1988年8月16日生まれのプロスノーボーダー・國母和宏(こくぼかずひろ)。2010年バンクーバー冬季五輪の男子ハーフパイプで8位に入賞した実力者でありながら、日本代表公式ウェアの着こなしをめぐる「腰パン騒動」や、記者会見での「反省してま〜す」という発言によって、競技以外の部分でも大きな注目を集めた人物だ。さらに2019年には大麻取締法違反などの容疑で逮捕され、2020年1月に東京地裁で懲役3年・執行猶予4年の判決を受けている。
では、2026年現在の國母和宏は何をしているのか。実は、2026年2月には自身のInstagramに投稿したバックカントリーの滑走動画が話題になり、3月にはミラノ・コルティナ五輪で活躍した村瀬心椛との交流も報じられた。さらに10月には、スノーボード専門メディア「BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINE」が國母の映像制作と後進への影響を特集している。現在38歳となった彼は、競技大会の結果だけでは測れないプロスノーボーダーとしての活動を続けている。
【2026年最新】國母和宏の現在は?38歳になった今も雪山で活動

2026年11月2日時点
2026年の國母和宏を語るうえで注目したいのは、現役時代のハーフパイプ競技から、バックカントリーを中心とする映像表現へと活動の軸を移していることだ。
五輪出場を目指す競技者としての姿とは異なり、現在は雪山での滑走、映像制作、スノーボードカルチャーに関わる活動が確認できる。
2026年2月にInstagramの滑走動画が話題に2026年2月、國母は自身のInstagramに雪山の急斜面を滑り降りる映像を投稿した。
映像に映っていたのは、一般的なゲレンデとは異なる、自然の地形がそのまま残る険しい斜面。雪煙を巻き上げながら滑走し、深い雪の中に着地した後、両手を掲げる姿が印象的だった。
この投稿はスポーツメディア「THE ANSWER」が2026年2月9日に紹介。37歳(当時)の國母が見せた滑走技術に対して、SNS上では驚きの反応が集まったと報じられている。
注目すべきなのは、単に年齢を重ねても滑り続けているという点ではない。
國母の現在の活動は、ハーフパイプのように採点される競技だけではなく、山の地形を読み、自然の中で自分だけのラインを描くバックカントリーへと広がっている。
2026年3月には村瀬心椛との交流も報道2026年3月21日には、國母と女子スノーボード選手・村瀬心椛の交流が「THE ANSWER」で取り上げられた。
國母は、ミラノ・コルティナ五輪でビッグエア金メダル、スロープスタイル銅メダルを獲得した村瀬心椛との写真をInstagramに投稿。
その投稿には、國母の「推しの2人です。2人ともおめでとう」というメッセージが添えられていたと報じられている。
これに対して村瀬は「Our Boss」と反応した。
このやり取りから見えてくるのは、國母が単なる過去の五輪代表選手ではなく、現在のスノーボードシーンでも若い世代と接点を持っていることだ。
ただし、こうした交流をもって、現在の日本代表の正式なコーチに就任していると解釈することはできない。確認できるのは、競技経験や滑走技術を通じて後輩世代に影響を与える存在であるという点だ。
2026年10月にも専門誌が國母の活動を特集さらに注目したいのが、スノーボード専門メディア「BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINE」の動きだ。
2026年10月5日、同誌は創刊10周年企画として、過去に制作したISSUE 10「國母和宏が命を捧げる映像表現の世界」を振り返る記事を公開した。
記事では、國母が30代半ばを過ぎた現在も、10代から20代前半のライダーたちと山に入り、映像撮影を続けていると紹介されている。
また、彼の活動を通じて若いライダーたちが自分なりのスノーボード表現を追求していることにも触れている。
つまり、2026年の國母和宏は、滑走者としてだけでなく、映像制作や次世代のライダーに影響を与える人物としても活動している。
【経歴・戦績】國母和宏は何がすごい?五輪8位から世界的評価まで
國母和宏は、1988年8月16日、北海道で生まれた。
幼少期からスノーボードに親しみ、4歳で競技を始めた。11歳で史上最年少のプロ昇格を果たしたと、2017年の住友ゴム工業のスポンサー契約発表資料にも記載されている。
中学生の頃から海外の大会や映像撮影に参加し、早い段階で世界を舞台に活躍するようになった。
國母和宏の主な経歴・スノーボード戦績| 年・時期 | 主な出来事 | 実績・意味 |
|---|---|---|
| 1988年 | 北海道で誕生 | 8月16日生まれ |
