2026年10月現在、柔道男子66kg級でアテネ五輪と北京五輪を連覇した内柴正人氏は、熊本県八代市を拠点に活動しています。直近の2026年10月19日付のスポーツ報知の報道では、内柴氏が入浴施設「八代温泉 さくらの湯」と「さくら食堂」を運営していることが紹介されました。また、公式の内柴道場では、柔術インストラクターおよび柔道テクニックアドバイザーという肩書が掲載されています。
一方、内柴氏の名前を語るうえで避けられないのが、九州看護福祉大学女子柔道部での事件と2014年に確定した懲役5年の判決、そして全日本柔道連盟による会員登録の永久停止処分です。五輪連覇という輝かしい実績から、刑事事件、服役後の柔術への転向、キルギスでの指導、熊本での仕事まで、その歩みは大きく変化しました。ここでは2026年10月30日現在の報道と公式情報をもとに、現在の仕事と過去の経緯を整理します。
【2026年最新】内柴正人の現在の仕事は熊本県八代市での施設運営と柔術指導

2026年現在の内柴正人氏について、特に注目されているのが熊本県八代市での活動です。
2026年10月19日付のスポーツ報知の報道によると、内柴氏は八代市にある入浴施設「八代温泉 さくらの湯」と、施設内の飲食店「さくら食堂」を運営しています。
八代温泉 さくらの湯とさくら食堂での活動2026年10月の報道では、内柴氏が自身のSNSを通じて、釣りで手に入れた魚を使った限定メニューを紹介したことが取り上げられました。
紹介されたのは、チヌやスズキ、コチ、ガラカブなどを使った1日5食限定のお魚定食です。刺身にはチヌとスズキを使用する内容で、釣りで得た魚を食堂の料理に生かす取り組みも伝えられています。
この報道から分かるのは、現在の活動が柔道や格闘技の指導だけに限定されていないということです。温浴施設と飲食店という地域に根差した事業にも関わっていることが、2026年の具体的な近況として確認できます。
なお、以前の2021年のWebメディア「mimiyori」の連載では、熊本県八代市の温浴施設「つる乃湯」でマネジャーを務めていたことが紹介されていました。2026年の報道では「さくらの湯」と「さくら食堂」が取り上げられており、時期によって報道される勤務先・運営施設の情報が異なっています。
内柴正人は現在も柔道・柔術の指導をしている?もう一つの活動拠点が、内柴道場です。
内柴道場の公式サイトでは、熊本県八代市の「EDGE & AXIS スポーツクラブ」として、柔道と柔術を中心とした活動が紹介されています。
同サイトのインストラクター紹介には、内柴正人氏について、次の肩書が掲載されています。
- 柔術インストラクター
- 柔道テクニックアドバイザー
プロフィールには、アテネ五輪と北京五輪の優勝実績に加え、2018年のアブダビ・ワールドプロ柔術選手権で青帯優勝を果たしたことも記載されています。
道場では柔道初級・中級・上級クラスのほか、柔術クラスやグラップリングクラスも案内されています。初心者から経験者までを対象とする構成で、競技経験を生かした技術指導を行う施設です。
また、2023年10月には同道場で内柴氏を講師とする柔道セミナーが開催されました。公式のお知らせには、テクニック講習とスパーリングの2部構成が掲載されています。
2026年現在の活動を整理すると、地域の温浴・飲食事業と、柔道・柔術の技術指導という二つの分野が中心になっています。
【五輪連覇の実績】内柴正人はアテネ・北京でなぜ金メダルを獲得できたのか
現在の活動を理解するには、まず内柴正人氏が柔道界でどのような実績を残した選手だったのかを振り返る必要があります。
内柴氏は1978年6月17日生まれ、熊本県出身。2026年10月30日時点で48歳です。国士舘高校、国士舘大学を経て旭化成に所属し、男子66kg級で活躍しました。
2004年アテネ五輪で初の金メダル内柴氏が最初に大きな注目を集めたのは、2004年のアテネオリンピックです。
男子66kg級に出場した内柴氏は、決勝でスロバキアのヨゼフ・クルナーチ選手を破り、金メダルを獲得しました。
日本オリンピック委員会(JOC)の大会記録によれば、内柴氏は決勝を含め、全試合で一本勝ちという圧倒的な内容で優勝しています。
当時の内柴氏は60kg級から66kg級へ階級を変更した経緯があり、新しい階級でオリンピック代表の座を獲得して優勝したことも、この大会の大きな特徴でした。
2008年北京五輪で史上に残る2連覇4年後の2008年北京オリンピックでも、内柴氏は男子66kg級に出場しました。
決勝の相手はフランスのベンジャマン・ダルベレ選手。内柴氏は得意の寝技を生かし、縦四方固めによる一本勝ちで金メダルを獲得しました。
