深夜2時や3時、突然スマートフォンの画面に「非通知設定」と表示される電話がかかってきたら、誰からの着信なのか、何か事件やトラブルに巻き込まれているのではないかと不安になるものです。特に、夜中に何度も電話が鳴ったり、ワン切りのようにすぐ切れたりする場合、いたずら電話なのか、詐欺目的なのか、それとも知り合いからの連絡なのか判断に迷う人も少なくありません。
2026年現在、非通知電話には「184」を使った意図的な番号非表示だけでなく、公衆電話や海外経由など、発信者番号を通知できない通信も関係しています。加えて、警察庁は国際電話を利用した特殊詐欺への警戒を呼びかけており、通信会社も着信拒否サービスの拡充を進めています。夜中の非通知電話がかかってくる理由、発信元を特定できる可能性、iPhone・Androidの拒否設定、警察への相談基準まで、実際に役立つ情報を整理します。
【原因を解説】夜中に非通知電話がかかってくるのはなぜ?考えられる5つの理由

夜中の非通知電話には、いくつかの異なる背景があります。着信した時間帯だけで発信者の目的を判断することはできませんが、電話の仕組みや着信状況を整理すると、考えられる原因を絞り込めます。
1. 「184」を使って意図的に電話番号を隠している非通知電話の代表的な仕組みが、発信時に電話番号の前へ「184」を付ける方法です。
日本の電話サービスでは、通常、電話をかけると発信者番号が相手側に通知されます。しかし、184を付けて発信すると、その通話について発信者番号を相手に表示しない設定になります。
また、電話回線そのものを常時非通知に設定しているケースもあります。この場合でも、相手の電話番号の前に「186」を付ければ、番号通知を指定して発信できます。
この仕組みはNTTドコモの公式「発信者番号通知サービス」でも案内されています。184と186は、番号を通知するかどうかを切り替えるための仕組みであり、非通知表示そのものが犯罪を意味するわけではありません。
例えば、プライバシーを守りたい個人や、事情があって電話番号を知られたくない人が利用する可能性もあります。したがって、非通知だからといって必ず悪意のある電話とは限りません。
2. 迷惑電話業者や自動発信システムによる着信迷惑電話や不審な営業電話の可能性も考えられます。
電話を使った勧誘や不審な連絡では、発信者が番号を通知しない設定を利用している場合があります。また、自動発信システムによる架電では、発信処理や接続状況によって、着信後すぐに電話が切れることもあります。
ただし、夜中の非通知着信が自動発信システムによるものだと、着信画面だけで判断することはできません。
同じ時間帯に何度も着信する場合や、応答しても無言のまま切れる場合は、無理に応答せず、着信拒否や通信会社への相談を検討するのが現実的です。
3. 公衆電話や海外経由の通信で番号を通知できない意外と見落とされやすいのが、発信者が意図的に番号を隠しているわけではないケースです。
電話番号を通知できない通信には、公衆電話や一部の国際電話、国際ローミング中の通話などがあります。
auの公式「番号通知リクエストサービス」では、公衆電話や国際電話など、番号を通知できない通信について、非通知着信拒否のサービスを起動していても電話が接続される場合があると説明しています。
また、iPhoneでは、本来「公衆電話」や「通知不可能」と表示される着信が「非通知設定」と表示される場合もあります。
つまり、画面上の表示だけでは、発信者が自分の意思で番号を隠したのか、通信上の事情で番号を表示できなかったのか、区別できない場合があるのです。
4. 深夜の時間帯を狙ったいたずら電話や嫌がらせ特定の相手による嫌がらせや、いたずら電話も原因の一つです。
夜中は就寝している人が多く、突然の着信音で目が覚めてしまうため、繰り返し電話をかける行為は精神的な負担につながります。
特に、毎晩決まった時間に着信する、電話に出ると無言になる、切った直後に再びかかってくるといった状況では、単なる間違い電話として片付けず、記録を残しておくことが大切です。
以前からトラブルのある相手がいる場合でも、非通知という表示だけで特定の人物だと決めつけることは避けてください。
5. 時差や業務システムによる予期しない着信海外にいる相手や、海外拠点を経由する業務システムからの連絡が、日本時間の深夜に届くケースも考えられます。
海外との時差があるため、相手側では通常の営業時間でも、日本では深夜になっている場合があります。
また、病院や緊急連絡先、企業の電話交換設備など、発信者番号の表示方法が一般の携帯電話と異なる仕組みもあります。
