2026年、東京ヤクルトスワローズの二軍本拠地として長年親しまれてきたヤクルト戸田球場が、大きな転換点を迎えました。1977年から約50年間にわたって若手選手の成長を見守ってきたこの球場は、2026年9月23日の公式戦を最後に、ファームの本拠地としての役割を終えました。しかし、その最後の試合は思いがけない結末となります。ヤクルト対ハヤテベンチャーズ静岡の一戦は、雨によって途中で打ち切られ、降雨ノーゲームとなったのです。
移転先は茨城県守谷市。2027年3月には新ファーム施設「Swallows Wings Square(スワローズ・ウィングス・スクエア)」の供用開始が予定されています。2026年11月現在、戸田球場はどのような状況なのか。移転が決まった理由、最後の公式戦の詳細、新施設の設備、これまでの観戦アクセスやチケット情報まで、球団・NPB・自治体の公式資料と報道をもとに整理します。
【2026年最新】ヤクルト戸田球場の現在は?9月23日に最後の公式戦が終了

2026年11月2日現在、ヤクルト戸田球場は、東京ヤクルトスワローズの二軍公式戦本拠地としての役目を終えています。
節目となったのは、2026年9月23日(水・祝)に開催されたファーム・リーグ公式戦、ヤクルト対ハヤテベンチャーズ静岡戦です。この試合は1977年以来続いた戸田での本拠地開催を締めくくる公式戦として、多くのファンから注目されていました。
最後の試合は13-5のリードから降雨ノーゲームに試合開始は午後0時30分。最後の戸田開催を見届けようと多くのファンが球場に集まり、試合開始時点で入場券は完売していました。
ヤクルト打線は初回から猛攻を見せます。初回だけで10得点を挙げ、二回にも3点を追加。三回表までに13-5とリードし、最後の公式戦を勝利で飾る展開が期待されていました。
ところが、試合前から降り続いていた雨が次第に強まります。三回途中で一時中断となり、グラウンドにはシートがかけられました。一度はシートを外して再開を試みたものの、再び雨脚が強まり、試合続行は不可能に。最終的に降雨ノーゲームが宣告されました。
日本野球機構(NPB)の公式試合速報でも、9月23日のヤクルト対ハヤテ戦は「雨天のためノーゲーム」と記録されています。したがって、13-5は試合成立後の最終スコアではなく、打ち切り時点の途中経過です。
最後の日に球場へ集まったファンと選手たち日刊スポーツの報道によると、当日はスタンドに約350人、三塁側の土手にも約500人が集まりました。スタンドのチケットは完売し、雨が強まってもファンの声援は続きました。
試合が成立しなかった後も、グラウンドでは選手たちが整列。長年この球場でプレーしてきた選手たちにとっても、特別な一日となりました。
なかでも注目されたのが、2026年限りで現役引退する石川雅規投手です。球団で長く活躍してきた左腕は、最後の戸田での節目に姿を見せ、石山投手、小川投手から花束を受け取り、胴上げされました。
「スタートはこの球場。すごく寂しい思いと感謝の気持ちです」
日刊スポーツが伝えた石川投手の言葉には、戸田球場が単なる試合会場ではなく、選手の野球人生の出発点でもあったことが表れています。
また、城石憲之二軍監督も、長い歴史のなかで多くの選手がプレーした場所であることに触れ、新しい施設で選手たちと新たな歴史をつくってほしいとファンに呼びかけました。
最後の試合は勝敗のつかないノーゲームでした。しかし、約50年の歴史を締めくくる出来事として、雨の中での整列やファンの声援が記憶に残る一日となりました。
【歴史を振り返る】ヤクルト戸田球場は1977年から何を残したのか
ヤクルト戸田球場の歴史は、1977年に始まります。
球場そのものは前年の1976年に完成しており、埼玉県戸田市の荒川沿いにある河川敷を利用した施設でした。ヤクルトの二軍は1976年まで神奈川県横須賀市の武山球場を使用していましたが、1977年から戸田に移転。ここを練習場と公式戦開催球場の両方として活用するようになりました。
当初は観客席すらなかった河川敷球場現在の戸田球場を知るファンにとって意外なのは、開設当初は観客席がなかったことです。
NPBが2026年1月23日に公開した「ファーム球場物語」によると、初期の戸田球場では観客が荒川の土手に腰掛けて試合を見るスタイルが一般的でした。
プロ野球の二軍戦を観戦するために、河川敷に集まって若手選手のプレーを眺める。現在の整備されたスタジアムとは異なる、地域に密着した素朴な観戦文化が存在していました。
