澁谷果歩の特徴は、AVデビュー以前からメディア業界で働いていたことにあります。
青山学院大学を卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。主にプロ野球を担当する記者として活動していました。野球取材の現場では、大谷翔平選手や田中将大選手を取材する機会もあったと、2024年のENCOUNTのインタビューで明かしています。
また、英語力も大きな強みです。
澁谷果歩のプロフィール
- 名前:澁谷果歩(しぶや・かほ)
- 最終学歴:青山学院大学卒業
- 前職:東京スポーツ新聞社の記者
- 記者時代の担当:主にプロ野球
- 英語力:TOEIC 990点(満点)
- 英検:1級
- AVデビュー:2014年11月
- AV引退:2018年9月
- 出演作品:約750本(オムニバスを含む)
出典:2020年の書籍刊行記念イベント掲載プロフィール、ENCOUNT、FRIDAYのインタビュー記事。
澁谷は、もともとクリエーティブな仕事や執筆活動に関心を持っていました。
東京スポーツへの入社も、将来的に自分でコラムを書くための経験を積みたいという考えがあったといいます。
しかし、男性中心の職場で野球担当記者として働くなか、女性であることを理由にした先入観や評価に苦労したことも、本人がインタビューで語っています。
退社後は英語力を生かして英語教室の講師に転職。その後、アルバイトなどを探すなかでアダルト業界の仕事に接点を持つようになりました。
最初はAVのエキストラとして紹介された仕事が、やがて本人のAVデビューにつながっていきます。
ENCOUNTのインタビューでは、記者としての好奇心も挑戦の動機だったと振り返っています。単純な転職というより、自分の可能性を試す選択だったことがうかがえます。
【経歴年表】2014年のAVデビューから2018年の引退まで

澁谷果歩のAV女優としての活動期間は、およそ4年間です。
デビュー時には、青山学院大学卒という学歴、元新聞記者という職歴、TOEIC満点という英語力が話題になりました。
以下に、主要なキャリアの転換点を整理します。
出典:文春オンライン、ENCOUNT、2020年の書籍刊行記念イベント掲載プロフィール。
引退の理由は仕事のマンネリだった?2018年の引退について、ENCOUNTは本人の説明として「仕事のマンネリ」を挙げています。
また、2023年の文春オンラインのインタビューでは、約3年間の活動を通じて、やりたいことは一通り経験したという趣旨の振り返りが紹介されました。
引退前には医学部受験にも挑戦しています。
本人によれば、撮影現場に参考書を持ち込み、約3か月勉強を続けたものの、結果は補欠合格でした。
その後、もう1年勉強するか、澁谷果歩として芸能活動を続けるかを考え、後者を選択したといいます。
このエピソードは、AV引退が単なる仕事上の区切りではなく、その後の人生を選択する転換点だったことを示しています。
【出演作品約750本】作品数と人気をどう理解するべきか
澁谷果歩の出演作品について、複数のメディアが紹介している数字は約750本です。
FRIDAYの2020年の記事では、青山学院大学卒、元新聞記者という経歴とともに、約750本の出演実績が紹介されました。
書籍刊行記念イベントのプロフィールにも、オムニバス作品を含め約750本と記載されています。
約750本という数字の注意点ここで押さえておきたいのは、750本という数字がオムニバス作品を含むという点です。
オムニバスとは、複数の出演者や複数の映像を収録した作品形式です。そのため、約750本をすべて独立した単独作品として数えるのは正確ではありません。
加えて、AV業界では過去の映像を再編集した総集編や再発売作品も流通します。
澁谷は2023年9月、引退から5年が経過したことを受けて作品の削除申請を検討した際、総集編などで新作として販売されているものが800件以上あったとXで報告しました。
これは約750本という出演実績と矛盾する数字ではありません。
- 約750本:オムニバスを含む出演作品数として紹介された数字
- 800件以上:2023年に本人が言及した販売作品の掲載・流通状況
- 総集編:過去の映像を再編集して新たな商品として販売する形式
つまり、出演本数と販売タイトル数は別の指標です。引退後も新しい販売タイトルが登場していた背景には、過去作品の再編集や再流通がありました。
作品の販売と本人の活動は別の問題AV作品が販売され続けているからといって、本人が現役のAV女優として活動しているわけではありません。
