次のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)はいつ開催されるのでしょうか。2026年11月2日現在、次回となる第7回大会は2029年または2030年の開催が候補となっています。MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーが2026年3月にAP通信のインタビューで開催時期に言及し、3年周期と4年周期の両方を検討していることを明らかにしました。
大きな要点は、2028年7月に予定されているロサンゼルス五輪です。MLB所属選手の五輪参加、WBCの開催間隔、さらには従来の春季キャンプ中からMLBシーズン中への開催時期変更など、複数の要素が次回大会の日程を左右します。開催年だけでなく、開催地や侍ジャパンの次回出場時期についても、最新情報を整理します。
【先に結論】次のWBCは2029年か2030年!正式決定はいつ?

次回のワールド・ベースボール・クラシックは、2029年または2030年の開催が有力な検討対象です。
この見通しが明らかになったのは2026年3月18日(日本時間19日)。MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーが、2026年大会終了後にAP通信のインタビューに応じ、次回大会の開催時期について説明しました。
マンフレッド氏は、WBCの開催周期について次のような考えを示しています。
「個人的には3年か4年おきが適切だと思う」
これは日刊スポーツなども報じた発言です。2026年大会から3年後なら2029年、4年後なら2030年となります。つまり、次回大会の候補年は単なる予想ではなく、MLBの最高責任者が公のインタビューで具体的に言及したものです。
2029年開催と2030年開催、どちらが有力?現段階では、どちらか一方に決まったわけではありません。ただし、2028年の五輪との関係を考えると、それぞれに異なる事情があります。
2029年開催の場合は、2026年から3年後という比較的短い周期で大会を実施できます。WBCの盛り上がりを維持し、ファンに長く待たせないというメリットがあります。
一方、2028年7月にはロサンゼルス五輪の野球競技が予定されています。MLBのスター選手が五輪に参加した場合、翌春のWBCまでの準備期間が短くなります。
2030年開催の場合は、2026年大会から4年後となり、2028年五輪との間隔を十分に確保できます。MLB選手の五輪参加が実現し、WBCも従来どおり春に開催するなら、選手のコンディションや大会準備を考慮しやすくなる選択肢です。
ただし、2030年開催が決定したわけではありません。開催時期をシーズン中に変更する案も浮上しているため、単純に3年後か4年後かという問題だけではなくなっています。
【最大の分岐点】2028年ロサンゼルス五輪とMLB選手の参加問題
次回WBCの開催年を考えるうえで、見逃せないのが2028年ロサンゼルス五輪です。
2024年パリ五輪では実施されなかった野球競技が、2028年大会で復帰します。競技会場はMLBのロサンゼルス・ドジャースの本拠地でもあるドジャースタジアムです。
ロサンゼルス五輪の野球は2028年7月13日から19日までLA28の公表スケジュールでは、野球競技は2028年7月13日から19日までの日程で予定されています。五輪の開会式に先立って競技が始まるスケジュールで、メダルを争う試合もドジャースタジアムで開催されます。
この大会にMLBの現役選手が参加できるかどうかが、大きな論点です。
従来の五輪野球では、MLBの40人枠に登録されている主力選手の参加が認められず、各国代表の顔ぶれにも制約がありました。2028年は開催地がアメリカであることもあり、MLBのスター選手が参加する可能性が検討されています。
ロブ・マンフレッドはMLB選手の五輪参加に前向きマンフレッド氏は2026年2月のMLBオーナー会議後、MLB選手のロサンゼルス五輪参加について、MLB選手会との協議が前進しているとの認識を示しました。
しかし、MLB側が前向きであることと、実際に参加が確定することは別問題です。
2026年7月には、MLBと選手会(MLBPA)の交渉で意見の隔たりが残っていると報じられました。主な論点は、選手の参加義務、宿泊施設、チケット、保険、選手の権利や待遇などです。特に、MLBが選手の参加を義務付ける方向を示したのに対し、選手会側には選手自身の意思を尊重するよう求める立場があります。
つまり、2028年五輪にMLBのトップ選手が出場するかどうかは、次回WBCの開催時期を左右する重要な条件です。
