2026年度の帝京大学可児高校男子サッカー部を評価するうえで、特に注目したいのがインターハイ岐阜県予選、全国大会、プリンスリーグ東海の3つの成績だ。
インターハイ岐阜県予選は5大会連続の県制覇2026年6月6日に行われた岐阜県予選決勝で、帝京大可児は美濃加茂高校と対戦した。
試合は序盤から帝京大可児が主導権を握る展開となった。
ぎふチャンの試合報道によると、前半10分に坂口が先制点を記録。20分には松井がヘディングで追加点を奪い、24分には主将の今鷹がミドルシュートを決めた。
後半5分には坂口が再びゴール。試合終了間際には途中出場の松原が5点目を挙げ、最終スコアは5-0となった。
GK原田の好セーブを含め、攻撃だけでなく守備面でも安定感を示した試合だった。
この優勝によって、帝京大可児はインターハイ岐阜県予選5大会連続優勝、全国大会5大会連続出場を達成。通算11回目の全国大会出場となった。
全国インターハイは富山第一にPK戦で惜敗
2026年7月25日・全国高校総体1回戦
富山第一 0-0 帝京大可児
PK戦:富山第一 4-3 帝京大可児
会場:住鉱エナジーマテリアルNARAHAピッチ
7月25日の全国大会初戦では、富山県代表の富山第一高校と対戦した。
70分間の試合では両校とも得点を奪えず、勝敗はPK戦に持ち込まれた。帝京大可児は3人が成功したものの、富山第一が4人成功させ、結果はPK3-4。帝京大可児は1回戦で大会を終えた。
県予選決勝では5得点を記録したチームが、全国大会では無得点に終わった点は見逃せない。
県内の試合で発揮した攻撃力を、全国の強豪との一発勝負でも再現できるか。ここに2026年度のチームが向き合う課題が表れている。
プリンスリーグ東海は第15節終了時点で5位
プリンスリーグ東海2026・第15節終了時点5位

10チーム中24
勝ち点7勝
3分5敗28-25
得点-失点
得失点差:+3
2026年10月17日までの公開試合記録を集計した順位。公式の最終順位ではない。
リーグ戦では、静岡学園高校、清水エスパルスユース、藤枝東高校など、東海地区の強豪と年間を通じて対戦する。
帝京大可児の2026年の主な結果は次のとおりだ。
- 4月25日:静岡学園に0-4で敗戦
- 5月2日:浜松開誠館に1-0で勝利
- 6月13日:藤枝明誠に3-0で勝利
- 9月12日:東海大翔洋に0-3で敗戦
- 9月26日:静岡学園と3-3で引き分け
- 10月3日:浜松開誠館に4-3で勝利
- 10月10日:愛工大名電に4-1で勝利
特に注目したいのは、強豪・静岡学園との3-3の試合だ。4月には0-4で敗れた相手に対し、9月には3得点を挙げて引き分けている。
この結果は、シーズンを通じて攻撃面の競争力を高めてきたことを示す材料になる。
ただし、東海大翔洋や藤枝東との試合では敗れており、強豪相手に安定して勝ち点を獲得することが今後の課題だ。
2025年度のプリンスリーグ東海は7位だったため、2026年度の第15節終了時点で5位という数字は、一定の前進を示している。ただし、残りの試合によって最終順位は変わる。
【2026年メンバーと注目選手】高田憲慎、今鷹叶らの存在
帝京大可児高校サッカー部の選手層は、県内でも大きな特徴の一つだ。
2026年度の男子選手名簿には、1年生から3年生までの選手が掲載されている。全国大会やプリンスリーグの出場記録から、特に注目したい選手を整理する。
2026年度の注目選手
高田憲慎(2年・FW)
プリンスリーグ東海でチーム最多の8得点を記録。得点した試合は6試合で、チームの攻撃を支える存在だ。2026年度のリーグ得点ランキングでも上位に位置している。
第15節終了時点
今鷹叶(3年・MF)
2026年インターハイ岐阜県予選決勝でキャプテンを務め、ミドルシュートによる得点を記録。プリンスリーグでも4得点を挙げている。
坂口聖七(3年・MF)
インターハイ岐阜県予選決勝で2得点を記録。混戦からの先制点とロングシュートによる追加点で、5-0の勝利に貢献した。
