ハリー・ポッターの魅力は主人公たちだけではありません。スネイプ、ヴォルデモート、ドラコといった敵対する人物にも、それぞれ異なる存在感を与える声優が起用されています。
セブルス・スネイプ役:土師孝也
原語版:アラン・リックマン
日本語版:土師孝也
スネイプは、冷徹で近寄りがたい態度を取りながら、物語の核心に関わる重要な人物です。
アラン・リックマンの抑制された演技と、土師孝也の落ち着いた低音は、このキャラクターの複雑な内面を表現するうえで大きな役割を果たしました。
土師孝也は『北斗の拳』のトキ役、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のバーン役などでも知られています。
2025年8月27日に72歳で逝去したことが、所属事務所アプトプロから発表されました。2026年現在、映画で聞くことのできるスネイプの声は、土師孝也が残した代表的な吹き替え演技の一つです。
ヴォルデモート役:江原正士
原語版:レイフ・ファインズ
日本語版:江原正士
シリーズ最大の敵であるヴォルデモートを担当したのは江原正士です。
江原正士は、洋画吹き替えでも幅広く活躍しており、トム・ハンクスやウィル・スミスなどの担当としても知られています。
ヴォルデモートの声には、威圧感だけでなく、人間らしさを失ったような不気味さが大切です。江原正士の声は、レイフ・ファインズが演じる成人期のヴォルデモートの存在感を日本語版でも印象づけています。
実はヴォルデモートの吹き替えは年齢によって異なる
ここは声優一覧を見る際に見落としやすいポイントです。
- 成人期のヴォルデモート:江原正士
- 『秘密の部屋』の16歳のトム・リドル:石田彰
- 『謎のプリンス』の幼少期のトム・リドル:小林翼
- 『謎のプリンス』の16歳のトム・リドル:福山潤
同じ人物の過去と現在を別々の俳優・声優が演じているため、ヴォルデモートの声をすべて江原正士が担当しているわけではありません。
ドラコ・マルフォイ役:三枝享祐
原語版:トム・フェルトン
日本語版:三枝享祐
ドラコ・マルフォイは、ハリーと対立するスリザリン寮の生徒です。
トム・フェルトンが演じるドラコは、最初こそ典型的な嫌味なライバルとして登場します。しかし、作品が進むにつれて、家族や周囲の環境に翻弄される少年としての側面も描かれていきます。
三枝享祐の吹き替えは、ドラコの生意気な態度だけでなく、追い詰められたときの弱さも印象づけています。
【原語版と日本語吹き替え版を比較】俳優と声優の違いとは?

「ハリー・ポッターの声優は誰?」という検索では、原語版の俳優と日本語版の声優が混同されることがあります。
両者は同じキャラクターを演じていますが、仕事の内容は異なります。
俳優と声優の役割原語版の俳優
ダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソンのように、映画の撮影現場で実際にキャラクターを演じる人物です。
表情、視線、身体の動き、声、呼吸などを組み合わせて役柄を表現します。
日本語吹き替えの声優
小野賢章や須藤祐実のように、完成した映像に合わせて日本語の台詞を演じる人物です。
画面上の人物の口の動きや表情、感情の変化に合わせて声を収録します。
したがって、ダニエル・ラドクリフと小野賢章は、どちらもハリー・ポッターを演じていますが、担当する表現の領域が異なります。
原語版・字幕版・吹き替え版の違い| 比較項目 | 原語版・字幕視聴 | 日本語吹き替え版 |
|---|---|---|
| 音声 | 英語の原音 | 日本語音声 |
| 声の演技 | 原語版俳優 | 日本語声優 |
| 台詞の理解 | 字幕を読む | 音声で理解 |
| 注目できる部分 | 原語の発音や声の抑揚 | 日本語の表現や声の演技 |
| 視聴スタイル | 文字と映像を同時に見る | 映像に集中しやすい |
字幕版では、俳優本人の声や英語特有の抑揚を直接楽しめます。
一方、吹き替え版では、台詞を読む必要がなく、魔法の演出や登場人物の表情に集中できます。
日本認知心理学会の2025年大会で発表され、2026年にJ-STAGEで公開された研究でも、字幕版と吹き替え版では登場人物に対する印象が異なる可能性が示されています。これは、声の違いがキャラクターの受け取られ方にも影響することを考えるうえで興味深い結果です。
どちらで見るのがおすすめ?- 原語版がおすすめの人: ダニエル・ラドクリフやアラン・リックマン本人の声、英語の発音、原語の演技を味わいたい人。
- 吹き替え版がおすすめの人: ストーリーを理解しながら映像を楽しみたい人、日本語声優の演技に注目したい人。
- 両方を見るのがおすすめの人: 同じ場面で俳優と声優がどのように感情を表現しているか比較したい人。
特にスネイプやヴォルデモートのような、声の印象がキャラクターの個性に大きく関係する人物は、両方のバージョンを見比べると新たな発見があります。
【2026年最新】小野賢章が舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でハリー役に出演
2026年のハリー・ポッター関連ニュースで特に注目したいのが、映画版でハリーの声を担当してきた小野賢章の舞台出演です。
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』に、映画版の日本語吹き替えを担当してきた小野賢章が、今度は実際にハリー役として登場しました。
