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インフルエンサーと有名人の違いは?SNS影響力・収入・企業案件を2026年最新比較

朝倉 蓮 朝倉 蓮 • 更新: • 公開: • 読了約 28 分
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インフルエンサーと有名人は、どちらも多くの人から注目され、商品やサービスの認知、購買行動、世論に影響を与える存在です。しかし、両者は同じ意味ではありません。テレビや映画などで知名度を獲得した芸能人がSNSでも人気を集める一方、一般人としてSNSを始め、独自の発信力によって有名人になったインフルエンサーもいます。では、両者を分ける基準は何なのでしょうか。

2026年現在、インフルエンサーの活動領域はInstagram、YouTube、TikTok、Xなどに広がり、企業案件や広告収入、ファン向けサービスなど収益化の方法も多様化しています。総務省の最新調査や市場推計、広告表示に関する制度を踏まえ、インフルエンサーの定義、有名人・芸能人との違い、種類、収入の仕組み、企業が起用する際の判断基準まで整理します。

【2026年最新】インフルエンサーとは?定義と現在の活動実態

インフルエンサー有名人
インフルエンサーの定義はフォロワー数だけでは決まらない

インフルエンサー(Influencer)は、英語の「Influence(影響)」に由来する言葉です。一般的には、SNSやインターネット上の情報発信を通じて、多くの人の考え方、行動、購買判断などに影響を与える人物を指します。

小学館のデジタル大辞泉では、インターネットの消費者発信型メディアにおいて、ほかの消費者に大きな影響を与える人という意味で説明されています。共同通信の用語解説でも、SNS上で人々の意見や消費行動に大きな影響力を持つ人物とされています。

ここで押さえておきたいのは、インフルエンサーは特定の資格や芸能事務所への所属によって決まる職業ではないという点です。一般人、会社員、経営者、専門家、モデル、俳優、スポーツ選手など、幅広い人がインフルエンサーになり得ます。

また、フォロワーが多ければ必ずインフルエンサーとして優秀というわけでもありません。特定の趣味や専門分野において、少人数ながら強い信頼関係を築いている人も、十分な影響力を持っています。

2026年のSNS利用状況から見るインフルエンサーの存在感

2026年6月26日に総務省情報通信政策研究所が公表した「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」は、SNSとインターネットが情報接触の中心になっている状況を示しています。

同調査による全年代の主なサービス利用率は、YouTubeが81.5%、Instagramが54.8%、Xが44.7%、TikTokが36.7%でした。LINEは92.9%となっています。

また、平日のインターネット平均利用時間は183.9分で、テレビのリアルタイム視聴時間156.1分を上回りました。休日もインターネット利用が192.9分となっています。

この数字から読み取れるのは、情報発信の舞台がテレビや雑誌だけではなく、個人が日常的に利用するSNSへと広がっていることです。インフルエンサーは、視聴者が普段接しているメディアの中で、情報提供者や推薦者として存在感を持っています。

なお、これらはSNSサービス自体の利用率であり、インフルエンサーの投稿を実際に見た人の割合を示す数字ではありません。SNSの利用者数と個々の発信者の影響力は分けて考える必要があります。

インフルエンサーマーケティング市場も拡大

企業によるインフルエンサーの起用も、重要なビジネス領域になっています。

株式会社サイバー・バズと株式会社デジタルインファクトによる国内市場推計では、インフルエンサーマーケティング市場は2024年860億円、2025年995億円と推計されています。同調査の2026年予測は1,150億円です。

これは2024年11月に公表された推計モデルに基づく数値であり、2026年の確定実績ではありません。それでも、企業がSNS上の発信力を広告・販売戦略に組み込んでいる規模を把握する参考になります。

2026年のインフルエンサーは、単に商品を紹介する人ではありません。動画制作、ライブ配信、ブランドとの共同企画、ファンコミュニティ運営などを組み合わせ、自分自身の発信力を事業に変える存在になっています。

【徹底比較】インフルエンサーと有名人・芸能人の違いは何?

