2026年10月12日、盛岡競馬場で第39回マイルチャンピオンシップ南部杯が行われました。ダート1600m、良馬場、11頭立てで争われた一戦を制したのは、吉原寛人騎手が騎乗したメイショウハチローです。
メイショウハチローは3番人気の支持を受け、勝ち時計1分34秒7でゴール。管理する福永祐一調教師にとっても、南部杯の勝利を飾る結果となりました。
2026年の全着順| 着順 | 馬名 | 人気 | 勝ち時計・着差 |
|---|---|---|---|
| 1着 | メイショウハチロー | 3番人気 | 1:34.7 |
| 2着 | ストレングス | 6番人気 | 3/4馬身 |
| 3着 | ウィルソンテソーロ | 1番人気 | 3馬身 |
| 4着 | キタノズエッジ | 7番人気 | 4馬身 |
| 5着 | ペリエール | 5番人気 | 1馬身1/2 |
| 6着 | ルクソールカフェ | 2番人気 | 1馬身 |
| 7着 | サクラトップキッド | 9番人気 | 4馬身 |
| 8着 | レーベンスティール | 4番人気 | 1/2馬身 |
| 9着 | バトルバーリライ | 11番人気 | 6馬身 |
| 10着 | リトルサムシング | 10番人気 | 6馬身 |
| 11着 | ヒロシクン | 8番人気 | ハナ |
2026年の大きな見どころは、前年の優勝馬ウィルソンテソーロが3着に入り、メイショウハチローが新王者になったことです。
ウィルソンテソーロは1番人気に支持されましたが、先頭でゴールしたのは3番人気のメイショウハチローでした。
また、2着には6番人気のストレングスが入り、上位人気3頭による決着とはならなかった点も特徴的です。
2026年の払戻金・配当100円あたりの主な払戻金は次のとおりです。
| 券種 | 組み合わせ | 払戻金 |
|---|---|---|
| 単勝 | 1番 | 710円 |
| 複勝 | 1番 | 160円 |
| 馬連 | 1-6 | 9,130円 |
| 馬単 | 1→6 | 20,110円 |
| ワイド | 1-6 | 1,440円 |
| 3連複 | 1-2-6 | 3,240円 |
| 3連単 | 1→6→2 | 46,530円 |
3連単は46,530円。1番人気のウィルソンテソーロを3着に含めながら、1着に3番人気、2着に6番人気が入ったことで、比較的幅のある配当となりました。
【過去10年】南部杯の着順・人気・勝ち時計・払戻金一覧

南部杯の過去10年を振り返る際は、2016~2025年の10開催を基準にすると、近年のレース傾向を整理しやすくなります。
この期間にはコパノリッキー、アルクトス、レモンポップという3頭の連覇馬が誕生しました。
2016~2025年の歴代結果以下は各年の1~3着、単勝人気、勝ち時計、主な払戻金をまとめた一覧です。払戻金は100円あたりの金額です。
| 年 | 1~3着(人気) | 勝ち時計 | 単勝 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | ウィルソンテソーロ(4)/シックスペンス(5)/ペプチドナイル(2) | 1:34.3 | 510円 | 2,980円 | 4,010円 | 24,060円 |
| 2024 | レモンポップ(1)/ペプチドナイル(2)/キタノヴィジョン(10) | 1:35.9 | 110円 | 170円 | 3,480円 | 6,060円 |
| 2023 | レモンポップ(1)/イグナイター(4)/レディバグ(7) | 1:33.8 | 150円 | 1,090円 | 5,540円 | 12,680円 |
| 2022 | カフェファラオ(1)/ヘリオス(6)/シャマル(3) | 1:34.6 | 280円 | 2,160円 | 3,860円 | 18,210円 |
| 2021 | アルクトス(1)/ヒロシゲゴールド(7)/ソリストサンダー(2) | 1:35.3 | 320円 | 6,100円 | 4,750円 | 35,470円 |
| 2020 | アルクトス(6)/モズアスコット(2)/モジアナフレイバー(7) | 1:32.7 | 690円 | 2,980円 | 19,280円 | 119,250円 |