JOCの2008年8月10日付の公式記録にも、決勝で1分08秒の縦四方固めによって勝利したことが記されています。
これによって内柴氏は、アテネ・北京の男子66kg級でオリンピック2大会連続金メダルという実績を残しました。
北京大会では日本代表選手団の金メダル第1号にもなっています。競技者としての実績は、当時の日本柔道界を代表するものの一つでした。
ただし、スポーツにおける功績と、その後の刑事事件や社会的責任は別々に評価する必要があります。五輪での実績が、その後の事件を免責するものではありません。
【事件と判決の経緯】九州看護福祉大学女子柔道部で何があったのか
内柴氏の競技人生が大きく変わったのは、現役引退後の指導者時代でした。
問題となったのは、熊本県玉名市にある九州看護福祉大学の女子柔道部でコーチを務めていた時期の出来事です。
大学の女子柔道部コーチ・客員教授への就任内柴氏は2010年4月に九州看護福祉大学の女子柔道部コーチに就任し、2011年1月には客員教授にも就任しました。
しかし、2011年9月の合宿中に発生した問題を受け、大学側は調査を実施。11月29日、内柴氏を懲戒解雇処分にしたと発表しました。
大学側の発表については、当時の日刊スポーツやAFP通信なども報道しています。
2011年12月に逮捕、2013年に懲役5年の判決2011年12月6日、内柴氏は準強姦容疑で警視庁に逮捕されました。
事件は、九州看護福祉大学女子柔道部の合宿に同行した東京都八王子市のホテルで起きたものとされ、当時の報道では、泥酔して抵抗できない状態だった女子部員に対する行為が問題となりました。
内柴氏は一貫して性行為は合意の上だったと主張し、無罪を訴えていました。一方、被害者側は、酔って寝ている間に乱暴されたと証言しています。
2013年2月1日、東京地方裁判所は内柴氏に懲役5年の実刑判決を言い渡しました。
判決では、被告側の供述は信用できないと判断され、被害者側の証言の信用性が認められました。事件後の相談状況なども判断材料として取り上げられています。
控訴審でも有罪、最高裁で懲役5年が確定内柴氏側は一審判決を不服として控訴しましたが、2013年12月11日の東京高等裁判所の判決でも、懲役5年の一審判決が支持されました。
さらに上告したものの、最高裁判所第2小法廷は2014年4月23日付で上告を棄却。これにより一審・二審の判決が確定しました。
事件をめぐる経緯は、逮捕段階の容疑だけでなく、裁判所の判断を含めて理解が必要です。最終的には、当時の法律上の罪名である準強姦罪について、懲役5年の実刑判決が確定しています。
【内柴正人の経歴と転換点】五輪金メダルから2026年までの年表
内柴氏の歩みを整理すると、競技者としての成功、大学での指導、刑事事件、柔術への転向、海外での指導、そして熊本での活動という大きな転換点が見えてきます。
以下は、JOCの大会記録、全日本柔道連盟の処分に関する報道、裁判報道、内柴道場の公式情報などをもとに整理した年表です。
| 時期 | 出来事・関係する組織 | 内容・意味 |
|---|---|---|
| 2004年 | アテネ五輪 | 男子66kg級で金メダルを獲得。 |
| 2008年 | 北京五輪 | 同階級で優勝し、オリンピック2連覇を達成。 |
| 2010年 | 九州看護福祉大学 | 女子柔道部のコーチに就任。 |
| 2011年1月 | 九州看護福祉大学 | 客員教授に就任。 |
| 2011年11月 | 九州看護福祉大学 | 問題を受けて懲戒解雇。 |
| 2011年12月 | 刑事事件 | 準強姦容疑で逮捕。 |
| 2013年2月 | 東京地方裁判所・全柔連 | 懲役5年の一審判決。全柔連は会員登録の永久停止を決定。 |
| 2013年12月 | 東京高等裁判所 | 控訴棄却。一審の懲役5年を支持。 |
| 2014年4月 | 最高裁判所 | 上告棄却により懲役5年が確定。 |
| 2017年9月 | 社会復帰 | 9月15日に仮釈放。 |
| 2017年11月 | ブラジリアン柔術 | 柔術大会に出場し、競技活動を再開。 |
| 2017年12月 | 刑期満了 | 12月14日に刑期満了。 |
| 2018年7月 | キルギス共和国柔道連盟 | 柔道総監督に就任。 |
| 2019年 | キルギスでの指導 | 同年秋に帰国。キルギスでの指導契約は同年12月に終了したと報じられた。 |
| 2020~2021年 | 熊本県八代市の温浴施設 | 「つる乃湯」でマネジャーとして働く姿が報道された。 |
| 2023年 | EDGE & AXIS 内柴道場 | 柔道セミナーを開催。 |