その後、ネット裏や外野の一部に常設スタンドが設置され、球場としての機能が少しずつ整っていきます。
1990年代の変化と2002年以降の戸田定着戸田球場は1977年からずっと同じ頻度で公式戦を開催していたわけではありません。
1980年代後半になると、イースタン・リーグでも観客席を備えた球場で試合を開催することが求められるようになりました。その影響で、1990年代には大宮市営球場や浦和市営球場など、近隣の施設を併用する時期がありました。
NPB公式記録員による記録では、1990年に戸田で開催された主催試合は40試合中わずか5試合。大宮市営で17試合、浦和市営で7試合が開催されています。
その後、2000年代に入ると戸田球場での開催が中心となり、2002年以降は公式戦の開催球場として戸田が定着しました。
50年間で1837試合という記録NPBの2026年1月の特集記事によると、戸田球場では1977年から2026年までの間に、イースタン・リーグの公式戦が1837試合開催されました。これは当時のイースタン・リーグ本拠地として最多の記録です。
一軍への昇格を目指す若手選手、故障からの復帰を目指す選手、ベテランとして経験を伝える選手。さまざまな立場の選手が、このグラウンドで日々の練習や試合に取り組んできました。
戸田球場の価値は、収容人数や設備の規模だけでは測れません。ファンと選手の距離が近く、将来の主力選手を間近で見られるという二軍ならではの魅力を、長年にわたって提供してきたことにあります。
【移転の経緯】なぜヤクルトは戸田を離れて守谷市を選んだのか
ヤクルトの二軍施設移転は、2026年になって突然決まった話ではありません。具体的な検討が始まったのは2022年で、背景には施設の老朽化、練習環境の制約、そして大規模な水害がありました。
2019年の台風による水没が大きな転機に移転を考えるうえで重要なのが、2019年10月の台風19号です。
荒川沿いの河川敷に位置する戸田球場は、大雨や河川の増水による影響を受けやすい立地でした。この台風では球場が水没する被害が発生し、施設の安全性や長期的な運用に課題が浮き彫りになりました。
2022年4月15日、東京ヤクルトスワローズは、茨城県守谷市との間で二軍施設の移転に向けた協議・検討を開始すると公式発表しました。
球団が挙げた理由は、選手寮の老朽化と各施設の手狭さです。従来の土地では、球場や練習施設をさらに充実させるための拡張にも限界がありました。
戸田市内や埼玉県内での移転が難しかった理由移転先の検討では、戸田市や埼玉県内、東京都内なども候補として調査されました。
しかし、プロ野球の二軍施設として必要な規模の土地を確保することは簡単ではありません。既存球場を利用する場合も、一般利用や高校野球などとの調整が必要になり、大規模な改修を伴う可能性がありました。
その点、守谷市はまとまった用地を確保できることに加え、首都圏からの交通アクセスや地域振興の可能性も備えていました。
移転に関する重要な出来事と関係者の整理移転計画は、球団と自治体が段階的に協議を進めて実現したものです。主な経緯を整理すると次のようになります。
| 時期 | 主体・施設 | 出来事と関係性 |
|---|---|---|
| 1976年 | 戸田球場 | 荒川沿いの河川敷に球場が完成。 |
| 1977年 | 東京ヤクルトスワローズ | 二軍の練習・公式戦開催拠点として戸田に移転。 |
| 2019年10月 | 戸田球場・台風19号 | 水没被害が発生。施設更新を考える大きな契機となる。 |
| 2022年4月15日 | ヤクルト球団・守谷市 | 二軍施設の守谷市移転に向けた協議を開始。 |
| 2023年11月10日 | ヤクルト本社・ヤクルト球団・守谷市・茨城県 | 四者間で移転に関する基本協定を締結。 |
| 2026年6月 | 守谷市・ヤクルト球団 | 新施設名称を「Swallows Wings Square」に決定。 |
| 2026年9月23日 | 戸田球場 | 最後の公式戦が降雨ノーゲームとなる。 |
| 2027年3月予定 | Swallows Wings Square | 茨城県守谷市で新ファーム施設の供用開始予定。 |
2023年11月10日の基本協定では、施設の整備と運営に関する役割分担も明確にされました。
ヤクルト本社が本球場、サブグラウンド、室内練習場を建設して守谷市に寄付し、守谷市が営業権を付与する仕組みです。一方、選手寮とクラブハウスはヤクルト本社が用地を取得して建設し、球団が専用使用する計画となっています。
