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藤浪晋太郎の死球はなぜ注目される?通算58個と2026年DeNAの制球難を徹底検証

橘 ゆい 橘 ゆい • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
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2026年シーズン終了時点で、藤浪晋太郎のNPB通算与死球は58個に達している。日本野球機構(NPB)の現役選手通算ランキングでは9位に位置し、2026年は横浜DeNAベイスターズで1軍3試合に登板して1死球を記録した。投球回は10回、防御率6.30、与四球14個という数字も残している。

藤浪の死球が注目される背景には、単なる与死球数だけでは説明できない事情がある。阪神時代から続く制球難、右打者方向への抜け球、頭部付近への危険球、そしてMLB挑戦後も改善が課題となった投球の再現性だ。さらに2026年9月にはDeNAから来季契約を結ばない旨を通知され、現役続行を目指す状況となった。現在の記録と過去の経緯を整理すると、藤浪が抱える課題の本質が見えてくる。

【記録検証】藤浪晋太郎の通算死球58個はどれほど多い?

藤浪晋太郎死球

藤浪晋太郎の死球を考えるうえで、まず確認したいのがNPBの公式記録だ。

日本野球機構が公開している2026年度シーズン終了時点の「通算記録ランキング(現役選手)」によると、藤浪は通算58個で9位にランクインしている。

上位には長年プロ野球で投げ続けてきた投手が並ぶ。藤浪の場合、2013年から2026年までの実働期間で58個を記録している点が特徴だ。

NPB現役投手の与死球ランキング
順位 投手名 通算与死球
1位 涌井秀章 118個
2位 西勇輝 109個
3位 石川雅規 94個
4位 石川柊太 76個
5位 髙橋光成 71個
6位 岸孝之 69個
7位 九里亜蓮 67個
8位 青柳晃洋 64個
9位 藤浪晋太郎 58個
10位 有原航平 55個

出典:日本野球機構「通算記録ランキング・与死球(現役選手)」2026年度シーズン終了時点。

ここで注意したいのは、58個がNPBでの通算記録だという点だ。MLBで記録した死球は、このランキングには加算されない。

また、与死球の多さだけで投手の危険性や故意性を判断することもできない。投球回数、対戦打者数、球種、投球フォームなどを合わせて見る必要がある。

与死球58個の内訳は?

藤浪の阪神時代とDeNA時代の与死球を年度別に見ると、次のようになる。

年度 所属球団 与死球
2013 阪神 2個
2014 阪神 11個
2015 阪神 11個
2016 阪神 8個
2017 阪神 8個
2018 阪神 4個
2019 阪神 2個
2020 阪神 2個
2021 阪神 4個
2022 阪神 3個
阪神時代合計 55個
2025 DeNA 2個
2026 DeNA 1個
NPB通算 58個

