2026年10月30日現在、阪神タイガースの2軍メンバーを把握するうえで注目したいのが、10月29日に球団から発表された秋季キャンプ参加メンバー31人だ。投手14人、捕手4人、内野手7人、外野手6人で構成され、立石正広、井坪陽生、茨木秀俊、榮枝裕貴ら、次世代のチームを担う選手たちが名を連ねている。
ただし、秋季キャンプ参加者31人が、そのまま2軍所属選手31人という意味ではない。公式選手名鑑、NPBの支配下登録・育成選手一覧、シーズン中の1軍登録履歴を照合すると、1軍経験者や育成から支配下へ昇格した選手も含まれている。ここでは2026年の公式情報とファーム成績をもとに、選手の顔ぶれと現在地を整理する。
【2026年最新】阪神タイガース2軍関連メンバー・秋季キャンプ参加31人一覧

阪神タイガースは2026年10月29日、11月から高知県安芸市で実施する秋季キャンプの参加メンバーを発表した。
球団公式サイトに掲載された参加者は合計31人。ポジション別の内訳と背番号は以下のとおりだ。
投手14人伊原陵人、下村海翔、門別啓人、早瀬朔、桐敷拓馬、茨木秀俊、工藤泰成、富田蓮、早川太貴、木下里都、石黒佑弥、津田淳哉、神宮僚介、小川一平。
背番号順に整理すると、以下の顔ぶれとなる。
- 18 伊原陵人
- 19 下村海翔
- 30 門別啓人
- 44 早瀬朔
- 47 桐敷拓馬
- 48 茨木秀俊
- 49 工藤泰成
- 50 富田蓮
- 51 早川太貴
- 54 木下里都
- 63 石黒佑弥
- 66 津田淳哉
- 95 神宮僚介
- 122 小川一平
投手陣では、先発として経験を積む茨木秀俊や門別啓人、下村海翔に加え、リリーフ陣の工藤泰成、木下里都らにも注目したい。
特に伊原陵人と下村海翔はドラフト1位で入団した投手。将来の先発ローテーションを見据えた成長が期待される。
捕手4人- 39 榮枝裕貴
- 43 町田隼乙
- 59 藤田健斗
- 85 嶋村麟士朗
捕手では榮枝裕貴が中心的な注目選手だ。
町田隼乙、藤田健斗、嶋村麟士朗も参加しており、捕手としての守備力や打撃面での成長を確認できる構成になっている。
内野手7人- 00 元山飛優
- 9 立石正広
- 25 谷端将伍
- 38 小幡竜平
- 45 佐野大陽
- 56 百﨑蒼生
- 67 髙寺望夢
内野手では立石正広が大きな注目を集める。
2025年ドラフト1位で入団した立石に加え、小幡竜平、髙寺望夢、百﨑蒼生ら、今後の内野陣を担う可能性のある選手が選ばれた。
外野手6人- 32 濱田太貴
- 34 岡城快生
- 40 井坪陽生
- 92 福島圭音
- 94 デルミス・ガルシア
- 120 西純矢
外野手では井坪陽生が注目株だ。
また、岡城快生、福島圭音、濱田太貴らも参加。外国人選手のデルミス・ガルシアも加わり、来季に向けた競争が見込まれる。
なお、球団公式発表では参加選手がキャンプ中に変更される可能性も示されている。キャンプは2026年11月1日から18日まで、安芸タイガース球場で実施予定だ。
(出典:阪神タイガース公式サイト「秋季キャンプ2026」「秋季キャンプの参加メンバーについて」)
【公式選手名鑑と照合】阪神の支配下選手・育成選手一覧
阪神タイガースの選手を調べる際に混同しやすいのが、支配下選手と育成選手の違いだ。
NPBの2026年度登録情報では、阪神の支配下選手は70人、育成選手は10人となっている。
この人数は1軍と2軍を合わせた契約上の登録区分であり、70人全員が1軍で試合に出場しているわけではない。
2026年の育成選手一覧NPBの登録情報から、2026年シーズン終了時点の育成選手を整理すると以下のとおり。
| 背番号 | 選手名 | ポジション |
|---|---|---|
| 120 | 西純矢 | 外野手 |
| 121 | 戸井零士 | 内野手 |
| 122 | 小川一平 | 投手 |
| 123 | 松原快 | 投手 |
| 125 | 伊藤稜 | 投手 |
| 129 | 山﨑照英 | 外野手 |
| 130 | 川﨑俊哲 | 内野手 |
| 132 | A.マルティネス | 投手 |
| 133 | J.アルナエス | 内野手 |
