荒汐親方の現在の立場は、日本相撲協会に所属する年寄「荒汐」です。荒汐部屋の師匠として力士の育成や部屋の運営を担っています。
日本相撲協会の公式プロフィールに掲載されている基本情報は次のとおりです。
- 親方名: 荒汐栄吉(あらしお・えいきち)
- 現役時代の四股名: 蒼国来栄吉(そうこくらい・えいきち)
- 本名: エンクー・トプシン
- 生年月日: 1984年1月9日
- 年齢: 42歳(2026年11月現在)
- 出身地: 中国・内モンゴル自治区
- 身長: 186cm
- 体重: 145.2kg
- 現役最高位: 前頭2枚目
- 引退場所: 2020年7月場所
- 現在の所属: 荒汐部屋
現在も日本相撲協会の公式サイトに師匠として掲載されており、年寄名跡は荒汐栄吉です。
荒汐部屋はどのような相撲部屋なのか荒汐部屋は、2002年6月に元小結・大豊(おおゆたか)が東京都中央区日本橋浜町に創設した相撲部屋です。
蒼国来は入門当初からこの部屋で相撲を学び、先代の大豊親方のもとで力士として成長しました。
つまり、荒汐親方は外部から招聘された指導者ではありません。部屋の創設期から所属し、力士としての成長と部屋の発展をともに経験してきた人物です。
2020年の継承によって、荒汐部屋は創設者から、その部屋で育った元関取へと師匠が引き継がれました。
【荒汐親方の経歴】内モンゴル出身の蒼国来はどんな力士だった?

荒汐親方の現役時代を知るうえで欠かせないのが、中国・内モンゴル自治区から日本の大相撲へ挑戦した経歴です。
蒼国来は日本式の相撲を最初から経験していたわけではありません。幼少期から親しんでいたモンゴル相撲やレスリングを土台に、日本の角界へ飛び込みました。
7歳からモンゴル相撲、19歳で日本へスポーツ専門メディアのSportivaや日本中国友好協会の過去の紹介記事によると、蒼国来は幼いころからモンゴル相撲に親しみ、レスリングにも取り組んでいました。
その後、日本の相撲に興味を持ち、2003年6月に来日。荒汐部屋へ入門します。
来日当初は日本の食文化や相撲独特の稽古に慣れる必要があり、体重を増やすことにも苦労したといいます。
特に、モンゴル相撲と日本の相撲では立ち合いの感覚が異なります。
それまでの経験を生かしながら、日本式の立ち合いや四股、すり足、ぶつかり稽古を身につけていく必要がありました。
この異文化での適応経験は、後に外国出身力士を育てる立場になった荒汐親方の指導者としての背景にもつながっています。
蒼国来の戦歴・受賞歴蒼国来は2003年9月場所で初土俵を踏み、着実に番付を上げていきました。
2010年1月場所で新十両、同年9月場所で新入幕を果たします。
幕内では前頭2枚目まで昇進し、技巧を生かした相撲で存在感を示しました。
日本相撲協会の公式プロフィールに掲載されている戦績は次のとおりです。
蒼国来・生涯戦歴466勝440敗49休
生涯在位
99場所
幕内在位
38場所
幕内戦歴
170勝190敗15休
最高位
前頭2枚目
主な受賞・優勝記録
- 技能賞:1回
- 金星:1個
- 十両優勝:1回
- 幕下優勝:1回
- 三段目優勝:1回
- 序ノ口優勝:1回
- 幕内優勝:0回
出典:日本相撲協会公式・蒼国来栄吉の力士プロフィール。
蒼国来の得意技は、右四つ、寄り、投げです。
特に、相手と組んでから力を発揮する相撲を持ち味としていました。
現役時代の特徴を整理すると、次の3点が挙げられます。
1. 右四つの組み手: 相手と組んでから自分の形をつくる。
2. 寄りの攻め: 相手を正面から追い詰める力強さ。
3. 投げの技術: 組み合った状態から相手の体勢を崩す対応力。
2017年1月場所には技能賞を受賞しています。
幕内優勝こそありませんでしたが、技能賞と金星を獲得した実績は、蒼国来が単に体格だけに頼る力士ではなかったことを示しています。
【引退の経緯】八百長問題から復帰、2020年の荒汐部屋継承まで
蒼国来の相撲人生には、大きな試練がありました。