インフルエンサーと有名人の違い

インフルエンサーと有名人の最も大きな違いは、注目を集めることそのものではなく、どのような経路で知名度や影響力を獲得したかにあります。

有名人は、世間一般に広く知られている人物を指す言葉です。テレビ出演、映画、音楽、スポーツ、出版、政治、ビジネスなど、知名度を獲得する経路は限定されません。

一方、インフルエンサーは、SNSなどの情報発信を通じて、特定のコミュニティや消費者の行動に影響を与える人物です。

例えば、全国的に知られている俳優がInstagramで商品を紹介すれば、有名人でありインフルエンサーでもあります。反対に、テレビ出演の経験がなくても、美容や料理の情報発信で多くの人から支持されていれば、インフルエンサーとして活動できます。

インフルエンサーと芸能人の違い

芸能人は、俳優、タレント、歌手、モデル、お笑い芸人など、芸能活動を職業として行う人を指す言葉です。所属事務所や制作会社、テレビ局、映画会社などとの関係を通じて仕事をするケースが多くあります。

インフルエンサーは、芸能活動をしているかどうかではなく、情報発信による影響力を基準にした呼称です。

芸能人には、テレビ番組や映画などの出演実績、演技力、歌唱力、知名度といった評価軸があります。インフルエンサーには、フォロワーとの関係性、専門性、投稿への反応、購買行動への影響などが評価軸として加わります。

ただし、2026年には芸能人が自らSNSを運用することも、SNS発のインフルエンサーがテレビや映画に進出することも珍しくありません。芸能人とインフルエンサーは対立するカテゴリーではなく、活動領域が重なる関係です。

有名人とインフルエンサーはどっちが影響力を持つ?

一概にどちらが上とは判断できません。影響力の種類によって優位性が変わるためです。

全国的な認知度や大規模な話題づくりでは、有名人や人気芸能人が強みを発揮します。一方、特定の美容商品、育児用品、旅行先、ガジェットなどを検討する人に対しては、その分野に詳しい専門型インフルエンサーのほうが具体的な説得力を持つ場合があります。

例えば、新作映画の認知拡大なら知名度の高い俳優やタレントが有効です。しかし、実際に使用した化粧品の使い心地を詳しく知りたい人にとっては、継続的に美容情報を発信する専門家のレビューが役立つこともあります。

重要なのは、知名度と信頼度、情報の専門性、購買への影響を同じ指標で評価しないことです。

【種類一覧・比較表】インフルエンサーの分類と有名人との関係

フォロワー数で分けるインフルエンサーの種類

インフルエンサーは、一般的にフォロワー数を基準として、ナノ、マイクロ、ミドル、メガなどに分類されます。

ただし、この分類には法律や業界全体で統一された公式基準があるわけではありません。マーケティング会社や広告代理店によって区分が異なるため、以下は2026年の実務で参考にされることの多い目安です。

インフルエンサーの規模別特徴と有名人との関係
分類 フォロワー数の目安 主な特徴・影響力 有名人との関係
ナノインフルエンサー 1,000〜1万人 小規模コミュニティで親近感や共感を得やすい 一般人や専門分野の発信者が中心
マイクロインフルエンサー 1万〜10万人 特定ジャンルへの専門性や信頼関係が強み 専門家やSNSで人気を得た人物が多い
ミドルインフルエンサー 10万〜100万人 専門性と幅広い認知度を両立しやすい SNS発の著名人も含まれる
メガインフルエンサー 100万人以上 大規模な情報拡散や話題づくりに強い 著名YouTuberや芸能人も該当する

この分類で注目したいのは、フォロワー数が増えるほど、必ずしもフォロワーとの関係が深くなるわけではない点です。

例えば、100万人のフォロワーを抱える著名人は幅広い層に情報を届けられます。しかし、1万人の専門型インフルエンサーが特定の趣味や商品について発信したほうが、対象となる人から具体的な反応を得られる場合もあります。

ジャンル別に見るインフルエンサーの種類

フォロワー数以外にも、発信内容や専門分野によって分類できます。

美容・ファッション系:コスメ、スキンケア、ヘアスタイル、洋服、メイク方法などを発信する人です。新商品の紹介や使用レビュー、コーディネート提案などで影響力を発揮します。

