大相撲の大関は、横綱に次ぐ最高位の力士として、どれほどの給料を受け取っているのでしょうか。2026年10月現在、大関の月給は250万円、年間の基本給は3,000万円です。さらに年2回の賞与、本場所特別手当、地方場所の出張手当、力士褒賞金などが加わり、懸賞金や優勝賞金によって収入が大きく変わります。
注目したいのは、2026年7月30日に日本相撲協会が発表した待遇改定です。2027年1月の初場所から大関の月給は275万円に引き上げられることが決定しました。8年ぶりとなる関取の給与改定で、横綱や関脇との待遇差にも変化が生まれます。2026年の年収目安から各種手当の仕組み、大関の特典、陥落した場合の収入への影響まで詳しく見ていきます。
【2026年最新】大関の給料は月250万円!2027年には275万円へ

2026年10月現在、大関の月給は250万円です。これは2019年1月に実施された前回の給与改定以降、適用されている金額です。
大相撲では、十両以上の力士を「関取」と呼び、番付に応じた月給が支給されます。大関は横綱に次ぐ地位に位置するため、関脇や小結よりも高い給与体系になっています。
単純計算すると、月給250万円を12か月受け取るだけで年間3,000万円です。一般的な会社員の年収と比較しても高額ですが、実際の大関の収入は基本給だけではありません。
2027年1月から月給275万円に引き上げ2026年7月30日、日本相撲協会は両国国技館で理事会を開催し、力士の給与や賞金などの改定を発表しました。
今回の改定は、関取の月給について2019年以来8年ぶりとなります。物価上昇や協会の収益状況などを踏まえ、力士の待遇改善を図るものです。
大関の月給は250万円から275万円へ25万円増額されます。2027年1月の初場所から適用されるため、2026年10月時点では従来の250万円が基準です。
月給だけで比較すると、年間の基本給は3,000万円から3,300万円に増えます。賞与も従来と同じく月給1か月分を年2回支給する仕組みが維持される場合、基本給と賞与を合わせた年間額は3,850万円となります。
ただし、2027年の各種手当を含む年収全体については、手当ごとの改定内容を確認する必要があります。
【収入の内訳】大関の年収は約3,937万円?賞与・手当を詳しく解説
月給だけでは分からない大関の年間収入大関の収入を正しく理解するには、毎月の給与に加えて、賞与や場所ごとの手当を把握する必要があります。
一般に紹介されている現行の報酬体系をもとに、2026年の年間収入を試算すると、次のようになります。
- 月給:250万円×12か月=3,000万円
- 賞与:250万円×年2回=500万円
- 本場所特別手当:15万円×年6場所=90万円
- 出張手当:33万2,500円×年3回=99万7,500円
- 力士補助費:2万5,000円×年3回=7万5,000円
これらを合計すると、力士褒賞金を除いた年間収入は3,697万2,500円です。
賞与は年2回、合計500万円が目安大関には、月給とは別に年2回の賞与があります。一般的な報酬内訳では、1回につき月給1か月分が基準となり、年間では合計500万円です。
この賞与は、成績による優勝賞金や三賞賞金とは別のものです。優勝できなかった場所があっても、番付に基づく給与と賞与が収入の土台になる点が特徴です。
本場所特別手当は出場日数によって変わる本場所特別手当は、東京・大阪・名古屋・福岡で開催される本場所に関連して支給される手当です。
大関の場合、一般的に紹介されている現行額は1場所15万円。年間6場所すべてで満額を受け取れば90万円になります。
ただし、出場日数によって支給額が変わります。目安となる基準は次のとおりです。
