2026年11月2日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が、2026年シーズンのナショナル・リーグMVP最終候補に選出された。米野球記者協会(BBWAA)が発表した候補者は、大谷翔平、シカゴ・カブスのピート・クロウ=アームストロング、ミルウォーキー・ブルワーズのブライス・トゥラングの3人。今季は右上腕二頭筋と左膝の故障により投手としての登板が7月で途絶えたものの、打率.275、30本塁打、81打点に加え、投手として防御率1.79という成績を残した。
今回のニュースで注目したいのは、MVP最終候補入りだけではない。2026年の二刀流成績はどのように評価されるのか、右上腕二頭筋の故障からどこまで回復しているのか、そして2027年シーズンに再び投打両方で活躍できるのか。ドジャースの球団幹部による説明やMLB公式報道をもとに、最新情報と今後の焦点を整理する。
【11月2日速報】大谷翔平が2026年ナ・リーグMVP最終候補に選出

2026年11月2日、MLB公式サイトが2026年シーズンのBBWAA各賞最終候補を発表した。ナ・リーグMVP部門では、大谷翔平がピート・クロウ=アームストロング、ブライス・トゥラングとともに最終候補3人に名を連ねた。
大谷にとって今回の選出は、単なる打撃成績の評価ではない。投手としての登板がシーズン途中で終了したにもかかわらず、投打両方の貢献が評価対象になった点に意味がある。
MLB公式の発表によると、大谷は過去3シーズン連続でMVPを受賞しており、通算4度の受賞歴を持つ。今回も受賞すれば、さらなる歴史的記録となる。
2026年ナ・リーグMVP最終候補3人ピート・クロウ=アームストロング(シカゴ・カブス)は、今季45本塁打、41盗塁を記録。メジャーリーグでも限られた選手しか達成していない40本塁打・40盗塁を実現し、攻守両面で強烈な存在感を示した。
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、30本塁打に加えて投手として防御率1.79を記録。故障によって登板数は14試合にとどまったが、限られた投球機会で高い結果を残した。
ブライス・トゥラング(ミルウォーキー・ブルワーズ)は、打率.268、21本塁打、100打点、19盗塁を記録。二塁手としての守備力も評価され、チームの好成績を支えた。
なお、最終候補に選ばれたこととMVP受賞が決まったことは別である。MLB公式発表では、2026年ナ・リーグMVPの受賞者は11月12日に発表される予定となっている。現段階では大谷の受賞は確定していない。
2026年の大谷翔平は、故障に悩まされながらも打者として30本塁打を記録した。投手としても14試合に先発し、防御率1.79という優秀な数字を残している。
打者としての2026年レギュラーシーズン成績MLB公式選手成績によると、2026年の打撃成績は以下のとおり。
- 打率:.275
- 本塁打:30本
- 打点:81打点
- 安打:144安打
- 出塁率:.377
- OPS:.889
- 盗塁:11盗塁
- 打数:523
特筆すべきは、故障の影響を受けながらも30本塁打に到達したことだ。これにより大谷は6年連続の30本塁打を達成した。
出塁率.377、OPS.889という数字も、打線の中心を担う選手として十分に高い水準にある。特にシーズン前半は打撃状態が良く、故障が深刻化する前の110試合では打率.296、26本塁打、OPS.952を記録していた。
一方、負傷者リスト入り前の24試合では打率.198、OPS.690まで数字が低下している。投手復帰に向けた調整を進めていた時期と重なっており、投打両立の負荷が打撃にも影響した可能性がある。
投手としての2026年成績投手成績は次のとおり。
- 登板数:14試合
- 勝敗:8勝2敗
- 防御率:1.79
- 投球回:85回2/3
- 奪三振:95
- WHIP:0.95
登板数と投球回は十分とはいえないものの、防御率1.79、WHIP0.95という数字は、投手としての能力が依然として高いことを示している。
特に注目したいのは、85回2/3で95奪三振を記録したことだ。登板機会が限られたシーズンでも、奪三振能力と失点を抑える力を発揮していた。
