担っていた。

10月3日の大阪桐蔭戦は0対7で敗退

準々決勝の相手は、履正社と並ぶ大阪の強豪・大阪桐蔭だった。

大阪桐蔭の先発は、2026年春の選抜優勝に貢献した左腕・川本晴大投手。履正社は夏の甲子園でも登板経験を持つ上山篤慶投手を先発に起用した。

試合は大阪桐蔭が1回に2点、2回に1点を追加して序盤からリード。4回、6回にも得点を重ね、7回にさらに2点を奪った。

履正社は打線を封じられ、結果は0対7。7回で試合が終了し、準々決勝敗退となった。

この試合で注目すべきなのは、履正社が秋季大会で不調だったわけではない点だ。準々決勝までの4試合では大量得点と無失点の試合を重ねていた。それでも大阪桐蔭の左腕投手を攻略できず、上位校との直接対決で差が出た。

春夏の大阪王者という実績と、秋の準々決勝敗退。この両方を見てこそ、2026年の履正社の実力を正しく評価できる。

【履正社高校野球部のメンバー】2026年の主力選手と投手陣

2026年夏の甲子園で履正社の中心を担ったのは、3年生を軸に2年生が加わるメンバー構成だった。

特に三重との3回戦で先発した選手を見ると、内野の中心を担う岩本倫之介、主将の辻竜乃介、主力捕手の三木大亮らが打線を形成していた。

三重戦の先発メンバー
  • 岩本倫之介:3年生。二塁手。1番打者として攻撃の起点を担う。
  • 竿谷凜斗:3年生。左翼手。2番打者として上位打線を形成。
  • 小杉悠人:3年生。一塁手。3番打者を担当。
  • 辻竜乃介:3年生。三塁手。4番打者で主将も務める。
  • 北西華一:2年生。指名打者。5番に入り、下級生ながら中軸を担った。
  • 高津冬真:3年生。右翼手。6番打者。
  • 三木大亮:3年生。捕手。投手陣を支える守備の要。
  • 金光祥玄:3年生。中堅手。8番打者。
  • 城間煌陽:2年生。遊撃手。9番打者。

三重戦の先発投手は2年生の上山篤慶。途中から石橋大季、木村颯が登板した。

この構成から読み取れるのは、3年生が打線の大部分を支える一方、2年生も重要なポジションを任されていたことだ。北西と城間が先発に名を連ね、上山が甲子園のマウンドを経験したことは、翌年以降のチームづくりにもつながる材料となる。

投手陣は木村颯と上山篤慶が軸

2026年の履正社を支えた投手として、木村颯と上山篤慶の名前は押さえておきたい。

木村は3年生の右腕で、甲子園2回戦の享栄戦で先発を務めた。一方、上山は2年生の左腕で、三重戦や秋季大阪大会の重要な試合で登板した。

秋季大阪大会の東大阪大柏原戦では上山が4安打完封。夏の経験を新チームに生かす存在となった。

ただし、秋の大阪桐蔭戦では上山が先発したものの、相手打線に序盤から得点を許した。投手個人の能力だけでなく、強豪校との対戦でどれだけ早く試合の流れを整えられるかが、今後の課題として残った。

注目選手・辻竜乃介の存在

野手では、4番を任された辻竜乃介に注目が集まった。

高校野球関連の選手紹介では、辻は大型の内野手として紹介されており、打撃面だけでなく、主将としてチームをまとめる役割も担っていた。

三重戦では4打数1安打を記録。チームは敗れたものの、甲子園という大舞台で中軸を任された経験は、今後の野球人生においても大きな意味を持つ。

なお、試合ごとの先発メンバーと大会登録選手全員は同じではない。上記は2026年8月15日の三重戦の先発を中心に整理したものであり、履正社野球部全体の部員名簿を意味するものではない。

【多田晃監督の指導方針】履正社の強さを支える自主性と自律

履正社高校野球部を語るうえで欠かせないのが、多田晃監督の存在だ。

多田監督は履正社高校の卒業生で、高校時代は捕手としてプレーし、主将も務めた人物。卒業後は大手電機メーカーに就職したが、母校の甲子園初出場をきっかけに指導者を志すようになった。

履正社の公式プロフィールによると、勤務を続けながら大学卒業資格と教員免許を取得し、2006年から母校のコーチに就任。2022年から監督を務めている。

選手が自分で考えて行動する環境を重視

多田監督の指導方針で特徴的なのは、選手の自主性を尊重する姿勢だ。

履正社公式サイトでは、監督自身が自主性について次のように説明している。

「自主性とは、好き勝手やるという意味ではありません。自分で考え、決め、行動し、その結果を引き受ける責任を持つということです。」

これは、単に選手の自由に任せるという考え方ではない。自分に必要な練習を考え、判断し、その結果に責任を持つことを求める指導である。

監督が決めた練習をこなすだけでは、選手自身の課題発見能力は十分に育たない。自分に不足している技術を理解し、主体的に練習へ取り組む習慣を身につけさせることが、履正社の育成方針の一つになっている。

