最初に押さえておきたいのは、心臓血管外科専門医認定機構が公表する名簿は、医師の資格と所属を確認するためのものであり、手術成功率や医師個人の技量を順位付けしたランキングではないという点だ。
そのため、2026年の医師選びでは、次の3つを分けて評価する必要がある。
- 資格:心臓血管外科専門医として認定されているか
- 専門性:自分の病気に対応する手術を得意としているか
- 実績:所属施設と担当医が、その術式をどれだけ経験しているか
例えば、冠動脈バイパス術を検討している患者と、胸部大動脈瘤の手術を必要とする患者では、優先すべき医師の経験が異なる。
加えて、小児心臓外科と成人心臓外科、末梢血管外科では対象疾患も手術体制も違う。単純な年間総手術件数だけで医師を比較すると、こうした専門性の違いが見えなくなる。
本記事では、全国的に知られる循環器専門施設や、2025年の手術実績を公開している大学病院・専門病院を比較対象として取り上げる。これは個人の優劣を示す順位ではなく、受診先を絞り込むための実績比較である。
【2026年最新の心臓血管外科専門医一覧と認定制度】

心臓血管外科医の資格を調べる際、最初に確認したいのが「心臓血管外科専門医認定機構」の公式名簿だ。
同機構が2026年2月現在として公表している心臓血管外科専門医一覧には、全国で2,604名が掲載されている。名簿には都道府県、氏名、勤務先、修練指導者の区分などが記載されている。
この制度は、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本血管外科学会の3学会によって構成されている。専門医の認定を通じて、心臓・大血管・末梢血管の外科治療を担う医師の専門的な知識と技術を評価する仕組みだ。
公式名簿には、例えば次のような医師が掲載されている。
- 山口敦司氏:自治医科大学附属さいたま医療センター。修練指導者として掲載。
- 小野稔氏:東京大学医学部附属病院。修練指導者として掲載。
- 東信良氏:旭川医科大学。修練指導者として掲載。
これらは公式名簿に記載された医師と所属先の例であり、手術成績に基づく順位ではない。特に、修練指導者の資格は後進の育成に関する役割を示すもので、特定術式の治療成績を保証するものではない。
名簿を確認するときは、医師の氏名だけでなく、現在の所属施設も確認したい。医師の異動や診療体制の変更によって、以前の紹介記事と実際の勤務先が異なる場合があるためだ。
また、日本心臓血管外科学会と日本血管外科学会は、専門医制度を支える重要な学術団体である。学会への所属そのものと、専門医資格の取得は別の情報として確認する必要がある。
【2025年の手術実績を比較!心臓血管外科の有力病院】
病院選びでは、施設が公表している診療実績が大きな判断材料になる。
2026年に確認できる2025年の公表データを見ると、国立循環器病研究センター、自治医科大学附属さいたま医療センター、北里大学病院、聖隷浜松病院、東京大学医学部附属病院、小倉記念病院などが、それぞれ異なる診療領域の実績を公開している。
以下は、各施設の公式資料に基づく比較である。集計期間や対象手術が異なるため、件数をそのまま横並びにして総合順位を決めることはできない。
| 医療機関 | 2025年の主な公表実績 | 注目したい診療領域 |
|---|---|---|
| 国立循環器病研究センター | 2025年度:心臓外科776件、血管外科545件、小児心臓外科245件 | 心臓・血管・小児循環器の専門的な診療体制 |
| 自治医科大学附属さいたま医療センター | 心臓大血管手術525件、末梢血管などを含む全手術867件 | 弁膜症、大動脈緊急症、低侵襲心臓手術 |
| 北里大学病院 | 成人の心臓血管外科手術411件、小児心臓外科手術84件、血管外科手術77件 | 成人・小児心臓外科と血管外科 |
| 聖隷浜松病院 | 心臓血管外科手術547件、弁膜症101件、胸部大動脈瘤27件、腹部大動脈瘤43件 | 弁膜症、大動脈瘤、末梢血管疾患 |