グルメ・料理系:飲食店のレビュー、レシピ、食品の比較、食材の選び方などを発信します。飲食店や食品メーカー、食品通販との相性が良いジャンルです。

旅行・ライフスタイル系:旅行先、ホテル、観光施設、日常生活の工夫などを紹介します。地域観光や宿泊施設のPRでも活用されています。

ビジネス・専門知識系:金融、IT、経営、法律、教育などの知識を発信します。専門性や実務経験が重視され、一般的な人気よりも情報の正確性が重要です。

エンタメ・ゲーム系:ゲーム実況、音楽、映画レビュー、ライブ配信などを中心に活動します。若年層を含むファンコミュニティとの継続的な関係構築が特徴です。

スポーツ・フィットネス系:競技経験、トレーニング、健康的な生活習慣、スポーツ用品などを紹介します。競技実績や指導経験が信頼性を左右します。

バーチャルインフルエンサー:CGやアバターなどを利用して活動する仮想的な発信者です。企業が世界観やキャラクターを管理しやすい一方、実在の人物とは異なるファンとの関係構築が必要です。

このように、インフルエンサーはフォロワー数だけでなく、専門領域や発信スタイルでも評価できます。

【収入の実態】インフルエンサーの収益化と企業案件の費用

インフルエンサーの収入はどこから発生する?

インフルエンサーの収入は、SNSのフォロワー数に応じて自動的に支払われるものではありません。主に広告、企業案件、販売、ファン向けサービスなど、複数の収益源から構成されています。

1.企業案件・タイアップ広告

企業から商品やサービスの紹介を依頼され、報酬を受け取る仕組みです。Instagramの投稿、TikTok動画、YouTubeのタイアップ動画、イベント出演など、契約内容によって仕事内容が異なります。

知名度だけでなく、投稿の平均閲覧数、フォロワーの属性、専門性、ブランドとの相性などが報酬に影響します。

2.SNSの広告収益

YouTubeでは、パートナープログラムに参加し、条件を満たすことで動画広告などの収益分配を受けられます。広告収入は再生状況や広告単価などによって変動するため、再生回数だけから収入を正確に計算することはできません。

YouTubeの公式ヘルプによると、動画再生ページ広告の収益分配率は対象となる純収益の55%、ショート動画はクリエイターへの配分額の45%です。また、チャンネルメンバーシップやSuper Chat、Super Thanksなどの収益化機能も用意されています。

これらは所定の参加条件や契約モジュールへの同意が前提であり、すべての発信者に適用されるわけではありません。

3.アフィリエイト・成果報酬

専用の商品紹介リンクなどを通じて商品が購入された場合、販売成果に応じた報酬を受け取る方法です。美容用品、食品、書籍、家電、オンラインサービスなど幅広いジャンルで利用されています。

4.自社ブランド・オリジナル商品の販売

自身の名前やブランドを活用して、化粧品、アパレル、食品、デジタルコンテンツなどを販売する方法です。単発の広告案件に依存せず、商品開発や顧客との長期的な関係を収益につなげられます。

5.ファンクラブ・メンバーシップ・ライブ配信

月額会員制度、限定コンテンツ、ライブ配信の投げ銭、オンラインイベントなどを通じて収益を得ます。フォロワーの数よりも、継続して応援したいと思うファンの存在が重要です。

企業案件の費用はいくら?2026年の料金目安

企業がインフルエンサーを起用する場合、一般的な料金体系の一つが「フォロワー数×単価」です。

2026年11月時点で公開されているキャスティング会社の料金情報では、Instagramのフォロワー単価は1〜2円台から、TikTokでは2円からといった設定例があります。例えば、フォロワー1万人の場合、単純計算では1万〜2万円程度が基本料金の目安になります。

ただし、これは公開料金の一例であり、業界全体の統一相場ではありません。企業や代理店によって最低発注額、契約条件、追加料金が異なります。

YouTubeの動画タイアップや著名人の起用では、企画制作費や出演条件を含めた個別見積もりになることも一般的です。

また、実際の予算には以下の費用が加算される場合があります。

  • 撮影・動画制作・編集などのコンテンツ制作費

  • 商品やサンプルの購入費・発送費

  • 交通費やイベント出演費

  • 投稿を広告や公式サイトで再利用する二次利用料

  • 広告配信費やキャスティング会社の手数料

特に注意したいのが二次利用の権利です。インフルエンサーが投稿した動画を企業の広告やECサイトに転用する場合、利用期間や媒体、編集の可否などを契約で決める必要があります。