五輪とWBCが連続するスケジュールは避けられるのか仮にMLB選手が2028年7月の五輪に出場し、WBCが従来の3月開催を維持した場合、2029年春までの間隔は約8か月です。
国を代表して戦う大会が短い期間に続くことは、選手の疲労や故障リスク、所属球団の選手管理にも影響します。MLB球団にとっては、主力選手の健康状態やレギュラーシーズンへの影響も無視できません。
この点を考えると、2030年開催は日程調整上の余裕を確保できる選択肢です。ただし、五輪とWBCの間隔だけで開催年が決まるわけではなく、MLBや大会関係者による総合的な調整が必要になります。
【開催時期は変わる?】WBCがMLBシーズン中に開催される可能性
次回WBCで注目されるもう一つの変化が、開催時期そのものです。
これまでWBCは、基本的にMLBのレギュラーシーズン開幕前、春季キャンプの時期に開催されてきました。しかし、マンフレッド氏は2026年3月のAP通信のインタビューで、シーズン中の国際大会開催についても検討の余地があると説明しています。
なぜシーズン中のWBCが検討されているのか最大の理由は、スター選手の参加制限です。
春季キャンプ中のWBCでは、選手の所属球団が故障や調整不足を懸念し、出場機会や投球数に制限を設けることがあります。球団の判断によっては、代表入りが難しくなる選手もいます。
2026年大会でも、アメリカ代表を含む複数のチームで、投手の登板制限や選手の参加に関する問題が取り上げられました。
WBCは国際大会として最高峰の舞台を目指していますが、代表チームが招集したい選手と、球団が実際に送り出せる選手との間に差が生じることが課題になっています。
シーズン中に開催する方式なら、選手がすでに実戦状態にあり、代表活動への参加を調整しやすくなる可能性があります。マンフレッド氏も、MLBシーズン中のトーナメントが本格的に検討される場合、WBCはその有力な機会になり得るとの見解を示しました。
FOXとの放送契約も開催時期を左右するシーズン中開催には、放送スケジュールという問題もあります。
マンフレッド氏は、2028年までMLBオールスターゲームの中継についてFOXとの契約上の約束があることにも触れています。
MLBのシーズン中にWBCを組み込むなら、オールスターゲームとの日程調整、レギュラーシーズンの試合数、放送枠、球団の運営などを同時に考える必要があります。
そのため、シーズン中開催は単に3月から7月へ移動すれば済む話ではありません。MLB全体の年間スケジュールを組み直す規模の変更になる可能性があります。
シーズン中開催は次回大会から実現するのかここは誤解しやすいポイントです。
マンフレッド氏が言及したのは、シーズン中開催を検討する可能性であり、次回WBCの開催月を正式決定したという発表ではありません。
2029年または2030年の大会が3月に開催されるのか、夏場などMLBシーズン中に移行するのかは、まだ決まっていません。
したがって、現時点では「次回WBCは夏開催」と断定する情報も、「次回も必ず3月開催」と断定できる情報もありません。
【開催周期を検証】WBC歴代開催年と関係者の役割を一覧比較
次回の開催年を予測するには、これまでのWBCがどのような周期で開催されてきたのかを確認する必要があります。
WBCは2006年に始まり、2026年大会で第6回を迎えました。過去の開催年を見ると、3年周期と4年周期が中心ですが、2023年には新型コロナウイルスの影響による延期があり、一定の周期が守られてきたわけではありません。
WBC歴代開催年と優勝国・開催間隔出典:日本野球機構・侍ジャパン公式大会情報、MLB公式大会履歴、AP通信の報道をもとに整理。
開催年の決定は、単独の人物や組織だけで完結するものではありません。MLB、選手会、五輪関係者、国際野球組織など、それぞれの立場が関係します。
ロブ・マンフレッド氏とMLBは、開催時期や大会運営、MLBシーズンとの調整を考える中心的な存在です。マンフレッド氏の発言が2029年・2030年という候補年の根拠になっています。
MLB選手会(MLBPA)は、選手の参加条件や待遇に関する交渉に関係します。五輪参加やWBCの開催方式を検討するうえでも重要です。
LA28・IOCなどの五輪関係者は、2028年大会の競技日程や選手の受け入れに関わります。五輪の開催時期がWBCとの日程調整に影響します。
WBCの大会運営組織と国際野球関係者は、開催地や大会方式、各国の代表チームが参加できる環境を調整する立場です。日本野球機構(NPB)や韓国野球委員会(KBO)なども大会を支える関係組織に含まれます。
こうした関係を踏まえると、次回大会の決定には、開催年だけでなく、選手の参加条件、放送権、五輪との競合、開催都市の調整が必要になることが分かります。
【開催地・日程の発表状況】次回WBCは日本開催になる?
