ラーメンや外食、加工食品などを食べた翌日、顔や手足のむくみ、体の重さが気になった経験はないだろうか。こうしたときに検索されるのが「塩分を排出する食べ物」だ。実際、野菜や果物などに含まれるカリウムには、体内の余分なナトリウムを尿とともに排出する働きがあり、食生活を整えるうえで重要な栄養素となっている。
2026年11月現在、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」や日本高血圧学会の「高血圧管理・治療ガイドライン2025」でも、減塩とカリウム摂取の両立が重視されている。一方、「バナナを食べれば塩分が帳消しになる」「水を大量に飲めば塩分が抜ける」といった情報には誤解もある。今回は、塩分排出をサポートする食品、具体的な食べ方、最新の数値、ネットで広がりやすい噂の真相まで詳しく解説する。
【2026年最新】塩分を排出する食べ物の正体はカリウム!体内で起こる仕組みを解説

塩分を排出する食べ物を探す際、最初に知っておきたい栄養素がカリウムだ。
食塩の主成分である塩化ナトリウムは、体内に入るとナトリウムと塩化物イオンに分かれる。ナトリウムは体液の量や浸透圧を調整するために必要なミネラルだが、過剰に摂取すると体内の水分バランスや血圧に影響する。
そこで関係するのがカリウムである。カリウムは細胞内外の体液バランスを調整し、腎臓でのナトリウム排泄を促す作用を持つ。ナトリウムとカリウムの摂取バランスを改善することは、血圧管理にも役立つ。
厚生労働省の健康情報サイト「e-ヘルスネット」でも、カリウムにはナトリウムの排出を促す作用があり、血圧低下につながることが紹介されている。
塩分とカリウムはどのように関係している?体内に取り込まれたナトリウムは、主に腎臓によって調整され、尿として体外に排泄される。カリウムを適切に摂取すると、このナトリウム排泄を促す働きが期待できる。
ただし、カリウムを食べた直後に大量の塩分が排出されるわけではない。腎臓の働きや食事全体のバランス、体内の水分量などが関係している。
つまり、塩分対策の基本は、カリウムを含む食品を日常的に取り入れながら、そもそもの食塩摂取量を減らすことにある。
2026年に押さえておきたい最新の摂取目標厚生労働省が公表した「日本人の食事摂取基準(2025年版)」は、2025年度から2029年度までの5年間に使用される基準だ。
成人のカリウム摂取目標量は、男性が1日3,000mg以上、女性が1日2,600mg以上に設定されている。
一方、令和5年(2023年)の国民健康・栄養調査に基づく平均摂取量は、男性2,370mg、女性2,190mg。男女とも目標量に届いていない。
2026年5月15日更新の厚生労働省e-ヘルスネットでも、この不足状況が紹介されている。普段の食事で野菜や果物、豆類などを十分に取り入れる意義は大きい。
【食品別ランキング】塩分排出をサポートする食べ物おすすめ8選
では、具体的にどのような食品を食べればよいのだろうか。カリウムを含む食品は野菜だけではない。果物、いも類、豆類、乳製品などにも幅広く含まれている。
1.ほうれん草・小松菜などの葉物野菜塩分対策の食卓に取り入れたいのが、ほうれん草や小松菜などの葉物野菜だ。
これらにはカリウムが含まれ、食物繊維やビタミン類も同時に摂取できる。おひたし、炒め物、サラダなど、料理のバリエーションも豊富だ。
特におすすめなのは、食事に小鉢を1品追加する方法。醤油を多く使ったおひたしでは、せっかくの野菜料理でも塩分が増えるため、だしやかつお節、レモンなどを活用したい。
2.バナナ手軽に食べられる果物として人気なのがバナナだ。カリウムを含み、皮をむくだけで食べられるため、朝食や間食に向いている。
ヨーグルトと組み合わせれば、乳製品の栄養も一緒に取り入れられる。砂糖を加えた加工食品より、自然な甘みを生かして食べるのがおすすめだ。
ただし、バナナを1本食べればラーメンや外食の塩分が帳消しになるわけではない。日々の食事の一部として活用することが大切だ。
3.アボカドアボカドはカリウムを含む果物の一つ。脂質も含まれるが、その中心は不飽和脂肪酸で、サラダや和え物など幅広い料理に利用できる。
トマトやレタスと組み合わせれば、野菜も同時に摂取できる。味付けは塩や醤油を控えめにし、レモンや黒こしょうを使うとよい。
