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アンパンマン初期絵本の誕生秘話と全6巻を解説!1973年から現在までの変化を徹底解剖

水無瀬 康平 水無瀬 康平 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
目次

アンパンマンの原点は、テレビアニメではなく、1973年にフレーベル館の月刊絵本「キンダーおはなしえほん」10月号に掲載された『あんぱんまん』です。現在の丸く親しみやすい姿とは異なり、初期のアンパンマンは人間に近い体つきで、つぎはぎのマントをまとったヒーローでした。その物語には、おなかをすかせた人に自分の顔を分け与えるという、やなせたかし独自の正義感が描かれています。

1975年には初めての市販絵本『それいけ!アンパンマン』が刊行され、1976年には1973年の原点となる作品も市販化されました。さらに2023年には、誕生50周年を記念した『やなせたかしのあんぱんまん1973(全6巻)』が登場しています。2026年現在、初期絵本を知ることは、国民的キャラクターがどのように生まれ、現在の姿へと変化してきたのかを理解する手がかりになります。

【誕生の真相】アンパンマン初期絵本は1973年に生まれた!最初の掲載誌と作者の思い

アンパンマン初期絵本

アンパンマンの絵本としての正式な出発点は、1973年10月号の「キンダーおはなしえほん」です。

出版社のフレーベル館が公開している公式の歴史資料でも、この号に掲載された『あんぱんまん』が、子ども向けに描かれた最初のアンパンマンと紹介されています。

1973年10月号「キンダーおはなしえほん」とは?

「キンダーおはなしえほん」は、幼稚園や保育所などを通じて子どもたちに届けられていた月刊絵本です。

現在のように書店で一般読者が購入することを中心とした出版形態とは異なり、保育の現場で子どもたちが物語に触れる機会を提供する媒体でした。

その1973年10月号に掲載された作品が『あんぱんまん』です。

作者は、漫画家・絵本作家として知られるやなせたかし。作・絵の両方を担当しています。

当時のタイトルが「アンパンマン」ではなく、ひらがなの「あんぱんまん」だったことにも理由があります。

フレーベル館によれば、幼児向けの絵本であることを考慮し、子どもが読みやすいひらがな表記が採用されました。

つまり、現在の名称と異なるのは単なる表記揺れではなく、当時の読者である幼児を意識した出版上の工夫だったのです。

実は1969年にもアンパンマンの原型が存在した

さらに歴史をさかのぼると、1973年より前にもアンパンマンにつながる作品が存在します。

香美市立やなせたかし記念館の作者紹介によると、やなせたかしは1969年、雑誌『PHP』でアンパンマンを発表しています。

また、岐阜県図書館のレファレンス記録では、1969年に発表された童話連作『十二の真珠』の第6話に、アンパンマンの原型が登場したと説明されています。

この時点の主人公は、現在のようなアンパンの顔をしたキャラクターではなく、人間の姿をしたヒーローでした。

したがって、次の2つは区別する必要があります。

- 1969年:アンパンマンの物語的な原型が登場。
- 1973年:子ども向け絵本『あんぱんまん』として登場。

アンパンマンという物語の原型と、現在につながる絵本シリーズの誕生は、同じ出来事ではありません。

この違いを押さえると、初期絵本の歴史がより正確に理解できます。

【完全年表】1973年の初出から1975年・1976年の市販化、2023年の復刻まで

アンパンマン初期絵本の歴史を調べる際、特に混同されやすいのが1975年と1976年です。

1973年に初めて掲載された作品が、そのまま1975年に書店販売されたわけではありません。1975年には別のタイトルの市販絵本が刊行され、1976年には1973年の原点となる作品が市販化されています。

フレーベル館の公式沿革と書誌情報を整理すると、次のようになります。

年代 出来事・作品 意味
1969年 『十二の真珠』にアンパンマンの原型が登場 物語の原型が生まれる
1973年10月 『キンダーおはなしえほん』10月号『あんぱんまん』 子ども向け絵本として初登場
1975年11月 『それいけ!アンパンマン』刊行 初めての市販絵本
1976年5月 『あんぱんまん』刊行 1973年掲載作品の市販化
1978年 『あんぱんまんとごりらまん』刊行 初期シリーズの展開
1979年 『あんぱんまんとばいきんまん』刊行 ばいきんまんとの関係が登場
1988年 テレビアニメ放送開始 映像作品として全国的に展開
2022年 初期絵本の新装版を順次刊行 原点となる作品を再紹介
2023年4月 『やなせたかしのあんぱんまん1973(全6巻)』刊行 誕生50周年記念の復刻・再編集
1975年刊行『それいけ!アンパンマン』