2011年の大相撲八百長問題をめぐる処分と、その後の裁判です。
この出来事は現役引退の経緯を理解するうえでも重要です。
2011年、八百長問題をめぐって解雇処分2011年、日本相撲協会は蒼国来について八百長問題への関与を認定し、引退勧告を行いました。
蒼国来は処分を受け入れず、力士としての地位を守るため、日本相撲協会を相手に訴訟を起こします。
2011年4月には引退勧告に続いて解雇処分となりました。
しかし、蒼国来は自らの主張を曲げず、法廷で争う道を選びました。
2013年、東京地裁で解雇無効の判断2013年3月25日、東京地方裁判所は蒼国来の解雇を無効とする判決を出しました。
問題とされた取組について、八百長があったと認めるには証拠が十分ではないと判断したためです。
日本相撲協会は判決を受け、最終的に控訴せず、蒼国来の復帰が実現しました。
そして2013年名古屋場所で土俵に戻ります。
2014年5月場所には幕内にも返り咲きました。
2年以上にわたる離脱を経て再び幕内で戦った経験は、蒼国来の力士人生を象徴する出来事です。
荒汐部屋を継承した本当の理由蒼国来の引退をめぐって、もう一つ注目したいのが先代・大豊親方からの部屋継承です。
2020年3月26日、日本相撲協会は理事会で次の内容を承認しました。
- 元幕内・蒼国来の引退
- 年寄「荒汐」の継承と襲名
- 荒汐部屋の継承
- 先代荒汐親方(元小結・大豊)の退職
この決定によって、蒼国来は36歳で現役生活に区切りをつけ、師匠として新しい道を歩み始めました。
継承に至る背景については、2022年の日刊ゲンダイDIGITALに掲載された先代・大豊親方のインタビューが詳しく伝えています。
大豊親方によれば、後継者として蒼国来に声をかけたのは、退職のおよそ2年前でした。
ただし、蒼国来は最初から親方になることを希望していたわけではありません。
年寄になるには日本国籍の取得が必要であり、国籍変更という大きな決断を伴うため、当初は継承を断っていました。
その後、中国へ一時帰国した際に両親や親戚、友人に相談したところ、親方になることを勧められたといいます。
最終的に本人が継承を申し出て、先代との間で話がまとまりました。
2019年には日本国籍を取得しており、制度上の条件も整っていました。
荒汐親方をめぐる主要人物・出来事の関係年表| 時期・人物 | 出来事 | 関係・意味 |
|---|---|---|
| 2002年6月 | 大豊が荒汐部屋を創設 | 部屋の出発点 |
| 2003年9月 | 蒼国来が初土俵 | 荒汐部屋に入門 |
| 2010年1月 | 新十両 | 関取への昇進 |
| 2010年9月 | 新入幕 | 幕内力士となる |
| 2011年4月 | 八百長問題をめぐり解雇 | 地位確認訴訟へ |
| 2013年3月 | 東京地裁が解雇無効と判断 | 力士としての地位を回復 |
| 2013年7月 | 土俵復帰 | 現役生活を再開 |
| 2017年1月 | 技能賞受賞 | 現役時代の代表的実績 |
| 2019年 | 日本国籍取得 | 部屋継承に向けた条件を整える |
| 2020年3月26日 | 蒼国来が引退・荒汐部屋継承 | 現在の師匠に就任 |
| 2024年9月 | 大青山が新十両 | 同郷出身の若手が関取に昇進 |
| 2026年9月 | 丹治が新十両 | 新たな関取が誕生 |
| 2026年11月 | 若隆景の復帰判断が焦点 | 師匠として負傷からの再起を支援 |
この年表から見えるのは、荒汐親方の歩みが単純な引退後の転職ではないということです。
現役時代に大きな挫折を経験し、裁判を経て土俵に戻り、最後には自分を育ててくれた部屋を引き継ぎました。
その経験は、現在の弟子たちを育てる立場にもつながっています。
【荒汐部屋の力士一覧】2026年11月場所の最新番付
2026年11月2日現在、荒汐部屋の所属力士は15人です。
日本相撲協会が公表している令和8年11月場所の部屋別番付では、幕内2人、十両2人の計4人が関取として在籍しています。
