2026年7月31日から8月2日にかけて行われたレッドソックス対ドジャースの3連戦は、ボストン・レッドソックスが敵地ドジャースタジアムで3連勝を飾る結果となった。試合スコアは第1戦が9対4、第2戦が3対2、第3戦が8対4。3試合合計20得点を挙げ、強豪ドジャースを相手に圧倒的な勝負強さを見せた。
このスイープは、レッドソックスにとって2010年6月以来となるドジャース戦3連勝だった。吉田正尚の本塁打や打点、大谷翔平の一発、セダン・ラファエラの4本塁打など、日本人選手と主力打者の活躍にも注目が集まった。2018年ワールドシリーズ以来の両球団の歴史を振り返りながら、2026年の試合結果、勝敗を分けたポイント、通算対戦成績を整理する。
【2026年7月31日〜8月2日】レッドソックス対ドジャースの試合結果とスコア一覧

2026年の両球団によるレギュラーシーズンの対戦は、7月31日から8月2日までの3試合だった。舞台はロサンゼルスのドジャースタジアム。ドジャースが本拠地で迎えたシリーズだったが、試合を通じて主導権を握ったのはレッドソックスだった。
最初に、3試合の最終スコアと試合の特徴を確認したい。
| 日付(現地時間) | 対戦カード | 最終スコア | 勝利投手 | 試合のポイント |
|---|---|---|---|---|
| 2026年7月31日 | レッドソックス対ドジャース | 9対4 | ブレイアン・ベロ | 7回に5得点を挙げて突き放す |
| 2026年8月1日 | レッドソックス対ドジャース | 3対2 | ジャスティン・スレイテン | ラファエラの2本塁打と救援陣の好投 |
| 2026年8月2日 | レッドソックス対ドジャース | 8対4 | ジェイク・ベネット | 3回の3本塁打で逆転し、3連勝を完成 |
3試合の合計はレッドソックス20得点、ドジャース10得点。得点差は10点に達した。しかも、3試合とも異なる形で勝利している点が興味深い。
初戦は中盤の劣勢を終盤の集中打で覆し、第2戦は投手戦を制し、最終戦は本塁打攻勢で勝負を決めた。単に打線が好調だっただけではなく、試合展開に応じて勝ち方を変えられたことが、今回の3連勝を象徴している。
【7月31日・第1戦】9対4!7回の一挙5得点でドジャースを突き放す
シリーズ初戦は、レッドソックスが9対4で勝利した。試合序盤からボストンが先行したものの、ドジャースも中盤に反撃。最終的には7回の集中攻撃が勝敗を決定づけた。
大谷翔平の24号2ランでドジャースが一時逆転レッドソックスは2回に先制点を挙げ、3回にも追加点を記録。ところが、ドジャースは4回に1点、5回に3点を奪い、試合を4対3とひっくり返した。
この5回に存在感を示したのが大谷翔平だった。大谷はジョバニ・モランから24号2ランを放ち、ドジャースの逆転に貢献。強力な打線を擁するロサンゼルスが、そのまま試合を支配するかに見えた。
しかし、レッドソックスは6回のピンチをブレイアン・ベロが無失点で切り抜ける。走者を背負いながらも追加点を許さなかったことが、次の攻撃につながった。
ラファエラの2ランとモナステリオの二塁打で試合が決まる7回表、レッドソックスはドジャースのコール・アービンを攻め立てた。セダン・ラファエラが2ラン本塁打を放ち、5対4と逆転。その後、アンドルー・モナステリオの2点適時二塁打などでリードを広げ、この回だけで5得点を記録した。
9回にも追加点を奪い、最終スコアは9対4。レッドソックスは12安打を記録し、ドジャースの10安打を上回った。
投手陣では、6回途中から登板したベロが4イニングを無失点に抑えた点も大きい。打線の反撃を待ちながら、ドジャースに追加点を許さなかったことが逆転勝利の土台になった。
初戦の勝利は、レッドソックスがこのシリーズで単なる一発勝負ではなく、試合後半の展開を支配できることを示した一戦だった。
【8月1日・第2戦】3対2!ラファエラの2本塁打と吉田正尚の存在感
8月1日の第2戦は、3試合の中で最も接戦となった。レッドソックスはわずか4安打ながら3得点を挙げ、ドジャースを3対2で退けた。
ラファエラが山本由伸から2本のソロ本塁打試合の主役となったのは、前日の第1戦でも本塁打を放ったセダン・ラファエラだった。
ラファエラは初回、ドジャースの先発・山本由伸から左中間へのソロ本塁打を放ち、ボストンに先制点をもたらす。さらに3回にも山本から2本目のソロ本塁打を記録し、試合を2対2の同点に戻した。