こうした電話まで一律に迷惑電話として拒否すると、必要な連絡を受け取れなくなる可能性があります。着信拒否を設定する際は、家族や勤務先、病院などからの連絡に影響しないかも確認しておきましょう。
【仕組みを図解】非通知電話の正体と発信者番号通知の関係を比較
非通知電話を正しく理解するには、「非通知設定」と「番号を通知できない通信」を分けて考える必要があります。
どちらも電話番号が表示されない点は共通していますが、発信者側の事情や着信拒否サービスの動作は異なります。
非通知・公衆電話・通知不可能の違い| 種類 | 発信側の仕組み・関係 | 着信側の表示 | 対応の考え方 |
|---|---|---|---|
| 184による非通知 | 発信者が番号を表示しないよう指定 | 非通知設定 | 番号通知を要求するサービスを検討 |
| 通常非通知設定 | 回線の基本設定が番号非通知 | 非通知設定 | 186で通知してもらう方法がある |
| 公衆電話 | 公衆電話からの発信 | 公衆電話など | 重要な連絡の可能性も考慮 |
| 国際電話など | 通信経路などの事情で番号を通知できない | 通知不可能・非通知設定など | 心当たりがなければ応答を控える |
| 番号偽装 | 実際の発信元と異なる番号を表示させる手口 | 実在する番号など | 表示された番号だけで信用しない |
この違いを理解しておくと、非通知電話を拒否するサービスを選ぶ際にも役立ちます。
発信者番号通知はどのような仕組みで行われる?電話をかける際、発信側の電話番号に関する情報は通信ネットワークを通じて着信側へ伝えられます。
発信者が番号通知を許可している場合、着信側の電話機は受け取った番号情報を画面に表示します。一方、184などで番号を非通知に指定すると、相手側に発信者番号を表示しない扱いになります。
ここで重要なのは、非通知という表示が、発信者の身元や電話機の種類を示すものではないという点です。
非通知表示から分かるのは、基本的に着信側で発信者番号を確認できないということです。相手が誰なのか、どこからかけているのか、なぜ夜中に電話したのかまでは分かりません。
番号非通知と電話番号偽装は別の問題もう一つ注意したいのが、非通知と発信者番号の偽装は異なる手口だということです。
非通知は電話番号を表示しない仕組みですが、番号偽装は、実際の発信元とは異なる番号を着信画面に表示させる手口です。
警察庁は2025年3月25日、警察官をかたる特殊詐欺について、実在する警察署などの電話番号を偽装して表示させる手口への注意を呼びかけました。
つまり、番号が表示されているからといって安全とは限りません。反対に、非通知だからといって詐欺と決まるわけでもありません。重要なのは、電話の相手が何を要求してくるかという点です。
【危険性を検証】非通知電話が何度もかかってくる・ワン切りの真相と詐欺の見分け方
夜中の非通知着信で特に不安を感じやすいのが、短時間に何度も電話がかかってくるケースや、呼び出し音が一度鳴っただけで切れるワン切りです。
こうした着信には複数の可能性があり、回数や時間だけで発信者の目的を断定することはできません。ただし、詐欺や嫌がらせにつながる行動を見分ける要点はあります。
非通知電話のワン切りは何を意味する?非通知のワン切りについては、次のような可能性が考えられます。
- 発信者が間違えて電話をかけ、すぐに切った。
- 自動発信システムの接続処理が途中で終了した。
- いたずらや嫌がらせを目的として短時間だけ発信した。
- 何らかの営業・勧誘活動に関連する発信だった。
ネット上では「電話番号が現在使われているか確認するためのワン切り」という説明も見られます。しかし、非通知のワン切りが一度あっただけで、番号の生存確認や詐欺グループの活動だと判断できるわけではありません。
また、海外からのワン切りでは、折り返し電話をさせて高額な国際通話料金につなげる手口にも注意が必要です。
国民生活センターは2025年8月6日、知らない国際電話への注意喚起を公表しました。心当たりのない国際電話には出ない、折り返さない、個人情報を伝えないことを呼びかけています。
特に「+1」「+44」など、国番号から始まる見覚えのない電話番号には注意してください。国際電話のワン切りと非通知のワン切りは同じものではありませんが、どちらも安易な折り返しは避けるべきです。
何度もかかってくる場合に考えられる原因非通知電話が繰り返される場合、単発の間違い電話とは異なる状況が考えられます。
例えば、同じ人物による継続的な嫌がらせ、繰り返し発信する自動システム、迷惑電話業者による架電などです。
次のような特徴がある場合は、慎重に対応してください。
