大相撲の給与制度で最も大きな境界線となるのが、十両への昇進だ。
十両以上の力士は「関取」と呼ばれ、日本相撲協会から毎月の給与を受け取る。一方、幕下・三段目・序二段・序ノ口の力士は「力士養成員」という区分で、月給ではなく本場所ごとの場所手当が支給される。
つまり、横綱と序ノ口の差は単純な番付の違いだけではない。給与体系そのものが異なるのだ。
2026年11月時点の番付別月給2026年11月場所までの月額給与は次のとおり。
- 横綱:300万円
- 大関:250万円
- 関脇・小結:180万円
- 前頭(平幕):140万円
- 十両:110万円
この金額は基本となる月給であり、賞与や力士褒賞金、各種手当は別に支給される。
特に横綱と大関の差は月50万円。関脇・小結と大関の間にも月70万円の差がある。番付上の昇進は名誉だけでなく、収入にも直接影響する。
横綱の月給と年収横綱の月給:300万円(2026年11月時点)
横綱の基本給は年間に換算すると3,600万円。賞与を含めれば、月給だけで計算した金額よりさらに大きくなる。
また、横綱には力士褒賞金の最低支給標準額が150円と設定されている。これを4,000倍すると、1場所あたり60万円。年間6場所すべてで支給された場合、最低でも360万円が加わる計算だ。
これに本場所特別手当、地方場所の出張手当、優勝賞金、懸賞金などが加算される。
横綱は基本給だけでも高額だが、長年にわたる勝ち越しや優勝の実績が収入をさらに押し上げる仕組みになっている。
大関の給料と収入大関の月給:250万円(2026年11月時点)
大関は年間の基本給が3,000万円。横綱に次ぐ高い給与水準だ。
力士褒賞金の最低支給標準額は100円で、1場所あたり40万円。年間6場所なら240万円となる。
大関は横綱に次ぐ地位であり、安定した月給に加えて、過去の成績による褒賞金も受け取る。
ただし、同じ大関でも力士褒賞金の額は一律ではない。過去の勝ち越しや優勝などの実績によって差が生じる。
関脇・小結の月給関脇・小結の月給:180万円(2026年11月時点)
関脇と小結は「三役」と呼ばれる。
月給は年間2,160万円で、大関との差は月70万円。年間では840万円の差になる。
三役には本場所特別手当もあり、関脇・小結の場合は1場所5万円が基準となる。年間6場所すべてで満額支給されれば30万円だ。
三役は大関昇進を目指す重要な位置であり、勝ち越しを重ねることは番付上昇だけでなく、力士褒賞金の増加にもつながる。
十両の給料と関取の待遇十両の月給:110万円(2026年11月時点)
十両は、関取として給与を受け取れる最下位の地位だ。
年間の基本給は1,320万円。幕下以下と比較すると、その待遇差は非常に大きい。
関取になると、月給だけでなく、身の回りの待遇にも変化が生じる。
代表的な違いは次のとおり。
- 本場所の取組数が原則15番になる。
- 大銀杏を結うことが認められる。
- 化粧まわしを着用する機会がある。
- 付け人が身の回りの世話を担当する。
- 相撲部屋での生活上の待遇も変わる。
十両昇進は、力士として一人前の関取になったことを示す大きな節目だ。
一方、十両から幕下に陥落すると月給がなくなる。この急激な待遇の変化は、関取の地位を維持することの難しさを物語っている。
【2026年11月と2027年1月を比較】給与改定・場所手当・優勝賞金の一覧

2026年7月30日の日本相撲協会の理事会では、力士の待遇改善に向けた大規模な報酬改定が発表された。
適用開始は2027年1月の初場所。
関取の月給は2019年以来8年ぶりの改定となり、増額幅はおおむね10%前後だ。
ここで注目したいのは、関取だけでなく幕下以下の力士養成員にも増額が適用される点である。
番付別の給料・場所手当・優勝賞金比較| 番付 | 2026年11月まで | 2027年1月から | 優勝賞金(2026年→2027年) |
|---|---|---|---|
| 横綱 | 月給300万円 | 月給330万円 | 1,000万→2,000万円 |
| 大関 | 月給250万円 | 月給275万円 | 1,000万→2,000万円 |
| 関脇・小結 | 月給180万円 | 月給200万円 | 1,000万→2,000万円 |
