サイ・ヤング賞(Cy Young Award)とは、アメリカのプロ野球リーグMLBで、そのシーズンに最も優れた成績を残した投手に贈られる最高峰の個人賞です。アメリカンリーグ(AL)とナショナルリーグ(NL)から、それぞれ1人ずつ選ばれます。選考を担当するのは全米野球記者協会(BBWAA)で、防御率や奪三振、投球回数、WHIPなどの成績を背景に、記者による投票で受賞者が決まります。
2026年は、ア・リーグからキャム・シュリットラー、ディラン・シース、パーカー・メシック、ナ・リーグからジェイコブ・ミジオロウスキー、クリス・セール、クリストファー・サンチェスの計6人が最終候補に選出されました。受賞者の発表はアメリカ時間の2026年11月11日です。創設の歴史から投票の仕組み、歴代受賞者、日本人投手の受賞可能性まで、野球ファンが知っておきたいポイントを整理します。
【サイ・ヤング賞とは】MLB最高の投手を決める年間表彰

サイ・ヤング賞は、MLBのシーズンを通じて最も優れた投球成績を残した選手を称える賞です。
正式名称はCy Young Award。日本では「サイ・ヤング賞」と表記されます。
対象となるのは、アメリカンリーグとナショナルリーグに所属する投手です。各リーグから1人ずつ受賞するため、原則として毎年2人の受賞者が誕生します。
アメリカンリーグとナショナルリーグで各1人を選出MLBにはアメリカンリーグ(AL)とナショナルリーグ(NL)という2つのリーグがあります。
サイ・ヤング賞では、両リーグの投手を一括して比較するのではなく、それぞれ独立して選考します。
例えば、2025年の受賞者は次の2人でした。
- アメリカンリーグ:タリク・スクーバル(デトロイト・タイガース)
- ナショナルリーグ:ポール・スキーンズ(ピッツバーグ・パイレーツ)
スクーバルは2024年に続く2年連続受賞。スキーンズは2024年の新人王に続いて、2025年にサイ・ヤング賞を獲得しました。
このように、サイ・ヤング賞は単に優秀な投手を表彰するだけでなく、その年のMLBを代表するエースを歴史に刻むタイトルでもあります。
MVPとは何が違う?サイ・ヤング賞とMVPは、どちらもMLBの主要な個人表彰ですが、評価対象が異なります。
| 比較項目 | サイ・ヤング賞 | MVP |
|---|---|---|
| 評価対象 | 投手 | 野手・投手を含む全選手 |
| 選出人数 | 各リーグ1人 | 各リーグ1人 |
| 主な評価材料 | 防御率、奪三振、WHIP、投球回など | 打撃、守備、走塁、投球など |
| 投票団体 | BBWAA | BBWAA |
| 発表時期 | 11月 | 11月 |
投手はMVPを受賞することもできますが、投手としてのシーズン成績を専門的に評価する賞がサイ・ヤング賞です。
そのため、MVPとサイ・ヤング賞を同じ年に獲得する投手は、極めて優れたシーズンを送った選手として注目されます。
【由来と創設の経緯】なぜサイ・ヤングという名前なのか
賞の名前になっているサイ・ヤングは、野球史に残る伝説的な投手です。
本名はデントン・トゥルー・ヤング。1877年に生まれ、MLBで22年間にわたって活躍しました。
彼の名前が賞に採用された最大の理由は、投手として残した圧倒的な実績にあります。
通算511勝という歴史的記録- MLB通算勝利数:511勝
- 現役期間:22年間
- 引退:1911年
- アメリカンリーグ初の完全試合:1904年5月5日
特に通算511勝は、現在もMLB歴代最多記録として残っています。
現在の投手は登板間隔や投球数を管理する傾向が強く、かつてのように長いイニングを投げ続けることが難しくなっています。そのため、511勝は現代野球では到達が非常に困難な記録です。
サイ・ヤングは、単に勝利数が多いだけでなく、アメリカンリーグとナショナルリーグの両方で実績を残した投手でもありました。
1956年に賞が創設された理由サイ・ヤング賞が誕生した背景には、投手に対する評価の問題がありました。