4.じゃがいも・さつまいもいも類もカリウムの供給源となる。じゃがいもやさつまいもは主食や副菜として利用しやすく、食物繊維も摂取できる。
塩をたっぷり振ったフライドポテトではなく、蒸したじゃがいもや焼きいもなど、塩分を追加しにくい調理法を選ぶのがポイントだ。
5.ブロッコリーブロッコリーはカリウムに加え、ビタミンCや食物繊維も含む野菜だ。
肉料理の付け合わせにするだけでなく、卵や豆類と組み合わせたサラダにも使える。マヨネーズや市販ドレッシングを大量にかけると塩分やエネルギーが増えるため、量を調整したい。
6.納豆・大豆・枝豆豆類も見逃せない。納豆や枝豆、大豆などにはカリウムが含まれ、たんぱく質や食物繊維も補える。
特に納豆は、朝食に取り入れやすい食品だ。ただし、付属のタレを全部使うと食塩摂取量が増えるため、タレの量を減らしたり、からしや酢を活用したりする工夫ができる。
7.キウイ・メロンなどの果物キウイやメロンもカリウムを含む。果物は食事に取り入れやすく、ビタミンや水分も補給できる。
ジュースよりも果実そのものを食べることで、食物繊維も摂取できる。ドライフルーツはカリウムが濃縮されている一方、糖質やエネルギーも多くなりやすいため、食べる量には気をつけたい。
8.牛乳・無糖ヨーグルト牛乳やヨーグルトなどの乳製品にもカリウムが含まれる。
無糖ヨーグルトは果物との相性がよく、朝食や間食に使いやすい。野菜や果物だけに偏らず、乳製品も組み合わせることで食事全体の栄養バランスを整えやすくなる。
【徹底比較】塩分排出を助ける食品の特徴とおすすめの取り入れ方
食品によってカリウムの含有量や食べやすさ、調理方法は異なる。ここでは代表的な食品を種類別に整理する。
| 食品カテゴリー | 代表的な食べ物 | 栄養面の特徴 | おすすめの食べ方・注意点 |
|---|---|---|---|
| 葉物野菜 | ほうれん草、小松菜 | カリウム、食物繊維、ビタミン類 | おひたし、炒め物。醤油の使いすぎに注意 |
| 果物 | バナナ、キウイ、メロン | カリウム、ビタミン、水分 | 生のまま適量を食べる |
| 豆類 | 納豆、枝豆、大豆 | カリウム、植物性たんぱく質、食物繊維 | タレや塩を控えめにする |
| いも類 | じゃがいも、さつまいも | カリウム、炭水化物、食物繊維 | 蒸す、焼くなどの調理法を選ぶ |
| 乳製品 | 牛乳、無糖ヨーグルト | カリウム、カルシウム、たんぱく質 | 無糖タイプを選び、適量を摂る |
食品のカリウム量は、品種や大きさ、可食部の重量、調理方法によって変わる。正確な成分値を調べる場合は、文部科学省の「食品成分データベース」が参考になる。同データベースは2026年6月9日に更新され、食品成分表の正誤表にも対応している。
野菜は1日350gが目標厚生労働省が推進する健康日本21(第三次)では、成人の野菜摂取量の目標を1日350gとしている。
しかし、2023年の国民健康・栄養調査による平均摂取量は256g。目標まで約94g不足している。
一般的な野菜料理1皿は約70gが目安となるため、1日5皿程度を意識すると目標に近づきやすい。朝食に野菜を追加し、昼食と夕食でも副菜を取り入れる方法が現実的だ。
ただし、野菜を増やしても、塩分の多いドレッシングやドレッシング入りの加工食品を大量に使えば減塩にはつながらない。食材と味付けの両方を見直したい。
【2026年最新データ】日本人の塩分摂取量は多い?減塩目標とニュースを整理
塩分対策が必要とされる背景には、日本人の食塩摂取量が目標を上回っているという実態がある。
厚生労働省の令和5年(2023年)国民健康・栄養調査では、20歳以上の食塩摂取量の平均は男性10.7g、女性9.1gだった。
一方、「日本人の食事摂取基準(2025年版)」で示される成人の食塩摂取目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満。高血圧の予防・管理では、さらに厳しい基準が意識されている。
また、日本高血圧学会が2025年8月に発行した「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、食塩摂取量の目標を1日6g未満としている。2026年1月30日には同ガイドラインのダイジェスト版も発行され、減塩を含む包括的な血圧管理の考え方が示されている。
