日本ラグビーフットボール協会が2026年10月22日に公表した大会要項によると、第63回大会は約2か月にわたるトーナメント方式で開催される。
注目は、準決勝が2027年1月2日、決勝が1月10日という年始のスケジュールだ。準決勝と決勝はいずれもMUFGスタジアム(国立競技場)で実施される。
2026-2027大会の日程・試合会場| 試合 | 開催日 | キックオフ | 会場 |
|---|---|---|---|
| 1回戦 | 11月22日(日) | 13:00 | 新日本ガス球技メドウ(岐阜) |
| 2回戦 | 11月29日(日) | 13:00 | 久留米総合スポーツセンター陸上競技場(福岡) |
| 3回戦 | 12月13日(日) | 11:30・14:00 | ホンダヒート・グリーンスタジアム(栃木)・東大阪市花園ラグビー場(大阪) |
| 準々決勝 | 12月19日(土) | 11:30・14:05 | 熊谷ラグビー場(埼玉) |
| 準々決勝 | 12月20日(日) | 12:00・14:30 | ヤンマースタジアム長居(大阪) |
| 準決勝 | 2027年1月2日(土) | 12:22・14:42 | MUFGスタジアム(東京) |
| 決勝 | 2027年1月10日(日) | 13:16 | MUFGスタジアム(東京) |
出典:日本ラグビーフットボール協会「第63回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 大会概要及び試合日程について」(2026年10月22日発表)。
決勝は2027年1月10日、国立競技場決勝の舞台となるのは、東京・新宿区のMUFGスタジアム(国立競技場)。キックオフは13時16分に設定されている。
大学ラグビーの頂点を決める一戦は、シーズンを締めくくる大舞台だ。準決勝も同会場で行われるため、1月2日から1月10日にかけて東京で優勝争いが最高潮を迎える。
なお、各会場の所在地と開催日だけでなく、試合ごとのキックオフ時間も確認しておきたい。特に12月13日の3回戦は栃木と大阪の2会場に分かれるため、観戦旅行を計画する場合は注意が必要だ。
【全14チームの出場校と選考方法】地区別の出場枠を解説

第63回大会の出場チーム数は全国14チーム。出場枠は、大学ラグビーの主要3リーグを中心に、前回大会の成績と地域代表の選考結果を組み合わせて決められる。
今回の大きな特徴は、前回大会の優勝校と準優勝校が同じ関東大学対抗戦Aグループに所属していたことだ。
地区・リーグ別の出場枠| 出場区分 | 出場枠 | 選考基準 |
|---|---|---|
| 関東大学対抗戦Aグループ | 3 | 1~3位 |
| 前回優勝校の所属リーグ | 1 | 関東大学対抗戦Aの4位 |
| 前回準優勝校の所属リーグ | 1 | 関東大学対抗戦Aの5位 |
| 関東大学リーグ戦1部 | 3 | 1~3位 |
| 関西大学Aリーグ | 3 | 1~3位 |
| 九州学生ラグビーリーグ | 1 | 1位 |
| 北海道・東北地区 | 1 | 北日本大学ラグビー交流戦1位 |
| 東海・北陸・中国・四国地区 | 1 | 東海・北陸地区代表と中国・四国地区代表の勝者 |
| 合計 | 14 | 全国から選出 |
この表で注目したいのは、関東大学対抗戦Aグループの出場枠が実質5チームになっている点だ。
通常の上位3枠に加えて、前回大会の優勝・準優勝チームがともに同グループから出たため、追加の2枠が設定された。
つまり、対抗戦Aグループは1~5位までが全国大学選手権への出場権を得る仕組みになっている。
地区代表はどのように決まる?全国大会は関東・関西の有力校だけで争うものではない。北海道・東北、東海・北陸、中国・四国、九州にも出場機会が用意されている。
- 北海道・東北地区:北日本大学ラグビーフットボール交流戦の1位チームが出場。
- 東海・北陸・中国・四国地区:東海・北陸地区代表と中国・四国地区代表が対戦し、その勝者が出場。
- 九州地区:九州学生ラグビーリーグの1位チームが出場。
特に東海・北陸・中国・四国地区は、代表決定戦を勝ち抜かなければ全国大会に進めない。各地区の大学にとって、リーグ戦だけでなく代表決定戦も重要な関門になる。
出場校の実名はいつ確定する?2026年10月30日時点では、JRFUが公表している大会組み合わせは、各リーグの順位を基準にした枠組みが中心となっている。
したがって、最終的な14校の大学名は、各リーグの順位確定と地域代表の決定を経て確認する必要がある。
特定の大学が出場すると早い段階で決めつけるのではなく、最終順位と代表決定戦の結果を照合することが大切だ。
【大学ラグビー選手権のシード枠とトーナメント表】A~Iの違いとは?
