男子決勝ラウンドは、2026年7月29日から8月2日まで中国・寧波北侖で開催された。予選ラウンドを勝ち抜いた7チームと開催国の中国を合わせた8チームが、準々決勝からノックアウト方式で優勝を争った。
日本は準々決勝で中国を撃破して準決勝に進出。しかし、アメリカとの準決勝では最終セットまでもつれ込む接戦の末に敗れ、3位決定戦へ回った。最後はスロベニアにも敗れ、4位で大会を終えている。
準々決勝:日本は開催国・中国に逆転勝利7月29日の日本対中国は、セットカウント3-1(23-25、25-23、25-16、25-23)で日本が勝利した。
第1セットを落とした日本だったが、第2セットを25-23で取り返すと、第3セットは25-16と主導権を掌握。第4セットも25-23で競り勝ち、準決勝進出を決めた。
この勝利によって、日本は予選ラウンドから続く連勝を13に伸ばした。決勝ラウンド開催国を相手に、プレッシャーのかかる試合を勝ち切ったことも大きな成果だった。
準決勝:日本対アメリカはフルセットの激闘8月1日の準決勝は、日本にとって大会初黒星となる一戦だった。
試合結果は2-3(19-25、25-23、25-20、19-25、13-15)。第1セットを落とした日本は、第2、第3セットを連取して逆転に成功した。
しかし、アメリカが第4セットを25-19で奪い返す。勝負の第5セットは最後まで接戦となったが、13-15で日本が敗れた。
アメリカはジェイク・ヘインズらを中心に攻撃を組み立て、決勝進出を決定。日本は準決勝敗退となったものの、予選ラウンドからの13連勝を記録したチームとして、最後まで優勝争いに加わった。
3位決定戦:日本対スロベニアは1-3で敗退8月2日に行われた3位決定戦では、日本とスロベニアが銅メダルを懸けて対戦した。
試合は1-3(21-25、28-26、22-25、22-25)でスロベニアが勝利した。
日本は第1セットを落とした後、第2セットを28-26で奪取。粘り強く食らいついたものの、第3セットと第4セットをともに22-25で失い、メダル獲得を逃した。
一方、スロベニアはVNL男子で初めてのメダルを獲得。過去3度の3位決定戦ではいずれも敗れて4位だっただけに、今回の勝利は同国にとって歴史的な結果となった。
決勝:ポーランド対アメリカは3-2でポーランドが逆転優勝8月2日の決勝は、前回王者ポーランドと準決勝で日本を破ったアメリカの対戦となった。
試合はポーランド 3-2 アメリカ。セットスコアは次の通りだ。
- 第1セット:ポーランド 25-21 アメリカ
- 第2セット:ポーランド 23-25 アメリカ
- 第3セット:ポーランド 25-27 アメリカ
- 第4セット:ポーランド 25-23 アメリカ
- 第5セット:ポーランド 15-10 アメリカ
ポーランドは第1セットを先取したものの、第2、第3セットを連続で落とし、セットカウント1-2と追い込まれた。
それでも第4セットを25-23で取り、勝負を最終セットへ持ち込む。第5セットでは6-6から5連続得点を奪って13-7とリードを広げ、最後は15-10で試合を締めくくった。
FIVBの公式試合レポートによると、ポーランドはアタック決定による得点ではアメリカに65-59と下回った一方、ブロックでは12-8、サービスエースでは8-4と上回った。さらにミスによる失点につながるアンフォーストエラーも、ポーランド29本に対してアメリカ34本だった。
攻撃力だけでなく、ブロックとサーブ、ミスの少なさが優勝を引き寄せた試合だった。ポーランドは2023年、2025年に続く通算3度目の優勝を達成した。
【日本代表全試合結果】予選12連勝から決勝ラウンドまで全15試合

2026年大会の日本代表は、予選ラウンド12試合を全勝で終えた。第1週から第3週まで安定した戦いを続け、7月19日のアルゼンチン戦で12連勝を達成。予選順位1位で決勝ラウンドへ進んだ。
ここで押さえておきたいのは、予選ラウンドの12連勝と、準々決勝を含めた13連勝は別の記録だという点だ。日本は中国との準々決勝にも勝利したため、実際には準決勝でアメリカに敗れるまで13試合連続で勝利していた。
日本代表の全試合スコア一覧以下は日本時間を基準にした全15試合の結果。セットごとの得点も掲載した。
日本の予選ラウンドで特筆すべきなのは、単純な勝利数だけではない。FIVBの公式順位データによると、日本は12勝0敗、勝ち点30で全18チーム中の1位。36セットを獲得し、失ったセットは15だった。
加えて、予選ラウンドの総得点は1183点、総失点は1074点。セット率は2.400、得点率は1.101を記録した。
