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【閉店の理由を分析】どさん娘ラーメンはなぜ減少した?

水無瀬 康平 水無瀬 康平 • 更新: • 公開: • 読了約 7 分
目次

かつて約800店舗まで拡大したどさん娘が、現在では各地の限られた店舗でしか見かけなくなった背景には、単純な人気低下だけでは説明できない問題があります。

1. フランチャイズオーナーの後継者不足

大きな要因として挙げられるのが、加盟店の世代交代です。

ITmediaの2019年の業界分析では、当時のFC店には夫婦で長時間営業を続ける店舗も多く、子ども世代がその働き方を見て家業を継ぎたがらない状況があったと説明されています。

1990年代以降、古くからの加盟店で後継者不足による閉店が相次いだことも、チェーン全体の縮小につながりました。

2. ラーメン市場の競争激化

どさん娘が成長した昭和の時代と比べ、ラーメン市場は大きく変化しました。

全国規模の大手チェーンに加え、地域密着型の専門店や個性的な味噌ラーメン店が増え、消費者の選択肢も広がりました。

ITmediaの記事では、1980年代から1990年代にかけて、どさん子を含む札幌ラーメン系チェーンが一般化し、以前ほどの新鮮さを失っていったことも衰退の背景として挙げられています。

3. ブランドの統一力が弱まったこと

FCチェーンは、本部がブランドイメージや商品、加盟店への支援を維持できるかどうかが重要です。

加盟店の高齢化や後継者不足が進むと、店舗ごとの営業継続が難しくなります。全国共通のブランドとして新しい顧客を獲得することも容易ではありません。

現在のどさん娘を探すと、店舗によってメニューや営業形態が異なります。かつてのチェーンの統一的なサービスより、各店が地域で営業を続けることに重点が移ったと考えられます。

サトー商事の倒産が原因なのか?

ネット上では「どさん娘の本部だったサトー商事が倒産したから、店舗がなくなった」という説明も見られます。

しかし、会社の法的な倒産・解散と、フランチャイズ網の縮小は別の問題です。サトー商事の法的な清算や倒産時期を裏付ける信頼できる公的資料は、今回参照した資料からは確認できません。

そのため、どさん娘の閉店をすべて本部の倒産に結び付ける説明は適切ではありません。後継者不足、競争激化、加盟店の経営環境など、複数の要因を分けて考える必要があります。

【店舗の見分け方】本物のどさん娘を探すための4つのポイント

どさん娘ラーメン

現在、どさん娘の名前を掲げる店舗を見つけても、それがかつてのFC加盟店なのか、独立後も屋号を引き継いでいる店舗なのかを外観だけで判断するのは困難です。

訪問先を選ぶときは、次の4点を確認するとよいでしょう。

ポイント1:看板の正式な表記を確認する

「どさん娘」「どさん子」「どさん子大将」は別のブランドです。検索結果や店舗看板の文字を確認し、似た名前の別店舗と混同しないようにします。

ポイント2:店舗の住所と運営情報を照合する

グルメサイトに掲載されている店名だけでなく、住所、電話番号、店舗独自の案内を確認します。過去の店舗情報が残っている場合もあるため、現在の営業状況との照合が必要です。

ポイント3:メニューの違いを理解する

味噌ラーメンを提供しているという理由だけで、どさん娘の系列店と判断することはできません。味噌ラーメンは札幌ラーメン全体に広く普及しているメニューだからです。

ポイント4:FC本部との関係を確認する

旧チェーンの加盟店だったことと、2026年現在も本部の管理下にあることは同じではありません。店舗の運営者に、現在の経営形態や屋号の由来を尋ねるのが最も確実です。

特に昔から営業している店舗では、チェーン時代の看板やレシピを残しながら、独自の経営を続けているケースも考えられます。

【プロの結論】どさん娘を評価するときの判断基準

どさん娘の価値は、現在の全国店舗数やチェーンとしての規模だけでは測れません。

昭和の札幌ラーメンブームを支え、1991年には794店舗を展開していたブランドが、時代の変化を経て地域のラーメン店として残っている。その歴史自体に、外食産業の変遷が表れています。

現在の店舗を訪れるなら、全国共通の味を期待するよりも、各店の味、店主のこだわり、地域に根付いた営業スタイルを楽しむ姿勢がおすすめです。

一方、現代的なチェーンの統一されたメニューやサービスを求める人は、現行のどさん子など、運営主体が明確なブランドと比較して選ぶとよいでしょう。

【どさん娘ラーメン】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:どさん娘ラーメンは何と読みますか?

どさん娘は「どさんむすめ」と読みます。以前は「どさんこ」と呼ばれることもありましたが、名称をめぐる歴史的な経緯から、現在は「どさんむすめ」という読み方で知られています。

Q2:どさん娘とどさん子、どさん子大将は同じ会社ですか?

いいえ、別々のブランドです。歴史上、どさん娘はサトー商事、どさん子は北国商事、どさん子大将は北宝商事が展開したチェーンとして区別されています。名称が似ているため混同されやすいものの、同じ系列ではありません。

Q3:2026年現在、どさん娘ラーメンはまだ食べられますか?

はい。新橋や三重県熊野市など、2026年の店舗情報や口コミを確認できる店があります。ただし、全国の公式営業店舗数を示す統一された最新資料は確認できず、訪問前に個別店舗の営業状況を確認することをおすすめします。

どさん娘ラーメンは、昭和の札幌ラーメンブームを背景に全国へ広がった歴史あるブランドです。かつては約800店舗規模に成長し、1991年には794店舗を展開する大きなフランチャイズチェーンでした。

しかし、どさん子やどさん子大将とは異なる運営系統であり、名称の読み方にも商標をめぐる歴史があります。2026年現在は、当時の全国的なFC網と同じ形で運営されているわけではありません。

現在のどさん娘を探す際には、店名だけでなく住所や営業状況、運営形態を確認することが大切です。味噌ラーメンの味も店舗によって違うため、口コミを参考にしながら訪問先を選ぶとよいでしょう。

昭和のラーメン文化を今に伝えるどさん娘。かつてのチェーンの歴史を知ったうえで一杯を味わえば、昔ながらの味噌ラーメンが持つ魅力も、また違った角度から見えてきます。

主な参考資料: ITmediaビジネスオンライン(2019年5月28日)、日本食糧新聞(1992年8月3日)、どさん子公式企業情報・ブランド情報、KOZOホールディングスの2026年4月8日付発表、食べログ、Yahoo!マップ。

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水無瀬 康平

芸能ニュースの編集を11年。所属事務所の公式リリース、番組公式サイト、配信サービスの告知だけを一次情報として照合し、出典の取れない話は載せません。

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