2026年11月現在、茨城県下妻市の市長を務めているのは、菊池博(きくち・ひろし)氏です。2026年8月2日に実施された市長選挙で9,444票を獲得し、元市長として3期目の当選を果たしました。投票率は52.79%でした。
2026年の下妻市長選挙は、通常の市長交代とは異なる経緯をたどっています。3月29日の選挙では須藤豊次氏が菊池氏を破って初当選しましたが、須藤氏が6月15日に急逝。その後、8月2日に改めて市長選挙が行われ、菊池氏が返り咲きました。市長交代の経緯に加え、菊池氏の経歴、歴代市長、市政方針、今後の下妻市の課題を整理します。
【2026年最新】下妻市長は菊池博氏!8月2日の市長選挙結果を解説

現在の市長:菊池 博(きくち・ひろし)氏
下妻市公式ホームページの市長プロフィールと就任挨拶によると、菊池博氏は2026年8月2日の市長選挙を経て、第22代下妻市長に就任しました。
2018年に初当選し、2022年に2期目を務めた後、2026年3月の選挙では敗北。しかし、須藤前市長の急逝に伴う8月の選挙で再び市民の審判を受け、3期目の市政をスタートさせています。
2026年8月2日の市長選挙結果8月2日の選挙は、無所属の菊池博氏と新人の井上まこと氏による一騎打ちでした。
下妻市選挙管理委員会が公表した開票確定結果は、次のとおりです。
| 候補者 | 新旧 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 菊池ひろし | 元職・無所属 | 9,444票 | 当選 |
| 井上まこと | 新人・無所属 | 7,706票 | 落選 |
菊池氏の得票は井上氏を1,738票上回りました。
当日有権者数は32,820人、投票者数は17,325人で、投票率は52.79%。3月の選挙の52.00%から0.79ポイント上昇しています。
菊池氏はなぜ再び市長になったのか今回の選挙で注目されたのは、単純な現職対新人の構図ではなかったことです。
3月の選挙で菊池氏を破った須藤氏が亡くなったため、市政の継続性と新しい方向性のどちらを選ぶのかが改めて問われました。
LuckyFM茨城放送の選挙報道によると、菊池氏は2期8年の市政運営で取り組んできたふるさと納税の拡充や企業誘致などを実績として訴えました。
一方、井上氏は須藤前市長の政策の継承を掲げ、砂沼サンビーチの復活や市民文化会館の改修などを主張しました。
結果として菊池氏が当選しましたが、得票差だけで市民の政策評価が全面的に決まったと解釈するのは適切ではありません。市民文化会館や公共施設のあり方など、選挙で示された論点は引き続き市政の課題として残っています。
【異例の市長交代】3月29日から8月2日までの経緯と須藤豊次氏の急逝
2026年の下妻市長選挙を理解するには、3月と8月の2回の選挙を時系列で見る必要があります。
3月29日:須藤豊次氏が初当選2026年3月29日、下妻市長選挙が実施されました。
立候補したのは、現職の菊池博氏と新人の須藤豊次氏です。
開票結果は以下のとおりでした。
- 須藤豊次氏:8,621票
- 菊池博氏:8,359票
須藤氏が262票差で勝利し、初当選しました。
投票率は52.00%。菊池氏は2018年から続けてきた市長職を離れることになりました。
6月15日:須藤豊次前市長が67歳で急逝市政に再び大きな変化が訪れたのは、選挙から約2か月半後のことでした。
下妻市は2026年6月15日、須藤豊次市長が同日未明に急逝したと公式発表しました。
市の発表によると、須藤氏は67歳で、死亡が確認されたのは午前0時50分ごろです。
須藤氏は3月29日の市長選挙で初当選し、4月に市長へ就任したばかりでした。
市長の逝去を受け、地方自治法第152条第1項に基づき、渡辺尚副市長が次の市長が就任するまで職務を代理することになりました。
8月2日:菊池博氏が市長に返り咲くその後、選挙管理委員会が新たな市長選挙の日程を決定し、7月26日告示、8月2日投開票の日程で選挙が実施されました。
結果は菊池氏の9,444票での当選です。
菊池氏は就任挨拶の中で、須藤前市長への哀悼の意を示すとともに、3月の選挙で受けた審判を真摯に受け止める姿勢を明らかにしています。
特に注目されるのは、選挙に勝ったことだけを強調せず、3月の敗北を振り返り、自身の市政運営を見直す必要性にも触れている点です。
2026年の下妻市長交代・選挙の時系列一覧| 日付 | 出来事 | 市政への影響 |
|---|---|---|
| 2018年 | 菊池博氏が初当選 | 1期目スタート |
| 2022年 | 菊池氏が2期目 | 市政を継続 |