1975年11月、フレーベル館から『それいけ!アンパンマン』が刊行されました。

フレーベル館の公式歴史ページでは、これをアンパンマンの初めての市販絵本と位置づけています。

ここで注意したいのは、テレビアニメのタイトルと同じだからといって、1988年のアニメ作品をそのまま絵本化したものではないという点です。

原作者やなせたかしが描いた絵本作品として、アニメ化より10年以上前に刊行されています。

1976年5月刊行『あんぱんまん』

1976年5月には、1973年10月号に掲載された最初の『あんぱんまん』が市販絵本として刊行されました。

国立国会図書館の書誌情報でも、著者はやなせたかし、出版社はフレーベル館、出版年月は1976年5月、ページ数は32ページと記録されています。

この作品は、砂漠で死にかけている旅人や、森で空腹に苦しむ子どもをアンパンマンが助ける物語です。

初期作品を探している人がまず確認したいのは、この1976年刊行の『あんぱんまん』です。

1988年にはテレビアニメがスタート

1988年、日本テレビ系でテレビアニメ『それいけ!アンパンマン』の放送が始まりました。

ここで初めて、絵本を中心に広がっていた作品世界がテレビを通じて全国の子どもたちに届くようになります。

重要なのは、アンパンマンはテレビアニメから生まれたキャラクターではなく、絵本から映像作品へと発展したキャラクターだということです。

【初期絵本一覧】やなせたかしのあんぱんまん1973・全6巻の内容と特徴

初期のアンパンマンをまとめて読みたい人におすすめなのが、フレーベル館から刊行された『やなせたかしのあんぱんまん1973(全6巻)』です。

このシリーズは、2023年4月に絵本誕生50周年を記念して刊行されました。

出版社の商品情報によると、全6巻で、各巻32ページの構成です。

収録されているのは、次の6作品です。

1. 『あんぱんまんと ごりらまん』

子象のジャンボを助けるために、自分の顔を分け与えるアンパンマン。

その帰り道、力が出なくなったところへ、ごりらまんが襲いかかってきます。

誰かを助けるために自分の力を使い、その結果として自分自身が危機に陥るという展開は、初期アンパンマンらしい特徴です。

2. 『アンパンマンと ムシバラス』

泣いているカバくんを助けようとする物語です。

この作品では、アンパンマンだけでなく、ハミガキマンも登場します。

困っている相手を助けるという基本テーマに、歯の健康や虫歯という子どもに身近な題材が組み込まれている点も特徴です。

3. 『あんぱんまん』

1973年10月号に掲載された、アンパンマン絵本の原点です。

空腹で困っている人の前に現れ、自分の顔を食べさせて助けるアンパンマン。

現在の作品にも受け継がれている「困っている人を見過ごさない」という基本姿勢が、すでにこの作品に描かれています。

初期デザインや誕生当時の物語を知りたいなら、最初に読んでおきたい一冊です。

4. 『それいけ!アンパンマン』

1975年に刊行された市販絵本をもとにした作品です。

こざるに顔を分け与えたり、かいじゅうに襲われたりする展開が描かれています。

顔を失っても、ジャムおじさんが新しい顔を焼くことで再び立ち上がるという設定も確認できます。

5. 『あんぱんまんと ばいきんまん』

タイトルのとおり、ばいきんまんが登場する初期の重要作品です。

アンパンマンとばいきんまんという、現在のシリーズを象徴する関係がどのように描かれていたのかを知るうえで興味深い一冊です。

なお、フレーベル館の公式年表では、同作品の初出は1979年5月号の「キンダーおはなしえほん」とされています。

6. 『アンパンマンと もえるほし』

全6巻を構成する作品の一つです。

現在のアニメ作品だけを知っている読者にとっては、タイトルから受ける印象も新鮮でしょう。

初期のアンパンマンの世界を幅広く知りたい人にとって、シリーズを締めくくる一冊です。

全6巻の基本情報
項目 内容
シリーズ名 やなせたかしのあんぱんまん1973
出版社 フレーベル館
著者 やなせたかし/作・絵
刊行年月 2023年4月
巻数 全6巻
各巻のページ数 32ページ
セットISBN 9784577051290
セット定価 8,382円(税込)

※価格は出版社の商品情報に掲載された価格です。購入時には販売店の表示も確認してください。

【初期デザインを比較】昔のアンパンマンと現在のアンパンマンは何が違う?