| 東京大学医学部附属病院 | 心臓外科496件、弁膜症123件、大血管44件、先天性心疾患138件 | 弁膜症、大血管、先天性心疾患、重症心不全 |
| 小倉記念病院 | 冠動脈バイパス術93件、弁膜症手術219件、胸部大動脈置換132件 | 冠動脈疾患、弁膜症、大動脈疾患 |
出典は各施設の2025年診療実績。国立循環器病研究センターは年度集計、その他の施設は各公表資料の暦年集計を含む。成人・小児・血管外科の区分や重複計上の扱いも異なるため、単純な合計比較には注意が必要だ。
1. 国立循環器病研究センター:循環器医療を総合的に担う専門施設大阪府吹田市にある国立循環器病研究センターは、心臓病や血管疾患の診療・研究を担う代表的な専門施設だ。
同センターの2025年度診療実績では、心臓外科が776件、血管外科が545件、小児心臓外科が245件となっている。2024年度はそれぞれ811件、594件、232件だった。
この数字から分かるのは、成人の心臓外科だけでなく、血管外科や小児心臓外科も独立した診療部門として機能していることだ。
特に、複数の疾患を抱える患者や、内科・外科の連携が必要な患者にとって、総合的な循環器診療体制は確認したいポイントになる。
2. 自治医科大学附属さいたま医療センター:大動脈緊急症にも注目自治医科大学附属さいたま医療センターの2025年の心臓大血管手術件数は525件。末梢血管などを含む全手術件数は867件と公表されている。
特徴的なのは、大動脈疾患に関する実績だ。
同センターの公表資料によれば、2025年にはA型急性大動脈解離の緊急手術を69件実施。大動脈破裂などを含めた大動脈緊急症の手術は100件に達した。
また、2025年にはロボット支援下僧帽弁形成術を28件実施。弁膜症に対する低侵襲治療にも取り組んでいる。
心臓大血管手術の件数だけでなく、緊急手術への対応、地域の医療機関との連携、ロボット支援手術などを併せて確認したい施設だ。
3. 北里大学病院:成人・小児・血管外科を分けて実績を公開北里大学病院の2025年の診療実績では、成人心臓外科の心臓血管外科手術が411件。その内訳は開心術196件、非開心術202件となっている。
小児心臓外科は84件、血管外科は77件。年間総手術件数は776件と公表されている。
注目したいのは、成人、小児、血管外科の実績が分けて掲載されている点だ。小児の先天性心疾患と成人の冠動脈疾患では、必要な医療技術もチーム構成も異なるため、患者の年齢や病気に合った診療科を選びやすい。
4. 聖隷浜松病院:弁膜症と大動脈疾患の実績を確認聖隷浜松病院の2025年の心臓血管外科手術件数は547件。
内訳を見ると、先天性心疾患77件、虚血性心疾患13件、心臓弁膜症101件、胸部大動脈瘤27件、腹部大動脈瘤43件、末梢血管疾患275件となっている。
心臓弁膜症101件のうち40件は経カテーテル大動脈弁治療などの症例、胸部大動脈瘤27件のうち9件、腹部大動脈瘤43件のうち33件はステントグラフト治療として公表されている。
外科手術だけでなく、カテーテル治療や血管内治療を含めた選択肢を検討したい患者にとって、治療方法の内訳が分かる点は参考になる。
5. 東京大学医学部附属病院:先天性心疾患から重症心不全まで東京大学医学部附属病院の心臓外科は、2025年の総手術件数を496件と公表している。
内訳は、虚血性心疾患15件、弁膜症123件、大血管44件、先天性心疾患138件、心不全に対する手術34件、心移植28件などだ。
弁膜症だけでなく、先天性心疾患や重症心不全、心臓移植まで幅広い診療領域を扱っていることが分かる。
特に複雑な心疾患や高度な専門治療を検討している場合は、担当チームの専門性と受け入れ体制を確認したい。
6. 小倉記念病院:冠動脈バイパス術と弁膜症手術に注目小倉記念病院が公表する2025年の心臓血管外科実績では、冠動脈バイパス術93件、弁膜症手術219件、胸部大動脈置換手術132件となっている。
胸部大動脈ステントグラフト手術は52件、腹部大動脈置換術は34件、腹部大動脈ステントグラフト手術は37件だ。
術式別の数字が公開されているため、冠動脈疾患、弁膜症、大動脈疾患のどの領域に実績があるのかを具体的に検討できる。