| 2026年3月29日 | 市長選挙 | 須藤豊次氏が8,621票で当選 |
| 2026年4月 | 須藤氏が市長就任 | 新市政スタート |
| 2026年6月15日 | 須藤氏が急逝 | 渡辺尚副市長が職務代理 |
| 2026年8月2日 | 市長選挙 | 菊池氏が9,444票で当選 |
| 2026年8月2日 | 菊池氏が市長就任 | 第22代・3期目の市政開始 |
| 2026年9月1日 | 市長所信表明 | 6つの重点政策を提示 |
この時系列から分かるのは、2026年の市政が単なる首長交代ではなく、短期間に2度の選挙を経て再構築されたということです。
なお、8月の選挙は3月の開票をやり直したものではありません。須藤市長の逝去に伴って行われた新たな市長選挙です。この違いは、2026年の選挙経緯を理解するうえで重要です。
【菊池博の経歴・プロフィール】学歴や市議会議員時代から3期目まで
(きくち・ひろし)
下妻市公式プロフィール掲載情報
- 生年月日:1962年6月12日
- 出身・居住地域:鎌庭地区在住
- 出身高校:茨城県立下妻第一高等学校
- 最終学歴:中央大学理工学部管理工学科
- 現職:下妻市長・3期目
菊池氏は1962年6月12日生まれ。2026年11月時点では64歳です。
政治家としての経歴を見ると、地方議会で経験を積んだ後、市長へ進んだことが分かります。
学歴と政治家としての歩み下妻市公式プロフィールに掲載されている主な経歴は次のとおりです。
- 1982年3月:茨城県立下妻第一高等学校卒業
- 1986年3月:中央大学理工学部管理工学科卒業
- 2003年:千代川村議会議員に初当選
- 2007年:下妻市議会議員2期目
- 2011年:下妻市議会議員3期目
- 2015年:下妻市議会議員4期目
- 2018年:下妻市長に初当選
- 2022年:市長2期目
- 2026年8月2日:市長3期目に就任
千代川村議会議員から下妻市議会議員へと活動の場を広げ、地域行政に長く関わってきた人物です。
市議会での役職・主な活動菊池氏の公式プロフィールには、市議会副議長や総務委員長、経済建設委員長などの役歴が記載されています。
また、全国道の駅連絡会の代表理事(副会長)、下妻地方広域事務組合管理者、霞ヶ浦用水土地改良区理事長など、行政や地域経済、農業に関連する役職も経験しています。
この経歴からは、一般行政だけでなく、地域産業や農業、広域自治体間の連携にも関わってきたことが読み取れます。
座右の銘として公式プロフィールに記載されているのは、「積小為大」です。
小さな努力を積み重ね、大きな成果につなげるという意味を持つ言葉で、菊池氏の政治家としての歩みを考える際にも興味深い情報です。
【下妻市長の歴代一覧】菊池博氏は第22代・3期目
下妻市の歴代市長を理解する際には、「第22代」と「3期目」という2つの表現を区別する必要があります。
菊池氏は2018年の初当選以来、2022年、2026年と市長としての3期目を迎えています。一方、2026年8月の就任挨拶では、市長として第22代と明記されています。
つまり、22代という市長職の歴代の位置づけと、菊池氏個人の当選・在任回数は別の情報です。
近年の歴代市長と交代の流れ現在の市政を理解するうえで重要な近年の市長交代をまとめました。
| 市長 | 就任・在任時期 | 主な経緯 |
|---|---|---|
| 菊池博氏 | 2018年~2026年3月 | 2018年初当選、2022年再選 |
| 須藤豊次氏 | 2026年4月~6月 | 3月29日の選挙で初当選、6月15日逝去 |
| 菊池博氏 | 2026年8月2日~ | 8月の選挙で当選、第22代・3期目 |
下妻市公式ホームページでは、平成22年、平成30年、令和8年などの市長選挙結果を確認できます。また、菊池氏の現行プロフィールには2003年以降の政治経歴が掲載されています。
歴代市長を調べるときの注意点市長の歴代一覧には、人物単位で整理したものと、就任した代数・選挙単位で整理したものがあります。
同じ人物が複数回当選した場合、人物数と代数は一致しません。
菊池氏についても、人物としては3期目ですが、市の公式挨拶では第22代市長とされています。
また、下妻市の公式選挙アーカイブは過去の選挙結果を掲載する形式であり、すべての歴代市長の在任期間を一つのページにまとめた名簿とは異なります。
そのため、歴代市長を調べる際には、単に代数だけを見るのではなく、実際の就任日や在任期間、選挙結果を照らし合わせることが大切です。
【菊池博市長の政策】2026年9月の所信表明から読み解く6つの重点方針