野球の技術だけでなく人間的な成長も重視

履正社の硬式野球部は、公式サイトで「圧倒的日本一」を目標として掲げている。

その目標には、野球の技術面だけでなく、人間としての成長も含まれる。学校が重視するのは、二つの「じりつ」だ。

  • 自立:自分で考え、判断し、行動すること。
  • 自律:ルールを守り、周囲から信頼される行動を取ること。

あいさつ、感謝、ルールの順守、自分の考えを言葉で伝える力なども指導の対象となる。野球の技術と人間性を切り離さず、卒業後も高いレベルで競技を続けられる選手を育てる考え方だ。

履正社野球部の体制と規模

履正社公式サイトに掲載されているクラブ情報では、男子部員76名、女子アナライザー5名が所属し、茨木グラウンドを活動場所としている。

選手だけでなく、分析を担うスタッフもチームの一員として活動する体制だ。強豪校として継続的に結果を残すには、個々の能力だけでなく、練習環境や情報共有、チーム内の役割分担も欠かせない。

また、前監督の岡田龍生氏が長年にわたって築いた大阪桐蔭との競争関係を、多田監督が引き継いでいる点も重要だ。監督交代後も春夏の甲子園出場や大阪大会優勝を実現しており、チームの伝統と新しい指導方針が並行している。

【履正社高校の甲子園歴代成績】2019年優勝とプロ野球OBの実績

履正社高校は、2026年の活躍だけで評価される学校ではない。春の選抜と夏の選手権の両方で全国上位の実績を持ち、プロ野球選手も数多く輩出してきた。

春の選抜は準優勝2回、夏の選手権は2019年に全国制覇

2026年大会終了時点の甲子園成績は、春の選抜が10回出場・13勝9敗・準優勝2回、夏の選手権が6回出場・12勝5敗・優勝1回となっている。

春夏通算では16回出場、25勝14敗。勝率は6割を超えている。

履正社の歴代甲子園実績で特に重要なのは、2019年夏の全国制覇だ。春の選抜では2014年と2017年に準優勝を経験しているが、夏は2019年に初めて全国の頂点に立った。

主な実績を整理すると次の通りだ。

  • 1997年夏:甲子園初出場。
  • 2011年春:選抜大会ベスト4。
  • 2014年春:選抜大会準優勝。
  • 2017年春:選抜大会準優勝。
  • 2019年夏:第101回全国高校野球選手権大会で初優勝。
  • 2023年春:選抜大会出場。
  • 2023年夏:夏の甲子園出場。
  • 2026年夏:夏の甲子園出場、3回戦敗退。

春の選抜で複数回の上位進出を果たし、夏には全国制覇も経験していることから、履正社は一時的な強豪校ではなく、長期的に全国大会で結果を残してきた学校といえる。

履正社出身の主なプロ野球OB

履正社の評価を高めてきた要素の一つが、プロ野球界に進んだ卒業生の存在だ。

代表的な選手として、次の名前が挙げられる。

  • 山田哲人:東京ヤクルトスワローズで活躍した内野手。走攻守を兼ね備えた選手として知られる。
  • T-岡田:オリックス・バファローズなどで活躍した強打の外野手。
  • 安田尚憲:千葉ロッテマリーンズでプレーした内野手。
  • 坂本誠志郎:阪神タイガースで活躍する捕手。
  • 井上広大:履正社時代から長打力で注目された外野手。
  • 寺島成輝:履正社からプロ入りした左腕投手。
  • 宮本丈:プロ野球で内野手としてプレーした選手。

特に山田哲人やT-岡田のように、プロの舞台で長く活躍した選手を輩出してきたことは、履正社の育成力を象徴する実績だ。

2026年時点での卒業後の進路

履正社高校野球部の卒業後の進路は、プロ野球だけに限らない。

学校公式サイトの2025年度卒業生の進路一覧には、同志社大学、関西大学、関西学院大学、近畿大学、京都産業大学、東洋大学、東北福祉大学などの大学名が掲載されている。また、アメリカのArizona Western Collegeへの進学も確認できる。

2023年度卒業生の進路には中日ドラゴンズ、2019年度卒業生には阪神タイガース、2020年度卒業生には横浜DeNAベイスターズ、福岡ソフトバンクホークス、東北楽天ゴールデンイーグルスが記載されている。