- 11日以上出場:満額
- 6日以上10日以下:3分の2
- 1日以上5日以下:3分の1
- 全休:支給なし
つまり、同じ大関でも休場の状況によって年間の手当収入に差が出ます。
地方場所の出張手当と力士補助費大相撲は東京だけでなく、大阪、名古屋、福岡でも本場所を開催します。地方場所への移動や滞在に関連する出張手当も、大関の収入を構成する項目です。
一般的な現行額の目安は、地方場所1回につき33万2,500円。年3回すべてを満額で計算すると99万7,500円になります。
また、東京場所に関連して力士補助費が支給される仕組みもあります。こちらは1回2万5,000円、年間3回で7万5,000円という試算です。
なお、これらの手当額は報酬体系を紹介する専門サイトなどに掲載されている参考値であり、日本相撲協会が2027年分を含む全項目の詳細を一括公表した数字とは区別する必要があります。
【力士褒賞金・懸賞金】大関の収入を大きく左右する2つの仕組み
力士褒賞金は過去の成績が積み重なる報酬大相撲独特の報酬制度として知られるのが「力士褒賞金」です。一般に「持ち給金」とも呼ばれ、力士が現役時代に積み重ねた成績に応じて支給額が決まります。
基本的な仕組みは、序ノ口に上がった際に持ち給金3円が設定され、その後、本場所で勝ち越すごとに勝ち越し星1つにつき50銭が加算されるというものです。
実際の支給額は、持ち給金の標準額に4,000倍を掛けて算出します。大関には最低100円の持ち給金基準が設けられており、最低支給額は1場所40万円です。
年間6場所すべてに出場する場合、最低基準でも年間240万円になります。
勝ち越しを重ねるほど褒賞金が増える力士褒賞金の特徴は、過去の実績が現役中の収入に反映される点です。
例えば、8勝7敗で勝ち越した場合は1つの勝ち越し星として扱われ、持ち給金に0.5円が加算されます。9勝6敗なら勝ち越し星は3つとなり、1.5円の加算です。
4,000倍して実際の支給額に換算すると、8勝7敗の場合は2,000円、9勝6敗の場合は6,000円の増額となります。
加えて、幕内力士が横綱に勝利した場合の金星や、幕内最高優勝による加算もあります。大関の最低基準は100円ですが、長年にわたって活躍してきた力士は、それを上回る持ち給金を持っている場合があります。
このため、同じ大関でも過去の成績によって力士褒賞金に差が生まれます。
懸賞金は1本につき6万円が勝った力士の取り分幕内の取組で目にする懸賞旗は、力士にとって大きな収入源の一つです。
現在の懸賞金は1本7万円。ここから日本相撲協会の手数料1万円が差し引かれ、勝った力士には6万円が支給されます。
2025年5月場所からは、懸賞袋に入る現金が従来の3万円から1万円に変更されました。残る5万円は力士本人名義の口座に振り込まれる仕組みです。受け取る権利のある金額が減ったわけではありません。
例えば、1つの取組で懸賞を10本獲得した場合、力士の取り分は合計60万円です。50本なら300万円となります。
ただし、懸賞はすべての大関に均等に支給されるものではありません。企業が特定の力士や取組を指定して懸賞を申し込むため、人気や注目度、対戦カードによって獲得本数が変わります。
2025年5月の夏場所では、大関大の里を指定した懸賞が310本に達したと日刊スポーツが報じています。懸賞金だけで単純計算すると1,860万円に相当する規模です。
このように、大関の収入は番付だけで決まるわけではありません。観客やスポンサーからの注目を集める力士ほど、懸賞金による上乗せも大きくなります。
【番付別比較】大関と関脇・横綱では給料や年収にどれほど差がある?