初期絵本を開いた読者が最初に驚くのは、アンパンマンの姿が現在とかなり異なることです。

顔の形は現在のアンパンマンに近い部分がある一方、全身のバランスや衣装には大きな違いがあります。

初期アンパンマンは長身で人間に近い体つき

1973年の絵本に登場するアンパンマンは、現在の丸みを帯びたデフォルメされた姿とは異なり、人間的な体つきが特徴です。

岐阜県図書館のレファレンス記録では、1973年の絵本版について、顔は現在のアンパンマンに近いものの、指が5本描かれ、体つきも人間に近かったと紹介されています。

また、NHK財団のやなせたかし展の解説では、初期のアンパンマンはぼろぼろのマントをまとったキャラクターとして説明されています。

現在の整った衣装や親しみやすいシルエットとは、かなり印象が違います。

初期絵本と現在の違いを比較
比較項目 1973年の初期絵本 現在の一般的なイメージ
名前 あんぱんまん アンパンマン
表記 ひらがな カタカナ
体つき 人間に近い 丸みのあるデフォルメ体型
マント ぼろぼろのマント 整った赤いマント
手の表現 指が5本描かれている キャラクターデザインとして簡略化
物語の中心 空腹の人を助ける 救助や仲間との冒険
作品媒体 月刊絵本 絵本・テレビアニメ・映画など

※現在のイメージは、テレビアニメなどで広く定着したデザインとの比較です。すべての絵本や年代のデザインが一律という意味ではありません。

なぜデザインが変化したのか?

初期作品は、やなせたかしが物語のテーマを伝えるために描いた絵本です。

その後、絵本のシリーズ展開やテレビアニメ化を通じて、子どもたちに親しみやすいキャラクターとして表現が変化していきました。

出版社も、名前がひらがなからカタカナになり、見た目も時代とともに変化したことを公式に説明しています。

ここで大切なのは、デザインが変わっても、困っている人に自分の力を差し出すという根本の考え方は変わっていないことです。

初期のアンパンマンは、現在のキャラクターの未完成版ではありません。やなせたかしが伝えたかった正義を、当時の表現で描いた独立した作品として読む価値があります。

【誕生の背景】なぜアンパンマンは自分の顔を食べさせるヒーローになったのか?

アンパンマンの最大の特徴は、敵を倒すことよりも、空腹で困っている人を助けることにあります。

自分の顔を食べさせるという設定は、子ども向けの奇抜なアイデアだけで生まれたものではありません。

その背景には、やなせたかし自身の戦争体験と、正義についての考え方がありました。

やなせたかしが考えた本当の正義

やなせたかしは1919年2月6日、高知県出身。

戦後は三越百貨店の宣伝部などを経て、漫画家・絵本作家として活動しました。

アンパンマンの誕生を考えるうえで欠かせないのが、戦争中の飢えの経験です。

2025年3月にnippon.comに掲載された、やなせたかしの伝記を執筆した作家・中野晴行氏の記事では、2013年春に行われたやなせ本人へのインタビューが紹介されています。

その中でやなせは、戦争の原因として「飢え」と「欲」に着目していました。

戦争を経験した人間にとって、空腹は単なる不快感ではありません。生きることそのものに関わる問題です。

だからこそ、困っている人に一切れのパンを差し出すことが、やなせの考える正義の具体的な姿になりました。

なぜアンパンだったのか?

