2025年3月20日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)第7節で、日本代表は埼玉スタジアム2002にバーレーン代表を迎え、2-0で勝利した。前半には遠藤航のゴールがVARによる判定変更で取り消される場面があったものの、後半66分に鎌田大地、87分に久保建英が得点。日本は勝点19に伸ばし、3試合を残して2026年FIFAワールドカップ出場を決めた。
この勝利は、日本代表にとって8大会連続8回目となるワールドカップ出場を確定させた歴史的な一戦だった。試合速報だけでは見えにくい前半のVAR判定、森保一監督の選手交代、久保建英の1ゴール1アシスト、公式スタッツから読み取れる勝因まで、試合の流れを時系列で振り返る。
【試合結果】日本対バーレーンは2-0!2025年3月20日の基本情報

日本対バーレーンの試合は、2025年3月20日19時35分に埼玉スタジアム2002でキックオフされた。FIFAワールドカップ26アジア最終予選の第7節にあたり、日本にとっては勝利すれば本大会出場が決まる重要な試合だった。
試合は前半を0-0で折り返したが、後半に鎌田大地と久保建英がゴールを決め、日本が2-0で勝利。公式記録では、入場者数は58,137人。天候は晴れ、気温9.8度、湿度53%だった。
試合の基本情報は次のとおり。
- 大会:FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)
- 試合日:2025年3月20日(木・祝)
- 対戦カード:日本代表対バーレーン代表
- 会場:埼玉スタジアム2002
- キックオフ:19時35分
- 前半スコア:日本0-0バーレーン
- 後半スコア:日本2-0バーレーン
- 最終結果:日本2-0バーレーン
- 得点者:鎌田大地(66分)、久保建英(87分)
- 入場者数:58,137人
JFA(日本サッカー協会)の公式試合記録でも、日本の2-0の勝利が確認できる。勝点は19となり、グループCで2位以内を確定。残り3試合を待たずにワールドカップ出場権を獲得した。
【試合経過】前半のVAR取り消しから鎌田大地・久保建英のゴールまで
バーレーン戦の大きな見どころは、前半の得点取り消しと、後半に生まれた2つのゴールだ。日本は序盤から攻撃を仕掛けたが、バーレーンの守備を崩し切るまでには時間を要した。
前半9分:遠藤航がゴールを決めるもVARで取り消し試合序盤、日本はセットプレーからチャンスを作った。前半9分、久保建英の左足によるコーナーキックから板倉滉がヘディングで折り返し、上田綺世に当たってコースが変わったボールに遠藤航が反応。こぼれ球を押し込み、ネットを揺らした。
日本に先制点が入ったかと思われたが、VARによる確認が行われる。主審はオンフィールドレビューを実施し、ゴール直前に上田綺世の腕にボールが当たっていたと判断。前半11分、判定が変更され、遠藤のゴールは取り消された。
ここで重要なのは、取り消しの理由がオフサイドではなく、ゴールに至る直前のハンドだった点だ。遠藤のシュート自体が無効とされたのではなく、得点につながる一連のプレーの中で反則が認定された。
この判定によって日本は先制機会を逃し、試合は0-0のまま続行。バーレーンも守備の集中力を維持し、日本は前半のうちに得点を奪えなかった。
前半終了:日本が攻めるもバーレーンの守備を攻略できず日本は3-4-2-1の布陣でボールを保持し、久保建英や三笘薫を起点にサイドから攻撃を組み立てた。一方のバーレーンは、守備の人数を確保しながら日本の攻撃を食い止める。
バーレーンは単純にゴール前を固めるだけでなく、ボールを奪った際には前方へ素早く展開。日本に対しても前線から圧力をかける時間帯があった。
前半は0-0。日本にはVARによる取り消しという不運もあったが、攻撃の組み立てを改善する必要が残った。
後半46分:田中碧を投入して中盤を調整森保一監督は後半開始から守田英正に代えて田中碧を投入した。中盤の選手を入れ替え、攻撃のテンポを変えようとする狙いがうかがえる交代だった。