2026年と2027年の月給を比較大関の給料を理解するうえで、横綱や関脇との比較は欠かせません。2026年10月時点の月給と、2027年1月からの改定後の月給を整理すると、次のようになります。
| 番付 | 2026年10月の月給 | 2027年1月から | 月額の増加 |
|---|---|---|---|
| 横綱 | 300万円 | 330万円 | 30万円 |
| 大関 | 250万円 | 275万円 | 25万円 |
| 関脇・小結 | 180万円 | 200万円 | 20万円 |
| 平幕(前頭) | 140万円 | 155万円 | 15万円 |
| 十両 | 110万円 | 120万円 | 10万円 |
大関と関脇・小結の差は、2026年10月時点で月70万円です。年間の基本給で考えると840万円もの違いがあります。
2027年1月以降は、大関と三役の月給差が75万円に拡大します。大関に昇進することは、競技上の名誉だけでなく、経済面でも大きな転換点です。
横綱と大関の月給差は50万円2026年10月時点で横綱の月給は300万円。大関の250万円と比べると50万円高く、年間の基本給では600万円の差になります。
2027年1月からは横綱330万円、大関275万円となり、差額は55万円です。
ただし、横綱と大関の違いは月給だけではありません。横綱には負け越しによる番付陥落がなく、土俵上の責任や協会行事での役割も異なります。
大相撲の力士の年収ランキングはどうなる?番付ごとの年間報酬を比較するため、2026年の月給、賞与、各種手当、最低基準の力士褒賞金を組み合わせた参考試算を紹介します。
- 横綱:約4,803万円
- 大関:約3,937万2,500円
- 関脇・小結:約2,786万5,500円
- 平幕:約2,186万500円
- 十両:約1,711万7,500円
このランキングは番付ごとの標準的な報酬を比較するためのモデルであり、現役力士全員の実際の年収順位ではありません。
懸賞金、優勝賞金、三賞賞金、持ち給金の積み上がり方によっては、平幕の力士が大関を上回る収入を得る可能性もあります。番付だけで個人の年収を断定できない点が、大相撲の報酬制度の面白さです。
【大関の待遇と特典】給料以外にもある特別なメリット
飛行機のファーストクラスや新幹線のグリーン車大関になると、給与以外にも移動や生活面で特別な待遇を受けます。
日刊スポーツが2025年11月の大関昇進報道で紹介した待遇には、海外渡航時のファーストクラス、新幹線のグリーン席、車での場所入り時に地下駐車場まで乗り入れられることなどがあります。
また、大関は横綱とともに日本相撲協会を代表する看板力士として、各種行事にも参加します。番付上の地位が高いことは、こうした公的な役割にも反映されます。
付け人や化粧まわしにも違いがある大関には身の回りの世話や取組前後の準備を支える付け人がつきます。一般的には3人程度とされ、横綱になるとその人数はさらに増えます。
また、大関は紫色の化粧まわしを使用できるなど、装束にも特別な扱いがあります。
こうした待遇は、単なる金銭的な報酬とは異なります。大関という地位に伴う責任や、協会内外での格式を示すものです。
大関の陥落条件は?2場所連続負け越しが基本高い給料と特別な待遇を受ける大関ですが、その地位を維持するには安定した成績が大切です。
現在の制度では、2場所連続で負け越すと大関から陥落します。
最初の負け越しが決まった大関は、翌場所を「かど番」として迎えます。かど番の場所で勝ち越せば大関の地位を維持できますが、再び負け越すと関脇へ陥落します。
ただし、大関には復帰のための特例があります。陥落直後の場所で関脇として10勝以上を挙げれば、翌場所から大関に復帰できます。
この制度は1969年の名古屋場所から採用されています。
大関から関脇に陥落すると、月給は250万円から180万円へ下がります。2027年1月以降なら、275万円から200万円への変化です。基本給だけでも年間600万~900万円程度の差が生じるため、番付を維持することは経済面でも大きな意味を持ちます。
【プロの結論】大関の年収は番付・実績・人気の3要素で決まる
固定給と変動収入を分けて考える大関の収入を分析する際に重要なのは、月給と賞与などの固定的な収入、そして懸賞金や優勝賞金などの変動収入を分けることです。