| 134 | S.コンスエグラ | 外野手 |
※背番号・登録区分は2026年度のNPB選手一覧に基づく。
この一覧からも分かるように、育成選手には投手だけでなく、内野手や外野手もいる。
西純矢はもともと投手として知られる選手だが、2026年度のNPB選手一覧では外野手として登録されている。選手の過去のポジションだけで判断せず、最新の登録情報を見ることが大切だ。
2026年に育成から支配下へ昇格した選手2026年には、育成契約から支配下登録へ移行した選手もいる。
- 3月11日: 嶋村麟士朗
- 3月30日: 福島圭音
- 7月3日: 神宮僚介
3人はいずれも育成選手として登録された後、シーズン中に支配下選手へ移行した。
このうち嶋村、福島、神宮は秋季キャンプの31人にも選ばれている。
育成から支配下への昇格は、選手にとって契約上の大きな転換点だ。1軍の公式戦に出場できる資格を得ることに加え、チーム内での競争にも新しい機会が生まれる。
(出典:日本野球機構「2026年度支配下選手登録」「2026年度育成選手登録」)
【注目若手4人】立石正広・井坪陽生・茨木秀俊・榮枝裕貴の2026年成績
2026年の阪神ファームを追うなら、選手の名前だけでなく、実際の出場数や成績にも目を向けたい。
NPBが公開している2026年度ファーム個人成績から、特に注目したい4選手を比較する。
| 選手 | ポジション | 2026年ファーム成績 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 立石正広 | 内野手 | 51試合、打率.246、4本塁打、25打点 | ドラフト1位の長打力と1軍経験 |
| 井坪陽生 | 外野手 | 68試合、打率.286、1本塁打、12打点 | 安定した打撃と走塁 |
| 茨木秀俊 | 投手 | 17試合、6勝6敗、防御率3.89、85回2/3 | 先発としての経験と投球回 |
| 榮枝裕貴 | 捕手 | 68試合、打率.263、2本塁打、13打点 | 捕手としての出場経験と打撃 |
(出典:NPB「2026年度阪神タイガース個人打撃成績・個人投手成績」)
立石正広:ドラフト1位として期待される内野手立石正広は2025年ドラフト1位で阪神に入団した内野手だ。
2026年ファームでは51試合に出場し、打率.246、4本塁打、25打点を記録した。
さらに1軍でも38試合に出場。1軍での打率は.192だった。
ファームでの経験だけでなく、1軍の投手と対戦した経験も今後の成長材料になる。秋季キャンプでは、打撃の確実性と長打力の両立が注目ポイントだ。
井坪陽生:外野のレギュラー争いに食い込みたい若手井坪陽生は2022年ドラフト3位で入団した外野手。
2026年のファームでは68試合に出場し、打率.286、48安打、1本塁打、12打点、6盗塁を記録した。
一方、1軍出場は2試合にとどまった。
ファームで一定の打率を残していることは評価材料だが、1軍での出場機会を増やすには、限られた打席で結果を出すことも必要になる。
秋季キャンプは、来季の外野手争いに向けてアピールする機会になる。
茨木秀俊:先発投手として積み重ねた投球経験茨木秀俊は、2026年のファームで17試合に登板した右腕だ。
成績は6勝6敗、防御率3.89。投球回は85回2/3、奪三振は60だった。
先発登板を中心に経験を積み、シーズンを通して一定の投球機会を得たことが分かる。
今後は防御率の改善に加え、投球回を増やしながら安定した投球を続けられるかがポイントになる。
秋季キャンプでは、来季の先発ローテーション争いを見据えた成長に期待したい。
榮枝裕貴:捕手としての出場機会を生かせるか榮枝裕貴は2026年ファームで68試合に出場した捕手だ。
打率.263、42安打、2本塁打、13打点を記録。出塁率は.357だった。
捕手は打撃だけでなく、投手との連携、配球、ブロッキング、盗塁阻止など、複数の能力が求められるポジションだ。
1軍には梅野隆太郎、坂本誠志郎、伏見寅威ら経験豊富な捕手がいる。榮枝にとっては、打撃面の成長とともに、捕手としての総合力を高めることが1軍定着への課題になる。
【2026年ファーム成績】阪神は西地区3位、若手育成の課題は?