| 4歳 | スノーボードを開始 | 幼少期から競技に親しむ |
| 11歳 | プロに昇格 | 史上最年少プロとして紹介 |
| 2003年 | U.S. OPENに出場 | 14歳で表彰台に立つ |
| 2006年 | トリノ冬季五輪 | 男子ハーフパイプ23位 |
| 2007年 | 世界選手権 | ハーフパイプ銀メダル |
| 2010年 | バンクーバー冬季五輪 | 男子ハーフパイプ8位 |
| 2010〜2011年 | U.S. OPEN | 2年連続優勝 |
| 2013〜2014年 | 日本代表の技術アドバイザー | 後輩選手の育成に参加 |
| 2015年 | REAL SNOW BACKCOUNTRY | 日本人初の銀メダル |
| 2016年 | RIDERS POLL 18 | 年間ベストビデオパート賞 |
| 2018年 | 映像作品関連の国際的評価 | 最優秀ムービー賞・最優秀ライダー賞 |
| 2019年11月 | 大麻密輸事件で逮捕 | 大麻取締法違反などの容疑 |
| 2020年1月 | 東京地裁で判決 | 懲役3年・執行猶予4年 |
| 2025年 | NOMADIK 777の活動 | Gakkinとのコラボレーション |
| 2026年 | バックカントリー・映像制作 | 滑走動画や専門誌で近況が紹介される |
國母の競技人生で代表的な実績が、2010年のバンクーバー冬季五輪だ。
男子ハーフパイプに出場し、決勝で8位入賞を果たした。
この結果だけを見ると、メダルには届かなかった選手という印象を持つ人もいるかもしれない。
しかし、当時の國母は世界トップクラスの技術を持つ選手として評価されていた。
2013年の全日本チームの技術アドバイザー起用時にも、全日本スキー連盟関係者は技術面での貢献や新技術に関する情報の早さを評価していた。
さらに2014年のソチ五輪では、男子ハーフパイプの銀メダリストとなった平野歩夢が、國母から教わった技術について感謝を述べている。
競技だけではない!映像作品でも世界の頂点へ國母の実力を理解するには、五輪やワールドカップの順位だけでは不十分だ。
プロスノーボーダーには、大きく分けて競技大会で得点を競うタイプと、映像作品で滑走技術やスタイルを表現するタイプが存在する。
國母は後者の分野で、世界的な評価を獲得した。
2015年には、ESPNが関係するバックカントリー映像コンテスト「REAL SNOW BACKCOUNTRY」で日本人初の銀メダルを獲得。
翌2016年には、アメリカの専門メディア「TRANSWORLD SNOWBOARDING」が主催する「RIDERS POLL 18」で、年間ベストビデオパート賞を受賞した。
2017年の住友ゴム工業の発表資料でも、これらの実績が紹介されている。
さらにBACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINEは、2018年に國母が最優秀ムービー賞と最優秀ライダー賞を獲得したと振り返っている。
五輪の8位という記録だけでは、國母和宏の本当の評価を理解しきれない理由がここにある。
【真相検証】國母和宏の腰パン騒動と「反省してま〜す」発言の経緯
國母和宏の名前を聞いて、現在も多くの人が思い浮かべるのが2010年のバンクーバー五輪で起きた「腰パン騒動」だ。
競技の実績とは別に、日本代表としての振る舞いや記者会見での態度が大きな社会問題になった。
騒動の発端は日本代表公式ウェアの着こなし2010年2月、バンクーバー五輪に向けて日本を出発した國母は、公式スーツを着崩した姿で空港に現れた。
具体的には、次のような着こなしだった。
- シャツの裾をズボンから出す。
- ズボンを腰まで下げる。
- ネクタイを緩める。
- サングラスを着用する。
- ドレッドヘアやピアスを含む独自のスタイルで登場する。
この姿が報道されると、日本国内で批判が相次いだ。
問題になったのはファッションそのものだけではない。日本代表という立場で公式行事に臨む際の服装や態度が適切だったのか、という点だった。
「反省してま〜す」は何に対する発言だったのか?騒動がさらに大きくなったのは、現地での記者会見だった。
服装問題について質問された國母は、
「反省してま〜す」
と発言。
さらに舌打ちをする様子も伝えられ、報道では「ちっ、うるせーな」という言葉も取り上げられた。
この一連の映像がテレビなどで繰り返し報道され、國母の名前はスノーボードファン以外にも広く知られることになった。
ここで重要なのは、「反省してま〜す」という発言が、大麻事件の裁判での発言ではなく、2010年の五輪における服装問題の記者会見で生まれたものだということだ。
両者は約10年の時間差がある、まったく別の出来事である。