澁谷は2018年に引退を表明し、その後は別の分野へ活動の軸を移しています。
検索結果に新しい発売日が表示されても、撮影された新作なのか、過去作品の再編集なのかを区別する必要があります。
この点は、現在の澁谷果歩を理解するうえで特に重要です。
【作品販売停止申請】AV人権倫理機構への申請と2026年の制度
澁谷果歩の引退後の活動で注目された出来事の一つが、過去の出演作品に対する販売停止申請です。
2023年9月、本人は引退から5年が経過したことをきっかけに、出演作品の販売停止を求める動きを公表しました。
当時、総集編などを含め800件以上の販売タイトルが存在していたと説明しています。
2023年12月に公表された申請結果2023年12月3日の日刊スポーツの報道によると、澁谷は前日、自身のXでAV人権倫理機構から届いた申請結果を報告しました。
主な内容は次のとおりです。
1.複数の女優が出演する作品
澁谷以外の出演者もいる作品については、作品そのものを販売停止にするのではなく、澁谷の名前だけを削除し、検索で見つかりにくくする対応が示されました。
2.メーカーが販売継続を希望した5作品
5作品については、申請時点ではメーカー側が販売継続を希望していたため、直ちに停止することは難しいとされました。
ただし、2024年12月までに販売を終了するという回答があったと本人が説明しています。
3.20作品以上を制作したメーカーとの協議
20本以上撮影したメーカーからは、同意書を結びたいとの申し出があったことも公表しました。
販売停止は作品を完全に消すことではないこの問題で見落とされやすいのが、販売停止とインターネット上からの完全削除は異なるという点です。
澁谷自身も、販売停止申請の結果を公表した際、過去の作品をすべて消し去ることが目的ではないと説明しています。
「販売停止=世から消える訳でない」
澁谷果歩が2023年12月に公表したXの投稿内容より。日刊スポーツ報道。
販売停止の対象にならない海賊版や、すでに第三者によって転載された映像まで自動的に消えるわけではありません。
2026年現在、申請窓口はAV人権倫理機構からCCBUへここは2026年時点で押さえておきたい制度上の変更です。
AV人権倫理機構は2024年3月31日に活動を終了しました。その後、作品販売等停止申請の制度は、NPO法人適正映像事業者連合会(CCBU)に引き継がれています。
CCBUの2026年10月1日付の公表資料には、2026年9月30日時点の申請状況が掲載されています。
作品販売等停止申請の累計状況
2026年9月30日時点・CCBU公表資料
1,348件
総申請件数
1,322件
判断済み申請
998件
停止等の手続き終了
54,824本
判断済み申請の対象作品数
対象作品の判断状況
停止等
43,059本
販売継続
9,035本
制度の対象外
2,730本
そのほか、申請内容確認中16件、権利者検討中10件、却下判断121件、対処不能144件。
これらは澁谷個人の申請結果ではなく、制度全体の累計数字です。
また、CCBUの現行案内によれば、対象となるのは同団体の会員や制度に賛同するメーカーの作品です。無修正作品や海賊版の削除、AV新法に基づく法的な解除手続きとは別の制度として運用されています。
つまり、販売停止申請は出演者の希望を権利者メーカーに伝え、停止などを検討してもらう自主的な仕組みです。申請すれば必ずすべての作品が停止されるわけではありません。
【無修正動画流出訴訟】2023年の提訴と和解の経緯
澁谷果歩のキャリアを語るうえで、2023年に起きた無修正動画の流出問題も欠かせません。
これは単に過去の出演作品がネット上に出回ったという問題ではなく、制作段階の映像データの管理と、出演者の権利保護が問われた事案です。
事件の発覚から提訴まで2023年3月の文春オンラインのインタビューや毎日新聞の報道によると、問題となった映像は2016年に撮影された2作品でした。
2017年ごろから販売されていた作品で、無修正の映像がネット上に流出していることが判明したのは2022年1月ごろです。
本人はゲーム配信のモデレーターを務めていた海外の人物から連絡を受け、流出を知ったと説明しています。
2016年
問題となった2作品を撮影。
2017年ごろ
対象作品が販売開始。
2022年1月ごろ
無修正の映像が海外の動画サイトなどに流出していることが判明。
2023年2月16日