| 前頭 | 月給140万円 | 月給155万円 | 1,000万→2,000万円 |
| 十両 | 月給110万円 | 月給120万円 | 200万→300万円 |
| 幕下 | 場所手当16万5,000円 | 場所手当18万円 | 50万→70万円 |
| 三段目 | 場所手当11万円 | 場所手当12万円 | 30万→50万円 |
| 序二段 | 場所手当8万8,000円 | 場所手当9万5,000円 | 20万→30万円 |
| 序ノ口 | 場所手当7万7,000円 | 場所手当8万2,000円 | 10万→20万円 |
※月給は月額、場所手当は1場所あたり。優勝賞金は各段の優勝者に対する金額。幕内優勝賞金は横綱から前頭まで共通の金額。
日本相撲協会の改定を伝えた日刊スポーツ、デイリースポーツの報道に基づく比較だ。
幕下以下の場所手当はどれくらい増える?幕下以下には月給がないものの、本場所ごとに場所手当が支給される。
2027年1月からの増額は次のとおり。
- 幕下:16万5,000円から18万円へ
- 三段目:11万円から12万円へ
- 序二段:8万8,000円から9万5,000円へ
- 序ノ口:7万7,000円から8万2,000円へ
場所手当は年6回の本場所ごとに支払われる。
仮に同じ番付に1年間在位した場合、場所手当だけで計算すると次の金額になる。
| 番付 | 2026年の年6場所分 | 2027年の年6場所分 |
|---|---|---|
| 幕下 | 99万円 | 108万円 |
| 三段目 | 66万円 | 72万円 |
| 序二段 | 52万8,000円 | 57万円 |
| 序ノ口 | 46万2,000円 | 49万2,000円 |
ここには勝星金、勝ち越し金、優勝賞金などは含まれていない。
勝星金と勝ち越し金も増額今回の改定では、場所手当だけでなく、成績に応じた奨励金も増額される。
幕下で比較すると次のようになる。
- 勝星金:1勝につき3,500円から4,000円
- 勝ち越し金:勝ち越し1点につき8,000円から1万円
例えば、幕下で6勝1敗だった場合、2026年11月場所までの制度では次の計算になる。
- 場所手当:16万5,000円
- 勝星金:3,500円×6勝=2万1,000円
- 勝ち越し金:8,000円×5点=4万円
合計は22万6,000円。
2027年1月からの新制度では、18万円+2万4,000円+5万円となり、合計25万4,000円になる。
1場所で2万8,000円の増額だ。年間を通して同じ成績と番付を維持した場合、6場所で16万8,000円の差が生まれる。
このように、幕下以下も勝ち星を積み重ねることで収入を増やせる制度になっている。
【力士の年収ランキング】月給だけでは見えない実際の収入
力士の年収を考えるとき、月給を12倍するだけでは実態を把握できない。
関取には月給以外にも、賞与、本場所特別手当、出張手当、力士補助費、力士褒賞金などがある。
さらに優勝賞金や懸賞金が加われば、年間の収入は大きく変動する。
2026年の番付別推定年収大相撲の給与・手当の仕組みを基にした試算では、2026年の番付別の年収目安は以下のようになる。
| 順位 | 番付 | 推定年収の最低ライン |
|---|---|---|
| 1位 | 横綱 | 4,803万円 |
| 2位 | 大関 | 3,937万2,500円 |
| 3位 | 関脇・小結 | 2,786万5,500円 |
| 4位 | 前頭 | 2,186万500円 |
| 5位 | 十両 | 1,711万7,500円 |
これは、月給、賞与、各種手当と最低額の力士褒賞金を合算した推定値である。
本場所特別手当については所定の日数を出場した場合を想定しており、優勝賞金、三賞、懸賞金は含まない。
したがって、実際の収入は力士ごとに異なる。特に力士褒賞金は過去の成績で変わるため、同じ番付でも年収に差がつく。
2027年の給与改定で年収はどう変わる?2027年の新しい月給を適用した場合、賞与や各種手当も含めた年間の基本報酬は次のように変わる見込みだ。
- 横綱:4,443万円から4,863万円へ(+420万円)
- 大関:3,697万2,500円から4,047万2,500円へ(+350万円)