五輪への出場は取り消されたのか?騒動の最中には、國母の五輪出場を辞退させるべきだという議論も起きた。
日刊スポーツの当時の経緯整理によると、2010年2月10日に予定されていた入村式への参加を自粛。
12日には連盟が出場辞退を決め、橋本聖子団長に申し入れたが、國母本人との直接会談を経て、最終的に出場辞退は回避された。
そして2月17日の男子ハーフパイプ決勝に出場し、8位に入賞した。
つまり、腰パン騒動によって五輪への出場資格を失ったわけではない。
この出来事は、日本代表の公式な行動規範や選手の振る舞いを考えるきっかけにもなった。
実際、全日本スキー連盟は2010年3月、代表選手の行動規範を策定する方針を示している。
騒動後に國母は指導者としても起用された意外に知られていないのが、騒動から数年後の國母の立場だ。
2013年、全日本スキー連盟は國母をハーフパイプの技術アドバイザーに起用した。
翌2014年のソチ五輪では、海外合宿などで後輩選手に技術的な助言を行っていた。
平野歩夢は國母の技術指導について感謝を述べており、当時の日本代表監督も技術面での高い能力を評価していた。
世間では騒動の印象が強く残った一方、スノーボードの競技現場では、その技術を必要とする声があったということだ。
【2019年・2020年】國母和宏の大麻取締法違反事件と東京地裁の判決
國母和宏の経歴を振り返るうえで避けられないのが、2019年11月に発覚した大麻密輸事件だ。
この事件は、2010年の腰パン騒動とは異なり、刑事事件として裁判所の判断が下された重大な問題だった。
2019年11月6日に逮捕2019年11月6日、國母は大麻取締法違反の疑いで逮捕された。
報道によると、事件の対象となったのは、米国から日本へ発送された大麻ワックス状製品約57グラムだった。
起訴状では、2018年12月に知人の男性と共謀し、国際スピード郵便を利用して米国から東京都内の知人宅へ大麻製品を送ったとされている。
大麻取締法違反だけでなく、関税法違反にも問われた。
2020年1月8日の初公判で起訴内容を認める2020年1月8日、東京地裁で初公判が開かれた。
國母は起訴内容について、
「間違いありません」
と認めた。
また、裁判では北米で14歳頃から大麻を使用していたことなどを説明。
周囲とのコミュニケーションに大麻が関係していたという趣旨の説明も行った。
一方、今回の入手ルートについては黙秘したと報じられている。
裁判では、これまで大麻の使用をやめるよう家族から注意されていたことや、周囲に迷惑をかけたことについても語られた。
2020年1月28日、懲役3年・執行猶予4年の判決2020年1月28日、東京地裁は國母に対し、懲役3年・執行猶予4年の判決を言い渡した。
検察側は懲役3年を求刑していた。
判決は、懲役3年の刑を言い渡したうえで、その執行を4年間猶予するというものだった。したがって、懲役3年の実刑判決とは異なる。
この判決は、日刊スポーツやスポーツニッポンなど複数の報道機関が伝えている。
大麻事件の時系列まとめ| 日付 | 出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 2018年12月 | 密輸事件 | 米国から大麻製品約57グラムを発送したとされる |
| 2019年11月6日 | 逮捕 | 大麻取締法違反の疑い |
| 2020年1月8日 | 初公判 | 起訴内容を認める |
| 2020年1月28日 | 判決 | 懲役3年・執行猶予4年 |
| 2024年1月 | 執行猶予期間の満了時期 | 判決日から4年間とした場合の計算上の時期 |
なお、2024年1月という時期は判決日から4年間を計算したものだ。執行猶予期間中の取消しの有無などについては、別途公的な記録による確認が必要となる。
この事件は、単なる著名人のスキャンダルとして片付けられるものではない。スポーツ界で影響力を持つプロ選手が、法律に違反する行為によって刑事責任を問われた事件として受け止める必要がある。
一方で、刑事事件の責任と、その人物が競技者として築いた実績は、別々の事実として整理する必要がある。
【仕事・活動内容】國母和宏は現在何をしている?バックカントリーとNOMADIK 777
2026年の國母和宏の活動を理解するには、競技大会中心のスノーボードと、映像作品中心のスノーボードの違いを知る必要がある。
國母自身は2018年の集英社新書プラスのインタビューで、プロスノーボーダーにはコンテスト中心の選手と、映像を中心に活動する選手がいると説明している。
加えて、自身は2012〜2013年シーズンを最後にコンテストへの出場をやめたと明かしている。