澁谷が制作会社や監督などに対し、計740万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴。
2024年6月までに報道された経過
関係者との和解条項が決まり、金銭の受け取りを伴わない形で合意したことが明らかになる。
2023年2月16日の提訴時、請求額は合計740万円でした。
ENCOUNTの2024年6月のインタビューでは、澁谷本人が金額の算定方法を説明しています。
当該作品での出演料は28万円で、当時の所属事務所の取り分も考慮した金額を基準に、その10倍と裁判費用を上乗せして設定したとのことです。
本人は、金銭を得ることよりも、無修正映像の流出を放置しないという業界の姿勢を示すことに重点を置いていたと語っています。
訴訟の結果はどうなった?重要なのは、この訴訟が740万円の賠償金を獲得した判決で終わったわけではないという点です。
ENCOUNTの2024年6月3日の報道によると、関係する4者との間で和解条項が決まりました。
- 澁谷は解決金を受け取らない。
- 被告側は流出について遺憾の意を表明する。
- 被告側は今後の漏えい事故防止に努める。
- 口外禁止を求める条項は設けない。
一方、元データの流出経路は特定されませんでした。
カメラマン、監督、メーカー、編集会社の4者がデータを保有していたとされますが、どこから流出したのかは判明していません。
この訴訟がAV業界に投げかけた問題澁谷が問題視したのは、出演者が自分の意思で撮影に参加した作品であっても、編集前の映像が無断で流出すれば、本人の意図しない形で映像が利用されるという点です。
また、日本国内の法制度との関係で、無修正映像の流出によって出演者自身が違法行為に関与したかのように受け取られる懸念も指摘しました。
これは単なるプライバシーの問題にとどまりません。
出演者が撮影に同意した範囲と、制作会社や関係者が管理する未編集データの取り扱いは、別々に考える必要があります。
澁谷の訴訟は、出演者の同意と制作側のデータ管理責任を改めて考えるきっかけになった事例です。
【澁谷果歩の現在】海外コスプレ・執筆・ゲーム配信で活動
2018年のAV引退後、澁谷果歩は活動名を変えずに芸能活動を続けています。
2024年のENCOUNTのインタビューでは、作家、声優、コスプレイヤー、ゲーム配信など複数の分野で活動していることが紹介されました。
特に特徴的なのが、英語力を生かした海外での活動です。
海外のアニメイベントでコスプレイヤーとして活躍澁谷は現役時代に参加した海外のアニメイベントをきっかけに、コスプレや海外ファンとの交流に関心を深めたと、ORICON NEWSのインタビューで語っています。
TOEIC990点という語学力は、単なるプロフィール上の肩書きではありません。
海外イベントでのコミュニケーションや、国際的なファンとの交流を支える実用的な能力になっています。
また、海外のアニメアワードの審査員を務めるなど、日本国内だけに限定されない活動も報じられています。
2026年もコスプレ活動を継続
2026年9月:『ヴァンパイア』シリーズのレイレイに扮した姿を披露
MANTANWEBは2026年9月27日、EVO Japan 2026に参加した澁谷のコスプレを紹介しました。
大きな爪の造形や青い肌のメークにこだわり、メークと衣装の準備に約3時間をかけたと本人が説明しています。
この報道は、2026年現在も澁谷がコスプレ分野で活動していることを示す具体的な事例です。
AV時代と同じ名前で活動する理由澁谷の活動方針でもう一つ特徴的なのが、AV時代の芸名を変更していないことです。
一般向けのイベントでは、過去の出演作品を持ち込まれることに対応を求められる場合もあります。
しかし、本人は過去を隠すために名前を変えることには消極的です。
ENCOUNTのインタビューでは、AV時代のファンへの思いや、元AV女優という経歴を隠さずに新しい仕事へ進みたいという考えを明かしました。
「名前を隠さなくてもいいんだということを証明していきたい」
ENCOUNT、2024年6月5日のインタビューより。
この姿勢は、単なる芸名へのこだわりではありません。
過去の職業と現在の仕事を切り離して考えながらも、過去そのものを否定しないというキャリア観です。
AV女優を引退した後、別の業界で活動する人にとっても、参考になる考え方といえます。
【澁谷果歩 avに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:澁谷果歩はいつAVデビューしましたか?