料金体系と公開料金の具体例は、株式会社ハーマンドットが2026年11月に更新した費用比較情報や、各キャスティング会社の公式料金案内でも確認できます。

【企業視点】インフルエンサーを起用するメリットと失敗しない選び方

企業がインフルエンサーを起用する5つのメリット

企業がインフルエンサーを起用する最大の理由は、商品やサービスの情報を、特定の関心を持つ人々に届けられることです。

メリット1:ターゲット層に直接アプローチできる

美容、子育て、旅行、ゲームなど、特定の分野に関心を持つフォロワーが集まるアカウントを選べば、一般的な広告では届きにくい層にも情報を届けられます。

メリット2:商品を具体的に説明できる

実際の使用感や利用方法を写真や動画で伝えられるため、消費者が商品を購入する前に知りたい情報を提供できます。

メリット3:共感や信頼を生み出せる

継続的に情報を発信している人物の場合、フォロワーとの間にコミュニティが形成されています。企業の広告だけでは伝わりにくい使用感や生活上のメリットを、発信者の視点から紹介できます。

メリット4:SNS上で二次的な拡散が期待できる

投稿を見たユーザーがシェアしたり、自分の感想を投稿したりすれば、最初の発信者のフォロワー以外にも情報が広がる可能性があります。

メリット5:広告効果を測定しやすい

専用リンクやクーポンコードなどを使えば、クリック、購入、申し込みといった成果を発信者ごとに計測できます。次回の広告戦略にもデータを活用できます。

失敗しないインフルエンサーの選び方

企業が起用する際は、フォロワー数だけを基準にしないことが大切です。次の6項目を確認すると、起用後のミスマッチを減らせます。

① フォロワーの属性

年齢、性別、居住地域、興味関心などが商品やサービスのターゲットと一致しているかを確認します。フォロワーが多くても、対象顧客が少なければ期待する効果は得にくくなります。

② エンゲージメント率

いいね、コメント、保存、シェアなどの反応を確認します。一般的な計算例は、投稿に対する反応数をフォロワー数で割り、100を掛ける方法です。ただし、プラットフォームや測定対象によって計算方法は異なります。

③ 投稿の平均閲覧数・再生数

フォロワー数だけでなく、直近の投稿がどの程度閲覧されているかを確認します。特定の投稿だけが大きく拡散されたケースと、安定して閲覧されているケースは分けて評価すべきです。

④ 発信内容の専門性と信頼性

商品を紹介する分野について、どの程度の知識や経験があるかを確認します。美容商品なら実際の使用経験、金融関連なら専門知識、旅行なら現地情報の正確性などが判断材料になります。

⑤ 過去の企業案件と評判

過去のPR投稿、企業とのタイアップ実績、コメント欄の反応、訂正や謝罪の対応などを確認します。広告案件が多いことだけで評価を下げるのではなく、案件内容と普段の発信に一貫性があるかを見ることが重要です。

⑥ 契約条件と広告表示への理解

投稿回数、納期、修正範囲、広告利用の権利、競合商品の取り扱い、広告表示の方法などを契約前に明確にします。

大物インフルエンサーとマイクロインフルエンサーはどちらを選ぶ?

短期間で広く認知させたい場合は、メガインフルエンサーや知名度の高い芸能人が候補になります。

一方、特定の商品を比較検討している消費者に詳しい情報を届けたい場合は、マイクロやナノインフルエンサーが有効な選択肢です。

特に地域の飲食店、専門性の高い商品、ニッチな趣味に関係するサービスでは、フォロワー数が少なくても対象者との関係が深い発信者が適している場合があります。

企業側が最初に決めるべきなのは、誰を起用するかではなく、認知拡大、商品理解、来店、購入、会員獲得のどの成果を目指すかです。目的が決まれば、必要な発信者の規模や専門性も絞り込めます。

【評判・見分け方】本当に影響力のあるインフルエンサーを判断する方法

フォロワー数が多いのに人気がない人もいる?

