2026年のプロ野球「大樹生命月間MVP賞」は、セ・リーグで阪神タイガースの髙橋遥人投手が同一年4度目の受賞を達成し、パ・リーグでは福岡ソフトバンクホークスの近藤健介選手が通算6度目の栄冠を手にした。加えて、阪神の大山悠輔選手と楽天の荘司康誠投手が、それぞれ初めて月間MVPに選ばれた。
日本野球機構(NPB)が2026年10月20日に発表した9・10月度の結果をもって、今シーズンの月間MVP受賞者が出そろった。3・4月度から9・10月度まで、セ・パ両リーグの投手・打者部門を整理すると、阪神勢の存在感、若手投手の台頭、近藤の安定した打撃力など、2026年を象徴する動きが見えてくる。
【2026年最新】セ・パ両リーグの月間MVP受賞者一覧

2026年の月間MVPは、3・4月度から9・10月度までの6つの対象期間で選出された。
各リーグで投手1人、打者1人が選ばれるため、年間の受賞枠は合計24人となる。
2026年セ・リーグ月間MVP受賞者| 対象月 | 投手部門 | 打者部門 |
|---|---|---|
| 3・4月 | 髙橋遥人(阪神・初) | 佐藤輝明(阪神・3度目) |
| 5月 | 髙橋遥人(阪神・2度目) | 佐藤輝明(阪神・4度目) |
| 6月 | 髙橋遥人(阪神・3度目) | 森下翔太(阪神・初) |
| 7月 | 村上頌樹(阪神・3度目) | 牧秀悟(DeNA・5度目) |
| 8月 | K.マラー(中日・初) | 佐藤輝明(阪神・5度目) |
| 9・10月 | 髙橋遥人(阪神・4度目) | 大山悠輔(阪神・初) |
| 対象月 | 投手部門 | 打者部門 |
|---|---|---|
| 3・4月 | 平良海馬(西武・初) | 近藤健介(ソフトバンク・4度目) |
| 5月 | 伊藤大海(日本ハム・3度目) | T.ネビン(西武・2度目) |
| 6月 | 北山亘基(日本ハム・初) | F.レイエス(日本ハム・3度目) |
| 7月 | 前田悠伍(ソフトバンク・初) | 近藤健介(ソフトバンク・5度目) |
| 8月 | 隅田知一郎(西武・2度目) | 山口航輝(ロッテ・初) |
| 9・10月 | 荘司康誠(楽天・初) | 近藤健介(ソフトバンク・6度目) |
※受賞回数は2026年度の各発表時点での通算回数。
NPB公式の2026年度表彰選手一覧によると、セ・リーグでは髙橋遥人投手が3・4月、5月、6月、9・10月の4回受賞。打者では佐藤輝明選手が3度受賞した。
パ・リーグでは近藤健介選手が3・4月、7月、9・10月の3度受賞。投手部門は複数の選手が月ごとに異なる活躍を見せた。
この一覧からも、2026年は阪神勢と近藤選手の活躍が特に目立ったシーズンだったことが分かる。
【9・10月度を徹底解剖】髙橋遥人4度目、大山悠輔・荘司康誠は初受賞
2026年10月20日、NPBは9・10月度の大樹生命月間MVP賞を発表した。
セ・パ両リーグの受賞者4人は、それぞれ異なる形でシーズン終盤のチームを支えた。
セ・リーグ投手部門:髙橋遥人(阪神)髙橋遥人投手は、9・10月度も圧倒的な投球を披露し、今季4度目の月間MVPを獲得した。
| 成績項目 | 9・10月度の記録 |
|---|---|
| 登板 | 5試合 |
| 勝敗 | 4勝1敗 |
| 投球回 | 32回2/3 |
| 防御率 | 1.93 |
| 奪三振 | 32 |
| 自責点 | 7 |
特に注目したいのは、5試合で4勝を挙げた勝負強さだ。
NPBの発表によると、4勝と32奪三振はいずれもリーグトップタイ。防御率も1.93と安定していた。
9月30日の東京ヤクルト戦では、8回無失点の好投を披露。さらに7回裏には自ら適時打を放ち、投打両面でチームに貢献した。
この試合で今季16勝目を挙げ、最多勝利と最高勝率の投手2冠を確実なものにした。
そして、今回の受賞で特筆すべきなのが、同一年4度目の月間MVPという記録である。
セ・リーグでは投手・打者部門を通じて初めての快挙となった。
セ・リーグ打者部門:大山悠輔(阪神)大山悠輔選手は、プロ入り後初めて月間MVPを受賞した。
| 成績項目 | 9・10月度の記録 |
|---|---|
| 出場試合 | 26試合 |
| 打率 | .3300 |
| 安打 | 34 |
| 本塁打 | 5 |
| 打点 | 17 |
| 長打率 | .553 |
| 出塁率 | .369 |
NPBの公式発表では、打率はリーグ4位、安打は2位、本塁打は3位タイ、打点は2位タイという成績だった。
特に印象的だったのが、9月26日の横浜DeNA戦である。
大山選手は第1打席で適時打、第2打席で本塁打を記録。さらに同点に追いつかれた後の第3打席でも勝ち越しの2点適時二塁打を放ち、4安打4打点の活躍を見せた。
10月1日の読売戦でも、9回裏二死二、三塁という厳しい場面で同点適時打を記録。
シーズン終盤の重要な試合で結果を残し、チームを支えたことが初受賞につながった。