原田修汰(3年・GK)
インターハイ岐阜県予選決勝でゴールを守り、無失点勝利に貢献。全国大会1回戦でも先発GKとして出場した。
※写真は選手個人の公式写真として確認できたものではないため、人物の特定資料ではなく競技イメージとして掲載している。
選手とチームの関係を整理| 選手・カテゴリー | ポジション・役割 | 2026年の実績・特徴 |
|---|---|---|
| 高田憲慎 | FW・2年 | プリンスリーグ8得点 |
| 今鷹叶 | MF・3年 | 主将、リーグ4得点 |
| 坂口聖七 | MF・3年 | インターハイ県予選決勝2得点 |
| 原田修汰 | GK・3年 | 県予選決勝の無失点勝利に貢献 |
| 松井音羽 | MF・3年 | インターハイ県予選決勝で追加点 |
| 松原拓平 | 攻撃陣 | 同決勝で途中出場から得点 |
選手の実績は、帝京大可児の公式活動報告、ぎふチャンの決勝戦報道、プリンスリーグの公開記録を照合したものだ。
2026年のチームを支える選手層男子の2026年度公式プロフィールでは、部員数は122名とされている。
大人数のチームでは、公式戦に出場する選手だけでなく、控え選手や下級生の育成も重要になる。
特に帝京大可児の場合、プリンスリーグに出場するトップチームだけでなく、岐阜県U-18 G1リーグや東海ルーキーリーグU-16などにも活動の場がある。
実際に2026年9月の学校活動報告には、プリンスリーグ、G1リーグ、U-16の各カテゴリーでの活動結果が掲載されている。
つまり、特定の学年や一部の主力だけに依存するのではなく、複数カテゴリーで選手の実戦経験を積ませる仕組みが確認できる。
【部員数・TECOフィールド・練習体験会】育成環境は充実している?
帝京大可児の強さを考える際、試合結果と同じくらい注目したいのが練習環境だ。
男子122名・女子31名の大規模な活動体制2026年度の公式クラブプロフィールに掲載されている部員数は次のとおり。
| 区分 | 部員数 |
|---|---|
| 高校男子 | 122名 |
| 高校女子 | 31名 |
| 中学サッカー部 | 52名 |
男子は高校3学年にわたる大きな組織であり、中学から高校までサッカーに取り組める環境が整っている。
TECOフィールドを中心とした練習環境
TECOフィールド
岐阜県可児市桂ケ丘にある学校内の人工芝グラウンド。男子・女子の活動場所として使用されている。
けやきフィールド
可児市皐ケ丘にある人工芝の練習施設。2026年度の男子練習体験会でも会場として案内された。
Lポート
可児市姫ヶ丘の可児工業団地内にある活動場所。公式プロフィールに練習場所として記載されている。
これらの施設を活用できることは、複数カテゴリーの選手が活動するチームにとって大きな利点だ。
ただし、施設が充実していることと、すべての選手が同じ時間だけ実戦経験を得られることは別問題である。122名という規模だからこそ、個人の出場機会やカテゴリー内での競争にも目を向ける必要がある。
練習時間と活動スタイル学校公式サイトに掲載されている男子サッカー部の活動時間は以下のとおり。
- 平日:16時~18時30分
- 土日:公式試合・練習試合など
- 活動場所:けやきフィールドほか
学校が掲げる活動テーマは「文武不岐・文武両立~愛されるサッカー部~」。
単に競技成績だけを追い求めるのではなく、学業との両立やチームとしての姿勢も重視している。
2026年度の練習体験会は?2026年度は男子・女子それぞれについて練習体験会の案内が出された。
男子については、サッカー部公式サイトで8月2日、8月16日、9月6日の体験会が告知されている。また、県外の中学3年生を対象とした別の募集案内には、6月28日と7月5日の日程も掲載された。
公式案内では、参加者に所属チーム責任者の承諾を得ることや、学校の進路担当・担任に参加を伝えることを求めている。