ただし、こうした件数は施設全体の実績であり、特定の医師が執刀した件数と同じではない。最終的には担当医の専門性や役割を確認する必要がある。
【冠動脈バイパス術・弁膜症・大動脈瘤で名医を選ぶ方法】
心臓血管外科の病院選びで最も大切なのは、診断された病気と医師の専門分野が一致していることだ。
冠動脈バイパス術:CABGの経験と治療方針を確認冠動脈バイパス術(CABG)は、狭くなった冠動脈の先に別の血管をつなぎ、心筋への血流を確保する手術だ。
医師を比較するときは、年間の単独CABG件数だけでなく、複合手術を含む経験、使用するグラフトの種類、人工心肺を使用するかどうかなども確認したい。
特に重要なのが、人工心肺を使用しないオフポンプ冠動脈バイパス術(OPCAB)への対応だ。
ただし、オフポンプがすべての患者に適しているわけではない。冠動脈の病変や心臓の状態、全身の合併症などによって、適切な術式は変わる。
受診時には、次のような質問が役立つ。
- 自分と同じ病状のCABGを年間何件実施しているか
- 執刀医は誰で、手術のどの部分を担当するのか
- オフポンプと人工心肺を使用する方法のどちらが適しているのか
- 手術後の再発や合併症にどう対応するのか
心臓弁膜症では、弁の機能を回復させるための弁形成術と、人工弁などに置き換える弁置換術が代表的な選択肢となる。
僧帽弁閉鎖不全症では、自分の弁を残す僧帽弁形成術が検討されることがある。一方、大動脈弁狭窄症では大動脈弁置換術や経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)などが選択肢になる。
ここで確認したいのは、単なる弁膜症手術の総数ではなく、対象となる弁の種類と術式ごとの経験だ。
また、小切開で行うMICS(低侵襲心臓手術)やロボット支援手術を希望する場合も、その手術が自分の病状に適しているかを先に確認する必要がある。
傷口が小さいことだけを優先するのではなく、長期的な弁の機能や再手術の可能性も含めて判断することが大切だ。
大動脈瘤・大動脈解離:緊急対応と術式別実績が重要大動脈瘤の治療では、人工血管置換術とステントグラフト内挿術が主な選択肢になる。
胸部大動脈瘤に対するTEVAR、腹部大動脈瘤に対するEVARは、血管内からステントグラフトを留置する治療法だ。
一方、開胸・開腹による人工血管置換術が必要となるケースもある。病変の場所、形状、破裂の危険性、患者の全身状態によって適切な治療は異なる。
大動脈解離、とりわけA型急性大動脈解離は、緊急手術が必要になることがある。
この領域では、年間手術件数だけでなく、夜間・休日の緊急手術体制、集中治療室、麻酔科、循環器内科との連携も重要な判断材料になる。
予定手術を検討する場合と、緊急対応が必要な場合では、病院選びの基準そのものが異なることを覚えておきたい。
【心臓血管外科の名医の見分け方!手術件数と評判の正しい読み方】
インターネット上には「心臓外科医の名医」「手術成功率が高い医師」「口コミ評価の高い病院」といった情報が多数ある。しかし、これらの情報を同じ基準で比較することはできない。
1. 専門医資格と修練指導者の有無最初の確認事項は、心臓血管外科専門医認定機構の公式名簿に掲載されているかどうかだ。
加えて、専門医としての資格だけでなく、修練指導者の資格や、担当する疾患に関する診療経験も確認するとよい。
ただし、専門医資格は一定の専門性を確認するための指標であって、個々の患者に対する手術結果を保証するものではない。
2. 病院全体と執刀医個人の実績を分けるここは特に誤解が多いポイントだ。
病院の公式ページに「年間400件」と記載されていても、そのすべてを一人の医師が執刀しているわけではない。複数の医師がチームで手術を担当している場合が一般的だ。
確認したいのは、次の情報である。
- 施設全体の年間手術件数
- 自分の病気に該当する術式の年間件数
- 担当医の執刀経験と指導的助手としての経験
- 主治医と手術担当医の役割分担
- 手術後の経過観察を担当する医療チーム