- 毎晩、ほぼ同じ時間帯に着信する。
- 一度切っても短時間で再びかかってくる。
- 電話に出ると無言、または不自然な自動音声が流れる。
- 応答後に個人情報や家族構成を聞かれる。
- 着信後に不審なSMSやメッセージが届く。
- 金銭の支払いや口座情報の提供を求められる。
特に、電話とSMSを組み合わせて連絡してくる場合は、相手が案内するURLやアプリを安易に開かないようにしましょう。
非通知電話が詐欺につながる可能性を見分けるポイント詐欺かどうかを見分けるうえでは、電話番号の表示よりも、相手の発言や要求内容が重要です。
次のような話が出た場合は、詐欺を疑ってください。
- 「あなたの銀行口座が犯罪に使われている」と突然告げる。
- 「警察の捜査対象になっている」と不安をあおる。
- 「口座のお金を安全な場所へ移す必要がある」と送金を求める。
- 「未納料金がある」「今日中に支払わないと裁判になる」と急がせる。
- 暗証番号、クレジットカード情報、認証コードを聞き出そうとする。
- LINEなどのメッセージアプリやビデオ通話へ誘導する。
警察庁は、警察官を名乗る人物から捜査対象になっていると告げられたり、SNSへ誘導されたりする手口について注意を促しています。警察官が電話で捜査対象になっていると告げたり、警察手帳や逮捕状の画像をSNSで送ったりすることはないと説明しています。
加えて、実在する警察署の代表番号を偽装する手口も確認されています。電話に表示された番号を信用せず、一度通話を切り、自分で調べた警察署の代表番号や#9110から確認することが大切です。
警察庁の注意喚起では、相手から教えられた電話番号へ折り返さないようにも呼びかけています。
出典:警察庁「警察に偽装した電話番号に注意!」、警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ。
【設定方法を解説】iPhone・Androidで非通知電話を拒否する方法
夜中の非通知電話に悩まされている場合、スマートフォンの設定を見直すことが有効です。
ただし、iPhoneとAndroidでは設定方法が異なり、端末側の着信制御と通信会社側のネットワークサービスにも違いがあります。
iPhoneで非通知電話を拒否・消音する方法iPhoneでは、知らない発信者からの着信をスクリーニングしたり、消音にしたりする機能が利用できます。
2026年のiOS 26では、次の手順で設定を確認できます。
- iPhoneの「設定」を開く。
- 「アプリ」を選択する。
- 「電話」をタップする。
- 「不明な発信者をスクリーニング」の項目を確認する。
- 「消音」など、希望する着信方法を選択する。
「消音」を選ぶと、連絡先に保存されていない番号からの電話は着信音が鳴らず、留守番電話に送られます。
また、「通話の理由を尋ねる」を選べば、着信音が鳴る前に発信者へ電話の理由を尋ねることもできます。
ただし、この機能は連絡先に保存されていない番号を管理するためのものです。非通知番号だけを対象にした通信会社の着信拒否サービスと同じではありません。
特定の番号が表示されている迷惑電話なら、電話アプリの「履歴」から対象の番号の情報を開き、「発信者を着信拒否」を選択する方法もあります。
Appleの公式サポートでも、iPhoneの通話スクリーニング、着信拒否、迷惑電話フィルタリングの方法が案内されています。
Androidで非通知電話を拒否する方法Androidでは、Googleの電話アプリを使用している場合、非公開番号や特定できない番号からの着信をブロックできます。
基本的な操作は次のとおりです。
- 「電話」アプリを開く。
- 画面右上のメニューから「設定」を選択する。
- 「ブロック中の電話番号」をタップする。
- 「不明」をオンにする。
Googleの公式ヘルプによると、この設定は非公開の電話番号や特定できない電話番号からの着信をブロックする機能です。
ここで注意したいのは、「不明」をオンにしても、連絡先に登録していない通常の電話番号まで一律にブロックするわけではないという点です。
知らない番号からの電話を受けたい場合でも、非公開番号だけを拒否できるため、迷惑な非通知着信への対策として利用しやすい設定です。
ただし、Androidはメーカーや電話アプリによってメニュー名や操作手順が異なります。Google Pixel、Galaxy、AQUOS、Xperiaなどでは、実際の画面に合わせて確認してください。
出典:Google「電話番号をブロックまたはブロック解除する」。
スマートフォンの設定だけで解決しない場合端末側の設定を変更しても、非通知着信が続く場合は、通信会社のネットワークサービスを利用する方法があります。