しかし、バーレーンの守備は後半に入っても大きく崩れない。日本は攻撃を続けたものの、決定的な場面を作り出すことに苦労した。
後半63分:鎌田大地と伊東純也を同時投入試合の流れを変えたのが、後半63分の2枚替えだった。森保監督は南野拓実に代えて鎌田大地、堂安律に代えて伊東純也を投入する。
伊東純也の右サイドからの突破力と、鎌田大地の中央での判断力が加わり、日本の攻撃に新しい選択肢が生まれた。
後半66分:久保建英のアシストから鎌田大地が先制交代から間もない後半66分、日本がついに先制する。
上田綺世との連係から久保建英が中央を抜け出し、後方から走り込んできた鎌田大地へラストパス。鎌田は落ち着いてシュートを決め、日本に待望の先制点をもたらした。
前半から攻撃の中心を担っていた久保が、今度は得点を生み出す側に回った場面だった。交代出場した鎌田がすぐに結果を残したことも大きい。
このゴールで日本は1-0とリード。先制点を奪ったことで、バーレーンはそれまでの守備的な戦い方だけでは対応しにくくなった。
後半76分:中村敬斗を投入森保監督は後半76分、三笘薫に代えて中村敬斗を投入した。追加点を狙いながら、サイドの攻撃に変化を加える交代だった。
バーレーンも選手交代で対応したが、日本はボールを前進させる機会を作り続けた。
後半86分:町野修斗を投入、87分に久保建英が追加点後半86分には上田綺世に代わって町野修斗が出場。そして直後の87分、日本が試合を決定づける2点目を挙げた。
ショートコーナーから伊東純也がリターンパスを送り、久保建英が受ける。久保はゴールに対して角度のない位置から左足を振り抜き、鮮やかなシュートをゴールに突き刺した。
鎌田の先制点をアシストした久保が、今度は自ら得点。伊東純也も追加点の起点となり、63分の選手交代が2得点に結び付いた。
試合はそのまま2-0で終了。日本はホームで勝利し、2026年FIFAワールドカップへの切符を手にした。
【スタメン・フォーメーション】日本代表の先発11人と試合スタッツ
日本代表は森保一監督のもと、3-4-2-1のフォーメーションを採用した。守備時には3バックを中心に陣形を整え、攻撃時には両サイドを使いながら久保建英と南野拓実が前線をサポートする構成だった。
日本代表のスターティングメンバーフォーメーション:3-4-2-1
- GK:鈴木彩艶
- DF:板倉滉、伊藤洋輝、瀬古歩夢
- MF:守田英正、遠藤航、三笘薫、堂安律
- 2列目:南野拓実、久保建英
- FW:上田綺世
Jリーグ公式の試合データでも、鈴木彩艶をGKに置き、板倉、伊藤、瀬古の3バックを組んだ先発メンバーが確認できる。
前線では久保建英が攻撃の組み立てに関わり、南野拓実と上田綺世が中央で連係。左サイドの三笘薫、右サイドの堂安律も攻撃に参加する形だった。
日本代表の試合スタッツ試合後のJリーグ公式データによる主なチームスタッツは以下のとおり。
- シュート数:日本11本、バーレーン7本
- 枠内シュート数:日本4本、バーレーン2本
- オフサイド数:日本3回、バーレーン2回
- コーナーキック:日本8本、バーレーン1本
- フリーキック:日本8本、バーレーン20本
- 得点:日本2点、バーレーン0点
注目したいのは、コーナーキックが日本8本に対してバーレーン1本だったことだ。日本はセットプレーを含めて相手陣内で攻撃を組み立てる機会を多く確保した。
一方、シュート数の差は11対7と極端ではない。日本が一方的に大量の決定機を作った試合というより、バーレーンの守備を崩すために粘り強く攻撃を続け、後半の交代選手が決定力をもたらした試合だった。
【選手交代・関係性】森保一監督の采配と久保・鎌田・伊東の連係
この試合を分析するうえで見逃せないのが、森保監督の選手交代と、それぞれの選手がゴールにどう関係したかという点だ。
特に鎌田、久保、伊東の3人は、後半の2得点に直接的に関与した。試合の流れを変えた選手と、その役割を整理すると次のようになる。
| 選手・事象 | 役割・出来事 | 試合結果との関係 |