ただし、投手としての評価では登板数や投球回も重要になる。2026年は年間を通した先発ローテーションへの貢献ができなかったため、投手成績だけでMVP争いを優位に進める状況ではなかった。
【MVP候補を比較】大谷翔平はクロウ=アームストロングに勝てるのか
今回のナ・リーグMVP争いで、最大のライバルと目されているのがピート・クロウ=アームストロングだ。
クロウ=アームストロングは40本塁打・40盗塁を達成しただけでなく、中堅手としても優れた守備指標を記録。MLB公式は、StatcastのOuts Above AverageとFielding Run Valueで全選手のトップに立ったと紹介している。
一方、大谷の最大の強みは、打撃と投球の両方でチームに貢献できる点だ。打者としての30本塁打に加え、防御率1.79という投手成績を持つ選手は極めて希少である。
最終候補3人の2026年成績比較| 選手・所属 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 投手・総合評価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大谷翔平 ドジャース |
.275 | 30 | 81 | 11 | 8勝2敗、防御率1.79、95奪三振、fWAR 6.6 |
| ピート・クロウ=アームストロング カブス |
.280 | 45 | 107 | 41 | 中堅守備でも高評価、fWAR 10.6 |
| ブライス・トゥラング ブルワーズ |
.268 | 21 | 100 | 19 | 二塁守備でも高評価、fWAR 5.9 |
※成績は2026年レギュラーシーズン。fWARはSportsnet掲載の集計値。
この比較では、クロウ=アームストロングが打撃・走塁・守備の総合力で優位に立っている。45本塁打と41盗塁を同時に達成した実績は、MVP選考において非常に強い材料だ。
一方、大谷はfWAR6.6を記録しており、投手としての価値を含めても高い評価を得ている。クロウ=アームストロングの10.6には届かなかったものの、投打両面の貢献をどう評価するかが投票の焦点となる。
ここで注意したいのは、打者としての本塁打数だけを比較してMVPの優劣を決められないことだ。MVPは個人成績だけでなく、守備、走塁、出場機会、チームへの貢献など複数の要素から評価される。
大谷にとって今回の受賞争いは、二刀流という特別な価値が、年間を通じた総合貢献としてどこまで評価されるかを示す機会になる。
【故障の経緯】大谷翔平の右上腕二頭筋と左膝は現在どうなっている?
2026年シーズンの大谷を語るうえで避けられないのが、右上腕二頭筋と左膝の問題だ。特に左膝の炎症は6月から続き、投手としての調整に影響を与えた。
7月3日が最後の登板に2026年7月3日のサンディエゴ・パドレス戦では、6回を投げて7安打3失点、9奪三振、2四球という内容だった。
この試合では打者としても出場していたが、6回裏の最終打席で右上腕二頭筋に張りを感じ、7回に代打を送られた。MLB公式報道によると、違和感は主にスイング時に生じていた。
その後も左膝の不調が続き、投球再開に向けたブルペンでの調整は思うように進まなかった。7月29日には、デーブ・ロバーツ監督が右上腕二頭筋にも問題があることを明らかにしている。
9月には負傷者リスト入り9月に入ると、打撃にも影響が及んだ。9月8日には大谷自身が、今季は投球に戻る可能性が低いとの見通しを示し、以降は打撃に集中する考えを明らかにした。
9月11日には左膝と右上腕二頭筋の問題で15日間の負傷者リスト入り。9月15日にはティー打撃を再開し、9月19日にはコーチによる投球を受ける形式の打撃練習に進んだ。
ただし、この時点でも投手としての復帰は想定されていなかった。ロバーツ監督は、打撃練習の進展を評価しながらも、実戦に向けた段階的な調整が必要であることを説明していた。
故障と復帰調整の時系列- 6月:左膝の炎症が続き、投手としての調整に影響。
- 7月3日:パドレス戦で6回を投げる。これが2026年最後の登板となる。
- 7月29日:球団が右上腕二頭筋の問題も明らかにする。
- 9月8日:大谷が投手としての今季復帰に慎重な見通しを示す。
- 9月11日:左膝と右上腕二頭筋の問題で15日間の負傷者リスト入り。
- 9月15日:ティー打撃を再開。