1. バックカントリーでの滑走と映像制作バックカントリーとは、整備されたスキー場のコース外にある自然の雪山を滑るスタイルだ。
人工的に整備されたハーフパイプとは異なり、雪質、斜面の角度、天候、地形などを読みながら滑走ラインを組み立てる必要がある。
國母は若い頃からバックカントリーの映像撮影に取り組んできた。
BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINEの2026年6月の特集では、高校時代から海外の映像プロダクションに参加し、アラスカなどのビッグマウンテンで撮影を行っていた経歴が紹介されている。
また、2025年11月のHypebeastのインタビューでは、國母は映像制作について、長い時間をかけて場所やタイミングを見極め、何年後にも見返されるような映像を残すことへのこだわりを語っている。
2026年2月の急斜面滑走動画も、こうした活動の延長線上にある。
2. スノーボードウェア「NOMADIK 777」にも参加國母の現在の仕事を考えるうえで、もうひとつ重要なのがスノーボードウェアブランド「NOMADIK」との関係だ。
國母は2025年11月のHypebeastのインタビューで、自身のシグネチャーライン「NOMADIK 777」について説明している。
このラインは、仲間の工藤洸平が手がけていたNOMADIKをきっかけに、自身も日本に拠点を戻すタイミングで参加したことから始まったという。
本人によれば、実際に自分が滑る際に着用するウェアでもあるため、毎回特別な位置づけになっている。
3. 2025年にはタトゥーアーティストGakkinとコラボ2025年11月には、タトゥーアーティストのGakkinとコラボレーションしたジャケット「777 x Gakkin / ONAGA jacket」が発表された。
この企画では、國母の右脚に刻まれた尾長鶏のモチーフをウェアのデザインに反映。
限定100着、価格64,900円(税込)で、2025年11月11日に発売されたとHypebeastが報じている。
興味深いのは、このコラボレーションが単なる商品開発ではないことだ。
國母は、タトゥーとスノーボードに共通するものとして、身体や雪面に刻む「線」へのこだわりを語っている。
雪面に残す滑走ラインと、身体に刻むタトゥーの線。異なる表現をひとつの世界観にまとめる姿勢は、現在の國母の活動を象徴している。
4. 若いライダーとの映像プロジェクト2026年10月5日のBACKSIDEの記事では、國母が現在も若いライダーたちと山に入り、撮影を続けていることが紹介された。
同記事には、工藤洸平、長谷川篤、小川凌稀、戸田真人ら、國母のプロジェクトに関わったライダーたちの名前も登場する。
こうした活動を見ると、國母の現在の仕事は、単にスノーボードを滑ることだけではない。
映像の企画・撮影、ウェアのクリエイション、若手ライダーとの共同プロジェクトなど、スノーボードカルチャー全体に関わる活動へ広がっている。
ただし、具体的な収入額や現在の契約先の全容、生活拠点の詳細などは公表情報からは特定できない。
【世界的評価】國母和宏はなぜ海外のプロから認められているのか?
國母和宏を評価する際、国内のテレビ報道で繰り返された「腰パン騒動」だけを基準にすると、本来の実績を見落としてしまう。
海外のスノーボードシーンでは、國母は「KAZU KOKUBO」の名前で知られるライダーであり、特に映像作品とバックカントリーの分野で高い評価を得てきた。
世界的な評価につながった3つの実績① U.S. OPENでの2連覇
國母は2010年と2011年、ハーフパイプの主要大会であるU.S. OPENで2年連続優勝を達成した。
集英社新書プラスの2018年のインタビューでも、この連覇が競技者としての代表的な実績として紹介されている。
② 2015年REAL SNOW BACKCOUNTRYで銀メダル
バックカントリーの映像作品でも結果を残した。
住友ゴム工業の2017年の発表資料によれば、國母は2015年の「REAL SNOW BACKCOUNTRY」で日本人として初めて銀メダルを獲得した。
この受賞は、競技大会の成績だけでは測れない映像表現の実力を示すものだった。
③ 2016年RIDERS POLL 18で年間ベストビデオパート賞
特に大きな評価を受けたのが2016年の受賞だ。
「STRONGER.」に収録された國母の映像パートが、TRANSWORLD SNOWBOARDINGの「RIDERS POLL 18」で年間ベストビデオパート賞に選ばれた。
この賞は、スノーボード界のプロフェッショナルたちの評価を反映するものとして知られている。
BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINEが評価する國母の存在國母の専門的な評価を知るうえで、BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINEの特集は重要だ。
2016年に制作されたISSUE 10では、「KAZU KOKUBO, THE MOVIE STAR ──國母和宏が命を捧げる映像表現の世界」というテーマで彼の活動を取り上げた。
同誌の2026年10月5日の振り返り記事では、國母の影響を受けた若いライダーたちが、それぞれ独自の映像表現を追求していると紹介されている。
これは、単に國母の滑走技術を称賛するだけではない。
彼がスノーボードを通じて築いてきた価値観や映像文化が、次の世代へ受け継がれているという評価だ。
【プロの結論】國母和宏を評価するなら競技・映像・文化の3軸を見る國母和宏の実績を正しく理解するためには、次の3つの視点が必要だ。
| 評価軸 | 評価対象 | 國母の実績 |
|---|---|---|
| 競技力 | 大会での順位や技術 | 五輪8位、U.S. OPEN 2連覇 |
| 映像表現 | 滑走のスタイルや作品の完成度 | 2015年銀メダル、2016年年間賞 |
| 文化への影響 | 若手育成やシーンへの貢献 | 後輩への技術的助言、映像プロジェクト |
國母の最大の特徴は、コンテストで勝つことだけを目標にせず、自分が理想とする滑りを映像作品として残す道を選んだことにある。
これは、競技スポーツから離れた後もプロとして価値を生み出すひとつのキャリアモデルだ。
一方、2019年の大麻事件によって刑事責任を問われた事実は、競技実績とは別に評価されなければならない。
優れた技術を持つことと、社会的な責任を果たすことは別の問題である。
両方の側面を理解してこそ、國母和宏という人物を立体的に捉えられる。
【よくある誤解】國母和宏の現在や過去についての疑問を整理
五輪の8位はメダル獲得と同じ?いいえ。2010年バンクーバー五輪の男子ハーフパイプでは8位入賞であり、メダルは獲得していない。
ただし、五輪入賞という実績に加え、世界大会での優勝や映像作品の国際的な受賞歴がある。
「反省してま〜す」は大麻事件の際の発言?違う。
この発言は2010年のバンクーバー五輪で起きた公式ウェアの着こなし問題に関する記者会見でのもの。
2019年の大麻事件や2020年の裁判での発言とは区別する必要がある。
現在もハーフパイプの大会に出場している?2018年の集英社新書プラスのインタビューでは、2012〜2013年シーズンを最後にコンテストには出場していないと本人が説明している。
現在はバックカントリーや映像制作を中心とした活動が報じられている。
現在も日本代表のコーチを務めている?2013〜2014年には全日本チームのハーフパイプ技術アドバイザーを務めていた。
ただし、2026年現在の正式な日本代表コーチという肩書は確認できない。後輩ライダーとの交流や共同撮影は続いている。
大麻事件で実刑になった?判決は懲役3年・執行猶予4年。
執行猶予が付いているため、判決時点で直ちに3年間の刑務所収容が命じられたわけではない。
國母和宏の現在の年齢は?1988年8月16日生まれのため、2026年11月2日時点で38歳。
2026年2月の滑走動画が報じられた際は37歳だった。
國母和宏の現在を振り返ると、バンクーバー五輪の腰パン騒動や「反省してま〜す」という発言だけでは語りきれない姿が見えてくる。
2010年の五輪では男子ハーフパイプ8位に入賞し、その後も世界のスノーボードシーンで活躍。U.S. OPENの2連覇や年間ベストビデオパート賞など、競技と映像の両方で実績を残してきた。
一方、2019年の大麻密輸事件では逮捕され、2020年に懲役3年・執行猶予4年の判決を受けた。この刑事責任は、スポーツ界での実績とは切り離して考える必要がある。
そして2026年11月現在、38歳となった國母は、バックカントリーでの滑走や映像制作、NOMADIK 777の活動などを続けている。2月のInstagram動画、3月の村瀬心椛との交流、10月のBACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINEの特集は、その近況を示す具体的な材料だ。
特に注目したいのは、若いライダーたちと山に入り、自分が培ってきた技術や表現を次の世代へ伝えている点である。
かつて日本中の注目を集めた「腰パン騒動」の人物は、現在もスノーボードというフィールドで自分のスタイルを追求している。
國母和宏の本質を知るには、過去の騒動だけでなく、五輪での実績、刑事事件の経緯、そして現在の滑走や映像作品まで、複数の側面から見ることが欠かせない。