2026年11月場所の初日は11月8日です。以下が最新番付に基づく所属力士一覧です。
幕内力士
若元春(わかもとはる)
福島県福島市出身
組んでからの力強さが持ち味。2026年9月場所では10勝5敗で勝ち越し、11月場所は番付を上げました。
大青山(だいせいざん)
中国・内モンゴル自治区出身
2024年9月場所で新十両。2026年11月場所では2場所ぶりに幕内へ復帰しました。
若隆景(わかたかかげ)
福島県福島市出身
2026年5月場所で2度目の幕内優勝を達成。7月の左脚の手術と2場所連続休場を経て、九州場所での復帰を目指しています。
丹治(たんじ)
福島県福島市出身・20歳
2026年9月場所で新十両。中学卒業後に荒汐部屋へ入門し、約4年半で関取に昇進しました。
| 番付 | 四股名 |
|---|---|
| 東幕下16枚目 | 荒篤山 |
| 西三段目3枚目 | 天照馬 |
| 東三段目7枚目 | 大凜山 |
| 東三段目65枚目 | 寛龍 |
| 東序二段30枚目 | 霧乃華 |
| 東序二段33枚目 | 飛騨野 |
| 東序二段75枚目 | 佐藤 |
| 東序二段78枚目 | 島野 |
| 西序二段91枚目 | 綿谷 |
| 東序二段96枚目 | 蒼乃駿 |
| 東序ノ口1枚目 | 廣瀬 |
荒汐部屋の公式サイトでは、力士だけでなく行司や床山などのプロフィールも紹介されています。
なお、上記は2026年11月場所の番付に掲載された15人です。場所ごとに昇進・降格・引退があるため、所属力士の構成は今後も変わります。
【若隆景・若元春・大青山】荒汐部屋を支える注目力士との関係
荒汐部屋の特徴は、複数の実力者が同じ稽古場で競い合っていることです。
2026年は若隆景の優勝、若元春の安定した幕内での活躍、大青山の幕内復帰、丹治の新十両昇進と、部屋にとって注目すべき動きが続いています。
若隆景は2026年に2度目の幕内優勝若隆景は荒汐部屋を代表する実力者です。
2026年5月場所では小結として12勝3敗を記録し、2度目の幕内優勝を果たしました。技能賞も受賞しており、相撲の技術面でも高い評価を受けています。
その直後、関脇に復帰した7月場所前の稽古で左脚を負傷。コンパートメント症候群と診断され、7月1日に緊急手術を受けました。
名古屋場所と秋場所を連続で全休した結果、11月場所では西十両5枚目まで番付を下げています。
ただし、2026年11月2日には時津風一門の連合稽古に参加し、幕内の大栄翔らを相手に5番取って全勝しました。
術後、他部屋の関取と相撲を取るのは初めてでした。
荒汐親方は、九州場所への出場について11月5日をめどに判断すると説明しています。
優勝直後の大けがから、再び土俵へ戻れるかどうか。2026年11月の荒汐部屋で最も大きな注目点です。
若元春は部屋を代表する幕内力士若元春は若隆景の兄で、福島県福島市出身です。
相撲一家で育ち、荒汐部屋で力士として成長しました。
若元春の特徴は、組んでからの力強さです。
2022年のインタビューでは、部屋の稽古環境について、若隆景や荒篤山ら実力のある稽古相手が身近にいることを強みとして挙げていました。
2026年9月場所では10勝5敗を記録し、11月場所は東前頭7枚目に上昇しています。
若隆景とは単なる同部屋の力士ではなく、互いに刺激を与え合う兄弟でもあります。
大青山は荒汐親方と同郷の内モンゴル出身大青山は、荒汐親方と同じ中国・内モンゴル自治区出身の力士です。
2人には、出身地以外にも深い縁があります。
スポニチの2024年7月の報道によると、大青山の父親は、荒汐親方が来日前に地元でレスリングをしていたころの先輩でした。
荒汐親方は大青山のことを生まれたときから知っていたとされます。
大青山は15歳で来日し、荒汐親方の紹介で静岡県の飛龍高校へ相撲留学。その後、荒汐部屋に入門しました。
2024年9月場所で新十両に昇進し、2026年11月場所では幕内に復帰しています。
同郷の先輩が師匠となり、次の世代の力士を育てるという関係は、荒汐部屋を象徴するエピソードです。
