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【待遇の格差】関取と幕下以下では給料も生活環境も違う

水無瀬 康平 水無瀬 康平 • 更新: • 公開: • 読了約 12 分
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大相撲の収入事情を理解するうえで、最も大きな境界線となるのが十両と幕下の間です。

十両に昇進すると関取として扱われ、月給が支給されるようになります。一方、幕下以下の力士は月給制ではなく、本場所ごとに場所手当を受け取る仕組みです。

幕下以下の力士には月給がない

2026年11月場所までの場所手当は、次のとおりです。

  • 幕下:1場所16万5,000円
  • 三段目:1場所11万円
  • 序二段:1場所8万8,000円
  • 序ノ口:1場所7万7,000円

大相撲は年間6回の本場所があるため、幕下に1年間在籍した場合、場所手当だけなら合計99万円です。単純に12か月で割ると月平均約8万2,500円になります。

2027年1月場所からは、幕下18万円、三段目12万円、序二段9万5,000円、序ノ口8万2,000円へと増額されます。幕下以下の養成員についても、場所手当が約6~9%引き上げられることになりました。

元力士が明かした幕下時代の収入

2026年5月18日配信のABEMA TIMESでは、元力士の日野一之さんが現役時代の収入事情を明かしています。

日野さんは中学卒業後に佐渡ヶ嶽部屋へ入門し、11年間にわたって力士として活動。最高位は幕下で、番組では当時の年収が150万円だったと紹介されました。

相撲部屋での生活では住居や食事が提供され、一般的な一人暮らしとは生活費の構造が異なります。しかし、生活に必要なものが用意されていることと、自由に使える現金が十分にあることは別問題です。

この実例は、関取と幕下以下の経済的な違いを理解するうえで参考になります。月給110万円の十両力士と、月給制度のない幕下力士では、同じプロの土俵に立っていても待遇に大きな隔たりがあるのです。

十両昇進が大きな転換点になる理由

十両に昇進すると、月給110万円に加えて、賞与や力士褒賞金などの対象になります。幕下時代と比較すると、経済的な環境は大きく変わります。

加えて、関取になると付け人がつき、化粧まわしを着用して土俵入りを行うなど、相撲界での待遇や役割も変化します。

このため、十両昇進は単なる番付上昇ではありません。力士本人や家族にとって、生活基盤を大きく変える節目でもあります。

【2027年最新ニュース】関取の給料が8年ぶりに引き上げられる理由

関取の給料

2026年の大相撲界で大きなニュースとなったのが、日本相撲協会による給与・賞金制度の改定です。

2026年7月30日の理事会で決定された変更は、2027年1月の初場所から適用されます。関取の月給改定は2019年以来8年ぶりです。

改定の背景には物価高と協会の収益改善

日刊スポーツの2026年7月31日付報道によると、日本相撲協会は前年度に約13億円の黒字を計上しました。好調な入場券収入やグッズ販売などによる収益を、力士の待遇改善に反映する形です。

また、物価上昇が続くなかで、力士の給与が長期間据え置かれていたことも改定の背景にあります。

協会広報部長の藤島親方(元大関・武双山)は、待遇改善が力士の意欲につながるとの期待を示しました。

給料だけでなく優勝賞金も大幅アップ

今回の改定で注目すべきなのは、基本給だけでなく賞金制度も見直されたことです。

幕内優勝賞金は1,000万円から2,000万円へと倍増します。優勝賞金の改定は33年ぶりで、十両以下の優勝賞金や三賞の賞金も引き上げられます。

これまでの賞金制度では、幕内優勝の価値を示す金額が長く据え置かれていました。今回の変更は、相撲界の収益状況や物価の変化を踏まえた待遇改善という意味合いを持っています。

観戦チケットの値上げも同時に発表

一方、2027年からは東京開催場所と大阪の春場所で入場料金も改定されます。

日本相撲協会は、増収分を力士の処遇改善や健康管理、老朽化が進む両国国技館の整備などに充てる方針を示しています。

つまり、今回の改定は力士の給料を上げるだけのニュースではありません。観戦者の負担、協会の収益、力士の待遇、競技環境の整備を一体で見直す動きです。

【ネットの反応・噂の真相】関取の給料をめぐる誤解と炎上の論点

関取の給料を調べると、月給や年収に関するさまざまな情報が見つかります。しかし、月給と年収、場所手当と給与、懸賞金と賞金が混同されることで、実際の報酬額とは異なる印象が広がることがあります。

噂1:幕下力士にも月8万円の給料がある?

正確には、幕下に月給制度はありません。

2026年5月のABEMA TIMESが紹介した「幕下力士の給料は月8万円」という表現は、場所手当を月平均に換算したものです。実際には1場所16万5,000円が支給され、年6場所を基準にすると年間99万円になります。

月給として毎月8万円が振り込まれる制度ではないため、ここは誤解しやすいポイントです。

噂2:横綱なら必ず年収1億円を超える?

横綱だからといって、年収1億円が保証されるわけではありません。

2026年の横綱の基本給は月300万円で、12か月換算では3,600万円です。賞与や各種手当、力士褒賞金などを加えると総報酬は増えますが、懸賞金や優勝賞金は成績や取組ごとの条件によって変動します。

企業からの懸賞が多い力士と、そうでない力士では収入に差が生まれます。横綱という肩書だけで年間収入を一律に決めることはできません。

噂3:懸賞金7万円は全額が力士の現金収入?