つまり、履正社はプロ野球選手を目指す選手だけでなく、大学野球や海外で競技を続ける選手にも進路の選択肢を広げている。

なお、2026年夏に活躍した3年生の卒業後の進路は、2026年11月2日時点では学校公式の年度別進路一覧に掲載されていない。今後の発表が注目される。

【履正社高校野球部の強さと評判】2026年の数字から見える本当の実力

履正社の強さを評価する際、甲子園の出場回数やプロ野球OBの人数だけを見るのは十分ではない。2026年の試合内容を分析すると、攻撃力、試合運び、投手層という三つの要素が浮かび上がる。

強さの理由1:大量得点と接戦を両立する打線

2026年夏の大阪大会では、7試合で66得点を記録した。

決勝の箕面学園戦では16得点を挙げた一方、関西創価との3回戦は2対1という接戦だった。大量得点で相手を圧倒する試合と、少ない得点を守り切る試合の両方を経験している。

このような勝ち方の幅は、トーナメントを勝ち上がるうえで大きな武器になる。相手投手のタイプや試合展開に応じて得点の形を変えられることが、春夏の大阪大会連続優勝につながったと考えられる。

強さの理由2:甲子園を経験した選手が新チームを支える

秋季大阪大会で存在感を示したのが、2年生の上山篤慶投手だ。

夏の甲子園で登板した経験を持ち、秋季大会では東大阪大柏原戦で完封を達成。全国大会を経験した投手が新チームの中心にいることは、試合経験の面でプラスになる。

一方で、夏の主力選手の多くは3年生であり、秋には世代交代が進む。前年のチームと同じような戦力を維持することは簡単ではない。

履正社が強豪校として長期的に結果を残すには、3年生の卒業を見越した投手育成と、下級生の試合経験の積み重ねが重要になる。

強さの理由3:大阪桐蔭との競争で磨かれる環境

履正社と大阪桐蔭は、大阪の高校野球を代表するライバル関係にある。

2019年夏の全国制覇をはじめ、履正社は大阪桐蔭と競いながら全国レベルのチームをつくってきた。

2026年秋の大阪桐蔭戦では0対7と完敗したが、この結果だけで両校の力関係を固定することはできない。高校野球は学年による戦力の入れ替わりが大きく、年度ごとにチームの特徴も変わるからだ。

ただし、秋の対戦では大阪桐蔭の左腕・川本晴大投手を攻略できず、打線が4安打に抑えられた。上位校との直接対決で、相手の好投手に対する攻撃の組み立てが重要であることは明らかになった。

履正社の評判を見るときに注意したい3つのポイント

インターネット上では、履正社について「大阪桐蔭と並ぶ強豪」「プロ野球選手を多く輩出する学校」「甲子園で優勝経験のある名門」といった評価につながる情報が多い。

ただし、学校の実力を判断するなら、次の点を分けて考える必要がある。

  • 過去の実績と現在の実力:2019年の甲子園優勝は大きな実績だが、2026年のチームを評価する際には2026年の試合結果を優先する。
  • 大阪大会の優勝と全国大会の成績:大阪を制する実力と、甲子園でベスト8以上に進む実力は同じではない。
  • 監督の指導方針と実際の試合内容:自主性を重視する教育方針はチームの特色だが、勝敗を決めるのは投手力、打撃、守備、試合運びの総合力である。

2026年の履正社は、春夏の大阪大会を制した実績から、府内トップクラスの実力を持つことを証明した。一方、三重戦と大阪桐蔭戦の敗戦からは、全国上位を狙ううえでの課題も見えている。

その両面を評価することが、履正社の現在地を正しく理解するための判断基準になる。

【2027年に向けた注目点】新チームの課題と履正社の今後

2026年のシーズンは、春夏の大阪制覇という大きな成果を残した一方、甲子園3回戦と秋季大阪大会準々決勝で敗退した。

次のシーズンに向けて注目したいのは、夏の主力選手が卒業した後のチームづくりだ。

上山篤慶を中心とする投手陣の成長

2026年の試合経験を持つ上山篤慶は、新チームを考えるうえで重要な存在となる。

秋季大阪大会では完封勝利を記録した一方、大阪桐蔭戦では失点を重ねた。強豪校との試合で序盤を安定させること、試合の流れが悪いときに立て直すことが、今後の成長につながる。

また、木村颯ら卒業する選手が担っていた役割を、下級生がどのように引き継ぐかも重要だ。投手の枚数だけでなく、先発と救援の役割分担、連戦への対応力が問われる。

主力打者の卒業後に打線を再構築できるか

2026年の夏は、岩本倫之介、竿谷凜斗、小杉悠人、辻竜乃介、高津冬真、三木大亮、金光祥玄ら3年生が打線の中心だった。

この世代が卒業することで、内野の守備配置や中軸の打順は大きく変わる可能性がある。

北西華一や城間煌陽ら2026年夏に甲子園を経験した2年生が、どこまで中心選手として成長できるかは注目点だ。

大阪桐蔭へのリベンジだけでなく全国での勝ち上がりを目指す

2026年秋の大阪桐蔭戦で敗れたことは、履正社にとって大きな課題となった。

しかし、次のシーズンの目標を大阪桐蔭への勝利だけに限定する必要はない。春夏の大阪大会を勝ち抜き、甲子園で複数の強豪校と対戦できる総合力を整えることが重要になる。

特に、好投手を擁するチームに対して得点を奪う方法、序盤の失点を防ぐ守備、試合後半の継投など、2026年に明らかになった課題をどう改善するかが注目される。

【履正社高校野球に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:履正社高校野球部は2026年の春季大阪大会で優勝しましたか?
A1:はい。2026年5月10日の決勝で関大北陽を7対6で破り、10年ぶり6度目の優勝を達成しました。