当時、MLBにはMVPという主要表彰が存在していました。しかし、MVPは打者の活躍が評価の中心になりやすく、投手の功績を専門的に称える仕組みが十分ではありませんでした。
そこで、当時のコミッショナーだったフォード・フリックが、投手だけを対象にした年間表彰の創設を進めました。
創設までの流れは次のとおりです。
| 年月 | 出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 1955年11月4日 | サイ・ヤング死去 | MLB通算511勝の名投手が逝去 |
| 1956年7月9日 | 賞の創設決定 | BBWAAが14対12で創設を承認 |
| 1956年11月27日 | 第1回表彰 | ドン・ニューカムが初代受賞者に選出 |
| 1956~1966年 | 単独表彰時代 | 両リーグを合わせて年間1人を選出 |
| 1967年 | 制度変更 | ALとNLからそれぞれ1人を選出 |
| 1970年以降 | 現行方式につながる変更 | 投票順位に応じた加重点数方式を採用 |
創設当初は、現在と異なりMLB全体で1人しか受賞できませんでした。
しかし、両リーグの実力をそれぞれ評価すべきだという考え方が広がり、1967年から各リーグ1人ずつを選ぶ制度に変更されました。
初めてア・リーグとナ・リーグから別々に選ばれたのは、ジム・ロンボーグとマイク・マコーミックです。
【選考基準・投票方法】BBWAAの7-4-3-2-1方式を解説
サイ・ヤング賞の受賞者は、全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって決まります。
BBWAAはMLBを取材する野球記者の団体で、MVPや新人王などの主要な年間表彰も担当しています。
投票する記者は各リーグ30人各リーグの投票者は30人です。
MLBの各都市から2人の記者が選ばれ、ア・リーグの担当記者はア・リーグの賞、ナ・リーグの担当記者はナ・リーグの賞に投票します。
したがって、両リーグを合わせると60人が投票に参加します。
投票はポストシーズンが始まる前に実施されます。つまり、ワールドシリーズや地区シリーズでの活躍は、サイ・ヤング賞の評価対象には入りません。
7-4-3-2-1のポイント配分サイ・ヤング賞の投票では、各記者が5人の投手を順位付けします。
順位ごとの要点は次のとおりです。
| 投票順位 | 獲得ポイント |
|---|---|
| 1位 | 7点 |
| 2位 | 4点 |
| 3位 | 3点 |
| 4位 | 2点 |
| 5位 | 1点 |
全投票者が同じ選手を1位に選んだ場合、その投手は210点を獲得します。
つまり、30人×7点で210点が満点です。
単純に1位票の数だけを競うのではなく、2位以下の評価も得点に反映されます。
例えば、1位票が少なくても、30人の記者から安定して2位や3位に評価されれば、合計ポイントで上位に入る可能性があります。
最終候補3人はどのように決まる?毎年発表されるファイナリストは、投票結果の上位3人です。
ここで注意したいのが、最終候補発表後に改めて投票するわけではないという点です。
実際には、レギュラーシーズン終了後、ポストシーズン開始前に投票が完了しています。
その結果を集計し、上位3人をファイナリストとして公表します。
つまり、最終候補に選ばれた時点で、すでに受賞者を決める投票は終わっているのです。
サイ・ヤング賞に絶対的な受賞条件はある?「防御率が2点台以下でなければ受賞できない」「20勝以上が必要」といった一律の数値条件はありません。
BBWAAの公開投票案内にも、特定の防御率や勝利数を受賞資格とする基準は示されていません。
投票者が各リーグで最も優れた投手を判断し、順位を付ける仕組みです。
また、先発投手だけでなくリリーフ投手にも受賞の可能性があります。
実際、過去には1992年のデニス・エカーズリーや1981年のローリー・フィンガーズなど、救援投手が受賞しています。
投球回数や登板数だけで機械的に受賞者が決まる賞ではありません。
【評価指標】防御率・奪三振・WHIPのどれが重要?