特に目立つのは2014年と2015年で、それぞれ11個を記録している。2016年も8個、2017年も8個と、若手時代から与死球が多い傾向が確認できる。

2017年以降は1軍での登板数が減少した時期もあるため、単純な年度別比較には注意が必要だ。

重要なのは、58個という数字が一時的な出来事ではなく、長期間にわたる投球上の課題と結びついていることだ。

【2026年最新】DeNAでの3登板と1死球を時系列で検証

2026年の藤浪は、先発ローテーション入りを目指してシーズンに臨んだ。しかし、1軍では制球の安定性を欠き、登板機会を十分に生かせなかった。

横浜DeNAベイスターズの選手成績および各試合の記録によると、2026年の1軍成績は以下の通りだ。


藤浪晋太郎・2026年1軍成績



3


登板数


10回


投球回


6.30


防御率


14個


与四球


1個


与死球


12個


奪三振

2026年レギュラーシーズン1軍成績。0勝1敗。

2026年の登板別成績

7月11日・巨人戦

今季初登板となった試合では、立ち上がりから制球が安定しなかった。

初回に先頭打者から3者連続四球を与えるなど、3回を投げて6四球、3失点。94球を要して降板した。

7月22日・阪神戦

古巣・阪神との対戦では、4回2/3を投げて5安打1失点と粘った。

しかし、この試合では4四球に加えて1死球を記録した。

死球を受けたのは阪神の大山悠輔。3回2死の場面で、藤浪の投じた2球目のカーブが抜け、臀部付近に当たった。

甲子園のスタンドからどよめきが起きた一方、大山は苦笑いを見せ、藤浪も帽子を取って謝意を示したと報じられている。

ここで重要なのは、2026年の1死球は頭部付近ではなく、カーブが抜けて臀部付近に当たったものだという点だ。

8月20日・巨人戦

今季3度目の登板では、2回1/3を投げて4安打3失点。4四球を与え、63球で降板した。

これで今季の1軍成績は3試合、0勝1敗、防御率6.30となった。3試合すべてで四球を重ね、先発投手として5回を投げ切ることができなかった。

2026年は死球より四球の多さも問題だった

2026年の数字を整理すると、死球1個だけを取り上げることには限界がある。

10投球回で14四球という数字は、9イニング換算で与四球率12.60に相当する。

これは、打者を打ち取る以前に走者を出してしまう状況が続いていたことを示す。

つまり、2026年の藤浪を評価する際には、死球だけでなく、四球による走者の蓄積、投球数の増加、早い回での降板という一連の問題を考える必要がある。

【阪神・MLB時代】藤浪晋太郎の死球問題はいつから始まった?

藤浪の死球が長く話題になってきた背景には、阪神時代から続く制球の不安定さがある。

阪神時代は55個の与死球を記録

藤浪は2012年のドラフト1位で阪神に入団。2013年には10勝を挙げ、2014年には11勝、2015年には14勝を記録した。

2015年には最多奪三振のタイトルを獲得している。

一方、2014年と2015年は各11死球。速球の威力と奪三振能力が評価される一方、投球のばらつきも問題になっていた。

特に2016年は70四球、8死球。2017年は1軍で45四球、8死球を記録している。

2017年には頭部死球による危険球退場

藤浪の死球問題を語るうえで、2017年7月2日のウエスタン・リーグ中日戦は象徴的な出来事だ。

阪神の2軍で調整していた藤浪は、中日戦に先発。しかし、制球に苦しんでいた5回、石垣雅海に投じた144キロの直球が抜け、頭部に直撃した。

石垣がその場に倒れ込む事態となり、藤浪は危険球退場となった。

当時のデイリースポーツは、藤浪がフォームの乱れを自分で修正できないことに苦しんでいた様子も報じている。

この出来事は、単なる与死球の記録ではなく、打者の安全に直結する制球難として大きく取り上げられた。

MLB時代も死球は発生していた

2023年、藤浪はポスティングシステムを利用してMLBに挑戦した。

所属したのはオークランド・アスレチックスとボルティモア・オリオールズ。シーズン途中でチームを移りながら、合計64試合に登板した。

Baseball-Referenceの2023年MLB公式戦投手成績では、与死球は合計7個。

- アスレチックス:5個
- オリオールズ:2個

同シーズンは79投球回で45四球も記録している。

2024年はメッツ傘下、2025年はマリナーズ傘下でプレーしており、MLBのレギュラーシーズンでの登板は2023年が中心だった。

ここで改めて整理すると、NPB通算58死球とMLB通算7死球は別のリーグの記録である。両者を合算してNPB通算65個と表現するのは正確ではない。

【原因分析】藤浪晋太郎の制球難と右打者への抜け球はなぜ起きる?