フォロワー数と実際の影響力は必ずしも一致しません。

フォロワー数が多くても、投稿への反応が少なかったり、普段の発信内容に関心を持つユーザーが離れていたりすれば、企業案件の成果が期待を下回る可能性があります。

また、フォロワーの増加が過去の話題性によるものなのか、現在も継続的に支持されている結果なのかによっても評価は変わります。

一方、フォロワーが少ないから影響力がないという判断も正しくありません。特定のジャンルに関する情報を探している人にとって、専門性の高い小規模アカウントは有力な情報源になります。

偽フォロワーや不自然な人気を見分けるポイント

インフルエンサーの実態を確認する際は、次のような兆候に注意が必要です。

  • 投稿内容や露出状況に説明できない急激なフォロワー増加がある。

  • フォロワー数に対してコメントや保存などの反応が極端に少ない。

  • コメントが短い定型文ばかりで、投稿内容に触れていない。

  • 投稿ジャンルが頻繁に変わり、アカウントの専門性が見えにくい。

  • 商品やサービスについて、根拠が不明確な断定的表現を繰り返している。

  • 企業案件と通常投稿の区別が分かりにくい。

ただし、これらはあくまで追加調査を検討するためのサインです。コメント数が少ないことだけで偽フォロワーと断定することはできません。閲覧数やフォロワー属性、過去の投稿推移などを総合的に確認する必要があります。

インフルエンサーの評判はどこを確認すればよい?

インフルエンサーの評判を調べる場合は、SNS上の一時的な批判や好意的な投稿だけでなく、長期的な活動実績を確認することが大切です。

具体的には、本人の公式アカウント、過去の企業案件、公式プロフィール、出演・受賞実績、専門資格の有無、報道機関による記事などを照合します。

炎上やトラブルについても、単なる批判と、実際に確認された問題行為を分ける必要があります。本人の説明や訂正、企業側の対応、その後の活動状況まで確認することで、評判の背景をより正確に把握できます。

2026年に特に注意したいステルスマーケティング規制

インフルエンサーの広告活動を理解するうえで欠かせないのが、消費者庁によるステルスマーケティング規制です。

2023年10月1日から、広告であるにもかかわらず、一般消費者が広告と判別することが難しい表示は景品表示法の規制対象になりました。

企業がインフルエンサーに依頼し、商品やサービスを宣伝してもらう場合、その投稿が事業者の表示に該当すれば、広告であることを消費者が明確に認識できるようにする必要があります。

消費者庁のQ&Aでは、規制の対象は原則として表示内容の決定に関与した広告主である事業者と説明されています。インフルエンサーなどの第三者は原則として直接の規制対象ではありませんが、広告主と共同で商品を供給するような例外もあります。

また、報酬を受け取って投稿する場合だけでなく、商品の無償提供や企業とのやり取りなどによって、投稿が事業者の表示と判断されるケースもあります。

一方、企業からの依頼を受けず、自主的な意思で商品を紹介する投稿は、原則として事業者の表示には当たりません。過去に同じ企業の別商品をPRしたことがあるという理由だけで、すべての投稿にPR表示が必要になるわけでもありません。

企業案件を見分ける際は、投稿本文や動画内にある「広告」「PR」「プロモーション」などの表示に注目してください。広告であることが分かりやすく示されているかどうかは、発信者と企業の透明性を判断する材料になります。

【プロの結論】有名人とインフルエンサーの本質的な違いと2026年の展望

インフルエンサーと有名人の違いを理解するうえで、最も重要なのは、知名度、影響力、信頼性を別々のものとして考えることです。

有名人は、幅広い人に知られているという社会的な認知度を持っています。インフルエンサーは、発信を通じて人々の関心や行動に影響を与える力を持っています。芸能人は芸能活動を職業とする人であり、そもそも分類の基準が異なります。

2026年のインフルエンサー市場では、フォロワー数を競うだけの時代から、専門性、コミュニティとの関係、コンテンツの品質、収益化の持続性を評価する方向へと視点が広がっています。