14チームによる大会では、全チームが1回戦から同じ条件で戦うわけではない。
第63回大会では、準々決勝から登場するチーム、3回戦から登場するチーム、1・2回戦から勝ち上がるチームに分かれる。
この仕組みを理解する鍵が、シードA~Iの9つの枠だ。
シードA~Dは準々決勝から登場最上位の4枠は、準々決勝からの出場となる。
- シードA:関東大学対抗戦Aグループ1位
- シードB:関東大学対抗戦Aグループ2位
- シードC:関西大学Aリーグ1位
- シードD:関東大学リーグ戦1部1位
各リーグの優勝校などが、最も有利な位置から全国大会に参戦する。
シードE~Hは3回戦から登場次の4枠は、3回戦から出場する。
- シードE:関東大学対抗戦Aグループ3位
- シードF:関西大学Aリーグ2位
- シードG:関東大学リーグ戦1部2位
- シードH:関西大学Aリーグ3位
これらの大学は、1回戦・2回戦を戦わずに3回戦から登場する。
一方、同じ3回戦から登場するチームでも、関東大学リーグ戦1部3位、関東大学対抗戦Aグループ4位・5位には、E~Hのシード番号は付与されない。
シードIは2回戦からの出場シードIは、九州学生ラグビーリーグ1位のチームに割り当てられる。
北海道・東北地区代表と東海・北陸・中国・四国地区代表は1回戦で対戦し、その勝者が2回戦で九州代表と戦う。
このため、九州代表は1回戦を免除されるものの、3回戦から登場する上位シード校より早い段階で試合を経験することになる。
今大会のシード配置が特徴的な理由第62回大会では、明治大学が早稲田大学を22-10で破って優勝した。両校は関東大学対抗戦Aグループに所属している。
そのため、第63回大会は「前回優勝校と準優勝校の所属リーグが同じ場合」のシード決定規定が適用される。
シードC・Dの決定では、前回大会の準決勝進出チーム数が判断材料となった。JRFUの大会資料では、関西大学Aリーグが1チーム、関東大学リーグ戦1部が0チームだったことが示されている。
その結果、関西大学Aリーグ1位がシードC、関東大学リーグ戦1部1位がシードDとなった。
このような配置には、同じリーグの大学が早い段階でぶつかることを避け、全国各リーグの代表校が勝ち上がりやすい組み合わせにする狙いがある。
トーナメント表を見るときのポイント公式トーナメント表を確認すると、次のような構造になっている。
1. 1回戦で北海道・東北代表と東海・北陸・中国・四国代表が対戦。
2. その勝者が2回戦で九州学生ラグビーリーグ1位と対戦。
3. 3回戦では各リーグの上位校と地域代表から勝ち上がったチームが対戦。
4. 準々決勝ではシードA~Dの4校が登場。
5. 準決勝を経て、1月10日の決勝で大学日本一が決まる。
なお、決勝トーナメントでは、同点の場合にトライ数、トライ後のゴール数の順で次戦進出チームを決める。それでも決着しなければ抽選となる。一方、決勝戦が同点の場合は、両チーム優勝という規定がある。
【明治大学・早稲田大学の連覇争い】前回大会から見る2026-2027の注目点
全国大学ラグビー選手権を語るうえで、明治大学と早稲田大学の存在は欠かせない。
両校は大学ラグビーを代表する伝統校であり、対抗戦での直接対決だけでなく、全国大会での勝ち上がりにも大きな関心が集まる。
第62回大会は明治大学が14回目の優勝2026年1月11日に国立競技場で開催された第62回大会の決勝は、明治大学対早稲田大学という伝統の早明対決になった。
結果は明治大学22-10早稲田大学。
明治大学は7大会ぶり14回目の優勝を達成した。早稲田大学は準優勝となった。
この結果が第63回大会の出場枠に影響したことは、今回の大会を理解するうえで要点だ。
2026-2027大会で注目したい大学現時点で注目したいのは、次の大学とリーグだ。
明治大学
前回王者として連覇を目指す存在。対抗戦Aグループの順位が、今大会のシード配置にも直接関係する。
早稲田大学
前回準優勝校。前回大会の決勝で敗れた悔しさを、今シーズンの戦いにどうつなげるかが焦点になる。
帝京大学
大学ラグビーで全国タイトルを争ってきた強豪。フィジカルと選手層を生かした戦いが注目される。
京都産業大学・天理大学
関西大学Aリーグを代表する有力校。関東勢とは異なるチームカラーを持ち、全国大会での対抗戦A・リーグ戦1部勢との対戦が見どころになる。