菊池市長が3期目の市政運営について具体的に示した資料が、2026年9月1日付の「市長所信表明」です。
この所信表明では、これまでの2期8年間の取り組みを振り返るとともに、今後4年間の重点政策が示されています。
特に重要なのは、従来のふるさと納税や企業誘致を中心とした財源確保に加えて、市民との対話、子育て、地域防災、公共施設の再編などを一体的に進めようとしている点です。
1.市民と決める市政最初の柱は、市民参加を重視する行政運営です。
行政側だけで政策を決めるのではなく、判断の根拠となる情報を公開し、市長自身が地域に出向いて市民の意見を聞く方針を示しています。
具体的なテーマとして挙げられているのが、砂沼サンビーチ跡地と市民文化会館です。
砂沼サンビーチについては、かつてと同じプールを再建する考えではなく、県と連携しながら跡地の利活用を検討するとしています。
今後1年以内を目標に公開の市民検討委員会で意見を取りまとめる方針も示されました。
市民文化会館については、長期的な修繕費用を考慮し、現時点では建て替えを基本方針としています。ただし、須藤前市長のもとで議決された改修調査の結果や市民の声も踏まえて総合的に判断するとしています。
2.子育てに投資するまちづくり2つ目の柱は、子育てと教育への投資です。
所信表明では、下妻市の人口が現在の約4万1,000人から、2050年には3万人台前半まで減少すると予測されていることを課題として挙げています。
その対策として、次の施策が示されています。
- 入学・進学の節目に合わせた段階的な就学支援制度の創設
- 小中学校給食費の完全無償化の継続
- 不登校児童・生徒への多様な学習環境の整備
- メタバースを活用した学びの場の検討
- 移住・定住の促進
- 地元企業と連携した就職支援
単なる給付制度の拡充だけではなく、働く場所、住む場所、育てる環境をまとめて整える考え方です。
人口減少対策を長期的な地域政策として位置づけている点が特徴です。
3.安全・安心なまちづくり3つ目は、防災と生活インフラの強化です。
具体的には、避難所となる小中学校の体育館へのエアコン整備の検討、自主防災組織の育成、避難所の備蓄や設備の充実などが挙げられています。
加えて、上水道の耐震化、道路や橋梁の維持更新、地域公共交通の再編も重点項目です。
特に体育館への空調設備は、災害時の避難環境を改善するだけでなく、夏場の学校生活における子どもの健康や学習環境にも関係します。
医療・福祉分野では、がん患者向けのウィッグや乳房補助具の購入費助成なども政策に盛り込まれています。
4.地域の賑わいと魅力の創出4つ目は、地域経済と観光交流の活性化です。
注目されるのは、しもつま中央工業団地における「食」と「健康」をテーマとした誘客・交流施設の整備構想です。
誘致企業との連携によって雇用を生み出し、道の駅しもつまや民間商業施設との相乗効果を狙う計画となっています。
このほか、次の取り組みも示されています。
- 砂沼の桜を再生するプロジェクト
- 小貝川ふれあい公園の再整備
- 住宅取得支援
- 下妻市を舞台とした映画製作事業
- 企業版ふるさと納税を活用した地域プロジェクト
映画製作事業については、映像制作そのものだけでなく、シティプロモーションや若者の人材育成も目的としています。
市税を投入せず、企業版ふるさと納税や国の交付金を組み合わせる方針も説明されています。
5.暮らしと産業への支援5つ目は、物価高騰への対応と地域産業の支援です。
子育て世帯や高齢者世帯への生活支援、プレミアム付き商品券の継続実施などが挙げられています。
農業分野では、梨栽培での地域おこし協力隊モデルをほかの農産物にも広げ、農業の担い手確保や経営支援を充実させる方針です。
下妻市の地域産業を支える農業と、市内での消費を促進する経済対策を組み合わせた政策といえます。
6.行政DXの推進と行財政改革6つ目は、行政のデジタル化と財政運営の見直しです。
下妻市は、関東初の「ノーコード宣言シティー」として、職員自身が業務アプリを開発する取り組みを進めています。
今後は、定型業務の自動化や生成AIの活用などをさらに発展させ、行政サービスの質とスピードを高める方針です。
また、公共施設の再配置についても検証し、廃止や統合を含めて方向性を検討するとしています。
人口減少が進む自治体にとって、公共施設をすべて従来どおり維持することは財政的に難しくなる可能性があります。
そのため、必要な施設を残しながら維持管理費をどう抑えるかが、今後の大きな課題になります。
【今後の注目点】下妻市政で市民が注視すべき3つの課題