つまり、単純に球団が別の自治体へ移転するだけではなく、自治体と企業が連携して新たなスポーツ拠点を整備するプロジェクトなのです。
【2027年3月開業予定】新ファーム施設Swallows Wings Squareの全貌
戸田球場の後継となるのが、茨城県守谷市野木崎に整備されている「Swallows Wings Square」です。
施設名称は2026年6月17日に守谷市が公式発表しました。東京ヤクルトスワローズの公式特設ページでも、2027年3月の開業予定が案内されています。
新球場は観客席3000席、ナイター設備も完備新しいメイン球場は、両翼100メートル、センター122メートル。内野・外野ともに全面人工芝を採用し、LED照明6基によるナイター開催にも対応する設計です。
観客席は3000席。これまでの戸田球場と比較して、観客を受け入れる環境の充実が期待されます。
屋内練習場とサブグラウンドも大幅に充実Swallows Wings Squareの特徴は、メイン球場だけではありません。
サブグラウンドには2面の内野グラウンドを整備。土のグラウンドと人工芝のグラウンドを使い分けられるほか、坂路などのトレーニング環境も設けられます。
屋内練習場は60メートル×60メートルの全面人工芝エリアを備え、打撃練習場4レーン、ブルペン4レーン、ラボ1レーンを設置する計画です。
雨天時や気温の厳しい日でも練習できる環境を整えることで、選手の育成やコンディション管理を支える施設となります。
選手寮は40部屋、クラブハウス機能も集約選手寮・クラブハウスは地上4階建てで、寮室は40部屋。独立洗面台やシャワーを備え、食堂、大浴場、サウナ、ウエイトトレーニング施設なども計画されています。
選手が生活する場所と練習環境を一体的に整備することは、若手選手の育成にとって大きな意味を持ちます。
これまでの戸田では、河川敷という立地条件や敷地面積の制約がありました。新施設では練習、トレーニング、休養、食事を含めた育成環境全体を整備できる点が大きな違いです。
新施設の設備比較| 設備 | Swallows Wings Squareの計画内容 | 主な目的 |
|---|---|---|
| メイン球場 | 両翼100m、センター122m、観客席3000席 | ファーム公式戦・選手育成 |
| ナイター設備 | LED照明6基 | 夜間の試合・練習 |
| サブグラウンド | 内野2面、土・人工芝 | 複数選手の同時練習 |
| 屋内練習場 | 60m×60m、打撃4レーン、ブルペン4レーン | 天候に左右されない練習 |
| 選手寮 | 40部屋、食堂、大浴場など | 生活・休養・栄養管理 |
| 駐車場 | 約300台を計画 | 観客・関係者の来場対応 |
なお、2026年9月25日には、茨城県が施設整備の状況について公表しています。9月18日に守谷市長やヤクルト本社、ヤクルト球団の関係者が茨城県知事を訪問し、2027年3月の開業に向けて工事が順調に進んでいることを報告しました。
新施設の名称に込められたコンセプトは「夢に翼を未来に風を」。若手選手の成長と、守谷市の地域発展を同時に目指す施設として整備が進められています。
【アクセス・チケット】戸田球場と守谷新球場への行き方を比較
球場移転によって、ファンにとって大きく変わるのが観戦時の交通手段です。戸田球場は埼玉県南部に位置していましたが、新施設は茨城県南部の守谷市に移ります。
戸田球場への従来のアクセス方法東京ヤクルトスワローズの球場アクセス案内に掲載されている従来の交通手段は、JR埼京線・武蔵野線の武蔵浦和駅から国際興業バスを利用する方法です。
- 出発駅:JR武蔵浦和駅
- 乗り場:駅前ロータリー2番乗り場
- バス:国際興業バス「武浦01」下笹目行き
- 降車停留所:「美谷本小学校入口」
- 徒歩:約10分
駅から徒歩だけで向かうよりも、路線バスを利用するのが従来の基本ルートでした。
戸田球場に専用駐車場はあった?戸田球場には専用駐車場がありませんでした。車で訪れる場合は、隣接する彩湖・道満グリーンパークの有料駐車場を利用する案内となっていました。
球団のアクセス案内に掲載されていた普通車の料金は次のとおりです。
- 最初の2時間:200円
- 以降1時間ごと:100円加算
- 5時間を超えた場合:以降1時間ごとに200円加算
- 1日最大料金:1100円
駐車場の利用時間は4月から10月が7時30分~18時30分、11月から3月が7時30分~17時30分です。