| 2025年 | 内柴道場 | 公式サイトで城南大会などの活動報告を掲載。 |
| 2026年10月 | さくらの湯・さくら食堂 | 施設・食堂の運営と、柔術・柔道技術指導に関する近況が確認できる。 |
この年表から分かるのは、内柴氏のその後の活動が、単純に柔道界へ戻るという一本道ではなかったことです。
刑期満了後は柔術家として競技に挑戦し、海外で柔道指導を経験。その後、熊本で一般の仕事に携わりながら、独立した道場で技術指導を行う形へと活動の幅を広げてきました。
【全日本柔道連盟の永久追放処分】現在の道場活動とは矛盾しないのか
内柴氏について検索すると、「全日本柔道連盟から永久追放された」という情報と、「現在は柔道の指導をしている」という情報が同時に出てきます。
この二つは、一見すると矛盾しているように感じられます。しかし、重要なのは全日本柔道連盟の会員登録に関する処分と、独立した施設で行う技術指導を区別することです。
全柔連が決定した会員登録の永久停止2013年2月5日、全日本柔道連盟は臨時理事会を開き、内柴氏に対して会員登録の永久停止処分を決定しました。
これは一般に「永久追放」と報じられた処分です。
当時の上村春樹会長は、指導者には選手を導き守る立場としての責任があるとの趣旨を述べ、処分は理事会の満場一致で決まりました。
つまり、五輪での実績があっても、指導者としての責任が問われた重大な処分だったということです。
内柴道場での肩書は柔術インストラクター・柔道テクニックアドバイザー一方、現在の内柴道場の公式プロフィールでは、内柴氏は柔術インストラクター、柔道テクニックアドバイザーとして紹介されています。
ここで注意したいのは、柔道の技術を教えることと、全日本柔道連盟の会員資格を持つことは同じではないという点です。
また、全柔連の道場ナビには、八代市のEDGE & AXISが道場・チーム情報として掲載されています。しかし、道場の掲載情報だけで、内柴氏個人に対する過去の永久停止処分が解除されたと判断することはできません。
2026年現在の公開情報から確認できるのは、独立した道場での指導者としての肩書と活動です。全柔連への個人的な登録処分が解除されたという公式発表は、今回確認した資料には見当たりません。
したがって、「内柴正人が柔道界に完全復帰した」と表現するのは正確ではありません。現在の活動は、柔術を含む技術指導と地域での事業を中心としたものとして理解するのが適切です。
【2026年の近況を検証】現在の活動で分かること・分からないこと
内柴氏の近況を調べる際には、公式プロフィール、本人の発信を紹介した報道、過去のインタビューを分けて見る必要があります。
2026年10月の最新報道で分かること2026年10月19日付のスポーツ報知の記事では、内柴氏が八代温泉 さくらの湯とさくら食堂を運営していることが紹介されました。
また、釣りで得た魚を使った限定定食の案内も取り上げられ、施設運営だけでなく、食堂のメニューにも関わる様子が伝えられています。
これは2026年の活動を示す具体的な報道であり、2021年ごろの温浴施設マネジャーという過去の情報だけで現在の仕事を説明するよりも、新しい状況を把握できます。
公式プロフィールで分かること内柴道場の公式サイトでは、柔術インストラクター・柔道テクニックアドバイザーという肩書が掲載されています。
EDGE & AXISは柔道と柔術を扱うスポーツクラブとして運営され、初心者向けから競技志向のクラスまで案内しています。
ただし、公式プロフィールに肩書が掲載されていることと、すべてのクラスを本人が毎回担当していることは別です。実際の担当日や個別の指導契約については、公開情報だけでは一律に判断できません。
年収や経営上の立場は公表されている?内柴氏の2026年現在の年収、施設の売上、個人の所有割合、経営会社との具体的な契約関係については、信頼できる公的資料や決算情報を確認できません。
そのため、温浴施設や食堂の運営に携わっていることは報道から把握できても、経営者としての資産や収入を具体的な金額で説明することはできません。
また、過去に報道された温浴施設での勤務と、2026年に報道されたさくらの湯・さくら食堂の運営を、同じ雇用形態や同じ経営契約だと決めつけることも避ける必要があります。
現在の内柴氏については、確認できる活動を中心に見ることで、過去の経歴やネット上の憶測と混同せずに理解できます。
【内柴正人の現在に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:内柴正人は2026年現在、何をしているのですか?