- 9月19日:コーチによる投球を受ける打撃練習に進む。
- 10月21日:ドジャース幹部が手術不要との見解と2027年の投手復帰への期待を説明。
MLB公式の10月21日付報道では、ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が、右上腕二頭筋と左膝の問題について手術は必要ないと説明した。
これは前向きな材料だ。ただし、手術が必要ないことと、すでに完全回復していることは同じではない。現在の焦点は、痛みの再発を防ぎながら投球と打撃の両方を再開できる状態に整えることにある。
【2027年の投手復帰】大谷翔平は再び二刀流で開幕できるのか
2027年に向けた大きなニュースは、本人と球団の双方が投手復帰を視野に入れていることだ。
2026年10月16日、ブルワーズに敗れてドジャースのシーズンが終了した後、大谷は2027年も投げる意思があるかを問われ、次のように答えた。
「Yes, definitely.」
これは「もちろん、間違いなく」という意味で、本人が投手として再びマウンドに立つ意思を明確にした発言だ。加えて、翌シーズンはより良いシーズンにしたいとの意欲も示している。
10月21日のシーズン終了後会見では、フリードマン編成本部長も2027年の投手復帰を強く見込んでいると説明した。球団としても二刀流の復活を重要な目標に据えている。
開幕から先発ローテーションに入るとは限らないただし、2027年の開幕から通常の先発ローテーションに入るかどうかは決まっていない。
フリードマン編成本部長は、開幕直後から投球を始めるのか、最初の1か月をどのように管理するのか、慎重に検討する必要があると説明している。
MLB公式報道では、健康状態が整っていても、シーズン開幕時には先発ローテーションに入れず、段階的に投球負荷を高める選択肢も検討されている。
これは大谷の能力を疑問視しているわけではない。2026年のように投打の調整が重なり、身体への負担が大きくなる状況を避けるための管理策と考えられる。
2027年の二刀流復活で注目すべき3つのポイント1. 投球プログラムの再設計
右上腕二頭筋と左膝の状態を確認しながら、キャッチボール、ブルペン投球、実戦登板へと段階的に進める必要がある。復帰時期だけでなく、投球量をどのように増やすかが重要になる。
2. 打撃と投球の負担を分ける
2026年は投手としての調整を進める過程で打撃成績にも影響が見られた。打者としての出場を維持しながら投手としての準備を行うには、休養日や練習内容の調整が欠かせない。
3. ポストシーズンを見据えた管理
ドジャースにとって大谷の価値は、レギュラーシーズンだけでなく、10月の重要な試合でも投打両方で貢献できる点にある。年間を通して投げ続けることよりも、シーズン終盤に万全の状態を維持できるかが重要になる。
【ドジャース最新情報】2026年の悔しさを2027年の二刀流につなげられるか
2026年のドジャースは、ワールドシリーズ3連覇を目指して戦ったものの、ナ・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズに4連敗。10月の第4戦を6対4で落とし、シーズンを終えた。
大谷は第4戦で約2か月ぶりとなる本塁打を放ち、チームに反撃のきっかけを与えた。しかし、2026年ポストシーズン全体では26打数5安打、打率.192、本塁打1本、3打点にとどまった。
レギュラーシーズンの成績と比較すると、ポストシーズンでの数字は大きく落ち込んでいる。負傷の影響だけですべてを説明することはできないが、コンディションが十分でなかったことは球団にとっても大きな検討課題になった。
MLB公式のシーズン総括記事では、2026年の故障管理について、ドジャースと大谷本人の双方が改善点を検討する必要性が指摘されている。特に、身体の状態について選手と球団がどれだけ正確に情報を共有できるかは、2027年の重要なテーマだ。
大谷自身もシーズン終了後、通訳のウィル・アイアトン氏を介して、治療方法やトレーニングプログラムを改めて検討したいとの考えを示している。
2027年のドジャースで大谷に求められる役割ドジャースが目指すのは、単純に投手としての登板数を増やすことではない。打者としての高い生産性を維持しながら、投手としてもチームに貢献できる状態をシーズン終盤まで保つことだ。