ただし、これらは従来の戸田球場への観戦アクセス情報です。2026年9月23日に公式戦が終了した現在、球場内への見学や立ち入りができることを意味するものではありません。訪問を考えている場合は、球団の最新案内を確認する必要があります。
2027年からは守谷駅が新球場の最寄り駅にSwallows Wings Squareの最寄り駅は、つくばエクスプレスと関東鉄道常総線の守谷駅です。
球団の基本計画では、守谷駅から施設までは約4キロメートル。つくばエクスプレスを利用すれば秋葉原駅から守谷駅まで最短32分とされており、東京都心からの鉄道アクセスも確保されています。
守谷駅からは駅前発のバスを整備する計画がありますが、2026年11月時点では具体的な運行ダイヤは未発表です。
車で訪れるファンに向けては、敷地内に車いす専用区画を含む約300台の有料駐車場を計画しています。
2026年の戸田球場観戦チケットはいくらだった?2026年の戸田開催試合では、球団が指定席を中心としたチケット販売を実施していました。公式の価格案内に掲載されていた料金は以下のとおりです。
- S指定席:平日1300円、土日祝1700円
- 一塁側ブルペン席:平日1000円、土日祝1400円
- 外野ライト席:平日800円、土日祝1200円
- 外野ライト席の小中学生:500円
- 車いす席・付添者:平日800円、土日祝1000円
販売はチケットぴあやセブン-イレブン店頭などを通じて行われ、戸田球場での当日販売は実施されませんでした。
特に最後の公式戦となった9月23日の試合は完売。最後の戸田開催を見届けたいファンの関心の高さがうかがえます。
なお、上記は2026年シーズンの参考価格であり、今後の戸田球場の試合チケットとして購入できるものではありません。2027年の守谷開催試合については、新球場の公式チケット販売情報を確認する必要があります。
【プロの結論】戸田から守谷への移転はヤクルトの育成環境をどう変えるのか
今回の移転を考えるうえで重要なのは、戸田球場という場所が失われることだけではありません。プロ野球の二軍施設に求められる役割そのものが変化している点です。
二軍施設は試合会場から総合的な育成拠点へかつての二軍施設は、一軍に上がる前の選手が試合や練習を行う場所という性格が強くありました。しかし、選手のコンディション管理、故障からの復帰、技術分析、身体づくりなど、育成に求められる要素は多様化しています。
戸田球場では、河川敷という立地と限られた敷地面積が施設拡張の制約となっていました。一方、守谷の新施設では、メイン球場に加えてサブグラウンド、屋内練習場、選手寮、トレーニング設備をまとめて整備できます。
特に屋内練習場の充実は、雨天時の練習機会を確保するだけでなく、選手が課題別にトレーニングを進めるうえでも意味があります。
守谷市にとっても地域活性化の起爆剤になる今回の計画はヤクルト球団だけの施設整備にとどまりません。
守谷市は、二軍施設の開業を契機としてスポーツを生かしたまちづくりを推進しています。市の公表資料では、収容人数約3000人のスタジアムで年間約70試合のファーム公式戦が開催される見込みです。
試合開催による来訪者の増加、飲食店や交通機関の利用、地域イベントとの連携など、スポーツを通じた交流人口の拡大が期待されています。
また、子ども向けのスポーツ教室や学校との連携など、プロ野球チームが地域に根付くための取り組みも計画されています。
ファンが今後チェックすべき3つのポイント2027年の新施設開業を楽しみにしているファンは、次の3点を確認しておくと観戦計画を立てやすくなります。
- 公式戦の日程:2027年のファーム・リーグ日程と守谷開催試合の発表。
- 交通手段:守谷駅からのバス運行ダイヤ、乗り場、所要時間。
- チケット販売:座席区分、料金、販売開始日、当日券の有無。
特に注意したいのが、新球場の開業日と公式戦の観戦開始日が必ずしも同じとは限らないことです。施設の供用開始予定は2027年3月ですが、具体的な試合日程やイベントについては球団の発表を確認する必要があります。
戸田球場のような選手との距離の近さが、新施設でもどのように実現されるのか。3000席の観客席や新しい練習設備が、ファーム観戦の魅力をどう変えていくのかが注目されます。
【よくある質問】ヤクルト戸田球場の現在・移転・観戦に関するFAQ
Q1:ヤクルト戸田球場は2026年現在も試合を開催していますか?