| 2019 | サンライズノヴァ(4)/アルクトス(2)/ゴールドドリーム(1) | 1:34.2 | 1,650円 | 2,090円 | 360円 | 14,670円 |
| 2018 | ルヴァンスレーヴ(2)/ゴールドドリーム(1)/メイショウウタゲ(5) | 1:35.3 | 210円 | 140円 | 1,310円 | 3,820円 |
| 2017 | コパノリッキー(1)/ノボバカラ(7)/キングズガード(5) | 1:34.9 | 310円 | 12,830円 | 20,270円 | 125,590円 |
| 2016 | コパノリッキー(1)/ベストウォーリア(2)/ホッコータルマエ(4) | 1:33.5 | 180円 | 210円 | 300円 | 770円 |
※括弧内は単勝人気。払戻金は100円あたり。出典は地方競馬の過去成績・払戻記録を集計した資料。
過去10年で特に注目したいレース2025年:ウィルソンテソーロが4番人気から優勝
川田将雅騎手とのコンビで勝利。2着シックスペンス、3着ペプチドナイルという組み合わせで、3連単は24,060円でした。
2024年:レモンポップが連覇を達成
2023年に続いてレモンポップが勝利。坂井瑠星騎手とのコンビで、1番人気の期待に応えました。単勝110円という低配当も、この馬への支持の強さを示しています。
2020年:アルクトスが6番人気で勝利
2020年は過去10年の中でも特に注目すべき開催です。アルクトスが1分32秒7という驚異的なタイムで優勝。3連単は119,250円となりました。
2017年:コパノリッキーが連覇
前年に続いてコパノリッキーが優勝。3連単125,590円は2016~2025年の最高配当です。
2016年:コパノリッキーが圧勝
単勝1番人気のコパノリッキーが勝ち、3連単はわずか770円。上位人気馬が順当に結果を残した開催でした。
過去10年の勝ち時計を比較2016~2025年で最も速かった勝ち時計は、2020年アルクトスの1分32秒7です。
一方、最も遅かったのは2024年レモンポップの1分35秒9でした。
同じ盛岡ダート1600mでも、時計には3秒以上の差があります。
この違いには馬場状態が関係します。良馬場、稍重、不良では走破時計が変わるため、単純に時計だけで馬の能力を比較するのは適切ではありません。
なお、2020年の1分32秒7はダート1600mの日本レコードとして記録されています。
【歴代優勝馬】1988年から続く南部杯の名馬たち
南部杯は1988年に創設されました。当初は「北日本マイルチャンピオンシップ南部杯」という名称で、水沢競馬場を舞台に開催されていました。
1995年に中央・地方の全国交流競走となり、1996年から現在の盛岡競馬場で開催されています。1997年にはGIに格付けされました。
2011年は東日本大震災からの復興を背景に東京競馬場で実施されたという歴史もあります。
歴代優勝馬の主な変遷1988~1995年は地方競馬の有力馬が中心でした。
- 1988年:グレートサーペン
- 1989年:ダイコウガルダン
- 1990年:グレートホープ
- 1991年:タケデンファイター
- 1992年:タケデンマンゲツ
- 1993・1994年:トウケイニセイ
- 1995年:ライブリマウント
1996~2005年にはホクトベガ、タイキシャーロック、メイセイオペラ、アグネスデジタル、アドマイヤドン、ユートピアなどが優勝しました。
2006~2015年にはブルーコンコルドが2006~2008年に3連覇を達成。エスポワールシチーやベストウォーリアも複数回優勝し、南部杯を代表する名馬となりました。
2016年以降の優勝馬は次のとおりです。
- 2016・2017年:コパノリッキー
- 2018年:ルヴァンスレーヴ
- 2019年:サンライズノヴァ
- 2020・2021年:アルクトス
- 2022年:カフェファラオ
- 2023・2024年:レモンポップ
- 2025年:ウィルソンテソーロ
- 2026年:メイショウハチロー
歴代の優勝馬を並べると、南部杯が単なる一度きりの勝利ではなく、ダートマイルへの適性を持つ馬が繰り返し好走する競走であることが見えてきます。
南部杯を象徴する連覇馬特に注目したいのが、次の3頭です。
コパノリッキー
2016年と2017年に連覇。2016年は1番人気で勝利し、翌年も同じく1番人気の期待に応えました。田辺裕信騎手とのコンビで南部杯の歴史に名を残しています。