菊池市長の3期目は、これまでの実績を引き継ぐだけでなく、人口減少や公共施設の老朽化など、将来に向けた課題への対応が大切です。
特に注目したいのは、次の3点です。
砂沼サンビーチ跡地の活用砂沼サンビーチは、下妻市の地域の記憶や夏のレジャーと結びついた施設でした。
菊池市長は、従来と同じプールの再建ではなく、跡地の新しい活用方法を検討する方針です。
ここで重要になるのは、施設を新しく造ることだけではありません。
市民がどのように利用できるのか、維持管理費をどの程度負担するのか、県との協議をどう進めるのかという複数の視点が必要になります。
市民文化会館の建て替えか改修か市民文化会館については、改修と建て替えのどちらを選ぶかが大きな論点です。
菊池市長は建て替えを基本方針として示していますが、須藤前市長のもとで進められた改修調査についても結果を精査する姿勢です。
判断の要点は、初期費用だけではありません。
長期的な修繕費、施設の利用頻度、文化活動や生涯学習への影響、将来の財政負担を総合的に比較する必要があります。
人口減少と地域産業の維持人口減少は、下妻市の行政サービスや地域経済にも影響します。
人口が減れば、地域の消費や働き手が減少し、公共施設や交通サービスの維持も難しくなります。
そのため、子育て支援だけでなく、企業誘致、住宅取得支援、農業の担い手確保、地域交通の再編などを連動させることが大切です。
菊池市長が示した6つの政策は、それぞれ独立した施策ではなく、人口減少という共通課題への対応としてつながっています。
今後は、政策を掲げるだけでなく、予算、実施時期、成果指標がどのように具体化されるかが評価のポイントになります。
【FAQ】下妻市長に関するよくある質問
Q1:2026年現在の下妻市長は誰ですか?
A1:2026年11月現在の下妻市長は菊池博氏です。2026年8月2日の市長選挙で9,444票を獲得し、第22代市長に就任しました。
Q2:菊池博市長は何期目ですか?
A2:2026年8月2日の就任で3期目です。2018年に初当選し、2022年に2期目、2026年8月に3期目となりました。
Q3:2026年8月2日の下妻市長選挙の投票率は?
A3:52.79%です。当日有権者数は32,820人、投票者数は17,325人でした。
Q4:須藤豊次前市長はなぜ市長を辞めたのですか?
A4:2026年6月15日未明に急逝したためです。下妻市の公式発表によると、67歳で、死亡確認は午前0時50分ごろでした。
Q5:菊池博市長の出身大学はどこですか?
A5:中央大学理工学部管理工学科です。1986年3月に卒業しています。高校は茨城県立下妻第一高等学校です。
Q6:菊池博市長の任期はいつまでですか?
A6:2026年8月2日に3期目に就任しています。市長の任期は原則4年のため、通常であれば2030年夏ごろが次の市長選挙の目安になります。正式な日程は下妻市選挙管理委員会の発表で確認する必要があります。
Q7:菊池博市長の主な政策は何ですか?
A7:市民参加型の市政、子育て・教育支援、防災対策、地域の賑わいづくり、暮らしと産業への支援、行政DXの推進という6つの柱です。2026年9月1日の市長所信表明に具体的な方針が掲載されています。
2026年11月現在、下妻市長を務めているのは菊池博氏です。
2026年は、3月29日の市長選挙で須藤豊次氏が初当選した後、6月15日に急逝し、8月2日に再び市長選挙が行われるという異例の年になりました。
8月の選挙では菊池氏が9,444票を獲得し、投票率52.79%で当選。第22代下妻市長として3期目の市政を担っています。
今後の市政を見極めるうえで、特に注目したいのは次の3点です。
1. 市民文化会館と砂沼サンビーチ跡地の将来像:市民の意見と財政負担をどう両立させるか。
2. 子育て支援と人口減少対策:若い世代が住み続けたいと思える環境を実現できるか。
3. 地域産業と行政改革:企業誘致や農業振興、行政DXによって持続可能な財政基盤を築けるか。
菊池市長は、2026年9月の所信表明で、市民との対話を政策実現の出発点とする考えを示しました。
3月の選挙での敗北と8月の再当選を経た3期目だからこそ、今後は選挙結果だけでなく、掲げた政策がどこまで実行されるのかが問われます。
下妻市の今後を知るには、市長プロフィールだけでなく、市議会での議論、予算、施策の進捗、選挙管理委員会の公表資料を継続して確認することが大切です。
主な参照資料:下妻市公式ホームページ「市長プロフィール」「市長就任挨拶」「市長所信表明」「令和8年3月29日執行・8月2日執行の市長選挙開票結果」「須藤豊次市長の逝去について」、LuckyFM茨城放送の2026年8月3日付選挙報道。