パ・リーグ投手部門:荘司康誠(楽天)荘司康誠投手は、プロ4年目で初の月間MVPを獲得した。
| 成績項目 | 9・10月度の記録 |
|---|---|
| 登板 | 5試合 |
| 勝敗 | 3勝0敗 |
| 投球回 | 36回 |
| 防御率 | 1.00 |
| 奪三振 | 41 |
| 自責点 | 4 |
最大の特徴は、36イニングで41奪三振を記録したことだ。
奪三振はリーグトップ、3勝もリーグトップタイ。防御率1.00もリーグ2位という優秀な数字だった。
9月16日の千葉ロッテ戦では、9回125球を投げ抜き、プロ初完封勝利を達成。
加えて、9月30日の同カードでも8回無失点と安定した投球を見せた。
シーズン全体でも159イニング、9勝、171奪三振を記録。最多奪三振のタイトルを獲得するなど、大きな飛躍を遂げた。
月間MVP初受賞は、年間を通じた成長を象徴する結果となった。
パ・リーグ打者部門:近藤健介(ソフトバンク)近藤健介選手は、9・10月度の受賞によって通算6度目の月間MVPを獲得した。
| 成績項目 | 9・10月度の記録 |
|---|---|
| 出場試合 | 24試合 |
| 打率 | .321 |
| 安打 | 26 |
| 本塁打 | 7 |
| 打点 | 16 |
| 長打率 | .630 |
| 出塁率 | .461 |
特に際立ったのは、出塁率と長打率の高さである。
出塁率.461、長打率.630はいずれもリーグトップ。7本塁打もリーグ2位タイだった。
また、9月26日の楽天戦から10月2日のロッテ戦にかけて、先制本塁打となる4試合連続本塁打を記録。
9月23日から10月2日までは6試合連続打点も達成している。
2026年シーズン全体でも通算1500安打を達成し、打率.309、32本塁打、108打点を記録。チームのリーグ3連覇に貢献した。
通算6度目という数字だけでなく、シーズン終盤まで主軸として結果を残したことが今回の受賞を裏付けている。
【成績比較】2026年の月間MVPは何が評価されたのか
月間MVPの受賞者を比較すると、投手と打者では評価される成績の特徴が異なる。
ただし、特定の数字だけで受賞が決まるわけではない。NPBは各リーグの対象期間で最も活躍した投手・打者を選出している。
投手部門で注目された数字2026年は、勝利数だけでなく、防御率や奪三振、投球回数などで存在感を示した投手が受賞した。
| 選手 | 対象期間 | 主な成績 |
|---|---|---|
| 髙橋遥人 | 3・4月 | 3勝、防御率0.27 |
| 平良海馬 | 3・4月 | 2勝、防御率0.49、36奪三振 |
| 伊藤大海 | 5月 | 4勝、防御率1.24 |
| 北山亘基 | 6月 | 4勝、防御率0.91 |
| 前田悠伍 | 7月 | 3勝、防御率0.33 |
| 隅田知一郎 | 8月 | 2勝、防御率0.58 |
| 荘司康誠 | 9・10月 | 3勝、防御率1.00、41奪三振 |
※髙橋の3・4月度の成績は3勝0敗、33投球回。平良は5試合で37投球回。
3・4月度には髙橋と平良が防御率0点台の好投を披露した。
5月には伊藤大海が4戦4勝、6月には北山亘基が4戦4勝を記録。7月の前田悠伍は防御率0.33という優れた数字を残している。
8月の隅田知一郎も防御率0.58と安定していた。
そして9・10月には荘司が41奪三振という圧倒的な数字を記録した。
この結果からは、月間MVPが単なる勝利数ランキングではなく、投球内容全体の優秀さを評価する賞であることが分かる。
打者部門で注目された数字打者部門では、打率、安打、本塁打、打点、長打率、出塁率などが重要な比較材料となる。
| 選手 | 対象期間 | 主な成績 |
|---|---|---|
| 佐藤輝明 | 3・4月 | 打率.376、7本塁打、25打点 |
| T.ネビン | 5月 | 打率.341、9本塁打、19打点 |
| F.レイエス | 6月 | 打率.400、10本塁打、18打点 |
| 近藤健介 | 7月 | 打率.342、6本塁打、25打点 |
| 山口航輝 | 8月 | 打率.302、10本塁打、17打点 |
| 大山悠輔 | 9・10月 | 打率.330、5本塁打、17打点 |
特に目を引くのは6月のF.レイエスだ。
20試合で打率.400、10本塁打、18打点を記録。長打率は.914、出塁率は.482に達した。
8月の山口航輝も24試合で10本塁打を放ち、月間二桁本塁打を達成している。
また、近藤健介は7月に25打点、9・10月には出塁率.461を記録。長打力と出塁能力を兼ね備えた打者として、年間を通じて高い評価を受けた。
こうした数字を比較すると、打率だけでなく、得点につながる長打や出塁の能力が受賞者の特徴として浮かび上がる。
【歴代記録を比較】髙橋遥人4度・近藤健介6度はどれほどすごい?