MLB公式の試合記事によると、2本目は飛距離402フィート(約122.5メートル)。このマルチ本塁打は、ラファエラにとって2024年5月31日のタイガース戦以来となるものだった。
一方のドジャースは2回、テオスカー・ヘルナンデスの2ラン本塁打で逆転。しかし、追加点を奪えず、山本が8回まで投げて3失点と粘ったにもかかわらず、最後までリードを守れなかった。
8回の併殺打の間に勝ち越し点試合を決めたのは8回表だった。アンドルー・モナステリオが二塁打で出塁し、ジャレン・デュランがバント安打で一、三塁のチャンスを作る。
続くコナー・ウォンの打球は併殺となったが、その間に三塁走者のモナステリオが生還。レッドソックスは3対2と勝ち越した。
最後はアロルディス・チャップマンが9回を無失点で締め、セーブを記録。勝利投手はジャスティン・スレイテン、敗戦投手は山本由伸だった。
注目すべきは、山本が8回まで投げながら敗戦投手になったことだ。ドジャースの先発陣が試合を壊したわけではない。レッドソックスが少ない好機を得点に変え、終盤の救援陣で逃げ切った試合だった。
【8月2日・第3戦】8対4!吉田正尚の本塁打で3連勝を完成
シリーズ最終戦は、レッドソックスが8対4で勝利。3試合連続の勝利を達成し、ドジャースタジアムでのスイープを完成させた。
3回にラファエラ、アブレイユ、吉田が3連続の一発レッドソックスは初回、吉田正尚とケイレブ・ダービンの適時打で2点を先制した。しかし、ドジャースも2回にエリエゼル・アルフォンゾの内野ゴロとアンディ・パヘスの2点適時打で3点を奪い、3対2と逆転する。
ここで再びレッドソックスの打線が爆発した。
3回表、ラファエラがエメット・シーハンからソロ本塁打を放ち、3対3の同点に追いつく。続いてウィリエル・アブレイユが右中間へのソロ本塁打で勝ち越し、さらに吉田正尚もソロ本塁打を放った。
わずか4人の打者を挟む間に3本の本塁打が飛び出し、スコアは5対3。ドジャースの先発シーハンは、この3回の猛攻によって試合の主導権を失った。
吉田正尚は適時打と本塁打で2打点吉田正尚は初回に先制の適時打を放ち、3回には今季5号となるソロ本塁打を記録した。
日本人打者として注目される吉田が、シリーズ最終戦で得点につながる働きを見せたことは大きい。チームが逆転された直後に本塁打を放ち、ドジャースの反撃ムードを断ち切る役割を果たした。
6回にはジャレン・デュランもソロ本塁打を追加。ドジャースは7回にパヘスの適時二塁打で1点を返したものの、8回には暴投と捕逸によってさらに2点を失った。
先発のジェイク・ベネットは5回2/3を投げて3失点、4奪三振、2四球。2回に3失点を喫したものの、その後は3イニング連続で無失点に抑えた。5回には大谷翔平を見逃し三振に仕留めている。
レッドソックスは投手陣の継投で最後までリードを維持し、8対4で試合終了。3連勝という結果だけでなく、3試合それぞれで異なる選手が勝利に貢献したことも印象的だった。
【スイープの理由を分析】レッドソックスがドジャースに3連勝できた5つの要因
今回の3連戦を振り返ると、レッドソックスの勝因は単純な打力の差だけでは説明できない。実際、3試合の合計安打数ではドジャースが29本、レッドソックスが25本だった。
それでも得点はレッドソックスが20点、ドジャースが10点。少ない安打から効率的に得点し、相手の反撃を抑えたことが結果に直結した。
1. ラファエラの4本塁打が打線をけん引シリーズを通じて最も目立った打者はセダン・ラファエラだった。7月31日に1本、8月1日に2本、8月2日に1本と、3試合で合計4本塁打を記録した。
特に第2戦では山本由伸から2本の本塁打を放ち、第3戦でも同点弾を記録。試合の流れを変える場面で結果を残し続けたことが、レッドソックスの攻撃を勢いづけた。
2. 吉田正尚を含む複数の打者が得点に絡んだラファエラだけに得点を依存しなかった点も重要だ。吉田正尚は第1戦の適時打と第3戦の適時打、本塁打で打点を記録。アブレイユやデュランも本塁打を放ち、モナステリオも勝負どころで長打を記録した。
一人の打者を抑えれば攻撃が止まるという構図ではなかったため、ドジャース側は投手起用や守備位置の調整に難しさを抱えたと考えられる。