次回WBCの開催地についても、野球ファンが気になるところです。
2026年11月2日現在、次回大会の開催都市、試合会場、具体的な開催日は正式発表されていません。MLB公式の大会履歴で確認できる開催大会は2026年までであり、第7回大会の詳細な開催スケジュールは公表されていない状況です。
2026年大会は東京・マイアミなど4都市で開催参考になるのが、2026年大会の開催方式です。
2026年大会では20チームが参加し、1次ラウンドが東京、ヒューストン、サンフアン、マイアミの4都市で実施されました。準々決勝以降も複数都市を利用し、決勝ラウンドはマイアミで開催されています。
具体的な会場は次のとおりです。
- 東京:東京ドーム
- ヒューストン:ダイキン・パーク
- サンフアン:ヒラム・ビソーン・スタジアム
- マイアミ:ローンデポ・パーク
2026年大会の公式日程は3月5日から18日まで(日本時間ベース)でした。
次回の開催地は東京ドームやマイアミになる?日本開催を期待するファンにとっては、東京ドームが次回も会場になるかどうかが気になるところでしょう。
東京ドームは2026年大会でも1次ラウンドの開催地となり、日本の野球ファンが世界の代表チームを観戦できる重要な会場でした。また、2023年大会でも東京で1次ラウンドが開催されています。
一方、マイアミのローンデポ・パークは2023年と2026年の決勝ラウンドを担いました。
ただし、過去に開催実績があることだけで次回の開催が決まるわけではありません。大会の開催地は、運営費用、球場設備、放送、各国の移動負担などを考慮して調整されます。
そのため、東京ドームやマイアミが候補として注目されることと、実際に開催地として決定することは区別する必要があります。現時点で日本開催や決勝のマイアミ開催が決まったという公式情報はありません。
2029年・2030年の開催日程はいつ発表される?現段階で、MLBやWBC運営組織から次回大会の詳細な日程発表時期は示されていません。
2026年大会では、MLBが2024年5月に会場を発表し、同年8月にプール分けや試合日程を発表しました。大会の約2年前から開催情報が段階的に公表された形です。
次回大会でも同じスケジュールになるとは限りませんが、開催年が正式決定した後、開催都市、会場、出場国、組み合わせ、試合開始時刻などが順次発表される流れが考えられます。
今後の情報収集では、MLB公式、WBC公式、日本野球機構、侍ジャパン公式の発表を確認するのが確実です。
【侍ジャパンの次回WBC】大谷翔平らの出場と今後の注目ポイント
次回WBCを待ち望む日本のファンにとって、最も関心が高いのは侍ジャパンの動向でしょう。
日本は2006年、2009年、2023年の3大会で優勝しており、WBC史上最多の優勝回数を誇ります。2026年大会ではベネズエラがアメリカを3対2で破って初優勝を果たし、日本以外の国際的な競争力の高まりも印象づけました。
大谷翔平らMLB所属選手の参加が焦点次回大会の侍ジャパンを考えるうえで、MLB所属選手の参加可否は大きなテーマです。
特に大谷翔平のような世界的なスター選手が出場するかどうかは、日本代表の戦力だけでなく、大会全体の注目度にも関係します。
ただし、次回大会の開催年も正式決定していない段階では、選手の出場を確定的に扱うことはできません。所属球団との調整、選手の健康状態、保険、参加条件などが関係するためです。
2026年大会の盛り上がりが次回大会に与える影響2026年大会は観客動員でも大きな成果を残しました。
AP通信によると、全47試合の観客動員は約162万人に達し、2023年大会の記録を24%上回りました。アメリカ国内のテレビ視聴でも記録的な数字が報じられています。
こうした実績は、WBCが単なるMLB開幕前の調整大会ではなく、世界各国の野球ファンを結びつける国際スポーツイベントとして成長していることを示しています。
日本だけでなく、ベネズエラ、アメリカ、ドミニカ共和国、イタリアなど各国の代表チームが注目を集めるようになったことも、大会の価値を高めています。