- 関脇・小結:2,642万5,500円から2,922万5,500円へ(+280万円)
- 前頭:2,042万500円から2,252万500円へ(+210万円)
- 十両:1,615万7,500円から1,755万7,500円へ(+140万円)
この金額は力士褒賞金を含まない試算であり、未公表の手当については現行額を据え置いて計算している。
最低額の力士褒賞金も加えた年収の目安は、横綱5,223万円、大関4,287万2,500円、三役3,066万5,500円、前頭2,396万500円、十両1,851万7,500円となる。
力士の年収は番付だけで決まらないここで重要なのは、番付別の年収ランキングと実際の力士個人の収入ランキングは別物だという点だ。
例えば、横綱でも懸賞金の少ない力士と、人気が高く多くの懸賞が懸かる力士では、年間収入に差が出る。
また、幕内優勝や三賞を複数回獲得すれば賞金収入も増える。
つまり、番付は基本給を決める重要な要素だが、実際の収入は人気、過去の実績、場所ごとの成績にも左右される。
【力士褒賞金の仕組み】勝ち越し・金星・優勝で増える給金
相撲の給与制度で独特なのが「力士褒賞金」だ。
一般的には「給金」とも呼ばれ、過去の成績に応じて積み上がる報酬である。
毎月の給与とは異なり、基本的に本場所ごとに支給される。
力士褒賞金はどう計算する?力士褒賞金は、初土俵後の成績に応じて支給標準額が積み上がっていく仕組みだ。
基本的な加算ルールは次のとおり。
- 序ノ口昇進時:3円
- 勝ち越し1点:50銭加算
- 金星:10円加算
- 幕内優勝:30円加算
- 幕内全勝優勝:50円加算
この支給標準額に4,000を掛けた金額が、関取に対して本場所ごとに支給される。
例えば、勝ち越し1点で50銭が加算されると、1場所あたり2,000円の褒賞金増加につながる。
しかも、一度積み上がった成績による加算分は、負け越しても基本的に減らない。
長期間にわたって好成績を残した力士ほど、褒賞金が大きくなる理由はここにある。
番付別の力士褒賞金の最低額| 番付 | 最低支給標準額 | 1場所あたりの最低支給額 |
|---|---|---|
| 横綱 | 150円 | 60万円 |
| 大関 | 100円 | 40万円 |
| 幕内 | 60円 | 24万円 |
| 十両 | 40円 | 16万円 |
※幕内の最低額には関脇・小結・前頭が含まれる。
例えば横綱の場合、最低でも1場所60万円。年6場所すべてで支給されれば360万円になる。
過去の金星や優勝による加算があれば、さらに金額は増える。
ただし、幕下以下では力士褒賞金は支給されない。幕下以下で積み上げた成績は、関取に昇進してから支給額に反映される。
金星を取ると収入はどれだけ増える?金星とは、平幕の力士が横綱に勝ったときに記録される特別な白星だ。
金星を獲得すると、支給標準額に10円が加算される。
これを4,000倍すると、1場所あたり4万円の増額になる。
重要なのは、金星を取った場所だけ4万円を受け取って終わりではないことだ。
その加算分は関取である限り、その後の本場所でも支給され続ける。
一度の大金星が、その後の現役生活にわたって収入を押し上げる。この点が力士褒賞金の大きな特徴である。
【大相撲の懸賞金はいくら?】1本7万円の内訳と優勝賞金の違い
テレビ中継で力士が土俵を回る際、企業名が書かれた懸賞旗が掲げられることがある。
これは企業や団体が特定の取組に懸賞を提供しているものだ。
懸賞金は力士の収入の中でも、特に人気や注目度が反映されやすい部分である。
懸賞金1本は7万円日本相撲協会の公式サイトによると、懸賞金は1本につき7万円。
ただし、勝利した力士が7万円すべてをその場で受け取るわけではない。
内訳は以下のとおりだ。
- 3万円:勝利力士が勝ち名乗りの際に受け取る現金
- 3万円:納税充当金として本人名義で協会が預かる
- 1万円:日本相撲協会の事務経費
つまり、懸賞旗1本につき、力士がその場で手にする現金は3万円となる。
例えば10本の懸賞が懸かった取組で勝てば、その場で受け取る現金は30万円。20本なら60万円だ。
人気力士の注目カードでは多数の懸賞が懸かるため、1日の収入が大きく変わることもある。