関東大学リーグ戦1部の上位校
関東大学対抗戦Aグループとは異なるリーグ環境で競い合う大学群。シードDやGなどの配置を通じて、全国大会の上位進出を狙う。
ただし、これらは注目校の紹介であり、2026-2027大会の出場確定校や最終順位を示すものではない。
全国大会でリーグの違いが生む面白さ関東大学対抗戦Aグループは、伝統校を中心とする大学同士の対戦が特徴的だ。
一方、関東大学リーグ戦1部では、各大学が異なる競技スタイルや選手構成を持ち、シーズンを通して順位を争う。
関西大学Aリーグには京都産業大学、天理大学、同志社大学など、独自の競技文化を持つ大学が集まる。
全国大学選手権は、こうしたリーグごとの特色が一つの大会に集約される場でもある。リーグ戦の順位だけでは測れない相性や戦術の違いが、短期決戦の結果を左右する。
【大学ラグビー選手権のチケット・無料観戦・テレビ放送】現時点の最新情報
現地観戦を考えている人にとって、最も重要なのが入場料金とチケット販売情報だ。
第63回大会では、JRFUが1回戦・2回戦を無料試合、3回戦以降を有料試合とする方針を発表している。
1・2回戦は無料で観戦できる- 1回戦:2026年11月22日、岐阜
- 2回戦:2026年11月29日、福岡
全国大会を初めて観戦する人にとって、最初の2試合は足を運びやすい機会になる。
特に地域代表同士が対戦する1回戦は、全国的な知名度では関東・関西の有力校に及ばない大学にも注目が集まる舞台だ。
ただし、無料試合という発表と、入場手続きや座席の運用に関する詳細は別の情報である。具体的な入場方法については、JRFUからの追加案内を確認したい。
3回戦以降は有料試合12月13日の3回戦からは有料となる。
特に準決勝と決勝は国立競技場で開催されるため、観戦を予定している場合は販売開始時期や座席区分を確認しておきたい。
2026年10月30日時点では、第63回大会の具体的なチケット販売情報は改めて発表される段階にある。料金、販売開始日、購入方法については確定情報を待つ必要がある。
テレビ放送・ネット配信は決定している?テレビ放送やインターネット配信についても、JRFUは大会概要発表時点で「決定次第発表」としている。
つまり、2026年10月30日時点では、全国大学選手権の全試合について放送・配信先が確定したわけではない。
| 観戦・視聴方法 | 現時点の状況 |
|---|---|
| 1回戦の現地観戦 | 無料試合 |
| 2回戦の現地観戦 | 無料試合 |
| 3回戦以降の現地観戦 | 有料試合 |
| テレビ放送 | 詳細発表待ち |
| ネット配信 | 詳細発表待ち |
| チケット料金・販売開始日 | 詳細発表待ち |
ここで注意したいのが、NHKの名前が大会要項に記載されている点だ。
NHKは後援予定として記載されているが、それだけでNHKによるテレビ中継が決定したことにはならない。
また、J SPORTSなどのスポーツ専門チャンネルや配信サービスについても、正式な放送・配信発表と区別して考えたい。
視聴方法を探す際には、過去大会の放送実績だけで今大会の中継を判断しないことが大切だ。
【第63回大会の見どころと勝敗を左右するポイント】専門的に読み解く
全国大学ラグビー選手権は、単純にリーグ戦の順位が高い大学が優勝する大会ではない。
各リーグの順位によって出場時期が異なり、短期間のノックアウト方式で試合が進むため、チームの完成度やコンディションが結果を左右する。
① シード校の優位性と試合間隔シードA~Dの大学は準々決勝から登場する。
そのため、1回戦から戦う大学に比べて全国大会での試合数が少なく、対戦相手を研究する時間や選手のコンディション調整に余裕が生まれる。
ただし、試合間隔が空くことは必ずしも有利とは限らない。公式戦の実戦感覚を維持できるかも重要になる。
② 地域代表の勢い1・2回戦から登場する大学は、早い段階から全国大会の緊張感を経験する。
特に北海道・東北代表や東海・北陸・中国・四国地区代表にとっては、強豪校との対戦そのものが大きな挑戦となる。
九州代表も2回戦から登場するため、初戦でどのような戦いを見せるかが注目される。
③ 短期決戦ではセットプレーが重要ラグビーの勝敗を左右する要素には、スクラム、ラインアウト、ブレイクダウン、ディフェンスなどがある。