企業が起用する場合は、次の判断基準を意識すると失敗を減らせます。

  • 認知度を高めたい企業:幅広い層に知られている芸能人やメガインフルエンサーが候補。

  • 専門的な商品を販売したい企業:実務経験や専門知識を持つマイクロインフルエンサーが候補。

  • 地域の集客を増やしたい企業:地域密着型のナノ・マイクロインフルエンサーが候補。

  • 継続的な販売につなげたい企業:購買実績やファンとの関係を確認できる発信者が候補。

反対に、フォロワー数だけを根拠に高額な契約を結ぶことや、商品の特性を理解していない人物にPRを任せることは避けたいところです。

発信者側にとっても、収益化を優先するあまり、広告案件ばかりになったり、専門外の商品を安易に推薦したりすれば、長期的な信頼を失う可能性があります。

有名人としての知名度とインフルエンサーとしての発信力を両立する人物が増える一方、規模は小さくても特定分野で高い評価を受ける発信者の価値も高まっています。今後は、誰が有名かという基準だけでなく、誰の情報を信頼できるかという視点が、企業にも消費者にも求められます。

【インフルエンサーと有名人】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:インフルエンサーと有名人は同じ意味ですか?
A1:同じ意味ではありません。有名人は世間一般に広く知られている人物、インフルエンサーはSNSなどの発信を通じて人々の意見や行動に影響を与える人物です。両方に該当する人もいます。

Q2:芸能人は全員インフルエンサーですか?
A2:いいえ。芸能人であってもSNSで積極的に情報発信していなかったり、フォロワーの行動に影響を与えていなかったりする場合があります。芸能人とインフルエンサーは別の基準で分類されます。

Q3:インフルエンサーになるには何人のフォロワーが必要ですか?
A3:法律上の最低フォロワー数はありません。数千人程度でも、特定の分野で専門性や信頼性を持ち、継続的に影響を与えていればインフルエンサーとして活動できます。

Q4:インフルエンサーの収入はどれくらいですか?
A4:一律の平均収入はありません。企業案件、広告収益、アフィリエイト、商品販売、ファンクラブなどの収益源や、投稿数、再生数、契約条件によって大きく異なります。フォロワー数だけでは判断できません。

Q5:インフルエンサーの企業案件は何円くらいですか?
A5:2026年に公開されている料金例では、Instagramのフォロワー単価1〜2円台からの設定があります。ただし、最低発注額、動画制作費、二次利用料、広告配信費などによって総額は変わります。

Q6:有名人とインフルエンサーはどちらを企業が起用すべきですか?
A6:幅広い認知度を獲得したいなら有名人やメガインフルエンサー、専門性や購買につながる具体的な情報を届けたいならマイクロ・ナノインフルエンサーが候補です。広告の目的と対象顧客に合わせて選ぶことが大切です。

Q7:本物のインフルエンサーかどうかを見分ける方法はありますか?
A7:フォロワー数だけでなく、投稿の平均閲覧数、コメントの内容、エンゲージメント率、フォロワーの属性、過去の企業案件などを確認します。単独の数値ではなく、複数の指標を組み合わせて判断してください。

インフルエンサーと有名人は似ているようで、実際には異なる基準で分類される存在です。有名人は知名度を基準とする言葉であり、インフルエンサーは発信力と他者への影響力を基準とする言葉です。芸能人もSNSで影響力を持てば、両方の性質を備えることになります。

2026年はSNSの利用が定着し、企業案件、動画広告、ファンビジネス、アフィリエイトなど、インフルエンサーの収益化も多様化しています。一方で、フォロワー数と実際の影響力は一致するとは限らず、広告表示の透明性や発信内容の信頼性も重要な評価対象です。

インフルエンサーを選ぶ企業は、知名度だけでなく、ターゲットとの相性、専門性、エンゲージメント、費用対効果を確認することが欠かせません。情報を受け取る読者も、PR表示や発信者の実績を確認することで、広告と個人的な感想を区別しやすくなります。

これからの時代に評価されるのは、単に多くの人に知られている人物ではなく、必要な情報を適切な相手に届け、継続的な信頼を築ける人物です。それこそが、2026年のインフルエンサーと有名人を理解するうえで押さえておきたい本質です。

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朝倉 蓮
トレンドリサーチャー 朝倉 蓮
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アニメと漫画の担当9年。制作委員会の公式発表と雑誌の告知を照合し、放送日程は公式情報のみ採用します。

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