病院の総手術件数だけを根拠に、個人の技量を判断しないことが重要だ。
3. NCDの手術データベースをどう活用するかNCD(National Clinical Database)は、外科系の専門医制度と連携した症例データベースである。
全国の医療施設から登録された診療情報を集約し、手術や治療の実態を分析することで、医療の質の向上や医学研究に活用されている。
ただし、NCDは患者が医師個人の手術成功率を検索して順位を確認するための公開ランキングサイトではない。NCDの公式説明でも、データは集約・分析された統計情報として公表され、個人の情報は公開されないとされている。
そのため、病院が公表する診療実績と、NCDなどのデータベースの役割は分けて理解したい。
4. 手術件数だけでなく合併症や死亡率も確認する年間手術件数が多い病院は、一定の治療経験を積んでいる可能性を判断する材料になる。しかし、件数が多いだけで治療成績が優れているとは限らない。
可能であれば、次の指標についても説明を受けたい。
- 手術後30日以内の死亡率
- 重篤な合併症の発生率
- 術後の再手術率
- 集中治療室での管理状況
- 長期的な経過観察の体制
これらは患者の年齢や重症度、緊急手術の割合などによって変化する。重症患者を多く受け入れる病院は、単純な死亡率だけでは公平に評価できない場合もある。
可能なら、患者のリスクを考慮した成績なのか、どの期間を対象にした数字なのかまで確認したい。
5. 心臓外科医の評判や口コミは補助情報として使う心臓外科医の評判を調べるとき、口コミサイトや患者の体験談は、説明の分かりやすさ、スタッフの対応、入院中の環境などを知る参考になる。
一方で、口コミの評価点は手術技術や治療成績を直接測定したものではない。
実際に手術を受けた患者の満足度と、医学的に適切な治療が行われたかどうかは、別の観点から評価する必要がある。
口コミは受診先を絞る補助材料にとどめ、最終的には公式な資格情報、術式別実績、診療体制を重視したい。
【心臓血管外科の病院選びとセカンドオピニオン!受診前の確認点】
手術を勧められたとき、最初に紹介された病院だけで治療方針を決める必要はない。
特に、開心術や大動脈手術など身体への負担が大きい治療を検討している場合は、他の専門医の意見を聞くセカンドオピニオンも選択肢になる。
セカンドオピニオンを受けるメリットセカンドオピニオンは、現在の主治医とは別の医師に診断や治療方針について意見を求めることだ。
例えば、次のような疑問を整理するのに役立つ。
- 本当に手術が必要なのか
- 薬物治療やカテーテル治療では対応できないのか
- 開胸手術と低侵襲手術のどちらが適しているのか
- 別の病院で治療を受けた場合、どのような違いがあるのか
- 手術後の生活や再手術の可能性はどうなるのか
日本心臓財団も、心臓病に関する相談やセカンドオピニオンについて情報を提供している。実際に別の病院で意見を求める場合は、主治医に紹介状を依頼し、検査画像や診療情報を準備する方法が基本となる。
受診前に準備しておきたい資料- 紹介状・診療情報提供書
- 心エコー検査の結果
- 心臓CT・冠動脈CTなどの画像データ
- 心臓カテーテル検査の結果
- 血液検査の結果
- 現在服用している薬の一覧
病院によって必要な資料や受付方法が異なるため、予約前にセカンドオピニオン外来へ確認するとスムーズだ。
受診時に医師へ聞きたい7つの質問診察では、専門的な説明を聞くだけでなく、患者自身が治療方針を理解できることが大切だ。
- 私の病気に対して、どのような治療方法がありますか。
- 手術をしない場合、どのようなリスクがありますか。
- この病院では、同じ術式を年間何件実施していますか。
- 実際の執刀医は誰で、どのような経験がありますか。
- 手術に伴う主な合併症と死亡リスクはどの程度ですか。
- 術後のリハビリや通院はどのくらい必要ですか。
- 緊急時や術後の合併症には、どのような体制で対応しますか。
回答を聞いても理解できない部分があれば、遠慮せずに説明を求めてよい。治療のメリットだけでなく、デメリットや代替手段まで説明してくれる医療チームかどうかも判断材料になる。