公文教育研究会の絵本作家インタビューでは、やなせ本人がアンパンを選んだ理由について語っています。

子どもの頃に好きだったパンがアンパンだったこと、そしてアンパンを配る人ではなく、アンパン自身が飛んでいく方がおもしろいと考えたことが、現在につながるキャラクター誕生の経緯として紹介されています。

この発想によって、食べ物であるアンパンそのものが、人を助けるヒーローになりました。

普通のヒーローは、自分の体を守りながら敵と戦います。

しかしアンパンマンは、助けるために自分の顔を差し出します。

そこには、正義を行うためには自分自身が傷つくこともあるという、やなせ独自の考え方が表れています。

初期作品から現在まで変わらないテーマ

初期の『あんぱんまん』では、空腹に苦しむ旅人や子どもが救済の対象として描かれています。

その後、作品世界が広がり、ばいきんまんをはじめとするキャラクターが加わっていきました。

テレビアニメでは戦いや冒険も重要な要素になりましたが、その根底にあるのは、困っている相手を助けるという行動です。

アンパンマンの魅力は、強さだけでなく、他人のために自分を差し出せる優しさにあります。

このテーマを理解してから初期絵本を読むと、現在の作品とのつながりがより深く感じられます。

【復刻版と中古購入】初期絵本を2026年に読むならどれがおすすめ?

初期絵本を手に入れたい場合、選択肢は大きく分けて3つあります。

- 1970年代に刊行された当時の古書・中古本
- 2022年以降に刊行された新装版
- 2023年刊行の全6巻セット

それぞれ魅力と注意点が異なります。

アンパンマン絵本の復刻版はどれを選ぶ?

2023年の50周年記念シリーズは、初期のアンパンマンを現在の読者が手に取りやすい形で再紹介したものです。

代表的な単巻版には、次のような書誌情報があります。

書名 発行年月 ISBN
あんぱんまんと ごりらまん 2022年2月 9784577050231
アンパンマンと ムシバラス 2022年4月 9784577050248
あんぱんまん 2022年7月 9784577050255
それいけ!アンパンマン 2022年9月 9784577050262
あんぱんまんと ばいきんまん 2022年刊行の新装版 9784577050279
アンパンマンと もえるほし 2023年刊行の新装版 9784577050286

※各巻の発行情報はフレーベル館の書籍情報に基づきます。

1970年代の中古本を探すときの注意点

アンパンマン初期絵本の中古市場では、1976年刊行の『あんぱんまん』が重要な一冊です。

国立国会図書館の書誌情報では、同作品について次の情報が確認できます。

- 書名:『あんぱんまん』
- 著者:やなせたかし 作・絵
- 出版社:フレーベル館
- 初版刊行:1976年5月
- ページ数:32ページ
- ISBN:4-577-00208-6

ただし、ここで気をつけたいのが、1976年刊行と1976年に印刷された本は同じ意味ではないということです。

国立国会図書館の記録には、1997年4月の39刷に関する情報も掲載されています。

つまり、1976年の初版と、同じ書誌情報を持つ後年の重版が存在するということです。

中古購入では、ISBNだけで判断せず、奥付を確認することが大切です。

中古本を購入する際のチェックポイント

1. 奥付の発行年月と刷数

最初に確認したいのが奥付です。

初版発行年月だけでなく、何刷なのかも確認しましょう。1976年刊行の作品でも、実際には後年に印刷された本があります。

2. 1973年10月号の現物か、1976年の市販版か

この2つは特に混同されやすいポイントです。

1973年の「キンダーおはなしえほん」10月号は雑誌形式の月刊絵本です。一方、1976年版は『キンダーおはなしえほん傑作選』として刊行された市販絵本です。

本当に1973年当時の掲載誌を探している場合は、表紙だけでなく、号数や奥付も確認してください。

3. 保存状態

古い絵本は、表紙の傷み、ページの破れ、書き込み、補修跡、日焼けなどを確認する必要があります。

特に初期作品は、子どもが何度も読み返したことで傷んでいる場合があります。

フレーベル館は、当時の幼稚園や保育所で繰り返し読まれ、ぼろぼろになった本が多くあったことを紹介しています。

その歴史を考えると、保存状態だけでなく、当時の子どもたちに読み継がれた本としての背景も興味深いところです。

どの本を選ぶべき?目的別の判断基準
読者の目的 おすすめ 理由
最初のアンパンマンを読みたい 『あんぱんまん』新装版 1973年の原点を読める
初期作品をまとめて読みたい 全6巻セット 複数の初期作品を比較できる
昔の装丁や印刷を楽しみたい 1970年代の中古本 当時の出版物を実物で楽しめる
保存・コレクションしたい 初版・当時の掲載誌 出版当時の資料的価値がある
子どもと一緒に読みたい 新装版 比較的新しい刊行物で入手しやすい

