2026年の中村莟玉さんは、歌舞伎の舞台を中心に、テレビ、ラジオ、インタビュー、外部の舞台作品などへ活動の幅を広げています。
2025年の大河ドラマ出演を経て、2026年は30歳という節目の年。公式サイトの出演履歴を見ると、歌舞伎座や博多座での公演に加え、長崎での舞踊公演、テレビ朝日の番組出演など、さまざまな仕事に取り組んでいることが分かります。
2026年の主な出演・活動実績| 時期 | 出演・活動 | 内容 |
|---|---|---|
| 1月2日 | 新春浅草歌舞伎 | 浅草公会堂 |
| 1月3日 | NHK-FM | 「かぶきがたり」 |
| 2月20日 | テレビ朝日 | 「タモリステーション」 |
| 3月・4月 | 歌舞伎座 | 三月・四月大歌舞伎 |
| 5月1日 | 神谷町小歌舞伎 | 第四回公演 |
| 5月24日 | NHK-FM | 「望海風斗のサウンドイマジン」 |
| 6月2日 | 博多座 | 六月博多座大歌舞伎 |
| 7月2日 | 歌舞伎座 | 七月大歌舞伎 |
| 8月7~9日 | 長崎スタジアムシティ | アリーナ歌舞伎舞踊特別公演 |
| 8月22~23日 | 日本橋公会堂 | 第三回高砂会 |
| 10月29日~11月25日 | 舞台『桶狭間の義経』 | 大阪・仙台・東京・福岡公演 |
| 12月2~25日 | 歌舞伎座 | 十二月大歌舞伎 |
上記は本人の公式サイトや公演主催者の発表に掲載された主な活動です。
現在出演中の舞台『桶狭間の義経』2026年秋の注目作が、尾上松也さん主演の舞台『桶狭間の義経』です。
脚本・演出は鈴木おさむさん。企画・製作は関西テレビ放送で、中村莟玉さんのほか、北山宏光さん、北乃きいさん、納谷健さん、大地洋輔さんらが出演します。
公演日程は次のとおりです。
- 大阪公演:2026年10月29日~11月3日
- 仙台公演:2026年11月6日・7日
- 東京公演:2026年11月11日~20日
- 福岡公演:2026年11月24日・25日
11月2日現在は大阪公演期間中で、これから仙台、東京、福岡へと巡演します。
歌舞伎の古典作品とは異なる現代の舞台作品に参加することで、映像作品や一般演劇を含めた幅広い観客と接点を持つ機会になっています。
公演日程と出演者は尾上松也さんの公式サイトにも掲載されています。
12月は歌舞伎座「十二月大歌舞伎」に出演予定2026年の年末には、歌舞伎座の「十二月大歌舞伎」への出演が予定されています。
公演期間は12月2日から25日まで。本人の公式ファンクラブでも出演が告知され、会員向けのチケット先行受付が案内されています。
松竹の公演情報によると、莟玉さんは第二部の『身替座禅(みがわりざぜん)』で侍女千枝を勤めます。
『身替座禅』は、浮気を企む大名と、その計画を助ける太郎冠者を中心に展開する喜劇です。莟玉さんは中村勘九郎さん、尾上松緑さん、市川團十郎さんらと同じ舞台に立ちます。
なお、2026年11月14日がチケット発売予定日として案内されています。上演内容や配役の最新情報は、松竹の公演情報で確認するのが確実です。
2027年6月の舞台『ぽんとぼん』にも出演決定加えて、2026年9月29日には、翌年の舞台『ぽんとぼん』への出演が発表されました。
莟玉さんが演じるのは、主人公の落語家・森七生(扇家ましろ)。共演は小手伸也さんで、作・演出は保坂萌さんです。
東京公演は2027年6月4日から13日まで三越劇場、大阪公演は6月19日に松下IMPホールで予定されています。
歌舞伎俳優としての活動に加え、落語家を主人公とする現代舞台への出演が決まったことも、今後のキャリアを考えるうえで興味深い動きです。
【プロの結論】中村莟玉の評価は「歌舞伎と映像をつなぐ表現力」にある

中村莟玉さんの経歴を追うと、注目すべきなのは人間国宝の養子になったという肩書だけではありません。
一般家庭から歌舞伎界に入り、師匠の楽屋で学び、部屋子となり、名題昇進を経て養子となる。その過程で立役と女方の両方を経験し、古典歌舞伎、新作歌舞伎、テレビドラマ、現代演劇へと仕事を広げてきました。
このキャリアには、伝統芸能の継承と新しい観客の獲得という二つの側面があります。