A1:2026年9月23日のヤクルト対ハヤテ戦が最後の公式戦として開催されました。同試合は降雨ノーゲームとなっており、戸田での公式戦開催は終了しています。
Q2:戸田球場の最後の公式戦はなぜノーゲームになったのですか?
A2:試合前から降り続いていた雨が強まり、三回途中で中断した後も再開できなかったためです。ヤクルトは13-5とリードしていましたが、試合は成立しませんでした。
Q3:ヤクルトの二軍本拠地はいつ守谷市に移転しますか?
A3:新施設「Swallows Wings Square」は2027年3月の供用開始を予定しています。所在地は茨城県守谷市野木崎です。
Q4:新しいSwallows Wings Squareの最寄り駅はどこですか?
A4:つくばエクスプレス・関東鉄道常総線の守谷駅です。球場までは約4キロメートルで、駅前発のバス整備が進められています。運行ダイヤは決定後に発表される予定です。
Q5:新球場に駐車場はありますか?
A5:約300台分の有料駐車場が計画されています。車いす専用区画も含まれる予定です。
Q6:戸田球場の観戦チケットはまだ購入できますか?
A6:2026年9月23日の最後の公式戦が終了しているため、戸田開催の今後の公式戦チケットはありません。2027年以降は守谷の新施設でのチケット販売情報を確認してください。
Q7:戸田球場はなぜ移転することになったのですか?
A7:主な理由は、選手寮や練習施設の老朽化、敷地の狭さ、2019年の台風19号による水没被害です。より充実した育成環境を整備するため、守谷市への移転が決まりました。
ヤクルト戸田球場は、1977年から2026年まで約50年間にわたり、東京ヤクルトスワローズの二軍本拠地として若手選手の成長を支えてきました。NPBの記録に残る公式戦1837試合という数字は、その長い歴史を物語っています。
2026年9月23日の最後の公式戦は、雨によるノーゲームという予想外の結末を迎えました。13-5というリードを保ったまま試合が成立しなかったことは、戸田の歴史を締めくくる出来事として多くのファンの記憶に残るはずです。
一方、2027年3月には茨城県守谷市に新ファーム施設「Swallows Wings Square」が開業する予定です。3000席のメイン球場、屋内練習場、サブグラウンド、選手寮などを備えた新施設は、スワローズの次世代選手を育てる新たな拠点となります。
戸田球場の魅力だった選手との距離の近さや、若手選手の成長を見守る楽しみが、新しい施設でどのように受け継がれるのか。ファンにとっては寂しさと期待が入り交じる移転ですが、スワローズの育成環境にとっては大きな転換点です。
これから観戦を計画する人は、戸田球場の過去のアクセス・チケット情報と、守谷の新球場の最新案内を混同しないことが大切です。2027年の試合日程、バスの運行、チケット販売情報を球団の公式発表で確認し、新しい燕の本拠地で始まるファームの歴史を見届けたいところです。
主な事実確認資料: NPB「ファーム球場物語」、東京ヤクルトスワローズ公式発表・新施設特設ページ、守谷市公式資料、茨城県公式発表、日刊スポーツ(2026年9月23日報道)。