ウインターカップ2023では、優勝チームだけでなく、個人として優れたパフォーマンスを発揮した選手にも注目が集まった。
JBAが発表した大会ベストファイブと個人賞を整理すると、男女それぞれの大会を象徴する選手が見えてくる。
男子大会ベストファイブ- 世戸陸翔(福岡第一・3年)
- 崎濱秀斗(福岡第一・3年)
- 山口瑛司(福岡第一・3年)
- 渡邉伶音(福岡大学附属大濠・2年)
- 広瀬孝一(福岡大学附属大濠・3年)
優勝した福岡第一から3人、準優勝の福岡大学附属大濠から2人が選出された。
特に崎濱秀斗は、東山戦での劇的な逆転シュートに加え、アシスト部門でも大会トップの成績を残している。
女子大会ベストファイブ- 堀内桜花(京都精華学園・3年)
- 八木悠香(京都精華学園・3年)
- ディマロ ジェシカ(京都精華学園・3年)
- 絈野夏海(岐阜女子・3年)
- ジュフ ハディジャトゥ(岐阜女子・3年)
京都精華学園から3人、岐阜女子から2人が選ばれた。
堀内桜花と八木悠香は2大会連続2回目のベストファイブ選出。前年から続くチームの強さを象徴する存在だった。
男女別・大会個人賞一覧男子の個人賞
- 得点:オルワペルミ・ジェラマイア(日本航空)平均40.0点、合計120点/3試合
- リバウンド:ボヌ ロードプリンス チノンソ(藤枝明誠)平均25.2本、合計126本/5試合
- アシスト:崎濱秀斗(福岡第一)平均6.2本、合計37本/6試合
- スティール:森田空翔(福岡第一)平均2.5本、合計15本/6試合
- ブロック:サー シェッハ(福岡第一)平均3.3本、合計20本/6試合
- 3ポイント成功数:湧川裕斗(福岡大学附属大濠)平均2.5本、合計15本/6試合
男子の得点部門では、日本航空のオルワペルミ・ジェラマイアが平均40得点という突出した数字を記録した。
また、藤枝明誠のボヌ ロードプリンス チノンソは平均25.2リバウンドを記録。インサイドで圧倒的な存在感を示した。
女子の個人賞
- 得点:ディマロ ジェシカ(京都精華学園)平均30.0点、合計150点/5試合
- リバウンド:チャラウ アミ(東海大学付属福岡)平均18.2本、合計91本/5試合
- アシスト:堀内桜花(京都精華学園)平均7.4本、合計37本/5試合
- スティール:浦野まなみ(明星学園)平均6.0本、合計12本/2試合
- ブロック:チャラウ アミ(東海大学付属福岡)平均3.6本、合計18本/5試合
- 3ポイント成功数:絈野夏海(岐阜女子)平均4.5本、合計27本/6試合
女子ではディマロ ジェシカが得点部門でトップとなり、堀内桜花はアシスト部門で首位を獲得した。
岐阜女子の絈野夏海は3ポイント成功数でトップ。準々決勝の桜花学園戦でも外角からの得点力を発揮し、チームの決勝進出を後押しした。
なお、個人賞の平均値は出場試合数が選手ごとに異なる。総得点・総リバウンドなどの合計数と、1試合平均の数字は分けて見る必要がある。
【結果・選手の関係を整理】優勝校から個人賞までの相関一覧

大会結果を学校と選手の関係から整理すると、2023年の勢力図がより明確になる。
| 区分 | 学校・選手 | 大会での位置づけ | 主な記録 |
|---|---|---|---|
| 男子優勝 | 福岡第一 | 全国制覇 | 決勝63-53、4大会ぶり5回目 |
| 男子準優勝 | 福岡大学附属大濠 | 決勝進出 | 福岡県勢同士の決勝 |
| 男子3位 | 土浦日本大学・藤枝明誠 | ベスト4 | ともに準決勝進出 |
| 男子ベストファイブ | 世戸陸翔・崎濱秀斗・山口瑛司・渡邉伶音・広瀬孝一 | 個人表彰 | 福岡第一から3人、大濠から2人 |
| 女子優勝 | 京都精華学園 | 全国制覇 | 決勝63-59、2連覇 |
| 女子準優勝 | 岐阜女子 | 決勝進出 | 準々決勝で桜花学園を撃破 |
| 女子3位 | 東海大学付属福岡・札幌山の手 | ベスト4 | ともに準決勝進出 |
| 女子ベストファイブ | 堀内桜花・八木悠香・ディマロ ジェシカ・絈野夏海・ジュフ ハディジャトゥ | 個人表彰 | 京都精華学園から3人、岐阜女子から2人 |
この一覧で注目したいのは、男女ともに決勝進出校がベストファイブの過半数を占めている点だ。
優勝・準優勝チームの選手が大会を通して高いパフォーマンスを発揮したことが、個人表彰にも反映されている。
一方、男子の得点王は日本航空、リバウンド王は藤枝明誠、女子のリバウンド王とブロック王は東海大学付属福岡から選出された。
優勝校以外にも、個人記録の面で大会を盛り上げた選手がいたことが分かる。
【歴代優勝校一覧】2023年大会は高校バスケの勢力図にどう位置づけられる?