藤浪の制球難については、技術面と心理面の両方から分析されてきた。

ただし、特定の原因だけで長年の問題を説明することは難しい。

1. 長い手足と投球フォームのタイミング

2026年10月7日付のデイリースポーツでは、投手コーチとして実績のある佐藤義則氏が藤浪の制球難について技術的な見解を示している。

同氏が指摘した要点は、藤浪の長い手足と広いステップだ。

身長197センチという体格は、球速や角度を生み出すうえで大きな武器になる。一方で、投球動作のタイミングが崩れた場合、腕の振りが遅れやすくなる可能性があるという。

佐藤氏は、バックスイングで腕が遅れ、腕が前に出てこないことが抜け球につながるという見立てを示した。

また、スライダーでは腕の位置が下がることで、ボールが抜けやすくなる可能性にも言及している。

2. 右打者方向への抜け球

藤浪の制球難が特に注目されるのは、右打者に向かってボールが抜ける場面が繰り返し報じられてきたためだ。

右投手の藤浪にとって、リリースポイントが安定しない場合、投球が意図したコースから大きく外れることがある。

特に内角を狙った直球や変化球が抜けると、右打者の身体や頭部付近に向かう危険が生じる。

こうした傾向から、藤浪との対戦では右打者が警戒するという話題も生まれてきた。

ただし、すべての抜け球が右打者に向かうわけではなく、球種や投球動作、カウントによって状況は異なる。

3. 「抜けたらどうしよう」という心理的負担

制球難が長引くと、投手自身が投球動作に意識を向けすぎる可能性もある。

佐藤氏は、抜け球への不安が投球を思い切って行うことを妨げている可能性にも触れている。

本来、投手は狙ったコースへ自然に腕を振る必要がある。しかし、投球前から失投を意識すると、フォームの再現性が崩れる悪循環に陥ることが考えられる。

藤浪の場合、150キロを超える直球を投げられる能力がありながら、その球を安定して制御できないことが大きな課題となっている。

4. 速球の威力と制球力は別の能力

藤浪の投球を評価する際に忘れてはいけないのが、球速と制球力は別の指標だという点だ。

160キロを超える直球を投げられても、ストライクゾーンに安定して投げ込めなければ、投手としての評価は難しくなる。

速球で空振りを奪える能力と、打者に危険を感じさせずに攻められる能力は、同時に成立させなければならない。

藤浪に求められているのは、単純な球速アップではなく、同じ投球動作を繰り返し、意図した場所にボールを集める再現性の向上だ。

【誤解を整理】死球と四球の違い、藤浪の記録を見る際の注意点

藤浪晋太郎の話題では「四死球」という表現も頻繁に登場する。

しかし、四球と死球は野球の公式記録では明確に区別されている。

四球と死球の違い
項目 四球 死球
英語表記 Base on Balls Hit By Pitch
発生条件 ストライクゾーン外の球を4球受ける 打者が投球に触れるなど規則上の条件を満たす
打者の進塁 原則一塁 原則一塁
投手の記録 与四球 与死球
発生原因 制球ミスなど 投球が打者に当たること

NPBの公認野球規則では、四球目の投球が打者に触れた場合には、四球ではなく死球が記録されると定められている。

また、死球の判定には、打者が投球を避けようとしたかどうかなどの規則上の判断も関係する。

「四死球15個」は死球15個という意味ではない

2026年の藤浪の成績を例にすると、

- 与四球:14個
- 与死球:1個
- 四死球合計:15個

となる。

つまり、報道で「15四死球」と書かれていても、15人に死球を与えたという意味ではない。

この違いを理解していないと、藤浪の死球数を実際より多く受け取ってしまう可能性がある。

藤浪の死球についてよくある3つの誤解

誤解1:NPB通算58個はMLB時代も含めた数字?

違う。58個はNPBの記録。MLB公式戦の7個は別集計だ。

誤解2:2026年も頭部付近への死球を与えた?

2026年の1軍で記録された死球は、7月22日の阪神戦で大山悠輔の臀部付近に当たったもの。過去の頭部死球と混同してはいけない。

誤解3:死球が多いのは故意だから?