サイ・ヤング賞の選考では、投手の成績を複数の角度から評価する必要があります。
特に注目されるのが、防御率、奪三振、WHIP、投球回数です。
1. 防御率(ERA)防御率は、投手が9イニング当たりに何点の自責点を許したかを示す指標です。
計算式は次のとおりです。
防御率=自責点×9÷投球回数
基本的には数値が低いほど優秀です。
例えば、防御率1.80の投手と防御率3.00の投手が同じ投球回数を投げた場合、前者のほうが自責点を大幅に抑えています。
失点を防ぐ能力を端的に示すため、サイ・ヤング賞を考えるうえで重要な指標です。
2. 奪三振数(SO・K)奪三振数は、投手が打者を三振に仕留めた回数です。
三振を奪う能力が高い投手は、打球が野手の間に飛んで安打になるリスクを抑えられます。
ただし、奪三振数は投球回数にも影響されます。
そのため、単純な合計数だけでなく、1試合当たり、あるいは9イニング当たりの奪三振率も参考になります。
3. WHIPWHIPは、1イニング当たりに許した安打と四球の合計を示す指標です。
計算式は次のとおりです。
WHIP=(被安打+与四球)÷投球回数
数値が低いほど、走者を出しにくい投手と評価できます。
例えば、WHIPが0.90なら、1イニング当たりに許す安打と四球の合計が平均0.90人という意味です。
防御率が低くても、安打や四球を多く許している投手と、走者をほとんど出さない投手では、投球内容に違いがあります。
WHIPはその違いを把握するために役立ちます。
4. 投球回数(IP)投球回数は、投手がどれだけ長いイニングを投げたかを示します。
先発投手の場合、短いイニングで降板する投手よりも、長い回を安定して投げられる投手のほうがチームへの貢献度が高くなる場合があります。
防御率やWHIPが優秀でも、登板数や投球回数が少なければ、シーズン全体を通した評価で不利になる可能性があります。
5. FIP・WARなどの高度な指標現代のMLBでは、従来の成績に加えてセイバーメトリクスも参考にされています。
代表的なのがFIPとWARです。
- FIP:守備の影響をできるだけ取り除き、投手自身が関与する三振・四球・被本塁打などから投球内容を評価する指標。
- WAR:選手が代替可能な選手と比べて、どれだけチームの勝利に貢献したかを示す総合指標。
これらは投手の実力を多面的に把握するために使われます。
ただし、BBWAAが特定の指標に固定した配点を与えているわけではありません。
重要なのは、単一の数字ではなく、投球内容・安定性・登板量・シーズン全体の貢献度を総合して評価することです。
【2026年最新】サイ・ヤング賞の最終候補6人と受賞発表日
2026年のサイ・ヤング賞は、アメリカンリーグとナショナルリーグから、それぞれ3人の最終候補が選ばれました。
候補者は2026年11月2日(米国時間)にMLB Networkで発表されています。
アメリカンリーグの最終候補3人1. ディラン・シース(トロント・ブルージェイズ)
2026年は29試合に先発し、防御率2.40、169イニングで239奪三振を記録しました。
2022年にはホワイトソックスでア・リーグのサイ・ヤング賞投票2位に入った実績があります。
2026年はキャリア最高の奪三振率34.9%を記録し、被本塁打もシーズン11本に抑えました。
ブルージェイズ移籍1年目から、再びリーグを代表する投手として評価されています。
2. パーカー・メシック(クリーブランド・ガーディアンズ)
2026年に大きな飛躍を遂げた左腕です。
32試合に先発し、防御率2.56、186回1/3を投げて193奪三振を記録しました。
2025年8月にMLBデビューを果たし、同年は7試合の先発で防御率2.72を記録。その実績を足掛かりに2026年は先発ローテーションの中心を担いました。
新人ながらサイ・ヤング賞の最終候補に選ばれた点も注目材料です。
3. キャム・シュリットラー(ニューヨーク・ヤンキース)
2026年のア・リーグで最も目を引く成績を残した投手の一人です。
33試合に先発し、防御率はリーグトップの1.95。奪三振数は239で、シースと並んでリーグ2位でした。
2025年の新人シーズンには14試合の先発で防御率2.96を記録しており、2026年はさらに成績を伸ばしています。
ヤンキースの球団史に残る名投手ロン・ギドリーがサイ・ヤング賞を獲得した1978年のシーズンと比較されるほどの活躍でした。
ナショナルリーグの最終候補3人4. ジェイコブ・ミジオロウスキー(ミルウォーキー・ブルワーズ)
2026年のナ・リーグで最も注目を集める候補です。
防御率1.80、奪三振252を記録し、奪三振数はMLB全体でトップ。加えて、規定投球回に到達した先発投手の中で被打率.157という圧倒的な数字を残しました。
1イニング当たりの奪三振数は13個に相当します。
速球の威力だけでなく、制球力の改善も大きな飛躍につながりました。
2026年のナ・リーグの有力候補として、受賞争いの中心に位置しています。
5. クリス・セール(アトランタ・ブレーブス)
長年にわたりMLBを代表する左腕として活躍してきたベテラン投手です。
2026年は防御率2.16、162回2/3を投げて200奪三振を記録しました。
ナ・リーグの防御率ではミジオロウスキーに次ぐ数字です。
今回がサイ・ヤング賞の最終候補入り9回目で、上位3人に入るのは4回目。2024年にはブレーブスで初受賞を果たしています。