2026年に押さえたい食塩・カリウムの数値主要な数値を整理すると、次のようになる。
| 項目 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 食塩摂取量の平均(2023年) | 10.7g/日 | 9.1g/日 |
| 食塩摂取目標量(2025年版) | 7.5g未満/日 | 6.5g未満/日 |
| カリウム摂取量の平均(2023年) | 2,370mg/日 | 2,190mg/日 |
| カリウム摂取目標量(2025年版) | 3,000mg以上/日 | 2,600mg以上/日 |
特に注目したいのは、塩分の摂取量が多い一方で、カリウムの摂取量が不足している点だ。
厚生労働省の情報によると、40~59歳の日本人では、食塩摂取量のおよそ50%が醤油や食塩などの調味料に由来するというデータもある。
つまり、塩分対策では野菜や果物を増やすだけでなく、醤油、味噌、ドレッシング、加工食品などから入ってくるナトリウムを減らすことも重要だ。
世界保健機関(WHO)の基準と日本の違い世界保健機関(WHO)は成人の食塩摂取量を1日5g未満とすることを推奨している。日本の成人の目標量である男性7.5g未満、女性6.5g未満と比べても、より厳しい水準だ。
WHOは、カリウムを豊富に含む食品を摂取することも健康的な食生活の一部として位置づけている。
ただし、国や個人によって食生活や健康状態は異なる。特に高血圧や腎臓病の治療を受けている場合は、一般的な目標量だけで自己判断せず、主治医の指示を優先したい。
【実践編】塩分を効率よく減らす食事メニューと調理のコツ
カリウムを含む食品を知っていても、実際の食生活に取り入れられなければ長続きしない。重要なのは、毎日の食事の中で無理なく続けられる仕組みをつくることだ。
朝食:バナナと無糖ヨーグルトを組み合わせる朝食には、バナナと無糖ヨーグルトを組み合わせる方法がある。
カリウムを含む果物と乳製品を同時に取り入れられるため、朝の忙しい時間でも準備しやすい。納豆を食べる場合は、付属のタレを少なめにするのもよい。
昼食:野菜の副菜を1品追加する昼食では、外食やコンビニ食に野菜の副菜を追加することを意識したい。
例えば、ほうれん草のおひたしやブロッコリーのサラダなどが候補になる。市販の惣菜は、ドレッシングや調味液に含まれる食塩量も確認するとよい。
ラーメンやうどんを食べる場合は、スープを飲み干さないことも効果的な減塩の工夫となる。
夕食:野菜といも類を組み合わせる夕食には、野菜炒めや蒸し野菜、じゃがいも料理などを取り入れると、カリウムを含む食材の種類を増やせる。
味付けは、塩や醤油を増やすのではなく、レモン、酢、こしょう、しょうが、にんにく、香味野菜などを活用する。
だしのうま味を生かせば、塩分を控えても料理の満足感を維持しやすい。
塩分を増やさないための5つの習慣- 醤油やソースは料理に直接かけず、小皿に取って少量使う。
- 味噌汁やスープは具を増やし、汁の量を控える。
- 漬物、塩蔵食品、加工肉を食べる頻度を調整する。
- 野菜や果物を毎日の食事に取り入れる。
- 食品パッケージの食塩相当量を確認する。
食事の改善は、1日だけ頑張るよりも、毎日の小さな工夫を積み重ねる方が続けやすい。特定の食品に頼るのではなく、食事全体を整えることが大切だ。
【噂の真相】塩分を排出する食べ物のネット情報・炎上しやすい誤解を検証
「塩分を排出する食べ物」という言葉は分かりやすい反面、健康情報としては誤解を招きやすい表現でもある。
ネットの反応や健康情報のまとめ記事では、特定の食品を食べるだけで塩分が抜けるかのような説明が見られることがある。しかし、栄養学的には食品一品で過剰な塩分摂取を帳消しにできるという考え方は適切ではない。
噂1:バナナを食べればラーメンの塩分を排出できる?判定:一部正しいが、帳消しになるという説明は誤り。
バナナに含まれるカリウムにはナトリウム排泄を促す作用がある。ただし、ラーメンのスープなどから摂取した塩分が、バナナを食べるだけですぐに排出されるわけではない。