アルクトス
2020年と2021年に連覇。2020年には日本レコードとなる1分32秒7を記録しました。盛岡ダート1600mへの高い適性を示した代表的な存在です。
レモンポップ
2023年と2024年に連覇。坂井瑠星騎手とのコンビで2年連続の勝利を達成しました。2023年は1分33秒8、2024年は1分35秒9で優勝しています。
この3頭だけで、2016~2025年の10開催中6開催を制しています。
【過去データ分析】人気・枠順・年齢・騎手別の成績
南部杯の予想に役立つデータとして、人気、枠順、年齢、騎手の4項目を整理します。
人気別成績:1番人気が過去10年で6勝2016~2025年の勝ち馬を単勝人気別に分類すると、次のようになります。
| 人気 | 優勝回数 |
|---|---|
| 1番人気 | 6回 |
| 2番人気 | 1回 |
| 3番人気 | 0回 |
| 4番人気 | 2回 |
| 5番人気 | 0回 |
| 6番人気 | 1回 |
1番人気は6勝、2着1回、3着1回。3着以内に入った割合は80%です。
過去10年の勝ち馬10頭のうち7頭が1~2番人気で、上位人気馬が強い傾向を示しています。
ただし、2020年のアルクトスは6番人気、2019年のサンライズノヴァと2025年のウィルソンテソーロは4番人気でした。
さらに2026年には3番人気のメイショウハチローが優勝。過去10年の傾向だけで人気薄を一律に評価するのは危険です。
枠順別成績:7枠の好成績が目立つ2016~2025年の枠順別データでは、7枠が3勝でトップです。
| 枠順 | 1着 | 3着以内 | 3着内率 |
|---|---|---|---|
| 1枠 | 1 | 2 | 12% |
| 2枠 | 2 | 4 | 24% |
| 3枠 | 1 | 3 | 16% |
| 4枠 | 0 | 2 | 10% |
| 5枠 | 0 | 3 | 15% |
| 6枠 | 2 | 4 | 20% |
| 7枠 | 3 | 7 | 35% |
| 8枠 | 1 | 5 | 25% |
外寄りの5~8枠は、1~4枠よりも3着以内の割合が高くなっています。
ただし、枠順だけで有利不利を決めることはできません。
盛岡ダート1600mはワンターンのコースで、地方競馬全国協会のコース解説でも枠順による大きな有利不利は少ないとされています。
また、2026年は1枠のメイショウハチローが優勝しました。枠順の集計は参考材料の一つとして捉えるのが妥当です。
年齢別成績:5歳・6歳が中心2016~2025年の勝ち馬を年齢別に見ると、次のようになります。
| 年齢 | 優勝回数 |
|---|---|
| 3歳 | 1回 |
| 4歳 | 0回 |
| 5歳 | 4回 |
| 6歳 | 4回 |
| 7歳 | 1回 |
5歳と6歳がそれぞれ4勝で、合わせて8勝を占めています。
ダートのマイル戦では、スピードだけでなく、長期的な競走経験や安定したパフォーマンスも重要です。
一方、2026年には4歳のメイショウハチローが優勝しました。
これまでの10年間に4歳馬の勝利がなかったことを考えると、年齢だけで評価を限定できないことを示す結果です。
騎手別成績:田辺裕信騎手が4勝2016~2025年の優勝騎手では、田辺裕信騎手が4勝で最多です。
- 田辺裕信騎手:4勝
- 坂井瑠星騎手:2勝
田辺騎手はコパノリッキーの2016・2017年、アルクトスの2020・2021年の連覇をともに経験しています。
坂井騎手はレモンポップで2023・2024年に連覇しました。
2026年は吉原寛人騎手がメイショウハチローを優勝に導いています。2019年のサンライズノヴァに続く南部杯2勝目となりました。
騎手別の集計を見ると、特定の騎手が実績馬とともに結果を残している点も興味深いところです。
【盛岡ダート1600m】コースの特徴と南部杯の予想に役立つ視点
南部杯の舞台となる盛岡競馬場のダート1600mは、通常の周回コースとは異なる特徴を持っています。
スタート地点は2コーナー奥のポケット。スタートから3コーナー付近まで長い直線が続くワンターンのコースです。
3コーナー付近から下り坂になり、最後の直線では上り坂が待ち受けます。高低差は約4.4mあり、単純なスピードだけで押し切れるコースではありません。
盛岡ダート1600mで注目したい3つのポイント1.スタートからの位置取り