個人の活躍では、髙橋藍が予選ラウンドで208得点を挙げ、ベストスコアラーランキング5位に入った。また、サービスエース21本でベストサーバーランキング1位タイという数字も残している。
セッターの深津英臣も存在感を示した。予選ラウンド全12試合にスタメン出場した唯一の選手で、トス成功数304を記録。ベストセッターランキングでは7位に入った。攻撃陣の得点力と、試合を組み立てるセッターの安定感が、全勝という結果を支えた。
【2026年最新男子順位表】全18チームの最終順位
バレーボールネーションズリーグ2026男子の最終順位は、ポーランド、アメリカ、スロベニア、日本の順となった。
ここでは予選ラウンドの順位ではなく、7月29日から8月2日までの決勝ラウンドを終えた後の最終順位を掲載する。
順位を確認するときに注意したいのが、予選ラウンドと大会最終順位の違いだ。
日本は予選ラウンドで1位だったが、決勝ラウンドの準決勝と3位決定戦に敗れたため、最終順位は4位となった。一方、中国は予選ラウンドでは18位だったものの、開催国枠で決勝ラウンドに進出し、準々決勝敗退によって最終8位となっている。
つまり、予選ラウンドの順位表だけを見て大会全体の順位を判断することはできない。2026年の男子順位を確認する場合は、必ずFIVB公式の「Final Standings」を基準にする必要がある。
【大会MVPはトマシュ・フォルナル】個人賞と注目選手の活躍
ポーランド代表・アウトサイドヒッター
2026年大会の最優秀選手に選出。決勝でも15得点、サービスエース5本を記録した。
大会MVPに選ばれたのは、ポーランド代表のトマシュ・フォルナルだ。ポーランドのアウトサイドヒッターとして攻撃だけでなく、サーブや守備でもチームに貢献した。
FIVB公式の8月2日付発表では、フォルナルが2026年大会の最優秀選手に選ばれたことが明らかにされている。
決勝で15得点、サービスエース5本フォルナルの価値が特に表れたのが、アメリカとの決勝だった。
同選手は決勝で15得点、サービスエース5本を記録。重要な局面でサーブから相手の守備を崩し、ポーランドの逆転優勝に貢献した。
なお、決勝でポーランドの最多得点を記録したのは、途中出場のカミル・セメニウクで17得点。ウィルフレド・レオンとフォルナルもそれぞれ15得点を挙げている。
MVPは決勝の得点数だけで決まるものではない。大会を通じたチームへの貢献や、重要な局面での存在感も評価される。フォルナルの選出は、攻守両面を担うアウトサイドヒッターの価値を示す結果となった。
ファイナルラウンドの個人成績にも注目FIVB公式のファイナルラウンド個人成績では、得点ランキングでも各国の主力選手が上位に入った。
- 1位:ジェイク・ヘインズ(アメリカ)66得点
- 2位:マット・アンダーソン(アメリカ)59得点
- 3位:ロク・モジッチ(スロベニア)55得点
- 4位:髙橋藍(日本)54得点
- 5位:ニク・ムヤノヴィッチ(スロベニア)50得点
日本からは髙橋藍が54得点で4位にランクイン。西田有志も42得点で8位に入った。日本代表がメダルを逃した一方で、個人レベルでは決勝ラウンドの得点ランキング上位に食い込んでいた。
サーブ部門ではヘインズが12本、レオンが10本、フォルナルが7本のサービスエースを記録。ブロック部門ではポーランドのバルトウォミェイ・レマンスキが10本でトップだった。
【プロの結論】日本代表が4位に終わった理由と2026年大会の本質
日本代表の2026年大会を評価する際、最終順位の4位だけを見てしまうと、予選ラウンドで積み上げた成果を見落とすことになる。
一方で、12連勝したからといって、決勝ラウンドでも必ずメダルを獲得できるわけではない。今回の大会は、予選の安定感と一発勝負の難しさがはっきり表れた大会だった。
1.予選の強さを決勝ラウンドで再現する難しさ日本は予選ラウンドで12戦全勝。さらに準々決勝でも中国を破り、13連勝まで記録を伸ばした。
しかし、準決勝からは対戦相手も限られたチームだけが残る。アメリカは日本の連勝を止め、続く決勝ではポーランドとフルセットの戦いを演じた。
予選ラウンドでは12試合を通じて勝ち点やセット率を積み上げられるが、決勝ラウンドでは一度の敗戦が優勝の可能性を大きく左右する。大会方式そのものが、予選と決勝で異なる難しさを生んでいる。
2.アメリカ戦は最終セットの2点差が明暗を分けた準決勝の日本対アメリカは、最終セットが13-15。わずか2点差で決着した。