特に重要なのは、練習体験会は部活動の雰囲気を知ることが目的であり、入部や入学の合否を決めるものではないと明記されている点だ。
体験を希望する中学生は、年度ごとの最新募集要項と対象条件を確認する必要がある。2026年度の案内日程はすでに終了している。
【進路と女子サッカー部】帝京大可児のサッカー教育の特徴
帝京大可児のサッカー部を考えるうえで、男子チームだけに注目するのは十分ではない。
女子サッカー部も強化指定部活動として活動しており、中学・高校を通じたサッカー環境が整えられている。
卒業後の進路は大学進学にも幅がある公式クラブプロフィールには、卒業生のおもな進路として、国公立大学や私立大学の名前が掲載されている。
主な掲載大学には以下がある。
- 国公立:名古屋大学、名古屋工業大学、岐阜大学、三重大学、静岡大学、筑波大学など
- 関東の私立:早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、中央大学、法政大学、帝京大学など
- 関西の私立:同志社大学、関西大学、関西学院大学、立命館大学など
- 中部の私立:中京大学、名城大学、南山大学、愛知大学など
ただし、これはサッカー部の卒業生だけに限定した進路実績ではない。学校・クラブプロフィールに掲載された卒業生全体のおもな進路として理解する必要がある。
スポーツ推薦や大学サッカーへの進路を検討する場合は、個々の選手の進学先や競技継続状況を別途確認することが大切だ。
女子サッカー部も強化指定部活動
帝京大学可児高校女子サッカー部
公式学校紹介ページ掲載
- 部員30名
- 女子マネージャー2名
- 平日16時15分~18時
- 月曜日は休み
- TECOフィールドほかで活動
学校の部活動紹介では、インターハイ全国大会出場や選手権での勝利を目標として掲げている。
なお、公式クラブプロフィールには女子31名という数字も掲載されている。学校紹介ページの30名という部員数とは集計時点・対象の違いがあるため、最新の募集人数については学校側の案内を確認したい。
2026年度の女子チームについても、学校公式活動報告に試合結果が掲載されている。
例えば、10月7日付の報告では、東海U-18リーグ第10節で聖カピタニオ女子高校と1-1で引き分け、岐阜県リーグ第4節では飛騨AG FC Dreamに4-0で勝利したことが紹介された。
また、10月20日付の報告では、東海U-18リーグ第13節で東海大翔洋高校に1-4で敗れた結果が掲載されている。
女子チームも東海地区のリーグ戦に参加し、継続的に実戦経験を積んでいる。
【岐阜県高校サッカーの強豪校と比較】帝京大可児の強さと評判は?
岐阜県の高校サッカーを語る際、帝京大可児と比較される学校として、美濃加茂、中京、岐阜工業、大垣日大などが挙げられる。
2026年の大会結果を見ると、それぞれの学校の特徴が分かりやすい。
2026年の県内主要校との比較美濃加茂高校
2026年インターハイ岐阜県予選の決勝で帝京大可児と対戦し、0-5で敗れた。一方、選手権岐阜県予選では帝京大可児と決勝に進出しており、県内の主要なライバルとして存在感を示している。
中京高校
選手権岐阜県予選の準決勝で帝京大可児と対戦し、0-3で敗れた。県内上位校同士の対戦として、帝京大可児の現在の競争力を測る材料となる。
岐阜工業高校
選手権県予選準決勝では美濃加茂と対戦し、1-2で敗退。2026年の県内上位争いに加わった学校の一つだ。
大垣日大高校
インターハイ県予選準々決勝で帝京大可児と対戦し、1-3で敗れた。選手権県予選でも中京との準々決勝に進出している。
帝京大可児が強いと評価される3つの理由1. 岐阜県内で結果を出し続けている
インターハイ県予選5大会連続優勝という実績は大きい。単年度の好調だけではなく、複数年にわたって県内のトップレベルを維持してきたことが分かる。
2. 東海地区の強豪と継続的に競争している