幕内優勝賞金は2027年から2,000万円優勝賞金は月給とは別に、各場所の優勝者へ支給される一時金だ。
2026年12月までの制度では、幕内優勝賞金は1,000万円。1994年以来33年間、この金額が維持されてきた。
しかし、2027年1月からは2,000万円に倍増する。
これは今回の改定で最も大きな変更の一つだ。
十両以下についても、次のように増額される。
- 幕内:1,000万円から2,000万円
- 十両:200万円から300万円
- 幕下:50万円から70万円
- 三段目:30万円から50万円
- 序二段:20万円から30万円
- 序ノ口:10万円から20万円
幕下以下にも各段の優勝賞金が用意されている点は、意外と知られていない。
月給がなくても、本場所で優勝すればまとまった賞金を受け取れる。
三賞の賞金も300万円に増額幕内では、優勝以外にも活躍した力士を評価する三賞がある。
三賞は次の3種類。
- 殊勲賞:横綱・大関など上位力士を破る活躍を評価
- 敢闘賞:場所を通じた優れた奮闘を評価
- 技能賞:優れた相撲技術を評価
2026年までの賞金は各200万円だったが、2027年1月からは各300万円になる。
つまり、三賞のいずれかを獲得すれば300万円の賞金が支給される仕組みだ。
三賞は必ず毎場所すべての賞が授与されるわけではなく、該当者なしとなる場合もある。
優勝争いに絡めなかった力士にとっても、三賞は大きな評価と収入につながる。
給料・力士褒賞金・賞金・懸賞金は何が違う?それぞれの性質を整理すると、収入の構造が理解しやすい。
- 給料: 十両以上の関取に毎月支給される固定的な報酬。
- 場所手当: 幕下以下の力士養成員に本場所ごとに支給される手当。
- 力士褒賞金: 過去の勝ち越しや金星、優勝などの実績に基づき、関取に場所ごとに支給される報酬。
- 優勝賞金: 本場所の各段優勝者に支給される賞金。
- 三賞賞金: 殊勲賞・敢闘賞・技能賞の受賞者に支給される賞金。
- 懸賞金: 企業や団体が特定の取組に提供する報酬。
これらを混同すると、力士の年収を大きく見誤ることになる。
特に、幕内優勝賞金2,000万円は毎月の給与ではない。年6場所すべてで優勝するようなケースを除けば、通常の固定収入として計算することはできない。
【2027年の給与改定はなぜ実施される?】力士の待遇改善と今後の影響
今回の改定は、単なる給与の微調整ではない。
関取の月給、幕下以下の場所手当、勝星金、勝ち越し金、優勝賞金、三賞賞金と、力士の収入に関わる複数の制度が見直された。
物価上昇と相撲協会の収益が背景日刊スポーツの2026年7月31日の報道によると、日本相撲協会は好調な入場券収入やグッズ販売などを背景に、前年度に約13億円の黒字を計上していた。
今回の待遇改善は、こうした収益を力士に還元する意味合いもある。
藤島広報部長(元大関・武双山)は、物価高騰の中で待遇が据え置かれていたことや、他競技との比較を踏まえた賞金額の見直しについて説明している。
幕内優勝賞金2,000万円という金額には、トップ力士の活躍に見合う報酬を設定する狙いがある。
幕下以下の力士にとっても大きな改定今回の見直しで注目したいのは、幕下以下の力士への待遇改善だ。
従来、幕下以下は月給がなく、年6回の場所手当を中心に収入を得ていた。
2027年からは場所手当に加えて勝星金・勝ち越し金も増額される。
特に、幕下で6勝1敗を記録した場合は、1場所の支給額が22万6,000円から25万4,000円に増える。
金額だけを見ると関取の給与とは大きな差があるが、力士養成員にとっては勝ち星が収入に直結する制度の改善となる。
十両昇進を目指す力士にとっての意味幕下以下の力士にとって最大の目標の一つが十両昇進だ。
十両に上がれば、場所手当から月給制に変わる。
幕下の場所手当は2027年から18万円だが、十両の月給は120万円。支給頻度も異なるため、単純な比較以上の待遇差が生まれる。
十両に昇進することは、力士としての評価だけでなく、生活の安定にも大きな影響を与える。
この制度上の格差こそが、幕下と十両の境界線が特別視される理由の一つだ。
【相撲の給料に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:相撲の横綱の給料はいくらですか?