|---|---|---|
| 森保一監督 | 後半に田中碧、鎌田大地、伊東純也らを投入 | 攻撃の選択肢を増やし、試合の流れを変えた |
| 久保建英 | 66分に鎌田の先制点をアシスト、87分に自身も得点 | 1ゴール1アシストで2得点に関与 |
| 鎌田大地 | 63分に南野と交代出場し、66分に先制点 | 途中出場から短時間で試合を動かした |
| 伊東純也 | 63分に堂安と交代出場。87分の久保のゴールをアシスト | 右サイドから追加点の起点となった |
| 上田綺世 | 鎌田の先制点につながる攻撃に参加。前半の得点場面では腕にボールが当たりVAR判定の対象に | 攻撃の連係とVARによる判定変更の両方に関係した |
| 遠藤航 | 前半9分にゴールを決めたが、直前のハンドにより取り消し | 日本の先制機会がVARで無効になった |
森保監督の采配で最も効果が表れたのは、鎌田と伊東を同時に投入した場面だ。
それまでの日本は、ボールを保持しながらもバーレーンの守備ブロックを崩し切れずにいた。そこで中央の連係に強みを持つ鎌田と、サイドで相手を突破できる伊東を投入した。
鎌田は久保や上田とのコンビネーションからゴール前に入り、伊東は右サイドで攻撃の幅を広げた。実際に66分の得点は久保から鎌田へのパスで生まれ、87分の追加点は伊東から久保へのリターンパスが決定的な役割を果たした。
単に選手を入れ替えたのではなく、中央とサイドの両方に新しい攻撃の起点を作ったことが、この試合の勝敗を左右した。
【対戦成績とW杯出場】バーレーン戦の勝利が日本代表にもたらした意味
日本代表とバーレーン代表は、2025年3月20日の試合以前にも、ワールドカップ予選やアジアカップで対戦してきた。
JFAが掲載した今回の試合前時点の対戦記録では、日本はバーレーンに対して10勝、2敗。バーレーンにとって日本は簡単には勝てない相手だった。
直近のバーレーン戦と過去の対戦直近の主要な対戦では、2024年1月のアジアカップで日本が3-1、2024年9月のW杯アジア最終予選では日本が5-0で勝利している。
2025年3月の一戦も2-0で日本が勝利。直近3試合で日本はバーレーンに3連勝し、合計10得点1失点という結果を残した。
ただし、過去の大勝だけを根拠に今回も簡単な試合だったと考えるのは正確ではない。2025年3月の試合では、前半の得点取り消しやバーレーンの守備によって、日本は後半まで苦しい展開を強いられた。
日本代表は8大会連続8回目のワールドカップ出場を決定この試合の最大の意義は、勝点3だけではなかった。
日本は試合前の段階で5勝1分け、勝点16を獲得していた。グループCでは3位チームに10ポイントの差をつけており、バーレーンに勝てば2位以内が確定する状況だった。
2-0で勝利したことで、日本は6勝1分けの勝点19に到達。残り3試合を残して、2026年FIFAワールドカップへの出場権を獲得した。
これは1998年フランス大会から数えて8大会連続8回目の出場となる。日本代表はアジア予選を突破し、開催国を除くチームとして世界最速で2026年大会への出場を決めた。
2026年2月に公開されたFIFAの日本代表チーム紹介でも、このバーレーン戦での勝利が8大会連続出場につながった重要な出来事として紹介されている。
2026年FIFAワールドカップに向けた意味2026年大会への出場決定は、日本代表の強化にとっても大きな節目となった。
最終予選の段階で早期に出場権を確保できたことで、残りの予選試合を本大会に向けた戦力確認や戦術の調整に活用できる状況が生まれた。
また、久保建英や鎌田大地、伊東純也のように、異なる特徴を持つ選手が同じ試合で結果を残したことは、森保監督が攻撃の選択肢を複数持てることを示す材料にもなった。
【プロの結論】日本代表の2-0勝利を生んだ3つのポイント
この試合の勝因は、単純な個人能力の差だけでは説明できない。前半の判定変更を受けても攻撃を続けたこと、後半の選手交代で攻撃の形を変えたこと、そして決定機で確実にゴールを奪ったことが重なった結果だった。