2026年の月間MVPを語るうえで、髙橋遥人と近藤健介の受賞回数は欠かせない。
髙橋遥人の同一年4度受賞はセ・リーグ初髙橋遥人投手は、2026年に以下の4期間で月間MVPを獲得した。
| 対象月 | 受賞回数 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 3・4月 | 初 | 防御率0.27、3勝 |
| 5月 | 2度目 | 3勝、防御率1.52 |
| 6月 | 3度目 | 4勝、防御率2.25 |
| 9・10月 | 4度目 | 4勝、防御率1.93 |
3カ月連続で受賞した後、7月と8月は別の投手が選ばれたものの、シーズン終盤に再び受賞した。
重要なのは、単に受賞回数を増やしただけではない点だ。
2026年の髙橋は年間16勝を挙げ、最高勝率.842も記録。最多勝利と最高勝率の2冠を達成した。
月間成績とシーズン成績の両方で結果を残したことが、この記録の価値をさらに高めている。
近藤健介の通算6度目は歴代ランキングでも上位近藤健介は、2026年に3度受賞し、通算6度に到達した。
歴代の月間MVP受賞回数を集計した記録データでは、田中将大が12回で最多。イチローが10回、アレックス・ラミレス、杉内俊哉、柳田悠岐らが9回で続く。
近藤の6回は、歴代の複数回受賞者が並ぶ上位グループに入る数字だ。
ただし、6度目の受賞は歴代最多記録ではない。
田中将大の12回とは依然として差があり、近藤は歴代最多記録の更新者ではなく、通算受賞回数を着実に積み上げている実績ある打者として評価するのが正確だ。
2026年の主な受賞回数比較| 選手 | 2026年終了時の通算受賞回数 |
|---|---|
| 田中将大 | 12回 |
| イチロー | 10回 |
| A.ラミレス | 9回 |
| 杉内俊哉 | 9回 |
| 柳田悠岐 | 9回 |
| 近藤健介 | 6回 |
| 佐藤輝明 | 5回 |
| 牧秀悟 | 5回 |
※近藤、佐藤、牧の回数は2026年の受賞を反映した数字。上位の歴代回数は受賞回数集計データによる。
【大樹生命月間MVP賞とは】選考基準と知っておきたい制度の仕組み
月間MVPは、単にその月の本塁打数や勝利数が最も多い選手を表彰する制度ではない。
NPBの公式説明では、各リーグで対象月に最も活躍した投手と打者をそれぞれ1人選出する仕組みとなっている。
月間MVPの選考で注目される成績投手部門では、主に次の数字が選手の活躍を比較する材料となる。
- 勝利数
- 防御率
- 投球回
- 奪三振
- 自責点
- 完投・完封などの実績
打者部門では、次の数字が注目される。
- 打率
- 安打数
- 本塁打
- 打点
- 出塁率
- 長打率
ただし、NPBの公表資料には、各指標に何点を与えるといった固定の数値配点は示されていない。
例えば、2026年の荘司康誠は41奪三振と防御率1.00で評価され、大山悠輔は打率.330だけでなく、34安打と17打点も記録した。
選手のポジションや役割、月間を通じた貢献度などを含め、成績全体から受賞者が決まる。
月間MVPの歴史月間MVPは、セ・リーグとパ・リーグで制定時期が異なる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| セ・リーグ制定 | 1975年 |
| パ・リーグ制定 | 1979年 |
| 2026年の賞名称 | 大樹生命月間MVP賞 |
| 協賛開始 | 2019年 |
| 2026年の協賛年数 | 8年目 |
| 選出人数 | 各リーグの投手1人・打者1人 |
| 賞品 | 記念盾、賞金50万円、トロフィー |
2019年から大樹生命保険株式会社が協賛しており、2026年で8年目となった。
受賞者には各連盟から記念盾が贈られるほか、大樹生命から賞金50万円とトロフィーが贈呈される。
月間MVPは、長いプロ野球の歴史の中で積み重ねられてきた表彰制度であり、シーズン中の選手の好調ぶりを評価する重要な指標となっている。