横綱の月給は2026年11月時点で300万円。2027年1月からは330万円に増額される。賞与、力士褒賞金、懸賞金、優勝賞金などは別に支給される。
Q2:大関の年収はいくらですか?
2026年の大関の推定年収は、最低額の力士褒賞金を含めて約3,937万円。月給250万円のほか、賞与や各種手当などが含まれる。2027年の新制度では約4,287万円が最低ラインの試算となる。
Q3:幕下の力士には給料がないのですか?
幕下以下には月給がない。ただし、本場所ごとの場所手当、勝星金、勝ち越し金などが支給される。2026年11月場所までの幕下の場所手当は16万5,000円、2027年1月からは18万円となる。
Q4:序二段や序ノ口の力士はいくらもらえますか?
2026年11月場所までの場所手当は、序二段が8万8,000円、序ノ口が7万7,000円。2027年1月からは、それぞれ9万5,000円、8万2,000円に増額される。
Q5:大相撲の懸賞金は1本いくらですか?
懸賞金は1本7万円。そのうち3万円が勝利力士に現金で渡され、3万円は納税充当金として預けられ、1万円は協会の事務経費となる。
Q6:幕内優勝賞金2,000万円はいつからですか?
2027年1月の初場所から適用される。それまでは1,000万円で、今回の改定によって倍増する。三賞の賞金も各200万円から300万円に増額される。
Q7:相撲の給料は日本相撲協会から支払われますか?
はい。力士の給与は所属する相撲部屋からではなく、日本相撲協会から支給される。相撲部屋は力士の指導や養成を担う場という位置づけになっている。
2026年11月時点の相撲力士の給料は、横綱300万円、大関250万円、関脇・小結180万円、前頭140万円、十両110万円という番付別の月給制度が基本となっている。
一方、幕下以下は月給制ではなく、場所手当と成績に応じた奨励金が収入の中心だ。
今回の2027年1月の改定では、関取の月給が10%前後増額されるほか、幕内優勝賞金は2,000万円、三賞賞金は各300万円に引き上げられる。
相撲の収入を正しく理解するためには、次の3点を押さえておきたい。
1. 番付による固定収入の違い: 十両以上は月給制、幕下以下は場所手当制。
2. 過去の実績による収入差: 力士褒賞金は勝ち越しや金星、優勝によって積み上がる。
3. 本場所での活躍による臨時収入: 優勝賞金、三賞、懸賞金によって実際の年収は大きく変わる。
特に重要なのは、横綱や大関という地位だけで年収のすべてが決まるわけではないという点だ。同じ番付でも、長年の実績や人気、場所ごとの成績によって収入には差が生まれる。
2027年の制度改定は、トップ力士だけでなく、関取を目指して日々稽古に励む幕下以下の力士にも影響する。
番付を一つ上げることが待遇の改善につながり、勝ち星を一つ積み重ねることが将来の給金にも反映される。大相撲の給与制度には、厳しい勝負の世界と長年の努力を評価する独自の仕組みが組み込まれている。