丹治は2026年9月場所で新十両に昇進2026年の荒汐部屋で新たな注目を集めたのが丹治です。
丹治は2006年6月5日生まれ、福島県福島市出身。
2022年3月場所で初土俵を踏み、2026年9月場所で新十両となりました。
荒汐部屋の公式発表によると、中学卒業後に入門してから約4年半での関取昇進です。
昇進前には幕下で好成績を重ね、5月場所では6勝1敗で優勝同点。7月場所でも4勝3敗と勝ち越し、新十両の座をつかみました。
2026年11月場所は東十両7枚目。20歳の若手関取として、今後の成長が期待されています。
【荒汐親方の指導方針】稽古と筋力トレーニングを両立する部屋づくり
荒汐親方の指導方針を知るうえで参考になるのが、2022年に掲載された本人へのインタビューです。
このインタビューでは、部屋を継承してから取り組んできた施設の改善や、力士同士の関係、稽古への考え方が語られています。
1. 相撲の稽古と筋力トレーニングを両立荒汐親方は、従来の土俵での稽古だけでなく、筋力トレーニングにも力を入れています。
2022年のインタビューでは、稽古場の窓を大きくした理由について、力士が増えたため、準備運動や筋力トレーニングを行う土俵外のスペースを確保したかったと説明しました。
本人が示した考え方は、次の言葉に表れています。
どちらもバランスよく、が大切ですね。
出典:2022年8月24日掲載「おすもうさん」荒汐親方インタビュー。
土俵での実戦的な稽古と、基礎的な身体づくりを組み合わせる方針です。
これは、現役時代に右四つや寄りを得意としていた蒼国来自身の経験とも重なる部分があります。
2. 仲の良さだけでなく、適度な競争心も重視荒汐部屋について、インタビューでは力士同士の仲が良いという印象が紹介されました。
それに対し、荒汐親方は仲の良さを肯定しつつ、互いにライバルとして意識するよう促すこともあると話しています。
この考え方には、部屋全体の競争力を高める狙いがうかがえます。
相撲は個人競技ですが、毎日の稽古では同じ部屋の力士が重要な練習相手になります。
強い相手が身近にいることは、関取だけでなく幕下以下の力士にとっても成長の機会になります。
3. 伸び悩む力士には助言し、関取には自主性を尊重同じインタビューで荒汐親方は、現役時代に兄弟子だった立場から、力士が相談しやすい面もあると説明しています。
伸び悩む力士には助言をし、関取については基本的に本人に任せるという考え方です。
これは、全員に同じ指導をするのではなく、番付や経験に応じて接し方を変えていることを示しています。
若い力士には具体的なアドバイスを行い、上位力士には自分で考えて成長する余地を残す。
競技者としての自主性を尊重する指導スタイルです。
4. けがをした力士には復帰を急がせない2026年の若隆景の負傷をめぐる対応にも、荒汐親方の考え方が表れています。
2026年9月、若隆景が左脚の手術後に稽古を再開した際、荒汐親方は痛みに注意し、無理をしないよう伝えていました。
痛みには気をつけろと言っています。焦らないように。
出典:2026年9月3日、デイリースポーツの報道。
加えて、9月24日の日刊スポーツの報道では、医師と相談しながらリハビリを進めること、本人が意欲的でも無理をさせないことを重視していると伝えられています。
11月2日の連合稽古でも、若隆景の九州場所出場は体の反応を見て判断すると説明しました。
荒汐親方の指導は、勝敗だけを追い求めるものではありません。
力士の身体の状態や成長段階を見極め、長期的に土俵に立ち続けられる環境を整えることも重視していると読み取れます。
5. 地域との交流や稽古見学にも取り組む荒汐部屋は東京都中央区日本橋浜町にあります。
公式サイトでは朝稽古の見学案内も公開されており、日常の稽古を外から窓越しに見られる仕組みが整えられています。
通常の見学可能時間は午前7時30分から午前9時ごろですが、稽古の休みや地方場所への移動などによって変更されます。