スタート後に長い直線があるため、序盤の位置取りが重要になります。
先行力を持つ馬は、レースの流れを自分で作りやすく、好位を確保できれば最後まで安定した走りにつながります。
2.最後の直線に向けた持続力
盛岡競馬場はゴール前に上り坂があります。
序盤から飛ばしすぎると、最後の坂で脚が鈍る可能性があります。長く脚を使えるタイプや、好位から持続的に加速できる馬に注目したいところです。
3.馬場状態による時計の違い
2020年のアルクトスが記録した1分32秒7は、盛岡ダート1600mの高速決着を象徴する記録です。
ただし、同じコースでも馬場状態によって時計は大きく変化します。
過去の勝ち時計を比較する際は、良馬場、稍重、不良といった馬場状態も合わせて確認する必要があります。
【プロの結論】南部杯の過去データを予想に生かす方法南部杯のデータを予想に使うなら、次の順序で検討すると判断しやすくなります。
1. 盛岡ダート1600mの実績: 同コースや類似条件で安定して走れているか。
2. 近走の競走内容: 着順だけでなく、相手関係やレース展開を確認する。
3. 年齢と実績: 5~6歳の実績馬を中心にしつつ、若い馬の成長力も評価する。
4. 人気とオッズ: 1番人気の好成績を参考にしながら、過剰評価されている馬がいないかを見る。
5. 枠順と脚質: 枠順だけで判断せず、スタート後の位置取りや展開を考慮する。
特に重要なのは、過去の統計と当日の出走馬の能力を分けて考えることです。
2016~2025年には1番人気が6勝しましたが、2026年は3番人気のメイショウハチローが勝利しました。
また、4歳馬が過去10年で一度も勝っていなかったという傾向も、2026年の結果によって更新されています。
過去データは将来の結果を保証するものではありません。コース適性、近走内容、馬場状態を組み合わせて判断することが、南部杯の予想では欠かせません。
【南部杯の過去結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:南部杯で過去10年間に最も多く優勝した馬は?
A1:2016~2025年では、コパノリッキー、アルクトス、レモンポップがそれぞれ2勝しています。いずれも連覇を達成した馬です。
Q2:南部杯の過去10年で最も速い勝ち時計は?
A2:2020年のアルクトスが記録した1分32秒7です。ダート1600mの日本レコードとして知られています。
Q3:南部杯の2026年の優勝馬と払戻金は?
A3:2026年10月12日の第39回南部杯は、3番人気のメイショウハチローが1分34秒7で優勝しました。単勝710円、馬連9,130円、3連単46,530円でした。
Q4:南部杯は何歳の馬が強い?
A4:2016~2025年では5歳と6歳がそれぞれ4勝しています。ただし2026年には4歳のメイショウハチローが勝利しており、年齢だけで判断することはできません。
Q5:南部杯は内枠と外枠のどちらが有利?
A5:2016~2025年の集計では7枠が3勝、3着内率35%で最も高い数字でした。ただし、盛岡ダート1600mは枠順の有利不利が比較的小さいコースとされ、個々の馬の能力や展開も考慮する必要があります。
マイルチャンピオンシップ南部杯は、1988年の創設以来、地方競馬とJRAのトップクラスが競い合ってきた歴史あるダートマイル競走です。
2016~2025年の過去10年では、1番人気が6勝。コパノリッキー、アルクトス、レモンポップという3頭が連覇を達成し、5歳・6歳馬の活躍も目立ちました。
一方、2026年にはメイショウハチローが3番人気から優勝。4歳馬の勝利という新たな結果を残しました。
今後の南部杯を予想する際には、過去の人気別成績や枠順別成績だけでなく、盛岡ダート1600mへの適性、馬場状態、騎手とのコンビ、近走の内容まで総合的に確認したいところです。
歴代優勝馬の実績と最新のレース結果を照らし合わせることで、南部杯という競走の奥深さと、ダートマイル戦線の変化がより鮮明に見えてきます。
主なデータ参照資料
- 地方競馬情報サイト:2026年南部杯の競走成績・払戻金
- 岩手県競馬組合:南部杯の歴代優勝馬資料
- 地方競馬全国協会:ダートグレード競走特設サイトのレース紹介・コース解説
- WIN!競馬:2016~2025年の人気別・年齢別・騎手別成績
- 過去10年の競走結果・払戻金集計資料