通信会社側で着信を拒否するサービスは、スマートフォン本体に着信音を鳴らさず、発信者に音声ガイダンスを流して通話を終了させるものもあります。
特に、夜中の非通知電話を根本的に減らしたい場合は、次に紹介する通信会社別のサービスを確認してください。
【2026年最新】ドコモ・au・ソフトバンクの非通知電話ブロックサービスを比較
2026年10月現在、大手通信会社では非通知電話や迷惑電話に対応するサービスが提供されています。
同じ着信拒否でも、非通知全体を拒否するもの、特定の迷惑電話を登録して拒否するものなど、サービスの仕組みは異なります。
主要3社の非通知電話対策サービス一覧| 通信会社 | サービス名 | 設定方法 | 料金・特徴 |
|---|---|---|---|
| NTTドコモ | 番号通知お願いサービス | 148に発信して1を選択 | 無料・申し込み不要。非通知着信に番号通知を求めて自動終了 |
| au | 番号通知リクエストサービス | 1481に発信 | 無料・申し込み不要。番号通知を求めるガイダンスを流す |
| ソフトバンク | ナンバーブロック | My SoftBankまたは144 | 2026年8月1日から月額無料。登録した迷惑電話を最大30件拒否 |
各社のサービスは似ているようで、拒否できる着信の範囲や登録方法に違いがあります。特に、ソフトバンクのサービスは、非通知着信をすべて一括拒否するものではないため注意してください。
NTTドコモ:番号通知お願いサービスドコモの「番号通知お願いサービス」は、非通知でかけてきた相手に番号通知を求めるガイダンスを流し、自動的に通話を終了するサービスです。
主な特徴は次のとおりです。
- 申し込み不要。
- 月額使用料無料。
- 非通知電話を自動的にシャットアウト。
- 拒否された着信は通常の着信履歴に残らない。
設定する場合は、ドコモの携帯電話から「148」に発信し、音声ガイダンスに従って「1」を選択します。
サービスを停止する場合は「148」に発信して「0」を選択します。
このサービスは、夜中に何度も非通知電話がかかってくる人にとって、特に検討しやすい方法です。
ただし、着信履歴に残らないため、迷惑電話の証拠を記録したい場合は、設定前に着信日時などを記録しておきましょう。
出典:NTTドコモ公式「番号通知お願いサービス」「操作・設定方法」。
au:番号通知リクエストサービスauでは「番号通知リクエストサービス」を利用できます。
このサービスは、非通知で電話をかけてきた相手に対して、番号を通知してかけ直すよう音声ガイダンスを流す仕組みです。
設定方法は簡単です。
- サービス開始:1481に発信。
- サービス停止:1480に発信。
- 月額利用料:無料。
- 申し込み:不要。
ただし、発信者が番号を通知できない場合には、電話が接続されることがあります。
例えば、公衆電話や国際電話、国際ローミング中など、番号通知そのものができない通信は、サービスを起動していても着信する場合があります。
また、auから5G SA契約と従来の4G・5G契約を切り替えた場合など、設定が初期化されることがあります。契約変更や機種変更後は、サービスが有効になっているか確認してください。
出典:au公式「番号通知リクエストサービス」。
ソフトバンク・ワイモバイル:ナンバーブロックが2026年8月から無料に2026年の重要な変更として注目したいのが、ソフトバンクの迷惑電話防止サービス「ナンバーブロック」の料金改定です。
ソフトバンク株式会社は2026年7月1日、同サービスの月額使用料を2026年8月1日から無料化すると発表しました。
従来は月額110円でしたが、無料化によって利用しやすくなりました。対象にはソフトバンクとワイモバイルの携帯電話サービスが含まれます。
主な特徴は次のとおりです。
- 月額使用料は2026年8月1日以降無料。
- My SoftBankまたはMy Y!mobileから申し込み可能。
- 専用ダイヤル144から設定可能。
- 登録できる迷惑電話は最大30件。
- 非通知着信も、条件を満たせば拒否登録できる。
ただし、重要な注意点があります。
ナンバーブロックは、あらかじめ登録した電話番号や、直前に応答した非通知着信などを対象とするサービスです。非通知電話すべてを自動的に拒否する機能とは異なります。
非通知の相手を登録する場合、対象の電話に応答して履歴に残す必要があります。留守番電話サービスに転送されただけでは、応答した扱いになりません。
また、LINEMOではナンバーブロックを提供していません。