A1:2014年11月です。青山学院大学卒業後、東京スポーツ新聞社でプロ野球担当記者を経験し、退社後にAV業界へ進みました。
Q2:澁谷果歩の出演作品は何本ですか?
A2:約750本と紹介されています。オムニバス作品を含む数字であり、単独出演作品だけの本数とは異なります。
Q3:澁谷果歩はAVを引退していますか?
A3:はい。2018年9月にAV女優を引退しています。その後は作家、声優、コスプレイヤー、ゲーム配信などの活動を続けています。
Q4:澁谷果歩の出演作品はすべて販売停止になりましたか?
A4:すべての作品が停止されたと確認できる公表情報はありません。2023年には申請結果の一部を本人が公表していますが、メーカーの判断や作品の権利関係によって対応は異なります。
Q5:無修正動画の流出訴訟はどうなりましたか?
A5:2023年2月に740万円の損害賠償を求めて提訴しました。その後、解決金を受け取らず、被告側が遺憾の意を表明し、再発防止に努める内容で和解したと2024年に報道されています。流出経路は特定されていません。
Q6:2026年現在、澁谷果歩は何をしていますか?
A6:コスプレ、ゲーム関連活動、執筆、タレント活動などを続けています。2026年9月にはEVO Japan 2026に関連するコスプレ活動もMANTANWEBで紹介されました。
澁谷果歩の経歴を振り返ると、単に約750本の作品に出演した元AV女優という説明だけでは、その人物像を十分に理解できません。
注目すべきなのは、大学卒業後の新聞記者経験、TOEIC満点の英語力、2014年のAVデビュー、2018年の引退、そして海外を含む新しい活動への転換です。
特に要点は次の4つです。
- キャリアの多様性: 新聞記者からAV女優、さらに作家やコスプレイヤーへと仕事の領域を広げた。
- 引退の意味: 2018年の引退は、約4年間の活動を一区切りとし、新しい人生を選ぶ転換点だった。
- 出演者の権利: 販売停止申請と無修正動画流出訴訟を通じ、過去の出演作品の管理や本人の権利保護に取り組んだ。
- 現在の活動: 過去の芸名を維持しながら、アダルト以外の分野でも仕事を続けている。
また、澁谷果歩について情報を調べる際には、次の3点を区別することが大切です。
1. 過去の出演作品と、現在撮影されている新作。
2. メーカーによる販売停止と、インターネット上からの完全削除。
3. AV女優としての活動歴と、引退後の芸能・クリエーティブ活動。
2026年現在の澁谷果歩は、AV女優としての活動を終えた後も、自身の名前と経験を生かして新しいキャリアを築いています。
澁谷果歩という人物を理解するうえで大切なのは、AV時代の出演実績だけで評価するのではなく、記者時代から引退後まで続くキャリア全体を見ることです。 その歩みは、AV業界における引退後の仕事、出演者の権利、そして職業に対する社会的な偏見を考えるうえでも、興味深い事例となっています。