経験と実績を兼ね備えた候補として、若手投手との比較も興味深いところです。
6. クリストファー・サンチェス(フィラデルフィア・フィリーズ)
2025年のナ・リーグではポール・スキーンズに次ぐ2位に入り、2026年も連続で最終候補に選ばれました。
2026年は207イニングを投げ、231奪三振、防御率2.91を記録しています。
特筆すべきは、50回2/3連続無失点という球団記録を樹立したことです。
5月には5試合で39イニング連続無失点を記録するなど、安定感のある投球を続けました。
2026年最終候補6人の比較表| リーグ | 投手 | 所属球団 | 防御率 | 奪三振 |
|---|---|---|---|---|
| AL | ディラン・シース | ブルージェイズ | 2.40 | 239 |
| AL | パーカー・メシック | ガーディアンズ | 2.56 | 193 |
| AL | キャム・シュリットラー | ヤンキース | 1.95 | 239 |
| NL | ジェイコブ・ミジオロウスキー | ブルワーズ | 1.80 | 252 |
| NL | クリス・セール | ブレーブス | 2.16 | 200 |
| NL | クリストファー・サンチェス | フィリーズ | 2.91 | 231 |
※2026年レギュラーシーズンの成績。最終候補の掲載順はアルファベット順であり、受賞順位を示すものではありません。
2026年の受賞発表日は11月11日2026年のサイ・ヤング賞の受賞者は、11月11日(米国時間)に発表される予定です。
両リーグの受賞者が同日に公表されます。
2026年のBBWAA主要表彰の発表スケジュールは次のとおりです。
- 11月9日:新人王
- 11月10日:最優秀監督賞
- 11月11日:サイ・ヤング賞
- 11月12日:MVP
なお、ファイナリスト発表後に追加投票が行われるわけではありません。すでに終了した投票の集計結果に基づいて受賞者が決定します。
【歴代受賞者】サイ・ヤング賞を複数回獲得した伝説の投手たち
サイ・ヤング賞の歴史を振り返ると、複数回受賞した名投手が数多く存在します。
特に有名なのが、ロジャー・クレメンス、ランディ・ジョンソン、グレッグ・マダックスです。
近年の歴代受賞者一覧| 年度 | アメリカンリーグ | ナショナルリーグ |
|---|---|---|
| 2025年 | タリク・スクーバル | ポール・スキーンズ |
| 2024年 | タリク・スクーバル | クリス・セール |
| 2023年 | ゲリット・コール | ブレイク・スネル |
| 2022年 | ジャスティン・バーランダー | サンディ・アルカンタラ |
| 2021年 | ロビー・レイ | コービン・バーンズ |
| 2020年 | シェーン・ビーバー | トレバー・バウアー |
2024年と2025年には、タリク・スクーバルがア・リーグで連続受賞しました。
一方、2025年のナ・リーグでは、ポール・スキーンズが全30人から1位票を獲得する満票受賞を達成しています。
歴代最多受賞はロジャー・クレメンスの7回複数回受賞した投手の中でも、特に際立つ記録が次のとおりです。
| 投手 | 受賞回数 |
|---|---|
| ロジャー・クレメンス | 7回 |
| ランディ・ジョンソン | 5回 |
| グレッグ・マダックス | 4回 |
| スティーブ・カールトン | 4回 |
| ペドロ・マルティネス | 3回 |
| ジャスティン・バーランダー | 3回 |
| マックス・シャーザー | 3回 |
クレメンスは1986年、1987年、1991年、1997年、1998年、2001年、2004年に受賞しました。
アメリカンリーグだけでなく、ナショナルリーグでも受賞している点が特徴です。
ランディ・ジョンソンは1999年から2002年まで4年連続でナ・リーグの賞を獲得。マダックスも1992年から1995年まで4年連続受賞という歴史的な記録を残しました。
これらの記録は、単年の好成績だけではなく、長期にわたってリーグ最高水準の投球を維持する難しさを物語っています。
日本人初の受賞者はまだ誕生していない日本人投手にとっても、サイ・ヤング賞は大きな目標の一つです。
これまでMLBでは、複数の日本人投手が投票上位に入りました。
代表的なのが次の選手です。
- ダルビッシュ有:2013年ア・リーグ2位、2020年ナ・リーグ2位
- 前田健太:2020年ア・リーグ2位
- 山本由伸:2025年ナ・リーグ3位
特に2020年は、ダルビッシュと前田が両リーグでそれぞれ2位に入り、日本人投手の実力を示したシーズンでした。
2025年には山本由伸がナ・リーグの最終候補に選出され、ポール・スキーンズ、クリストファー・サンチェスに次ぐ3位で投票を終えています。
山本は29人の記者から票を獲得し、その内訳は3位票16、4位票11、5位票2でした。
ただし、ワールドシリーズでの活躍はサイ・ヤング賞の投票対象外です。2025年の山本はワールドシリーズMVPにも輝きましたが、そのポストシーズンの実績はサイ・ヤング賞の評価には加算されていません。
2026年は山本が最終候補6人に入っていません。
2026年11月3日時点で、日本人によるサイ・ヤング賞受賞はまだ実現していません。
日本人初の受賞者が誰になるのかは、今後もMLBの大きな注目テーマです。
【よくある質問】サイ・ヤング賞に関するFAQ
Q1:サイ・ヤング賞とは何ですか?