トーナメント方式では、一度のミスが試合の流れを大きく変えることもある。
特に接戦では、敵陣でのペナルティー獲得やキックによるエリアマネジメントが重要になる。
得点力だけでなく、相手の攻撃をどれだけ抑えられるかにも注目したい。
④ 大学ごとのリーグ戦と全国大会の違いリーグ戦では複数の対戦を通じて総合的な実力が順位に反映される。
一方、全国大学選手権は負ければ原則として次の試合に進めない。
この違いが、シーズン終盤の戦い方を大きく変える。
レギュラーシーズンで好成績を残した大学でも、全国大会での一試合に敗れれば優勝の可能性はなくなる。反対に、リーグ戦で苦戦した大学がトーナメントで勢いをつかむ展開もあり得る。
【プロの結論】大学ラグビー選手権は出場枠とシードの理解で面白さが変わる第63回大会を見るうえで、最も重要なのはリーグ戦の順位、前回大会の結果、シード配置の3つを切り離さずに考えることだ。
関東大学対抗戦Aグループの1~5位が出場する仕組みは、明治大学と早稲田大学が前回大会の決勝に進んだことによって生まれたものだ。
また、シードC・Dの配置には前回大会の準決勝進出実績が反映されている。
つまり、今大会のトーナメント表は単なる対戦カードの一覧ではなく、過去の全国大会の成績と各リーグの競争関係を反映したものでもある。
観戦する際は、大学名だけでなく、どのリーグから何位で出場し、どのシード枠に配置されたかを確認すると、対戦の意味がより深く理解できる。
【全国大学ラグビー選手権大会に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:第63回全国大学ラグビーフットボール選手権大会はいつ開幕しますか?
A1:2026年11月22日(日)に開幕する。1回戦は13時キックオフで、新日本ガス球技メドウ(岐阜)にて開催される。
Q2:決勝戦はいつ、どこで開催されますか?
A2:2027年1月10日(日)13時16分から、東京のMUFGスタジアム(国立競技場)で開催される。
Q3:出場校は全部で何校ですか?
A3:全14チーム。関東大学対抗戦Aグループ、関東大学リーグ戦1部、関西大学Aリーグ、九州学生ラグビーリーグ、北海道・東北地区代表、東海・北陸・中国・四国地区代表などから選ばれる。
Q4:1回戦と2回戦は無料で観戦できますか?
A4:JRFUの大会概要では、1回戦と2回戦は無料試合と発表されている。3回戦以降は有料となる。詳しい入場方法は追加発表を確認したい。
Q5:明治大学と早稲田大学は出場しますか?
A5:両校とも前回大会の優勝・準優勝校だが、第63回大会の出場は2026年度の関東大学対抗戦Aグループの最終順位によって決まる。前回大会の実績だけで今大会の出場が確定するわけではない。
Q6:テレビ放送やネット配信はありますか?
A6:2026年10月30日時点では、JRFUから放送・配信予定の詳細は発表されていない。正式な視聴方法は今後の公式発表で確認できる。
Q7:シードA~Iは何が違いますか?
A7:シードA~Dは準々決勝から、シードE~Hは3回戦から、シードIは2回戦から登場する。シード番号によって大会への参加時期が異なる。
第63回全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、2026年11月22日から2027年1月10日まで開催される。全国14チームが参加し、各リーグの順位と前回大会の実績を反映したシード制度によって優勝を争う。
今回の大きな特徴は、前回大会で明治大学と早稲田大学が決勝に進んだことにより、関東大学対抗戦Aグループに5つの出場枠が設定されたことだ。準々決勝から登場するシード校と、地域代表から勝ち上がる大学の対決にも注目したい。
観戦面では1・2回戦が無料、3回戦以降が有料となる。テレビ放送やネット配信、チケット販売の詳細は今後の発表が待たれる。
2027年1月10日の国立競技場で、最後に大学日本一の称号を手にするのはどのチームなのか。前回王者・明治大学の連覇、早稲田大学の巻き返し、関西勢や関東大学リーグ戦1部の強豪校の挑戦を含め、各リーグの最終順位が決まる段階から目が離せない。
主な情報源:公益財団法人日本ラグビーフットボール協会、第62回全国大学ラグビーフットボール選手権大会公式記録、明治大学公式発表。