これも正確ではありません。

懸賞金1本は7万円ですが、協会手数料1万円を除いた6万円が力士の獲得額です。さらに2025年5月以降は、土俵上で受け取る現金が1万円となり、残り5万円は本人名義の口座に預けられます。

懸賞袋の中身だけを見て、力士が受け取る報酬の総額を判断するのは間違いです。

2026年の給与改定は炎上案件なのか?

2026年7月の改定発表については、給与引き上げだけを取り上げると、力士の高額報酬に対する賛否という論点が生まれやすくなります。

しかし、今回のニュースの中心は、物価高への対応と長年据え置かれてきた待遇の改善です。同時に観戦チケットの値上げも発表されており、ファンにとっては負担増と競技環境の充実をどう評価するかという問題もあります。

2026年7月の報道で確認できるのは、協会による給与・賞金制度の改定と入場料の見直しです。給与改定そのものが不祥事や不正を原因とする炎上だったわけではありません。

ネットの反応を見る場合も、「横綱の月給300万円」という基本給だけでなく、幕下以下の待遇や力士の実際の収入構造まで含めて比較することが大切です。

【プロの結論】関取の給料から見える大相撲の報酬制度と実力社会

大相撲の報酬制度には、番付によって決まる固定給と、過去の実績や本場所の成績によって変動する報酬が組み合わされています。

この仕組みを理解すると、単純に横綱と十両の月給を比べるだけでは見えてこない、角界のお金の流れが分かります。

番付だけでなく過去の実績も収入を左右する

一般的な給与制度では、役職や等級が上がれば基本給が増える仕組みが採用されています。大相撲も同様に番付が基本給を決定しますが、さらに力士褒賞金という独自の制度があります。

特に金星や優勝などの実績は、将来の褒賞金にも反映されます。そのため、現在の番付が低くても、過去に優れた成績を残してきた力士が、番付上位の力士より多くの褒賞金を受け取るケースもあります。

マネーポストWEBが紹介した力士の給金事情でも、大関より平幕力士の持ち給金が多くなる逆転現象が取り上げられています。番付だけでは力士の報酬を完全には比較できない理由です。

2027年以降は待遇改善がどこまで進むか

今回の給与改定によって、関取の基本給は約10%引き上げられます。さらに優勝賞金や三賞の賞金も増額されるため、成績を残した力士にとっては収入を増やす機会が広がります。

一方で、幕下以下の力士には月給制度がなく、関取との経済格差は依然として大きな課題です。場所手当の増額は改善の一歩ですが、十両昇進を境に待遇が大きく変わる構造そのものは続きます。

今後は、関取の給与だけでなく、若手力士の生活環境や健康管理、長期的な競技生活を支える仕組みがどう整備されるかにも注目したいところです。

【関取の給料】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:関取の給料は2026年現在、最低いくらですか?
A1:関取の最低番付にあたる十両の月給は110万円です。2026年12月までこの金額が適用され、2027年1月からは120万円に引き上げられます。

Q2:関取の年収は最低でも1,000万円を超えますか?
A2:十両の月給110万円を12か月換算すると1,320万円です。これは基本給だけの計算であり、実際の年間報酬には賞与、手当、力士褒賞金なども加わります。

Q3:横綱の月給はいくらですか?
A3:2026年11月現在は300万円です。2027年1月場所から330万円に増額されます。

Q4:幕下力士には給料がないのですか?
A4:幕下以下には月給が支給されません。ただし、本場所ごとに場所手当が支給されます。2026年11月場所までの幕下の場所手当は16万5,000円です。

Q5:懸賞金は力士にいくら入りますか?
A5:1本7万円のうち、協会手数料1万円を差し引いた6万円が勝った力士の獲得額です。2025年5月以降は、1万円を土俵上で受け取り、5万円は本人名義の口座に振り込まれます。

Q6:2027年から幕内優勝賞金はいくらになりますか?
A6:2027年1月場所から2,000万円になります。従来の1,000万円から倍増する大幅な改定です。

Q7:関取になるには何位以上になればよいですか?
A7:十両以上に昇進すると関取として扱われます。幕下から十両への昇進が、月給制や待遇面で大きな転換点になります。

2026年11月現在、関取の月給は十両110万円、前頭140万円、関脇・小結180万円、大関250万円、横綱300万円です。

2027年1月からは、それぞれ120万円、155万円、200万円、275万円、330万円に引き上げられます。幕内優勝賞金も2,000万円となり、力士の待遇改善に向けた大きな転換点を迎えます。

ただし、関取の収入は月給だけではありません。賞与、力士褒賞金、懸賞金、優勝賞金、各種手当が組み合わさって決まります。反対に、幕下以下には月給がなく、十両との間には大きな待遇格差が存在します。

関取の給料を正しく理解するためには、番付別の月給だけでなく、実績に応じた報酬制度や幕下以下の生活環境まで見ることが欠かせません。

2027年の改定が力士の競技環境や若手の育成にどのような影響を与えるのか。大相撲の未来を考えるうえでも、給与制度と待遇改善の行方は引き続き注目すべきテーマです。

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水無瀬 康平

芸能ニュースの編集を11年。所属事務所の公式リリース、番組公式サイト、配信サービスの告知だけを一次情報として照合し、出典の取れない話は載せません。

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