1. VARによる取り消し後も攻撃の形を維持した前半の遠藤航のゴール取り消しは、日本にとって大きな痛手だった。先制点が認められていれば、バーレーンの守備的な戦い方にも変化が生まれた可能性がある。
それでも日本は焦って攻撃を単調にすることなく、ボールを動かしながら相手の守備を崩す姿勢を保った。前半を無得点で終えたことだけを見て、攻撃が機能していなかったと評価するのは適切ではない。
2. 交代選手が得点に直結した63分に投入された鎌田と伊東が、2得点の両方に関わったことは非常に大きい。
鎌田は出場から3分後に先制点を決め、伊東は久保の追加点をアシストした。森保監督が攻撃の停滞を見て、異なる特徴を持つ選手を投入した判断が結果につながった。
3. 久保建英が決定力と創造性を両立した久保建英は66分の先制点で鎌田にパスを送り、87分には自らゴールを決めた。
相手の守備を引き付けて味方を使うプレーと、自分でフィニッシュまで持ち込むプレーの両方を披露したことが、この試合での最大の個人パフォーマンスだった。
特に追加点は、伊東との連係から生まれたゴールであり、個人技だけでなくチーム全体の連係が機能した結果でもある。
プロの ワールドカップ出場決定という結果だけでなく、難しい試合をどう動かしたかという過程にも注目すべき一戦である。
【日本対バーレーンの試合経過】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本代表対バーレーン代表の試合結果は何対何でしたか?
A1:2025年3月20日のFIFAワールドカップ26アジア最終予選第7節で、日本代表がバーレーン代表に2-0で勝利しました。得点者は66分の鎌田大地と87分の久保建英です。
Q2:鎌田大地のゴールは何分でしたか?
A2:後半66分です。久保建英が上田綺世との連係から中央を抜け出し、後方から走り込んだ鎌田にパスを送りました。
Q3:久保建英のゴールは何分でしたか?
A3:後半87分です。伊東純也とのショートコーナーからの連係でパスを受け、角度のない位置から左足でシュートを決めました。
Q4:前半に取り消された日本のゴールは誰が決めましたか?
A4:遠藤航です。前半9分にコーナーキックから押し込みましたが、直前のプレーで上田綺世の腕にボールが当たっていたとして、VARのオンフィールドレビュー後に取り消されました。
Q5:日本代表のフォーメーションとスタメンは?
A5:フォーメーションは3-4-2-1です。GKは鈴木彩艶、3バックは板倉滉、伊藤洋輝、瀬古歩夢。中盤には守田英正、遠藤航、三笘薫、堂安律が入り、南野拓実と久保建英が2列目、上田綺世が最前線を務めました。
Q6:日本代表はこの勝利でワールドカップ出場を決めたのですか?
A6:はい。勝点19となり、グループCの2位以内を確定しました。これにより2026年FIFAワールドカップへの出場が決定し、1998年フランス大会以来8大会連続8回目の出場となりました。
Q7:試合会場と観客数は?
A7:埼玉スタジアム2002で開催され、入場者数は58,137人でした。
2025年3月20日の日本代表対バーレーン代表は、鎌田大地と久保建英のゴールによって日本が2-0で勝利した。
前半には遠藤航のゴールが上田綺世のハンドによって取り消される場面があり、バーレーンの守備にも苦しんだ。しかし、森保一監督が後半63分に投入した鎌田と伊東が攻撃に変化を与え、66分に鎌田、87分に久保が得点した。
公式スタッツではシュート数11対7、コーナーキック8対1と日本が優勢。久保は1ゴール1アシストを記録し、途中出場の選手が結果を残した試合でもあった。
そして何より、この勝利で日本は勝点19に到達し、3試合を残して2026年FIFAワールドカップ出場を決定。8大会連続8回目という記録を達成した。
2026年の視点から振り返っても、このバーレーン戦は単なる予選の1勝ではない。VARによる判定変更、森保監督の采配、選手同士の連係、そしてワールドカップ出場決定という複数の意味を持つ、日本サッカー史に残る重要な試合だった。