Q2:履正社高校は2026年夏の甲子園に出場しましたか?
A2:出場しました。7月28日の選手権大阪大会決勝で箕面学園に16対2で勝利し、夏の甲子園出場を決めました。

Q3:2026年夏の甲子園で履正社はどこまで進みましたか?
A3:2回戦で享栄に6対2で勝利し、3回戦で三重に2対5で敗れました。ベスト16に進出しましたが、ベスト8には届きませんでした。

Q4:履正社高校野球部の監督は誰ですか?
A4:2026年の監督は多田晃氏です。履正社高校OBで、2022年に監督に就任しました。選手の自主性や自律を重視する指導方針を掲げています。

Q5:履正社高校野球部は2026年秋の大阪桐蔭戦で勝ちましたか?
A5:いいえ。2026年10月3日の秋季大阪大会準々決勝で対戦し、履正社は0対7で敗れました。

Q6:履正社高校は甲子園で優勝したことがありますか?
A6:あります。2019年夏の第101回全国高等学校野球選手権大会で初優勝しました。春の選抜大会では2014年と2017年に準優勝しています。

Q7:履正社高校出身のプロ野球選手には誰がいますか?
A7:山田哲人、T-岡田、安田尚憲、坂本誠志郎、井上広大、寺島成輝などが代表的です。プロ野球だけでなく、大学野球や海外で競技を続ける卒業生もいます。

Q8:履正社高校野球部の2026年の注目選手は誰ですか?
A8:夏の甲子園では主将の辻竜乃介、上位打線の岩本倫之介や小杉悠人、投手の木村颯と上山篤慶らが中心選手として活躍しました。次の世代では北西華一や城間煌陽らの成長が注目されます。

2026年の履正社高校野球部は、春季大阪大会と夏季大阪大会の連続優勝という大きな成果を残した。春は関大北陽との決勝を7対6で制し、夏は箕面学園を16対2で破って大阪の頂点に立った。

甲子園でも享栄を下して3回戦に進出したが、三重に2対5で敗退。秋季大阪大会では4連勝で準々決勝に進んだものの、大阪桐蔭に0対7で敗れた。

こうした結果から見えるのは、履正社が大阪を代表する強豪校としての実力を維持しながら、全国上位を目指すうえで新たな課題に直面しているということだ。

多田晃監督が掲げる自主性と自律を重視した指導方針、甲子園での経験を持つ選手の存在、山田哲人やT-岡田らを輩出してきた育成の歴史は、履正社の大きな財産である。

2026年の履正社を評価する最大の要点は、大阪大会の優勝だけでも、甲子園の敗戦だけでもなく、その両方を踏まえてチームの実力を判断することだ。

春夏の大阪制覇は確かな成果であり、三重戦と大阪桐蔭戦の敗戦は次世代への課題を示した。上山篤慶ら経験を積んだ選手が成長し、新しい主力打者が台頭すれば、履正社は再び大阪の頂点、そして甲子園での上位進出を狙える。

2019年夏の全国制覇を知る学校だからこそ、目標は大阪大会の優勝だけではない。2027年以降、履正社がどのようなチームをつくり、全国の舞台でどこまで勝ち上がるのか。その再挑戦に注目したい。

主な確認資料・取材根拠

- 履正社中学校・高等学校公式サイト「硬式野球部」(多田晃監督のプロフィール、指導方針、部員体制、卒業後の進路)。
- 大阪市住之江区公式記録・履正社公式ブログ(2026年春季大阪大会優勝)。
- スポーツナビ(2026年春季・夏季・秋季大会の試合結果)。
- 一球速報.com・三重高校公式報告・日刊スポーツ(甲子園の三重戦、出場メンバー、試合経過)。
- 高校野球ドットコム・一球速報.com(2026年秋季大阪大会の大阪桐蔭戦)。
- スポーツナビ全国大会成績・高校野球史 甲子園篇・日刊スポーツ(歴代甲子園成績、プロ野球OB)。

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三枝 朋樹
デジタルマーケター 三枝 朋樹
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アイドルグループのリリースとライブ告知を追って7年。加入や卒業の発表は公式発表の日付とあわせて記録します。

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