【プロの結論】2026年の月間MVPから見える3つの重要な傾向
2026年の受賞結果を振り返ると、注目すべき傾向は3つある。
1. 阪神は投打両面で受賞者を輩出2026年のセ・リーグでは、阪神の選手が投手・打者の両部門で多くの受賞を果たした。
特に髙橋遥人は投手部門で4度、佐藤輝明は打者部門で3度受賞。
森下翔太と大山悠輔も初受賞を果たし、阪神の選手層の厚さを印象づけた。
2. パ・リーグでは投手の個性と打者の安定感が際立ったパ・リーグの投手部門では、平良海馬、伊藤大海、北山亘基、前田悠伍、隅田知一郎、荘司康誠と、毎回異なる投手が受賞した。
一方、打者部門では近藤健介が3度受賞。
月ごとに受賞者が入れ替わる投手部門と、継続的に結果を残した近藤の対照的な活躍が目立った。
3. 初受賞者の活躍もシーズンの大きな見どころ大山悠輔と荘司康誠は、9・10月度に初めて月間MVPを獲得した。
また、シーズン中には前田悠伍、北山亘基、山口航輝らも初受賞を経験している。
月間MVPは実績ある選手だけでなく、その月に大きく成長した選手にもスポットライトを当てる賞だ。
シーズンを通して受賞者を追うことで、チームの主力選手だけでなく、次世代を担う選手の成長も確認できる。
【月間MVPに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年のプロ野球月間MVPは誰が受賞しましたか?
A1:2026年はセ・パ両リーグで投手・打者各1人、合計24人が受賞しました。9・10月度はセ・リーグが髙橋遥人と大山悠輔、パ・リーグが荘司康誠と近藤健介です。
Q2:髙橋遥人の同一年4度受賞は歴代初ですか?
A2:NPBの公式発表では、同一年4度の受賞はセ・リーグの投手・打者部門を通じて初の快挙です。髙橋は3・4月、5月、6月、9・10月に受賞しました。
Q3:近藤健介の月間MVP受賞回数は何回ですか?
A3:2026年9・10月度の受賞で通算6回です。2026年は3・4月、7月、9・10月の3度受賞しています。
Q4:大山悠輔と荘司康誠は初受賞ですか?
A4:はい。大山悠輔は9・10月度の打者部門、荘司康誠は同期間の投手部門で初めて受賞しました。
Q5:月間MVPはどのような基準で選ばれますか?
A5:各リーグの対象期間で最も活躍した投手と打者がそれぞれ選出されます。投手は勝利数、防御率、投球回、奪三振など、打者は打率、本塁打、打点、出塁率、長打率などが注目されます。
Q6:月間MVPの賞金はいくらですか?
A6:2026年の大樹生命月間MVP賞では、受賞者に大樹生命保険株式会社から賞金50万円とトロフィー、各連盟から記念盾が贈られます。
2026年のプロ野球月間MVPは、阪神の髙橋遥人による同一年4度受賞というセ・リーグ初の快挙と、近藤健介の通算6度目という実績が大きな話題となった。
また、大山悠輔と荘司康誠の初受賞、佐藤輝明の複数回受賞、若手投手の台頭など、個々の選手の成長やチームへの貢献も見逃せない。
特に9・10月度は、髙橋の4勝、防御率1.93、大山の打率.330、荘司の41奪三振、近藤の出塁率.461という数字が、それぞれの受賞を象徴している。
月間MVPを確認するときは、受賞者の名前や回数だけでなく、対象期間、所属リーグ、投手・打者の区分、具体的な成績を併せて見ることが大切だ。
2026年の月間MVPは、シーズンを通じた安定感と、短期間で圧倒的な結果を残す爆発力の両方が評価されたシーズンだった。 今後の歴代受賞回数ランキングや、2027年に誰が新たな記録を打ち立てるのかにも注目したい。
主な情報源・記録資料
- NPB「2026年度 大樹生命月間MVP賞」受賞者一覧
- NPB「2026年9・10月度」セ・パ両リーグ受賞者詳細
- NPB「2026年3・4月度~8月度」各月受賞者詳細
- NPB「2026年度セントラル・リーグ表彰」
- プロ野球月間MVP歴代受賞回数集計資料