【プロの結論】心臓血管外科の名医は病気との相性で選ぶ
心臓血管外科の名医を探す際、全国ランキングの順位やインターネット上の知名度だけを基準にするのはおすすめできない。
2026年の専門医名簿には2,604名が掲載され、全国の医療施設がさまざまな心臓・大血管手術の実績を公開している。選択肢は多いが、重要なのは自分の疾患に対応できる医師とチームを見つけることだ。
判断の目安を整理すると、次のようになる。
- 冠動脈疾患:CABGの症例数、グラフト選択、オフポンプ手術への対応を確認する。
- 弁膜症:弁形成術・弁置換術・MICS・TAVIなどの選択肢と実績を確認する。
- 大動脈瘤:人工血管置換術、TEVAR、EVARの実績と緊急対応体制を確認する。
- 小児心疾患:小児心臓外科の専門チームと対象疾患別の経験を確認する。
- 複雑な心疾患:循環器内科、麻酔科、集中治療部門などとの連携を確認する。
特に、手術件数が多い施設を選ぶ場合でも、担当医の役割や術式別の経験を確認することが欠かせない。病院全体の数字と医師個人の経験を混同しないことが、後悔しない病院選びにつながる。
【心臓血管外科名医ランキングに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:日本で一番有名な心臓血管外科の名医は誰ですか?
A1:全国共通の公的な医師ランキングはありません。心臓血管外科専門医認定機構の公式名簿で資格と所属を確認し、対象疾患に対する手術経験や治療体制を比較する方法が適切です。
Q2:心臓血管外科専門医は何人いますか?
A2:心臓血管外科専門医認定機構の公式名簿では、2026年2月現在2,604名が掲載されています。最新の所属や資格情報は公式名簿で確認してください。
Q3:手術件数が多い病院なら安心ですか?
A3:手術件数は経験を判断する材料になりますが、それだけで治療成績は判断できません。対象となる術式の件数、患者の重症度、合併症率、術後管理体制も確認しましょう。
Q4:心臓血管外科のセカンドオピニオンは受けられますか?
A4:受けられます。現在の主治医に紹介状や検査資料を依頼し、別の専門医に治療方針について意見を求める方法があります。各病院のセカンドオピニオン外来で予約方法や必要書類を確認してください。
Q5:名医を探すときに口コミは参考になりますか?
A5:説明の丁寧さや入院環境などを知る参考にはなりますが、手術の技術や成功率を示すものではありません。専門医資格や公式の診療実績と組み合わせて判断することが大切です。
心臓血管外科の名医選びでは、全国的な知名度よりも、疾患に対する専門性と治療実績が重要になる。
2026年2月時点の専門医名簿には2,604名が掲載され、国立循環器病研究センターをはじめ、自治医科大学附属さいたま医療センター、北里大学病院、聖隷浜松病院、東京大学医学部附属病院、小倉記念病院などが具体的な診療実績を公表している。
ただし、手術件数の集計方法や対象疾患は施設によって異なる。単純な数字の大小だけで順位を決めるのではなく、冠動脈バイパス術、弁膜症、大動脈瘤など、自分の病気に直結する実績を確認することが大切だ。
最終的には、専門医資格、担当医の経験、病院の緊急対応体制、術後管理、説明の分かりやすさを総合的に比較したい。必要に応じてセカンドオピニオンも活用し、納得できる治療方針を選ぶことが、安心して治療に臨むための第一歩になる。
編集上の重要な補足: 上記の施設比較は、個人医師の優劣を示すランキングではありません。特に2025年度集計と2025年暦年集計を区別し、執刀医個人の実績と施設全体の実績を混同しないことが重要です。
主要な公式根拠資料:
- 心臓血管外科専門医認定機構の専門医一覧
- 国立循環器病研究センターの診療実績
- 自治医科大学附属さいたま医療センターの2025年実績
- 北里大学病院の診療実績
- 聖隷浜松病院の診療実績
- NCDのデータ公開に関する説明
- 東京大学医学部附属病院の心臓外科実績
- 小倉記念病院の心臓血管外科実績