初めて読む人には、まず『あんぱんまん』の新装版がおすすめです。

一方、アンパンマンの歴史やデザインの変化を詳しく知りたい人には、全6巻セットが適しています。

1973年当時の資料を探しているコレクターには、月刊絵本の現物や1970年代の初版本が魅力的な選択肢になります。

【アンパンマン初期絵本のよくある質問(FAQ)】

Q1:アンパンマンの最初の絵本は何年に発売されましたか?

A1:子ども向け絵本としての初登場は1973年10月です。フレーベル館の月刊絵本「キンダーおはなしえほん」10月号に『あんぱんまん』が掲載されました。書店で購入できる市販絵本としては、1975年11月刊行の『それいけ!アンパンマン』が最初です。

Q2:1976年刊行の『あんぱんまん』は1973年の作品と同じですか?

A2:はい。1973年10月号に掲載された作品を、1976年5月に市販絵本として刊行したものです。1975年の『それいけ!アンパンマン』とは別の作品です。

Q3:初期のアンパンマンは現在とどう違いますか?

A3:初期のアンパンマンは、現在のデザインよりも人間に近い体つきで、ぼろぼろのマントをまとっていました。また、名前もカタカナではなく、ひらがなの「あんぱんまん」でした。

Q4:『やなせたかしのあんぱんまん1973』は何巻ありますか?

A4:全6巻です。『あんぱんまん』『それいけ!アンパンマン』『あんぱんまんとごりらまん』『アンパンマンとムシバラス』『あんぱんまんとばいきんまん』『アンパンマンともえるほし』が収録されています。

Q5:アンパンマンの初期絵本は中古で購入できますか?

A5:中古書店や古書店などで探す方法があります。1976年刊行の『あんぱんまん』を探す場合は、ISBN「4-577-00208-6」が目印です。ただし、初版と後年の重版を区別するには奥付の確認が必要です。

Q6:2023年の復刻版と1970年代の初版本は何が違いますか?

A6:2023年版は、誕生50周年を記念して初期作品を新装版として刊行したものです。1970年代の当時の出版物そのものではないため、当時の装丁や印刷状態まで含めて楽しみたい場合は古書を選ぶ必要があります。

アンパンマン初期絵本の歴史を振り返ると、その出発点は1973年10月の「キンダーおはなしえほん」に掲載された『あんぱんまん』にあります。

1969年には物語の原型が登場しており、1973年に子ども向け絵本として形になりました。その後、1975年に初の市販絵本『それいけ!アンパンマン』が刊行され、1976年には最初の『あんぱんまん』も書店向けに出版されています。

さらに2023年には、誕生50周年を記念して『やなせたかしのあんぱんまん1973(全6巻)』が刊行され、初期作品をまとめて読めるようになりました。

初期デザインには現在とは異なる素朴さがあり、物語にもやなせたかしの戦争体験や正義に対する考え方が色濃く表れています。

アンパンマンの原点を知りたいなら、最初に読むべき一冊は1973年の物語を収録した『あんぱんまん』です。 さらに作品世界の変化まで楽しみたいなら、全6巻を読み比べることで、現在まで受け継がれてきたアンパンマンの魅力をより深く理解できます。

主な参考資料・確認先

- フレーベル館「アンパンマンとフレーベル館」「アンパンマン絵本の歴史」
- フレーベル館出版サイト「やなせたかしのあんぱんまん1973(全6巻)」各巻書誌情報
- 国立国会図書館サーチ『あんぱんまん』書誌情報
- 香美市立やなせたかし記念館「やなせたかしについて」
- NHK財団「やなせたかし展」
- nippon.com「アンパンマン誕生の背景に80年前の戦争体験」
- 公文教育研究会「絵本作家 やなせたかしさん 絵本作家インタビュー」

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水無瀬 康平

芸能ニュースの編集を11年。所属事務所の公式リリース、番組公式サイト、配信サービスの告知だけを一次情報として照合し、出典の取れない話は載せません。

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