2026年の料金改定は、通信会社の迷惑電話対策を検討するうえで押さえておきたい変更点です。
出典:ソフトバンク株式会社「迷惑電話防止サービス『ナンバーブロック』の月額使用料を無料化」(2026年7月1日発表)。
【発信元は特定できる?】通信会社・警察への相談方法と深夜の迷惑電話への対処法
何度も非通知電話がかかってくると、「相手が誰なのか調べたい」「電話番号を突き止めたい」と考えるのは自然なことです。
しかし、一般の利用者が自分のスマートフォンだけで非通知の発信元を特定することは、基本的にできません。
非通知電話の発信元は自分で特定できる?非通知着信は、発信者番号を着信側に表示しない仕組みです。そのため、通常の着信履歴には相手の電話番号が記録されません。
インターネット上には、非通知の発信者を特定できるとうたうアプリやサービスも見られますが、一般のスマートフォンアプリが通信会社の管理する発信者情報を自由に取得できるわけではありません。
特に「アプリを入れるだけで非通知の相手の電話番号が分かる」「特別な操作で相手の住所まで判明する」といった説明には注意が必要です。
通信会社が保有する通信関連情報は、電気通信事業法第4条で定められた通信の秘密によって保護されています。
そのため、契約者が通信会社に問い合わせたとしても、相手の氏名や住所などを簡単に教えてもらえるわけではありません。
一方、犯罪や脅迫などの具体的な被害がある場合には、警察が必要な捜査を行う可能性があります。ただし、捜査によって発信元を特定できるかどうかは、通信記録の保存状況や通信経路、事件の内容などによって異なります。
法務省が説明する通信履歴の保全制度でも、保全の対象となるのは通信事業者などが業務上記録している履歴です。すべての通信情報が無期限に保存されているわけではありません。
出典:電気通信事業法、法務省「通信履歴の電磁的記録の保全要請に関するQ&A」。
通信会社へ相談したほうがよいケース次のような状況では、契約している通信会社のサポート窓口に相談することをおすすめします。
- 毎晩のように非通知電話がかかってくる。
- 短時間に何度も着信が発生する。
- 端末の着信拒否設定が正常に機能しない。
- 着信拒否サービスの対象範囲を確認したい。
- 通信会社が提供する迷惑電話対策を追加したい。
相談時には、着信した日時、回数、着信時間、応答したかどうかなどを整理しておくと説明しやすくなります。
ただし、通信会社に相談すれば必ず発信者の氏名や電話番号を教えてもらえるというわけではありません。まずは利用できるブロックサービスや迷惑電話対策について確認してください。
深夜の迷惑電話で警察に相談する目安非通知電話が一度あっただけで、必ず警察へ届け出る必要があるわけではありません。
しかし、次のような状況では、警察への相談を検討してください。
- 何日も連続して深夜に非通知電話がかかってくる。
- 電話で脅迫や暴言を受けている。
- 性的な内容や嫌がらせの電話が繰り返される。
- 電話の相手から金銭や個人情報を要求された。
- 自宅や勤務先を把握しているような発言をされた。
- 電話以外にも待ち伏せやつきまといなどの被害がある。
警察庁が案内している相談窓口は、次のように使い分けられます。
警察相談専用電話「#9110」
事件や事故が発生しているわけではないものの、迷惑電話や嫌がらせについて警察に相談したい場合に利用できます。
繰り返しの非通知着信や、脅迫につながる不審な連絡についても、状況を説明して相談できます。
緊急通報「110番」
脅迫が現実の危険につながっている場合や、犯罪が進行している場合、身の危険を感じる状況では110番を利用してください。
消費者ホットライン「188」
不審な電話で金銭を支払ってしまった、契約を迫られた、個人情報を伝えてしまったなど、消費者トラブルに関する相談は188でも受け付けています。
出典:警察庁「ご意見、各種相談・情報提供等」、国民生活センター「海外からの知らない国際電話が増えています!」。
非通知電話が来たときに実践したい5つの対策突然の着信に慌てないためにも、普段から次の対策をしておくと安心です。
- 知らない非通知電話には無理に出ない。 用件がある相手なら、番号を通知してかけ直すこともできます。
- 着信履歴を記録する。 日付、時間、回数、通話時間などを保存しておきます。
- 留守番電話を活用する。 相手が用件を残すか確認し、必要な連絡だけ折り返します。
- 通信会社の着信拒否サービスを利用する。 端末側の設定で防げない場合はネットワーク側の対策を検討します。
- 不審な要求には応じない。 暗証番号、認証コード、口座情報、送金などを求められても応じません。