2026年の経験を踏まえれば、登板日の前後にどれだけ休養を確保するか、打撃練習と投球練習をどう組み合わせるか、故障の兆候が出た段階でどのように対応するかが重要になる。
大谷は2027年に32歳で迎えるシーズンとなる。二刀流の価値を長期的に維持するためには、目先の出場機会よりも、年間を通した健康管理を優先する場面も出てくるだろう。
【プロの結論】2027年は二刀流の復帰時期より継続性に注目2026年の大谷翔平を評価する際、30本塁打という打撃成績だけを見るのも、防御率1.79という投手成績だけを見るのも十分ではない。重要なのは、投打の両方で高い能力を発揮できる一方、二つの役割を同時に維持することの難しさが改めて表面化した点だ。
2027年の情報を追う際には、次の判断基準を押さえておきたい。
- 投手復帰のニュース:ブルペン投球の再開だけでなく、実戦形式の投球や球数制限の変化を確認する。
- 打撃成績の推移:本塁打数だけでなく、打率、出塁率、OPSが安定しているかを見る。
- 球団の起用方針:開幕からの先発登板があるか、段階的な復帰プログラムを採用するかに注目する。
- 故障に関する発表:本人の感覚、監督の説明、球団幹部の発言を区別して確認する。
こうした情報を分けて追うことで、単なる復帰報道と実際の競技復帰を混同せず、大谷のコンディションをより正確に理解できる。
【本日の大谷翔平速報ニュース】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大谷翔平は2026年ナ・リーグMVP最終候補に選ばれた?
A1:はい。2026年11月2日に発表された最終候補3人に選出された。ほかの候補はカブスのピート・クロウ=アームストロングとブルワーズのブライス・トゥラング。受賞者の発表は11月12日の予定だ。
Q2:大谷翔平の2026年の打率・本塁打・打点は?
A2:レギュラーシーズンは打率.275、30本塁打、81打点、144安打、OPS.889だった。6年連続の30本塁打を達成している。
Q3:2026年の大谷翔平の投手成績と防御率は?
A3:14試合に先発し、8勝2敗、防御率1.79、85回2/3、95奪三振、WHIP0.95を記録した。最後の登板は7月3日のパドレス戦だった。
Q4:右上腕二頭筋の故障は完治した?
A4:2026年10月21日の球団幹部の説明では、右上腕二頭筋と左膝の問題について手術は必要ないとされている。ただし、完全回復や実戦復帰が確認されたという意味ではない。
Q5:大谷翔平は2027年に投手復帰する?
A5:本人は2027年も投げる意思を明確にしており、フリードマン編成本部長も復帰を見込んでいる。ただし、開幕から先発ローテーションに入るかどうかは未定で、段階的な調整が検討されている。
Q6:2026年のドジャースはワールドシリーズに進出した?
A6:進出していない。ドジャースはナ・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズに4連敗し、2026年のシーズンを終えた。
Q7:大谷翔平の2026年MVP受賞は決定している?
A7:まだ決定していない。現在は最終候補に選ばれた段階で、正式な受賞者は11月12日に発表される予定だ。
2026年11月2日の大谷翔平に関する最大のニュースは、ナ・リーグMVP最終候補への選出だ。打率.275、30本塁打、81打点という打撃成績に加え、投手として8勝2敗、防御率1.79を残したことが評価につながっている。
一方、右上腕二頭筋と左膝の故障によって7月3日以降は投手として登板できず、9月には負傷者リスト入りした。ポストシーズンでも本来の打撃力を十分に発揮できなかったことから、2026年は大谷にとって身体の管理方法を見直すシーズンとなった。
2027年については、本人も球団も投手復帰を視野に入れている。手術不要との球団説明は明るい材料だが、開幕から二刀流でフル稼働できるかは、今後の調整次第だ。
まず注目したいのは11月12日のMVP発表。そして、その先にある2027年の投球再開、春季キャンプでの調整、ドジャースの起用方針である。
2026年は故障に苦しみながらもMVP最終候補に残った大谷翔平。次のシーズンに求められるのは、打って、投げて、そしてシーズン最後まで健康な状態を維持する、本当の意味での二刀流の完成だ。