日本は第2、第3セットを連取して一時は優位に立ったものの、アメリカが第4セットを取り返し、最終セットでも競り勝った。
この試合は、日本の実力が大きく劣っていたことを示す結果ではない。むしろ、両チームの力が拮抗した状態で、最後の数点をどちらが取るかという勝負になった。
3.スロベニア戦では連戦の中でメダルを懸けた勝負日本は8月1日に準決勝を戦い、翌8月2日に3位決定戦へ臨んだ。決勝ラウンド終盤の連戦は、選手のコンディション管理や試合中の修正力も問われる日程だった。
スロベニア戦では第2セットを28-26で取り返したものの、第3、第4セットはいずれも22-25。あと一歩のところで相手の得点を止められず、銅メダルを逃した。
ただし、敗因を連戦だけに求めることはできない。スロベニアも準決勝でポーランドに敗れた後、3位決定戦に臨んでいた。両チームにとって厳しい日程の中、最後まで勝負を制したのはスロベニアだった。
4.2023年・2024年のメダル実績と比較すると日本男子代表は、2023年のVNLで銅メダル、2024年には銀メダルを獲得している。2025年は準々決勝で敗退し、2026年は4位だった。
この流れを見ると、2026年は前年の準々決勝敗退から再び上位4チームに戻った大会と捉えられる。メダルには届かなかったものの、予選全勝と準決勝進出は国際舞台での競争力を示した。
次の大会に向けては、予選の勝利数をさらに伸ばすことだけでなく、アメリカやスロベニアのような上位国との接戦を勝ち切る力が焦点となる。
情報を確認するときに間違えやすい3つのポイント- 日本は12連勝で終わったわけではない。 予選12連勝に準々決勝の1勝を加え、準決勝で敗れるまで13連勝だった。
- ポーランドの優勝は2026年が初めてではない。 2023年、2025年に続く通算3度目の優勝であり、2025年からの連覇となった。
- 日本の予選1位と大会4位は矛盾しない。 予選順位と決勝ラウンドを含む最終順位は別の指標である。
【ネーションズリーグ2026男子の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ネーションズリーグ2026男子の優勝国はどこですか?
A1:ポーランドです。8月2日の決勝でアメリカを3-2(25-21、23-25、25-27、25-23、15-10)で破り、2025年に続く2連覇を達成しました。通算3度目の優勝です。
Q2:日本代表の最終順位は何位でしたか?
A2:4位です。予選ラウンドは12戦全勝の1位通過で、準々決勝も中国に3-1で勝利しました。しかし準決勝でアメリカに2-3、3位決定戦でスロベニアに1-3で敗れ、メダル獲得はなりませんでした。
Q3:2026年大会のMVPは誰ですか?
A3:ポーランド代表のアウトサイドヒッター、トマシュ・フォルナルです。アメリカとの決勝では15得点、サービスエース5本を記録し、優勝に貢献しました。
Q4:日本代表の12連勝はどこで止まりましたか?
A4:予選ラウンドでは一度も敗れていません。さらに準々決勝の中国戦にも勝利して13連勝となり、8月1日の準決勝・アメリカ戦で2-3と敗れたことで連勝が止まりました。
Q5:スロベニアは何位で大会を終えましたか?
A5:3位です。日本との3位決定戦を3-1で制し、VNL男子で初めての銅メダルを獲得しました。
Q6:ネーションズリーグ2026男子の最終順位はどこで確認できますか?
A6:FIVB・Volleyball Worldの公式大会ページに掲載されている「Final Standings」で確認できます。予選ラウンドの順位表とは異なるため、最終順位を調べる場合は決勝ラウンド終了後の順位を参照してください。
バレーボールネーションズリーグ2026男子は、ポーランドがアメリカとの決勝を3-2で制し、大会連覇を達成して幕を閉じた。MVPにはトマシュ・フォルナルが選ばれ、ポーランドの総合力と勝負強さが際立つ大会となった。
日本代表は予選ラウンド12戦全勝、準々決勝も突破して13連勝を記録。準決勝ではアメリカにフルセットで敗れ、3位決定戦でもスロベニアに敗退したが、最終4位という成績を残した。
2026年大会から読み取れる最大の要点は、予選ラウンドで勝ち続ける力と、決勝ラウンドでメダルを獲得する力は別のものだということだ。日本が次に目指すべきなのは、12連勝という記録を超えるだけでなく、世界の強豪との最終セットを勝ち切り、表彰台へ戻ることにある。
ポーランドの連覇、スロベニアの初メダル、そして日本の13連勝。2026年の男子ネーションズリーグは、それぞれの代表チームにとって新たな到達点を刻んだ大会となった。