A1:熊本県八代市の八代温泉 さくらの湯とさくら食堂の運営に携わっています。また、内柴道場の公式プロフィールでは柔術インストラクター、柔道テクニックアドバイザーとして紹介されています。
Q2:内柴正人は現在も熊本県八代市にいるのですか?
A2:2026年10月の報道では、八代市の温浴施設と食堂を運営していることが紹介されています。八代市を拠点とする活動が確認できます。
Q3:内柴正人はアテネ五輪と北京五輪で何を達成しましたか?
A3:2004年アテネ五輪と2008年北京五輪の柔道男子66kg級で2大会連続金メダルを獲得しました。北京大会の決勝ではフランスのダルベレ選手に縦四方固めで一本勝ちしています。
Q4:内柴正人の事件ではどのような判決が出ましたか?
A4:九州看護福祉大学女子柔道部の教え子に対する準強姦罪について、2013年2月に東京地裁が懲役5年を言い渡しました。控訴審でも判決が支持され、2014年4月の最高裁による上告棄却で刑が確定しました。
Q5:内柴正人は全日本柔道連盟に復帰したのですか?
A5:2013年2月に全日本柔道連盟から会員登録の永久停止処分を受けています。現在は独立した道場で柔術インストラクター・柔道テクニックアドバイザーとして紹介されていますが、個人の処分解除や全柔連への復帰を示す公式発表は確認できません。
Q6:内柴道場とEDGE & AXISは同じ施設ですか?
A6:公式サイトでは、内柴道場とEDGE & AXIS スポーツクラブが一体の活動拠点として紹介されています。熊本県八代市竹原町にあり、柔道・柔術・グラップリングなどのクラスが案内されています。
Q7:内柴正人の現在の年収はいくらですか?
A7:2026年現在の年収や収入内訳は公表されていません。施設運営や道場での指導活動は確認できますが、具体的な収入額について信頼できる公開資料はありません。
内柴正人氏は、2004年アテネ五輪と2008年北京五輪で男子66kg級を連覇した柔道金メダリストです。しかし、2011年に発覚した大学女子柔道部の教え子に関する事件で逮捕され、2014年には懲役5年の判決が確定しました。全日本柔道連盟からも会員登録の永久停止処分を受けています。
服役後は柔術に転向し、2018年にはキルギス共和国の柔道連盟総監督に就任。その後帰国し、熊本県で社会人として働きながら、競技や指導に関わる活動を続けてきました。
2026年10月現在の具体的な近況は、八代温泉 さくらの湯とさくら食堂の運営、そしてEDGE & AXISを拠点とする柔術・柔道技術指導です。特に10月19日のスポーツ報知の報道は、現在の地域での活動を知るうえで新しい情報となっています。
内柴氏の経歴を評価する際には、五輪2連覇という競技上の功績、刑事裁判で確定した責任、柔道界から受けた処分、そして現在の独立した活動を、それぞれ区別して捉えることが大切です。過去の栄光だけで現在を評価することも、事件だけでその後の活動を説明することも、人物の全体像を正確に捉えることにはつながりません。
2026年以降の動向を見るうえでは、さくらの湯・さくら食堂の事業展開、内柴道場での指導活動、そして柔道界との制度上の関係が引き続き注目点になります。
主な情報確認資料
- 日本オリンピック委員会(JOC):アテネ・北京五輪公式記録
- 内柴道場公式サイト:インストラクター・施設情報
- スポーツ報知(2026年10月19日):八代市での近況
- 日刊スポーツ:事件、判決、全柔連の処分、キルギスでの活動
- 熊本県公式サイト:県民栄誉賞取り消しに関する2011年の知事会見
- デイリースポーツ:最高裁の上告棄却と刑の確定