2026年11月初旬は九州場所への出発に伴い、東京での稽古見学は休止されています。
相撲を競技として見せるだけでなく、地域の人々が日常的に触れられる存在にしている点も、荒汐部屋の特徴です。
【2026年11月最新】荒汐親方と荒汐部屋の今後の注目ポイント
2026年11月2日時点で、荒汐部屋は4人の関取を抱えています。
特に注目されるのは、若隆景の復帰、大青山の幕内定着、若元春の上位進出、丹治の十両での成績です。
なかでも若隆景の状態は、九州場所の直前に大きな関心を集めています。
7月の緊急手術から約4か月が経過し、11月2日の連合稽古では他部屋の関取を相手に5戦全勝しました。
ただし、稽古で好成績を残したことと、本場所に出場できることは同じではありません。
荒汐親方は11月5日をめどに出場の可否を判断する方針を示しています。
一方、若元春は9月場所で10勝5敗を挙げて番付を上げ、大青山は幕内へ復帰。丹治は新十両として初めての九州場所に臨みます。
荒汐部屋は、実績のある幕内経験者と新たに関取へ昇進した若手が共存する構成になっています。
この複数の世代が同じ稽古場で切磋琢磨できる環境が、今後の部屋の成績を左右するポイントです。
【荒汐親方に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:荒汐親方の現役時代の四股名は何ですか?
荒汐親方の現役時代の四股名は蒼国来です。本名はエンクー・トプシンで、中国・内モンゴル自治区出身。最高位は前頭2枚目でした。
Q2:荒汐親方はいつ引退して部屋を継承しましたか?
2020年3月26日です。日本相撲協会の理事会で引退、年寄荒汐の襲名、荒汐部屋の継承が承認されました。
Q3:荒汐部屋には2026年現在、どんな力士が所属していますか?
2026年11月場所の番付では15人が所属しています。主な力士は若元春、若隆景、大青山、丹治です。ほかに荒篤山、天照馬、大凜山などが在籍しています。
Q4:荒汐親方と大青山にはどんな関係がありますか?
2人は中国・内モンゴル自治区出身です。大青山の父親は、荒汐親方が来日前にレスリングをしていたころの先輩で、親方は大青山が生まれたころから知っていたと報じられています。
Q5:荒汐親方の指導方針は厳しいのでしょうか?
土俵での稽古と筋力トレーニングの両立、力士同士の競争心、自主性を重視しています。また、けがをした力士には無理をさせず、医師と相談しながら復帰を目指す姿勢も示しています。
Q6:若隆景は2026年11月の九州場所に出場しますか?
2026年11月2日時点では未決定です。同日の連合稽古では5戦全勝でしたが、荒汐親方は11月5日をめどに出場の可否を判断すると説明しています。
荒汐親方は、元幕内・蒼国来として活躍した力士であり、2020年から荒汐部屋を率いる師匠です。
中国・内モンゴル自治区から19歳で来日し、前頭2枚目まで昇進。八百長問題をめぐる解雇処分と裁判を経験しながら土俵に復帰し、最後は自分を育ててくれた荒汐部屋を引き継ぎました。
その経歴には、単なる現役力士から親方への転身ではない、長い相撲人生の積み重ねがあります。
2026年11月現在の荒汐部屋には、次のような見どころがあります。
- 若元春の幕内での安定した活躍
- 若隆景の2度目の幕内優勝と大けがからの復帰
- 大青山の幕内再昇進
- 丹治の新十両昇進と今後の成長
特に注目したいのは、荒汐親方が現役時代の経験を、力士それぞれの育成に生かしている点です。
勝つための稽古だけでなく、身体づくり、競争心、自主性、けがからの回復までを含めた部屋づくりを進めています。
荒汐親方を知るための重要な視点は、蒼国来としての戦歴だけでなく、現在どのような力士を育て、どのように荒汐部屋を発展させているかという点です。
2026年11月場所では、若隆景の復帰判断をはじめ、部屋の4人の関取がどのような結果を残すのかが注目されます。荒汐親方の指導者としての評価も、これから育っていく力士たちの活躍とともに、さらに明確になっていくはずです。