次回大会では、侍ジャパンが再び世界一を目指すことに加え、MLBのスター選手がどれだけ参加できるか、開催方式がどのように進化するかも注目点になります。
【情報の見極め方】2029年・2030年の噂で注意したい3つの誤解
次回WBCについては、候補年が具体的に報じられたことで、正式発表と予測が混同されやすくなっています。特に注意したいのは次の3点です。
誤解1:2029年開催がすでに決まっている2029年はマンフレッド氏が言及した候補の一つです。2030年も同様に候補として挙げられています。3年周期と4年周期のどちらを採用するかは確定していません。
誤解2:次回大会は2030年の夏に開催されるシーズン中開催は検討可能な案ですが、次回大会の開催月が夏に決定したわけではありません。従来の春季キャンプ中の開催を続ける可能性も残っています。
誤解3:東京ドームやマイアミでの開催が確定している2026年までの開催実績はありますが、次回大会の開催地は正式発表されていません。過去の会場をそのまま次回の開催地とみなすことはできません。
情報を確認するときは、MLBコミッショナーの発言、AP通信などの報道、MLB・WBC運営組織の正式発表を分けて見ることが大切です。
【WBCの次回開催】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:次のWBCは何年に開催されますか?
A1:2029年または2030年が候補です。MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーが2026年3月に言及しました。2026年11月2日現在、正式な開催年は決まっていません。
Q2:次回のWBCは2029年と2030年のどちらが有力ですか?
A2:現時点では決定していません。2028年ロサンゼルス五輪にMLB選手が参加する場合、翌春の2029年大会までの間隔が短くなるため、2030年開催も検討対象になっています。
Q3:次回WBCはいつ開催されますか?3月開催ですか?
A3:具体的な開催月は未発表です。従来どおり春季キャンプ中の3月に行われる可能性と、MLBシーズン中に移行する可能性の両方が検討されています。
Q4:次回WBCの開催地は日本ですか?
A4:日本開催は正式発表されていません。2026年大会では東京ドームが1次ラウンドの会場になりましたが、次回大会の開催都市や決勝会場は未定です。
Q5:2028年ロサンゼルス五輪には大谷翔平らMLB選手が出場しますか?
A5:MLBコミッショナーは参加に前向きな姿勢を示していますが、選手会との交渉や参加条件の調整が必要です。現役MLB選手の出場が確定したわけではありません。
Q6:侍ジャパンの次回WBCメンバーは発表されていますか?
A6:次回大会の開催年や日程も未確定のため、代表メンバーも発表されていません。今後の代表選考やMLB所属選手の参加状況が注目されます。
次のWBCは、2026年大会から3年後の2029年、または4年後の2030年が候補です。ロブ・マンフレッド・コミッショナーが3年周期と4年周期の両方に言及しており、開催時期の検討が進められています。
特に重要なのは、2028年ロサンゼルス五輪との関係です。MLBの現役選手が五輪に参加するかどうかによって、次回WBCまでの準備期間や開催年の判断が変わる可能性があります。
加えて、MLBシーズン中の開催という新しい選択肢も浮上しています。実現すれば、これまで球団の制限などで参加が難しかったスター選手が代表チームに加わりやすくなる可能性があります。一方で、レギュラーシーズンや放送日程との調整も必要です。
今後、特に注目したいのは次の3点です。
- 開催年:2029年と2030年のどちらに決まるか。
- 開催方式:従来の3月開催か、MLBシーズン中への移行か。
- 開催地と代表選手:東京を含む開催都市、侍ジャパンのメンバー、MLBスター選手の参加状況。
2026年大会で世界的な盛り上がりを見せたWBC。次回は単に世界一を争う大会というだけでなく、国際野球とMLBの関係を変える転換点になる可能性もあります。侍ジャパンの次なる挑戦に向けて、2028年五輪の動向とMLBからの正式発表が大きな注目ポイントです。