小野賢章の舞台デビューは2026年8月16日ホリプロの2026年8月17日付公式発表によると、小野賢章は8月16日に舞台初日を迎えました。
映画版では12歳からハリーの吹き替えを担当してきた小野賢章にとって、今回は声だけでなく、身体全体でハリーを表現する新しい挑戦です。
- 生年月日:1989年10月5日
- 出身地:福岡県
- 所属:アニモプロデュース
- 声優・俳優として活動
- 2021年度第16回声優アワード主演男優賞
所属事務所の公式プロフィール掲載情報
『ハリー・ポッターと呪いの子』は、原作小説の最終巻から19年後を舞台にしています。
主人公のハリーは37歳。魔法省で働き、3人の子どもを持つ父親になっています。
物語の中心となるのは、ハリーと次男アルバスの親子関係です。ホグワーツに入学したアルバスが、ドラコ・マルフォイの息子スコーピウスと出会い、新たな事件に巻き込まれていきます。
映画版の少年ハリーとは異なり、父親としての葛藤や大人になったハリーの複雑な感情が描かれる作品です。
小野賢章が語った舞台への思い2026年2月のホリプロステージ公式インタビューでは、小野賢章が舞台出演までの経緯を語っています。
過去にも舞台版への出演の話があったものの、37歳で3人の子どもを持つハリーを自分が演じることに、当初は現実味を感じられなかったと説明しています。
しかし、実際に舞台を観劇したことで作品の魅力を実感。長年演じてきたハリーを、舞台という新しい表現方法で演じる決断につながりました。
この経緯は、今回の舞台出演が単なるキャスト変更ではないことを示しています。
子どもの頃から声を担当してきた人物が、年月を経て大人になったハリーを実際に演じる。映画版と舞台版をつなぐ、非常に象徴的な配役です。
2026年の舞台版ハリー役キャスト2026年のラストイヤーには、小野賢章を含む10人がハリー役として出演することが発表されています。
- 藤原竜也
- 石丸幹二
- 向井理
- 藤木直人
- 大貫勇輔
- 吉沢悠
- 稲垣吾郎
- 平岡祐太
- 上野聖太
- 小野賢章
小野賢章の公式発表上の出演期間は2026年8月~10月です。舞台公演自体は2026年12月27日に千秋楽を迎える予定となっています。
2026年の舞台版・重要日程
2026年1月17日
小野賢章のハリー役出演が正式発表。
2026年8月16日
小野賢章が舞台初日を迎える。
2026年10月
小野賢章の出演予定期間の最終月。
2026年12月27日
日本公演の千秋楽。
ホリプロおよび舞台公式発表に基づく日程。出演スケジュールは変更される場合があります。
【プロの結論】ハリー・ポッターの声優を知ると映画の楽しみ方が変わる
ハリー・ポッターの吹き替え声優を調べる際、押さえておきたい要点は3つあります。
1. 主要3人の吹き替えは小野賢章・常盤祐貴・須藤祐実。
この3人の配役がシリーズを通して続いていることが、日本語版の大きな魅力です。キャラクターの成長と声の変化を一緒に楽しめます。
2. ダンブルドアの俳優交代と声優交代は別の話。
リチャード・ハリスからマイケル・ガンボンに俳優は変わりましたが、日本語吹き替えは永井一郎が担当しました。
また、スネイプ役の土師孝也は2025年に逝去しています。過去の映画作品に残された演技と、現在の活動状況は分けて理解することが大切です。
3. 2026年は小野賢章が舞台でハリーを演じる節目。
映画の声優が舞台俳優として同じ役を演じることで、シリーズの楽しみ方が広がりました。
なお、声優と俳優の仕事は優劣で比較するものではありません。映画俳優は身体を含めた演技を作り、日本語吹き替え声優は別言語でその人物の感情を再構築します。舞台俳優は観客の目の前で役を生きます。
それぞれ異なる表現方法があるからこそ、同じハリー・ポッターという人物が、映画と舞台で違った魅力を持つのです。
【よくある質問】ハリー・ポッターの声優に関するFAQ
Q1:ハリー・ポッターの日本語吹き替え声優は誰ですか?
A1:主人公ハリーを担当しているのは小野賢章です。ロンは常盤祐貴、ハーマイオニーは須藤祐実が担当しています。
Q2:ダンブルドアの声優は途中で変わりましたか?
A2:映画版の日本語吹き替えは永井一郎が担当しています。リチャード・ハリスからマイケル・ガンボンへの交代は、ダンブルドアを演じた原語版俳優の変更です。
Q3:小野賢章は2026年の舞台にも出演していますか?
A3:はい。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で19年後のハリーを演じ、2026年8月16日に初日を迎えました。映画版で長年ハリーの声を担当してきた小野賢章が、舞台で実際にハリーを演じる出演として話題になりました。
映画『ハリー・ポッター』シリーズの日本語吹き替えは、小野賢章、常盤祐貴、須藤祐実を中心に、永井一郎、土師孝也、江原正士、三枝享祐など、個性豊かな声優陣によって支えられてきました。
ダンブルドアの俳優交代と声優の継続、ヴォルデモートの年齢別配役、そして土師孝也の逝去など、歴代キャストを振り返ると作品の歴史も見えてきます。
2026年には、小野賢章が舞台版で大人になったハリーを演じるという新たな節目を迎えました。
映画の字幕版と吹き替え版を見比べたり、舞台版と映画版のハリーを比較したりすることで、同じキャラクターに込められた異なる演技の魅力を発見できます。ハリー・ポッターの物語は、俳優と声優それぞれの表現によって、これからも多くの人に受け継がれていきます。