故意かどうかは、与死球の通算数だけでは判断できない。投球フォームや球種、投球の軌道、試合状況などを個別に検証する必要がある。

【2026年11月最新】DeNA構想外から今後の移籍先を考察

2026年の藤浪をめぐるもう一つの大きなニュースが、DeNAからの契約非更新だ。

9月24日には来季の戦力構想から外れたと報じられ、9月28日にはDeNAが来季契約を結ばない旨を本人に通知したと発表された。

2026年のDeNAで結果を残せなかった理由

1軍での3登板は、いずれも先発だった。

一方、2軍では一定の成績を残していた。9月27日のファーム最終戦前には15試合で5勝2敗、防御率2.69を記録していた。

しかし、1軍では3試合で0勝1敗、防御率6.30。10イニングで15四死球という結果だった。

この差は、単に球威があるかどうかだけでは1軍で通用する投手を判断できないことを示している。

藤浪本人はNPBでの現役続行を希望

9月27日のファーム最終戦後、藤浪は現役続行の意思を表明した。

日刊スポーツの報道では、本人は海外でのプレーも選択肢に残しながら、基本的にはNPBでプレーしたいという意向を示している。

また、DeNAについては、これまで所属した日本や米国のチームと比べても良い環境だったと振り返り、チームに貢献できなかったことへの心残りを語った。

オリックスが獲得調査との報道も

2026年10月10日には、スポーツ報知がオリックスによる藤浪の獲得調査を報じた。

背景として挙げられたのは、先発陣の強化と、藤浪が持つ160キロ超の速球、プロとしての経験だ。

加えて、大阪桐蔭高校時代のチームメートである森友哉とのバッテリー再結成という話題も取り上げられた。

ただし、これは獲得に向けた調査の報道であり、契約決定や入団合意を意味するものではない。

【プロの結論】藤浪の現役続行を左右する3つの評価基準

今後、藤浪を獲得する球団が判断する要点は、通算58死球という数字だけではない。

特に重要なのは次の3点だ。

1. 四球率の改善: 1イニング当たりの無駄な走者を減らせるか。
2. 抜け球の抑制: 右打者の内角や頭部付近に向かう危険な投球を減らせるか。
3. 先発としての再現性: 5回以上を安定して投げられる状態を継続できるか。

藤浪には依然として高い球速と奪三振能力がある。しかし、プロ野球の1軍で先発を任されるためには、球威と同じくらい安定性が必要だ。

特に死球は、打者の安全に直結する。投手本人の成績だけでなく、対戦相手が安心して打席に立てる投球を取り戻せるかが、次の契約を判断するうえで重要になる。

【藤浪晋太郎の死球】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:藤浪晋太郎の通算死球は何個ですか?

A1:2026年度シーズン終了時点で、NPB通算58個です。日本野球機構の現役選手通算与死球ランキングでは9位となっています。MLBで記録した7個は含まれていません。

Q2:藤浪晋太郎は2026年に何個の死球を与えましたか?

A2:2026年の1軍では3試合に登板し、1死球を記録しました。7月22日の阪神戦で大山悠輔にカーブが抜けて当たったものです。

Q3:藤浪晋太郎の死球が多い理由は何ですか?

A3:長い手足や広いステップによる投球フォームのタイミング、腕の振り遅れ、リリースポイントの不安定さなどが技術的な要因として指摘されています。心理的な負担も含め、複数の要素が関係していると考えられています。

Q4:阪神時代の藤浪晋太郎の死球は何個ですか?

A4:2013年から2022年までの阪神時代は合計55個です。特に2014年と2015年は、それぞれ11個を記録しました。

Q5:MLB時代にも死球を与えていましたか?

A5:はい。2023年のMLB公式戦ではアスレチックスで5個、オリオールズで2個、合計7個を記録しています。

Q6:藤浪晋太郎はDeNAを退団したのですか?

A6:DeNAは2026年9月28日、藤浪に来季契約を結ばない旨を通知したと発表しました。本人はNPBでの現役続行を希望しており、オリックスによる獲得調査も報じられています。

藤浪晋太郎の死球は、2026年度終了時点でNPB通算58個。現役選手の通算ランキングでは9位という記録になっている。

阪神時代の55個、MLB公式戦での7個、DeNA復帰後の2025年2個、2026年1個という経緯を整理すると、死球が一時的な問題ではなかったことが分かる。

特に2026年は、3試合10イニングで14四球1死球という数字が残った。死球そのものよりも、制球が安定せず、先発として長いイニングを投げられなかった点が大きな課題だった。

DeNAから契約非更新を通知された藤浪は、現在も現役続行を目指している。160キロを超える速球と豊富な経験は、依然として大きな武器だ。

ただし、次の所属先で評価を取り戻すには、球速や奪三振数だけでは足りない。

四球を減らすこと、右打者への抜け球を抑えること、そして安定したフォームで安全に勝負できること。

この3つを実戦で証明できるかどうかが、藤浪晋太郎のプロ野球人生における次の大きな分岐点となる。

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橘 ゆい

美容と食の記事を6年担当。成分表示や商品の公式ページ、店舗の公式メニューを確認してから紹介しています。

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