ウインターカップ2023をより深く理解するには、前後の大会結果と比較することも欠かせない。
男子の歴代優勝校と近年の流れ男子では福岡第一と福岡大学附属大濠が、近年の全国大会で繰り返し上位に進出している。
- 2019年:福岡第一
- 2020年:仙台大学附属明成
- 2021年:福岡大学附属大濠
- 2022年:開志国際
- 2023年:福岡第一
- 2024年:福岡大学附属大濠
- 2025年:福岡大学附属大濠
2023年は福岡第一が優勝したが、翌2024年には福岡大学附属大濠が優勝。2025年も同校が頂点に立ち、2連覇を達成した。
2023年の決勝で敗れた福岡大学附属大濠が、その後の大会で結果を残した点も興味深い。
女子の歴代優勝校と京都精華学園の連覇女子では桜花学園や岐阜女子が長年にわたり全国トップクラスの実績を残してきた。
一方、2020年代には京都精華学園が新たな強豪として存在感を強めている。
- 2019年:桜花学園
- 2020年:桜花学園
- 2021年:桜花学園
- 2022年:京都精華学園
- 2023年:京都精華学園
- 2024年:京都精華学園
- 2025年:大阪薫英女学院
京都精華学園は2022年から2024年まで3大会連続優勝を達成した。
2023年はその3連覇の中間に位置する大会であり、女子高校バスケットボールにおける同校の強さを示す重要な節目だった。
また、岐阜女子は2023年に準優勝。京都精華学園との決勝で惜敗したものの、全国トップレベルの競争力を改めて示した。
大会史に残る観客動員2023年大会では、観客動員も大きな話題となった。
大会公式発表によると、7日間の有料入場者数は合計61,554人。当時の大会史上最多を記録した。
全国各地から強豪校が集まる大会として、選手だけでなく観客にとっても注目度の高いイベントになっていたことがうかがえる。
【プロの結論】ウインターカップ2023から読み解く高校バスケの本当の見どころ
2023年大会の結果から読み取れる要点は、大きく3つある。
1. 男子は福岡勢の競争力が際立った福岡第一と福岡大学附属大濠が決勝に進出したことは、福岡県の高校バスケットボールの競争力を象徴している。
同じ県内の強豪同士が全国大会の頂点を争う構図は、選手層の厚さや日常的な競争環境という観点でも興味深い。
ただし、男子の上位を福岡勢だけが占めたわけではない。土浦日本大学と藤枝明誠もベスト4に入り、全国各地の強豪が存在感を示した。
2. 女子は京都精華学園の継続的な強さが際立った女子の京都精華学園は、前年優勝の実績を持つチームとして2023年も結果を残した。
前年優勝校が連覇するには、相手校から徹底的に研究される状況でも、自分たちのバスケットを維持する必要がある。
京都精華学園は岐阜女子との決勝を4点差で制し、その難しさを乗り越えた。
3. 個人記録とチーム順位は分けて評価する得点王が必ずしも優勝チームから生まれるわけではない。
2023年男子では日本航空のオルワペルミ・ジェラマイアが得点王、藤枝明誠のボヌ ロードプリンス チノンソがリバウンド王となった。
女子でも東海大学付属福岡のチャラウ アミがリバウンドとブロックの2部門でトップに立っている。
こうした記録を追うと、単純な勝敗だけでは分からない選手個人の価値やチームの戦術的な特徴が見えてくる。
大会を振り返る際には、最終順位、ベストファイブ、個人賞、試合内容の4つを組み合わせて評価することが重要だ。
【よくある質問】ウインターカップ2023の速報・結果に関するFAQ
Q1:ウインターカップ2023の男子優勝校はどこ?
A1:福岡第一高校。2023年12月29日の決勝で福岡大学附属大濠を63対53で破り、4大会ぶり5回目の優勝を達成した。
Q2:ウインターカップ2023の女子優勝校はどこ?
A2:京都精華学園高校。2023年12月28日の決勝で岐阜女子を63対59で下し、2大会連続2回目の優勝を果たした。
Q3:男子決勝と女子決勝は何日に行われた?
A3:女子決勝は2023年12月28日、男子決勝は12月29日に開催された。女子は正午、男子は午後1時に試合開始予定だった。
Q4:ウインターカップ2023の会場はどこ?
A4:東京都の東京体育館と武蔵野の森総合スポーツプラザ。東京体育館がメイン会場だった。
Q5:京都精華学園は2023年に何連覇を達成した?
A5:2大会連続優勝。2022年と2023年に連続して女子の全国タイトルを獲得した。その後2024年にも優勝し、3連覇を達成している。
Q6:ウインターカップ2023の男子・女子ベストファイブは誰?
A6:男子は世戸陸翔、崎濱秀斗、山口瑛司、渡邉伶音、広瀬孝一。女子は堀内桜花、八木悠香、ディマロ ジェシカ、絈野夏海、ジュフ ハディジャトゥの5人ずつが選出された。
Q7:ウインターカップ2023の出場校は何校?
A7:男子60校、女子60校の合計120校。大会はノックアウト方式で行われ、3位決定戦は実施されなかった。
2023年12月23日から29日まで開催された第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会は、男子・福岡第一、女子・京都精華学園の優勝で幕を閉じた。
男子決勝は福岡第一が63対53で福岡大学附属大濠を撃破。女子決勝は京都精華学園が63対59で岐阜女子を下した。
男子では崎濱秀斗の勝負強さ、女子では堀内桜花やディマロ ジェシカの活躍が印象に残る。加えて、日本航空のオルワペルミ・ジェラマイアや岐阜女子の絈野夏海など、優勝校以外からも個人賞の受賞者が生まれた。
2026年に改めて大会の歴史を振り返ると、2023年は福岡第一の男子王座奪還と、京都精華学園の女子連覇が同時に実現した節目の大会だった。
単なる優勝校の記録だけでなく、準優勝校の戦い、ベスト4の顔ぶれ、個人記録まで確認することで、当時の高校バスケットボールの競争の激しさがより鮮明になる。