3. 接戦を救援陣が守り切った第1戦ではベロが中盤のピンチを切り抜け、第2戦ではスレイテンからチャップマンにつなぐ継投が成功。第3戦もベネットの後を受けた救援陣がリードを守った。
特に第2戦は、ドジャースが10安打を記録した一方で2得点にとどまった。安打数だけでは試合の勝敗を説明できない典型的な展開だった。
4. ドジャースの守備と終盤の細かなミス第1戦でドジャースは2失策、第3戦でも1失策を記録した。3試合の合計ではレッドソックスの失策がゼロだったのに対し、ドジャースは3失策となっている。
第3戦の8回には暴投と捕逸による失点も発生した。大差をつけられたわけではない場面でも、こうした小さなミスが追加点につながった。
5. 敵地でも試合の流れを立て直せたドジャースタジアムには3試合でそれぞれ4万6,000人から4万9,000人を超える観客が集まった。敵地での連戦は精神面でも簡単ではないが、レッドソックスは逆転された後も攻撃の手を緩めなかった。
MLB公式の8月3日付の試合総括では、ボストンが7月に21勝4敗を記録した勢いを維持し、遠征16試合で15勝を挙げる好調ぶりだったことも紹介されている。
つまり、今回のスイープは偶然の3連勝というより、好調なチーム状態、得点圏での集中力、救援陣の安定感が重なった結果だった。
【通算対戦成績と歴代対戦】2010年のスイープから2018年ワールドシリーズまで
レッドソックスとドジャースは、所属リーグが異なるため、毎年同じ頻度で対戦するわけではない。しかし、両球団にはワールドシリーズを含む長い対戦の歴史がある。
2026年終了時点の通算対戦成績対戦記録を集計するBaseball-ReferenceのStatheadなどのデータでは、2002年以降のレギュラーシーズン対戦は2026年の3連戦終了時点で15勝15敗。ポストシーズンでは、1916年と2018年のワールドシリーズを合わせてレッドソックスが8勝2敗と大きく勝ち越している。
これらの集計を合算した対戦記録は、レッドソックス23勝、ドジャース17勝となる。なお、レギュラーシーズンとポストシーズンでは集計対象期間が異なるため、数字を見る際には区分にも注意したい。
直近のレギュラーシーズンだけを見ると、2024年はドジャースが3連勝、2025年はレッドソックスが2勝1敗、そして2026年はレッドソックスが3連勝。近年は一方の球団が一貫して優位に立っているわけではない。
2010年6月以来となったドジャース戦スイープ今回の3連勝が特別な意味を持つ理由は、レッドソックスがドジャースを3試合すべてで下したのが2010年以来だったことにある。
前回のスイープは2010年6月18日から20日まで、フェンウェイ・パークで行われた3連戦だった。MLB公式のレッドソックス関連記事でも、2026年のスイープは2010年以来の記録として紹介されている。
つまり、16年ぶりに実現した敵地でのスイープという歴史的な結果だった。しかも今回は、ドジャースの本拠地であるドジャースタジアムで達成した点に価値がある。
2018年ワールドシリーズはレッドソックスが4勝1敗両球団の歴代対戦を語るうえで欠かせないのが、2018年のワールドシリーズだ。
このシリーズでは、ア・リーグのレッドソックスとナ・リーグのドジャースが世界一を争った。最終結果はレッドソックスの4勝1敗。ボストンが5試合で優勝を決めた。
各試合のスコアは次のとおり。
- 第1戦:レッドソックス8対4ドジャース
- 第2戦:レッドソックス4対2ドジャース
- 第3戦:ドジャース3対2レッドソックス(延長18回)
- 第4戦:レッドソックス9対6ドジャース
- 第5戦:レッドソックス5対1ドジャース
第3戦は延長18回に及ぶ激戦となり、マックス・マンシーのサヨナラ本塁打でドジャースが勝利した。しかし、その後はレッドソックスが連勝して優勝を決めている。
2018年のワールドシリーズMVPはスティーブ・ピアース。MLB公式のポストシーズン記録でも、レッドソックスがドジャースを4勝1敗で破ったことが記録されている。
2018年のワールドシリーズと2026年のレギュラーシーズンは、もちろん別の大会だ。それでも、ドジャースが重要な舞台でレッドソックスに敗れたという歴史的なつながりは、今回の3連勝を振り返るうえで興味深い。
両球団の対戦関係を整理| 対象・人物 | 両球団との関係 | 主な記録・出来事 |
|---|---|---|