A1:MLBで、その年に最も優れた投球成績を残した投手に贈られる年間表彰です。アメリカンリーグとナショナルリーグから1人ずつ選ばれます。
Q2:サイ・ヤング賞の投票方法は?
A2:BBWAAの記者が各リーグ30人ずつ投票します。各記者は5人の投手を順位付けし、1位7点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点として集計します。
Q3:サイ・ヤング賞は何を基準に選ばれますか?
A3:防御率、奪三振、WHIP、投球回数、勝敗などが代表的な評価材料です。FIPやWARなどの高度な指標も投手の実力を比較する際に参考になります。特定の数値だけで自動的に決まる賞ではありません。
Q4:2026年のサイ・ヤング賞の候補は誰ですか?
A4:ア・リーグはディラン・シース、パーカー・メシック、キャム・シュリットラー。ナ・リーグはジェイコブ・ミジオロウスキー、クリス・セール、クリストファー・サンチェスです。
Q5:2026年のサイ・ヤング賞はいつ発表されますか?
A5:2026年11月11日(米国時間)に発表予定です。両リーグの受賞者が同日に決定します。
Q6:日本人でサイ・ヤング賞を受賞した選手はいますか?
A6:2025年までに受賞した日本人投手はいません。ダルビッシュ有と前田健太の2位が日本人の最高順位です。山本由伸は2025年に3位に入りました。
Q7:ポストシーズンの成績も評価されますか?
A7:評価されません。投票はポストシーズン開始前に行われるため、地区シリーズやリーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズの成績は対象外です。
サイ・ヤング賞は、MLBのアメリカンリーグとナショナルリーグから、その年に最も優れた投手をそれぞれ選ぶ歴史ある表彰です。
1956年に創設され、通算511勝を記録した伝説的投手サイ・ヤングの名前が冠されています。
受賞者はBBWAAの記者による投票で決まり、7-4-3-2-1のポイント方式が採用されています。
評価では、防御率や奪三振だけでなく、WHIP、投球回数、FIP、WARなど、複数の指標を組み合わせて投手の実力を判断することが大切です。
2026年は、ア・リーグのキャム・シュリットラーとナ・リーグのジェイコブ・ミジオロウスキーが特に注目される候補です。一方、実績豊富なクリス・セールや、安定した投球を続けたクリストファー・サンチェスも有力な存在です。
【プロの結論】
サイ・ヤング賞を理解するうえで、最も大切なのは「防御率が最も低い投手が必ず受賞するわけではない」という点です。
投手の価値は、失点を防ぐ能力、三振を奪う力、走者を出さない安定感、長いイニングを投げ抜く能力など、さまざまな要素から成り立っています。
加えて、受賞者はレギュラーシーズンの成績だけで判断されます。ポストシーズンでの劇的な活躍と、年間表彰としての評価は分けて考える必要があります。
2026年11月11日の発表では、両リーグの最終候補6人のうち誰が栄冠を手にするのかが最大の焦点です。
そして、日本人投手による初受賞がいつ実現するのか。山本由伸をはじめとする日本人選手の今後の挑戦にも期待が集まります。
主な参照資料:MLB公式の2026年ファイナリスト発表・歴代受賞記録、BBWAA公式投票FAQ、MLB公式のサイ・ヤング賞創設史および日本人投手の投票記録。