また、着信拒否の設定をする前に、証拠として残しておきたい情報を保存しておくことも大切です。特に、嫌がらせや脅迫が疑われる場合は、着信記録や留守番電話の音声を消さずに保管してください。
【プロの結論】非通知電話は時間帯ではなく、着信の内容と繰り返し方で判断する夜中に非通知電話がかかってくると、どうしても悪質な目的を疑いたくなります。しかし、非通知という表示は、あくまで発信者番号を確認できない状態を示すものであり、犯罪性を直接証明するものではありません。
実際に判断する際は、次の3つの視点が重要です。
- 単発の着信:間違い電話や番号非通知設定など、複数の可能性を考える。折り返しや無理な応答は不要。
- 繰り返す着信:嫌がらせや迷惑電話の可能性も考え、記録を残して着信拒否を設定する。
- 金銭・個人情報の要求:詐欺の可能性を強く疑い、通話を終了して公的機関へ確認する。
特に重要なのは、非通知電話の相手を自分で突き止めようとすることよりも、不要な着信を受けない環境を整えることです。
ドコモやauの無料サービス、2026年8月から無料化されたソフトバンクのナンバーブロックなど、実際に利用できる対策はあります。自分の契約内容や必要な電話の受信状況に合わせて選択することが、無理のない迷惑電話対策につながります。
【夜中の非通知電話】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:夜中の2時や3時に非通知電話がかかってくるのはなぜですか?
A1:184による番号非通知設定、いたずら電話、自動発信システム、間違い電話、海外経由の通信など、さまざまな可能性があります。深夜という時間帯だけで詐欺や嫌がらせと断定することはできません。繰り返し着信する場合は、日時を記録して着信拒否を設定しましょう。
Q2:非通知電話に出てしまうと危険ですか?
A2:電話に出ただけで直ちに個人情報や端末の情報が相手にすべて伝わるわけではありません。ただし、不審な相手との会話で氏名、住所、口座情報、暗証番号、認証コードなどを伝えることは避けてください。不自然な要求があれば、すぐに電話を切りましょう。
Q3:非通知電話をかけてきた相手を特定する方法はありますか?
A3:一般の利用者がスマートフォンだけで発信者の電話番号や住所を調べることは基本的にできません。通信会社への問い合わせでも、相手の個人情報が簡単に開示されるわけではありません。脅迫や継続的な嫌がらせなど犯罪が疑われる場合は、着信記録を保存して警察に相談してください。
Q4:非通知のワン切りは詐欺の前兆ですか?
A4:必ずしも詐欺とは限りません。間違い電話や自動発信の接続終了、いたずらなどの可能性もあります。ただし、見覚えのない国際電話番号からのワン切りには折り返さないでください。電話の後に不審なSMSが届いても、URLを安易に開かないことが大切です。
Q5:iPhoneで非通知電話だけを完全に拒否できますか?
A5:iPhone本体には不明な発信者をスクリーニング・消音する機能がありますが、連絡先に登録されていない番号全般を対象とする機能です。非通知だけを対象にした拒否については、契約している通信会社の番号通知要求サービスを利用する方法が適しています。
Q6:非通知電話が毎晩続く場合、警察に相談してもよいですか?
A6:相談できます。繰り返しの嫌がらせや脅迫など、不安を感じる事情があれば警察相談専用電話#9110を利用してください。差し迫った危険や事件が発生している場合は110番です。
夜中に非通知電話がかかってくる理由には、184による番号非表示、通常非通知の回線設定、迷惑電話、いたずら、公衆電話、海外経由の通信など、複数の可能性があります。
非通知表示だけで発信者の目的を判断したり、詐欺と決めつけたりすることはできません。一方、何度も着信する場合や、金銭・個人情報を要求される場合は、慎重な対応が必要です。
2026年現在、ドコモの番号通知お願いサービスやauの番号通知リクエストサービスは無料で利用でき、ソフトバンクのナンバーブロックも2026年8月から月額無料になりました。iPhoneやAndroidにも迷惑電話対策機能が用意されています。
大切なのは、知らない相手からの電話に無理に応答しないこと、着信履歴を保存すること、そして必要に応じて通信会社や警察へ相談することです。
一度の非通知着信に過度に不安を感じる必要はありません。しかし、夜中の着信が何度も続くなら、放置せずに対策を始めましょう。自分や家族の安心を守るためにも、スマートフォンの設定と通信会社のサービスを今のうちに確認しておくことをおすすめします。