1. 養子という肩書だけで評価しない中村梅玉さんの養子という立場は、歌舞伎界における重要な背景です。しかし、それだけで莟玉さんの芸を評価することはできません。
幼少期からの修業、受賞歴、舞台での経験、役柄の幅を合わせて見ることで、現在の実力と将来性を理解できます。
2. 立役・女方の両方を見ることで魅力が分かる莟玉さんの舞台を初めて観るなら、女方だけ、あるいは立役だけに注目するのではなく、両方の役柄を比較することをおすすめします。
同じ俳優でも、役柄が変わると身体の使い方や表情、動きのリズムが変わります。『鷺娘』のような舞踊と、立役としての時代物を見比べることで、表現の違いが分かりやすくなります。
3. 映像作品への進出は歌舞伎との対立ではない2026年5月の美ST ONLINEのインタビューでは、莟玉さんが映像や歌舞伎以外の仕事にも積極的に取り組む理由を語っています。
養父の梅玉さんから、仕事の幅を自分で狭めず、外部から声をかけてもらえる機会を大切にするよう助言されたことが、活動を広げるきっかけになったといいます。
加えて、歌舞伎以外で得た経験も、いずれ歌舞伎の芸に生かせるという考えを示しています。
これは伝統芸能の世界で活動する若手俳優にとって、一つの重要な選択肢です。大河ドラマで名前を知った人が歌舞伎座へ足を運び、そこで新たな魅力に気づく。こうした観客の流れを生み出せることは、俳優本人にとっても歌舞伎界にとっても意味があります。
莟玉さん自身が掲げる長期的な目標は、100歳になっても歌舞伎に求められる役者でいることです。短期的な知名度だけでなく、長く舞台に立ち続けるための芸の蓄積を重視している姿勢がうかがえます。
【よくある質問】中村莟玉に関するFAQ
Q1:中村莟玉は何歳ですか?
A:1996年9月12日生まれで、2026年11月現在30歳です。
Q2:中村莟玉の本名は何ですか?
A:森正琢磨(もりまさ・たくま)です。初舞台では本名を使用し、その後、中村梅丸、中村莟玉と名前が変わりました。
Q3:中村莟玉は中村梅玉の実の息子ですか?
A:実子ではなく養子です。2019年10月に中村梅玉さんの養子となり、11月に中村莟玉へ改名しました。
Q4:中村梅丸と中村莟玉は別人ですか?
A:別人ではありません。中村梅丸は莟玉さんが2019年まで使用していた前名です。「まるる」という愛称も、この名前に由来しています。
Q5:中村莟玉は立役と女方のどちらを演じますか?
A:両方を勤めます。女方としての舞踊や、立役としての古典演目、新作歌舞伎など幅広い役柄に取り組んでいます。
Q6:大河ドラマ『べらぼう』では何役でしたか?
A:万次郎役です。鱗形屋孫兵衛の次男で、西村屋に養子入りして二代目となる人物を演じました。
Q7:『刀剣乱舞』では何のキャラクターを演じましたか?
A:2025年上演の歌舞伎『刀剣乱舞』第二弾で髭切を演じました。
Q8:2026年の中村莟玉の出演予定は?
A:11月の舞台『桶狭間の義経』に続き、12月には歌舞伎座「十二月大歌舞伎」に出演予定です。また、2027年6月の舞台『ぽんとぼん』への出演も発表されています。
中村莟玉さんは、1996年9月12日生まれの歌舞伎俳優で、本名は森正琢磨。2004年に中村梅玉さんへ入門し、中村梅丸として活動した後、2019年に養子となって現在の名前に改めました。
立役と女方の両方を勤める柔軟な芸風に加え、『鷺娘』への挑戦、『刀剣乱舞』の髭切役、大河ドラマ『べらぼう』の万次郎役など、活動領域は広がっています。
2026年は30歳を迎え、歌舞伎座や博多座、長崎での舞踊公演、舞台『桶狭間の義経』などに出演。さらに2027年の『ぽんとぼん』も決定しています。
今後の活躍を追う際に注目したいのは、テレビでの知名度だけではなく、古典歌舞伎でどのような役を任され、どのように芸を深めていくかという点です。
中村梅玉から受け継いだ芸と、一般家庭から歌舞伎界に入った自身の経験。その二つを持つ中村莟玉さんが、これからどのような役者へ成長していくのか。30代の舞台は、その答えを見届ける大切な時期になりそうです。
主な参考資料:中村莟玉公式サイト・公式ファンクラブ、日本俳優協会「歌舞伎 on the web」、文化デジタルライブラリー、松竹「歌舞伎美人」、NHK大河ドラマ関連報道、Oggi、美ST ONLINE、長崎スタジアムシティ公式公演情報。