| ボストン・レッドソックス | ア・リーグ所属 | 2026年7月31日〜8月2日にドジャースを3連勝で下す |
| ロサンゼルス・ドジャース | ナ・リーグ所属 | 2026年は本拠地でレッドソックスに3連敗 |
| 吉田正尚 | レッドソックスの打者 | 2026年8月2日に適時打とソロ本塁打を記録 |
| 大谷翔平 | ドジャースの打者 | 2026年7月31日に24号2ランを記録 |
| セダン・ラファエラ | レッドソックスの外野手 | 2026年の3連戦で合計4本塁打 |
| 2018年ワールドシリーズ | 両球団のポストシーズン対戦 | レッドソックスが4勝1敗で優勝 |
| 2010年6月18日〜20日 | 過去の3連戦 | レッドソックスがドジャースをスイープ |
【吉田正尚と大谷翔平】日本人選手の対戦で見えた明暗
レッドソックス対ドジャースが日本の野球ファンから注目される理由の一つは、吉田正尚と大谷翔平という日本人メジャーリーガーがそれぞれの球団に所属していることだ。
吉田正尚は最終戦で勝利に貢献吉田正尚は2026年8月2日の第3戦で、初回に適時打を放ち、3回にはシーハンからソロ本塁打を記録した。
特に3回の本塁打は、ラファエラ、アブレイユに続く一発だった。レッドソックスが逆転した直後に追加点をもたらし、ドジャースにとっては厳しい展開となった。
吉田の活躍は、日本人選手が所属するチーム同士の対戦という話題にとどまらない。勝敗に直結する場面で打点を挙げ、攻撃の流れを作ったという点で評価できる。
大谷翔平は初戦で24号2ランを記録一方、大谷翔平は7月31日の初戦で24号2ランを放ち、ドジャースの一時逆転に貢献した。
第2戦では2回に満塁の場面で申告敬遠され、第3戦では5回にジェイク・ベネットから見逃し三振を喫している。
3試合を通じて大谷が本塁打を放ったのは初戦だったが、その一発はドジャースが試合をひっくり返す重要な得点だった。個人の長打力とチーム全体の勝敗は必ずしも一致しないという、野球の難しさも表れている。
今回のシリーズは吉田正尚の所属するレッドソックスが3連勝したものの、大谷翔平も本塁打で存在感を示した。日本人選手の直接対決という視点でも、記憶に残る3連戦となった。
【レッドソックス対ドジャース】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のレッドソックス対ドジャースの試合結果は?
A1:2026年7月31日は9対4、8月1日は3対2、8月2日は8対4で、レッドソックスが3連勝した。3試合ともドジャースタジアムで開催された。
Q2:レッドソックスがドジャースをスイープしたのは何年ぶり?
A2:2010年6月以来、約16年ぶり。前回は6月18日から20日にフェンウェイ・パークで行われた3連戦で、2026年は敵地ドジャースタジアムで再び3連勝を達成した。
Q3:レッドソックスとドジャースの2018年ワールドシリーズの結果は?
A3:レッドソックスが4勝1敗でドジャースを破り、ワールドシリーズを制覇した。第3戦は延長18回に及び、ドジャースが3対2で勝利したが、残る4試合のうち3試合をレッドソックスが制した。
2026年7月31日から8月2日のレッドソックス対ドジャースは、ボストンが9対4、3対2、8対4で3連勝する結果となった。2010年以来となるドジャース戦スイープであり、敵地での勝負強さを印象づけるシリーズだった。
勝因を整理すると、ラファエラの4本塁打を中心とする打線の破壊力、吉田正尚ら複数選手の得点への貢献、そして救援投手陣の安定感が挙げられる。ドジャースは安打数で上回った試合もあったが、得点効率と終盤の守備でレッドソックスに及ばなかった。
一方、歴代対戦では2018年ワールドシリーズをレッドソックスが4勝1敗で制しており、今回のスイープも両球団の歴史に新たな1ページを加えた。もっとも、2024年にはドジャースが3連勝しており、長期的な力関係が一方的に決まったわけではない。
今後の対戦を見る際は、単純な勝敗だけでなく、先発投手の投球内容、救援陣の稼働状況、長打による得点力、守備の安定性を合わせて確認したい。2026年の3連勝はレッドソックスの好調を示す大きな成果だが、ドジャースが次の対戦でどう修正するかも、両球団のライバル関係を楽しむうえで見逃せないポイントとなる。