プリンスリーグ東海への参加によって、県内だけでは経験できないレベルの対戦を年間を通じて積んでいる。
3. 選手育成の規模と施設が整っている
男子122名、女子31名という大きな組織と、人工芝のTECOフィールド・けやきフィールドなどの活動環境がある。
一方で、全国大会ではPK戦で敗れており、プリンスリーグでも第15節終了時点で5位という位置にいる。
したがって、2026年の帝京大可児を「全国で圧倒的な優勝候補」と評価するのは適切ではない。
より正確には、岐阜県では優勝を争う中心的な存在であり、東海地区でも上位を狙える実力を持つ一方、全国の頂点を目指すには強豪との接戦を勝ち切る力が課題となるチームだ。
選手や保護者が学校を選ぶ際の判断基準帝京大可児への進学や入部を考える場合、次の点を確認しておきたい。
- 大人数のチームで競争しながら成長したいか
- トップチーム以外のカテゴリーでも経験を積めるか
- 学業とサッカーの両立を重視したいか
- 練習場所や通学・送迎の負担が現実的か
- 将来の大学進学や競技継続について相談できるか
反対に、少人数で全員が均等に試合へ出場できる環境を最優先する場合は、部員数やカテゴリー別の出場機会を事前に確認したい。
強豪校であることだけを理由に進学先を決めるのではなく、自分がどのような環境で成長できるかを見極めることが重要だ。
【帝京可児高校サッカーに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:帝京大可児高校サッカー部の2026年の部員数は何人?
A1:公式クラブプロフィールでは、男子122名、女子31名、中学52名と掲載されている。男子は大規模な選手層を持つチームだ。
Q2:2026年のインターハイ全国大会の結果は?
A2:7月25日の1回戦で富山第一と対戦し、0-0のままPK戦に突入。PK3-4で敗れ、1回戦敗退となった。
Q3:プリンスリーグ東海2026の順位は?
A3:第15節終了時点で10チーム中5位。7勝3分5敗、勝ち点24、得失点差+3となっている。最終順位ではない。
Q4:2026年の選手権岐阜県予選はどうなっている?
A4:11月2日時点で帝京大可児は準決勝まで勝ち進み、中京に3-0で勝利。11月7日に美濃加茂との決勝を控えている。
Q5:帝京大可児高校には女子サッカー部もある?
A5:ある。女子サッカー部も強化指定部活動として活動しており、東海U-18リーグや岐阜県リーグに参加している。
Q6:サッカー部の練習体験会には参加できる?
A6:年度ごとに中学生向けの体験会が案内される。2026年度の男子・女子向け募集は公式サイトで告知されていたが、掲載された日程は終了している。次年度の募集については学校の公式案内を確認したい。
2026年の帝京大学可児高校サッカー部は、インターハイ岐阜県予選で5大会連続優勝を達成し、全国大会にも出場した。
全国大会では富山第一にPK戦で敗れたものの、プリンスリーグ東海では第15節終了時点で5位につけている。県内での安定した実績と、東海地区での競争力を両立させている点が、現在のチームの特徴だ。
また、男子122名という選手層、TECOフィールドを中心とする練習環境、女子サッカー部の活動など、競技を継続するための基盤も整っている。
そして、2026年11月2日時点で最大の注目材料となるのが、全国高校サッカー選手権の岐阜県予選決勝だ。
11月7日、帝京大可児は美濃加茂との決勝に臨む。
インターハイ県予選決勝では5-0で勝利した相手との再戦となる。夏の全国大会で味わった悔しさを、冬の選手権につながる結果へ変えられるかが注目される。
帝京大可児の2026年を評価するなら、県内のタイトル数だけでなく、全国大会での勝負強さ、プリンスリーグでの順位、若手選手の成長、そして次の世代を育てる環境まで総合的に見る必要がある。
県内の強豪から全国で勝てるチームへ。その挑戦は、11月の選手権決勝からさらに重要な局面を迎える。