塩分を多く摂った翌日は、野菜や果物を取り入れたバランスのよい食事に戻し、以降の食塩摂取量を調整することが現実的だ。
噂2:水を大量に飲めば塩分が早く抜ける?判定:大量の水を飲むことは推奨できない。
水分補給は体の正常な働きに欠かせないが、一度に大量の水を飲めば塩分が効率よく排出されるという単純な仕組みではない。
水を過剰に摂取すると、血液中のナトリウム濃度が低下する低ナトリウム血症を引き起こす可能性もある。通常の水分補給を心がけ、無理に水を飲み続けないことが重要だ。
噂3:汗をかけば塩分を排出できる?判定:汗からもナトリウムは失われるが、減塩の代わりにはならない。
汗には水分と電解質が含まれているため、発汗によってナトリウムも失われる。しかし、汗の量や成分は気温、運動量、個人差によって変わる。
サウナや激しい運動で大量に汗をかくことを、塩分対策として利用するのは適切ではない。脱水や体調不良につながる危険もある。
噂4:カリウムのサプリメントを飲めばよい?判定:誰にでもおすすめできる方法ではない。
カリウムは通常の食品から摂取することが基本だ。サプリメントなどで大量に摂取すると、血液中のカリウム濃度が高くなる可能性がある。
特に腎機能が低下している人や、カリウムに影響する薬を服用している人は注意が必要だ。食品由来なら無制限に摂取してよいという意味でもない。
炎上や口コミ情報を見極めるポイント健康情報が話題になると、「これだけ食べれば大丈夫」「1日で塩分をリセット」といった強い表現が注目を集める場合がある。
しかし、閲覧数やSNSでの拡散数は医学的な効果を証明するものではない。話題のニュースやネットの反応を確認するときは、厚生労働省、日本高血圧学会、国立循環器病研究センターなどの情報と照らし合わせたい。
特に、特定の食品だけで高血圧が改善する、腎臓の機能が回復するなどの断定的な情報には注意が必要だ。食事は健康管理の重要な要素だが、必要な医療や薬物治療を代替するものではない。
【重要な注意点】腎臓病・高血圧の人がカリウムを摂る前に知るべきこと
カリウムを積極的に摂取することは、多くの健康な成人にとって食生活改善の選択肢となる。しかし、すべての人に同じ方法が適しているわけではない。
腎臓病の人は高カリウム血症に注意腎臓は血液中のカリウムを調整し、余分な分を尿として排出する働きを担っている。
ところが、慢性腎臓病(CKD)などによって腎機能が低下すると、カリウムを十分に排泄できなくなる場合がある。
その結果、血液中のカリウム濃度が上昇する高カリウム血症を引き起こす可能性がある。重症の場合は不整脈などの深刻な問題につながる。
国立循環器病研究センターも、腎臓病の食事療法では病状に応じてカリウムの摂取制限が必要になると説明している。
カリウム制限を指示されている人が注意したい食品医師からカリウム制限を指示されている場合、次のような食品の摂取量に注意が必要となる。
- バナナ、アボカド、メロンなどの果物
- ほうれん草、小松菜などの野菜
- じゃがいも、さつまいもなどのいも類
- 納豆、大豆、枝豆などの豆類
- 野菜ジュースや果汁飲料
また、ACE阻害薬、ARB、スピロノラクトンなど、一部の薬剤は血液中のカリウム濃度に影響することがある。薬を服用している人は、食事内容を大幅に変更する前に医師や管理栄養士に相談したい。
カリウムを減らす調理方法もある腎臓病などでカリウム制限が必要な場合は、食品の選び方だけでなく調理法も重要になる。
カリウムは水に溶けやすい性質があるため、野菜を細かく切って水にさらしたり、茹でこぼしたりすることで含有量を減らせる場合がある。
ただし、減少量は食品や調理条件によって異なり、すべてのカリウムを取り除けるわけではない。具体的な食材や量、調理法は主治医や管理栄養士の指示に従うことが大切だ。
【プロの結論】塩分を排出する食べ物は減塩とセットで考えることが正解
塩分対策を考えるとき、カリウムを豊富に含む食品は有力な選択肢になる。ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、バナナ、キウイ、納豆、じゃがいも、ヨーグルトなどは、日常の食卓に取り入れやすい。
ただし、ここで見落としてはいけないのが、カリウムを増やすことと塩分を減らすことは、別々ではなく一体で考える必要があるという点だ。