月給250万円という数字は分かりやすい基準ですが、それだけで実際の年収を判断することはできません。
固定的な報酬は番付によって決まり、成績が多少変動しても一定の収入が確保されます。一方、力士褒賞金は過去の実績が反映され、懸賞金はその場所の注目度や対戦相手によって変化します。
2027年の給与改定で注目したいポイント2027年の改定では、大関の月給が25万円増額されます。年間の基本給だけでも300万円増えるため、長期的に大関の地位を維持する力士にとって大きな待遇改善です。
加えて、今回の改定では幕内優勝賞金が1,000万円から2,000万円に倍増し、三賞賞金も200万円から300万円に引き上げられます。
日本相撲協会が力士の待遇改善を進める背景には、入場券収入やグッズ販売などによる収益の改善があります。2026年7月の報道では、前年度の協会収支が約13億円の黒字だったことも伝えられました。
力士への還元は、競技への意欲を高めるだけでなく、相撲界全体の魅力を維持するための取り組みでもあります。
大関の給料を見るときの判断基準大関の収入を比較するときは、次の3点を確認すると実態を把握しやすくなります。
- 番付による固定給:月給と賞与を確認し、2026年と2027年の金額を混同しない。
- 成績による収入:力士褒賞金、優勝賞金、三賞賞金などを分けて考える。
- 人気による収入:懸賞金の獲得本数は力士ごとに違うため、月給と同じ固定収入として扱わない。
特に注意したいのは、インターネット上の年収ランキングです。ランキングによっては懸賞金を含まなかったり、最低基準の褒賞金だけで計算したりするため、同じ力士でも掲載される金額が異なる場合があります。
実際の収入を比較するなら、計算対象となる報酬項目と対象期間をそろえることが大切です。
【大関の給料】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大関の給料は2026年10月現在いくらですか?
A1:月給250万円です。年間の基本給は3,000万円で、これに賞与や本場所特別手当、出張手当、力士褒賞金などが加わります。
Q2:大関の給料は2027年からいくらになりますか?
A2:2027年1月の初場所から月給275万円になります。従来の250万円から25万円の増額です。
Q3:大関の年収は4,000万円を超えますか?
A3:各種手当と最低基準の力士褒賞金を含む参考試算では、2026年の年間収入は約3,937万円です。懸賞金や優勝賞金などが加われば4,000万円を超える可能性があります。
Q4:大関と関脇では給料にどれくらい差がありますか?
A4:2026年10月現在、大関は250万円、関脇は180万円で、月70万円の差があります。2027年1月からは大関275万円、関脇200万円となり、差額は75万円になります。
Q5:大関の懸賞金はいくらですか?
A5:懸賞金は番付によって固定されるものではありません。現在は1本7万円で、協会手数料1万円を除いた6万円が勝った力士の取り分です。懸賞の本数によって収入が変わります。
Q6:大関から関脇に陥落すると給料は下がりますか?
A6:下がります。2026年10月時点では月250万円から180万円になります。ただし、陥落直後の場所で関脇として10勝以上を挙げれば、大関に復帰できます。
2026年10月現在、大関の月給は250万円で、年間の基本給は3,000万円です。賞与や本場所特別手当、出張手当、力士褒賞金を含めた参考試算では、年収は約3,937万円に達します。
加えて、懸賞金や優勝賞金、三賞賞金などが加わることで、実際の収入は力士によって大きく異なります。特に過去の勝ち越し実績を反映する力士褒賞金は、長年活躍してきた力士の収入を支える独特の制度です。
2027年1月からは大関の月給が275万円に引き上げられます。今回の改定は8年ぶりであり、力士の待遇改善という意味でも注目すべき動きです。
大関の給料を理解するうえでは、月給だけでなく、番付による待遇、過去の成績、懸賞金などの変動収入を総合的に見る必要があります。土俵上の勝敗が番付を左右し、その番付が収入や待遇にも直結することこそ、大相撲の報酬制度の大きな特徴です。
主な根拠資料: 日本相撲協会公式サイト、日刊スポーツ、共同通信配信記事、マネーポストWEB、2026年7月の給与改定報道。