日本人の食塩摂取量は依然として目標を上回っている。野菜を増やしても、醤油や味噌、加工食品、麺類のスープなどから大量の食塩を摂取していれば、十分な対策にはならない。
特に重要なのは、次の3つの判断基準だ。
- 普段の食生活を改善したい人:野菜、果物、豆類、乳製品をバランスよく取り入れ、食塩の多い調味料を減らす。
- 外食や加工食品をよく利用する人:食品表示の食塩相当量を確認し、スープやタレを残すなど、塩分の摂取量を調整する。
- 腎臓病や高カリウム血症の人:自己判断でカリウムを増やさず、医師や管理栄養士が示す食事療法を優先する。
2026年の健康情報で押さえておきたいのは、特定の食材に頼る対策から、食事全体のナトリウムとカリウムのバランスを整える対策への転換だ。
毎日の食事に野菜を1品追加する、果物を間食にする、調味料を少し減らす。こうした無理のない習慣こそが、長期的な血圧管理と健康維持につながる。
【よくある質問】塩分を排出する食べ物に関するFAQ
Q1:塩分を排出する食べ物で最もおすすめなのは何ですか?
A1:カリウムを含むほうれん草、小松菜、ブロッコリー、バナナ、キウイ、豆類などがおすすめです。ただし、腎臓病などでカリウム制限が必要な場合は、医師の指示を優先してください。
Q2:塩分を摂りすぎた翌日に食べるとよいものは?
A2:腎機能に問題がない人であれば、野菜料理や果物、無糖ヨーグルトなどを普段の食事に取り入れるとよいでしょう。同時に、漬物や加工食品、汁物などの食塩量を控えることも大切です。
Q3:バナナを毎日食べれば塩分対策になりますか?
A3:バナナにはカリウムが含まれるため、日々の食生活に取り入れることは選択肢の一つです。ただし、バナナだけで十分なカリウムを摂取できるわけではなく、塩分の摂取量を帳消しにする効果もありません。
Q4:水をたくさん飲むと塩分は排出されますか?
A4:適切な水分補給は必要ですが、大量に飲めば塩分が早く抜けるわけではありません。水の過剰摂取は低ナトリウム血症につながる可能性があるため、無理な飲水は避けましょう。
Q5:塩分を排出する食べ物は腎臓病の人にもおすすめですか?
A5:必ずしもそうではありません。腎機能が低下するとカリウムを排泄しにくくなり、高カリウム血症の危険があります。食事制限の有無や適切な摂取量を主治医に確認してください。
Q6:塩分対策には野菜ジュースでもよいですか?
A6:野菜ジュースにもカリウムが含まれますが、製品によって食塩や糖分、カリウムの量が異なります。栄養成分表示を確認し、できれば食物繊維も摂取できる野菜そのものを食事に取り入れることをおすすめします。
塩分を排出する食べ物として注目したいのは、カリウムを豊富に含む野菜、果物、いも類、豆類、乳製品だ。これらの食品は腎臓でのナトリウム排泄をサポートし、血圧管理にも役立つ可能性がある。
2025年版の食事摂取基準では、成人のカリウム目標量が男性3,000mg以上、女性2,600mg以上に設定されている。一方、日本人の平均摂取量は男女ともに目標を下回っている。
2026年最新の健康情報を踏まえても、基本となるのは特定の食品による即効性を期待することではない。野菜や果物をバランスよく食べ、醤油や味噌、加工食品などから摂取する食塩を減らすことが大切だ。
まずは毎日の食事に野菜を1品追加することから始めてみよう。ただし、腎臓病や高カリウム血症などがある場合は、一般的な健康情報よりも個別の医療指導を優先することが重要だ。
無理なく続けられる減塩習慣と適切な栄養バランスが、将来の健康を守るための確かな一歩となる。
主な根拠資料(2026年11月時点)
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「ナトリウム」「カリウム」「栄養・食生活と高血圧」(2026年5月更新)
- 日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」および2026年発行ダイジェスト版
- 農林水産省「食塩の取りすぎに注意」
- 国立循環器病研究センター「食事療法について」「慢性腎臓病」
- 文部科学省「食品成分データベース」
- WHO「Healthy diet」