選手個人の成績と合わせて確認したいのが、阪神ファーム全体の成績だ。
NPBの2026年度ファーム・リーグ西地区は、全日程が終了している。
阪神の最終成績は次のとおり。
- 試合数:126試合
- 勝利:49勝
- 敗北:63敗
- 引き分け:14試合
- 勝率:.438
- 順位:4球団中3位
- 首位ソフトバンクとのゲーム差:17.5
西地区の順位は以下のようになった。
| 順位 | 球団 | 試合 | 勝敗 | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ソフトバンク | 125 | 70勝49敗6分 | .588 |
| 2位 | オリックス | 119 | 54勝57敗8分 | .486 |
| 3位 | 阪神 | 126 | 49勝63敗14分 | .438 |
| 4位 | 広島 | 121 | 47勝63敗11分 | .427 |
(出典:NPB「2026年度ファーム・リーグ西地区チーム勝敗表」)
打撃成績から見える課題阪神ファームのチーム打率は.235。本塁打は47本、得点は410だった。
西地区の他球団と比較すると、ソフトバンクは打率.254、広島は.248、オリックスは.240。阪神は4球団中で最も低い打率となった。
一方、盗塁は87個を記録している。
この数字からは、長打力や打率の向上に加え、走塁を含めた攻撃の組み立てにも注目する必要がある。
個人成績では谷端将伍が101試合に出場し、75安打、27打点を記録。井坪陽生や立石正広だけでなく、出場機会を積み重ねた選手の成長も評価したい。
投手成績から見る課題チーム防御率は3.53。126試合で1098回2/3を投げ、880奪三振を記録した。
茨木秀俊は85回2/3、津田淳哉は40回2/3を投げるなど、若手投手にも一定の登板機会があった。
特に津田は38試合に登板し、防御率1.99、6セーブを記録している。
こうした個人成績を見ると、先発投手だけでなく、リリーフ陣の成長もファーム全体の競争力を左右する要素だと分かる。
【1軍・2軍の入れ替え】登録抹消と昇格はどう見ればいい?
阪神タイガースの2軍メンバーを調べる際、最も間違えやすいのが「1軍登録」と「支配下登録」の違いだ。
この2つは別の制度である。
支配下登録は球団との契約上の区分、1軍登録は1軍公式戦に出場するための登録を意味する。
支配下選手でも1軍に登録されていなければ、通常はファームの試合に出場する。一方、育成選手は支配下登録へ移行するまで1軍公式戦には出場できない。
2026年の実際の入れ替え事例阪神の公式登録履歴を見ると、2026年10月にも選手の入れ替えが行われていた。
- 10月8日: 福島圭音が1軍登録。西勇輝が登録抹消。
- 10月15日: 立石正広が1軍登録。桐敷拓馬、小野寺暖が登録抹消。
- 10月16日: 岡城快生が1軍登録。髙橋遥人が登録抹消。
- 10月17日: 濱田太貴が1軍登録。才木浩人、前川右京が登録抹消。
この履歴は、秋季キャンプ参加メンバーの意味を理解するうえでも重要だ。
例えば、立石正広や岡城快生、濱田太貴、福島圭音はシーズン終盤に1軍登録を経験している。
それでも秋季キャンプの参加メンバーに選ばれているのは、秋の練習が単なる2軍選手のための活動ではないからだ。
1軍経験者も含め、来季に向けてチーム全体の底上げを図る場として位置づけられている。
2軍の試合出場メンバーは固定されていない2軍の試合に出場する選手は、毎試合同じではない。
選手のコンディション、1軍への昇格、育成選手の起用、ポジション争いなどによって出場メンバーは変わる。
そのため、選手名鑑に掲載されている全選手を、その日の2軍スタメンと考えるのは正しくない。
試合出場メンバーを調べる場合は、以下の情報を分けて確認すると分かりやすい。
1. 球団公式の選手プロフィール:背番号やポジションを確認する。
2. NPBの登録公示:支配下登録と育成登録を確認する。
3. 1軍登録履歴:昇格・抹消の時期を確認する。
4. ファームの試合結果:実際の出場状況や個人成績を確認する。
2026年はファーム公式戦の全日程が終了しているため、現在確認できるのは主にシーズン最終成績と秋季キャンプの参加情報だ。
【プロの結論】阪神の2軍メンバーは選手の成長段階で見る
阪神タイガースの2軍を理解するうえで大切なのは、単純に1軍と2軍を分けて考えないことだ。
ファームは、若手選手が経験を積む場所であると同時に、1軍で実績を持つ選手が調整する場所でもある。
2026年の阪神には、次のような異なる段階の選手が存在している。
- 1軍定着を目指す若手: 立石正広、井坪陽生、茨木秀俊ら。
- 1軍での出場機会を増やしたい選手: 榮枝裕貴、小幡竜平、髙寺望夢ら。
- 支配下登録後の成長を目指す選手: 嶋村麟士朗、福島圭音、神宮僚介ら。
- 育成契約から支配下昇格を狙う選手: 戸井零士、川﨑俊哲、山﨑照英ら。
このように分けて見ると、同じファームの選手でも目指す目標が違うことが分かる。
また、秋季キャンプの31人という数字だけで選手の序列を判断するのも適切ではない。キャンプ参加は練習機会や強化方針を知る材料であり、翌シーズンの1軍入りを保証するものではない。
注目すべきなのは、シーズン中の出場数、打率、防御率、支配下登録への移行、1軍登録の履歴がどのようにつながっているかという点だ。
【阪神タイガース2軍メンバー2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の阪神タイガース2軍メンバーは何人ですか?
A1:2軍所属選手の人数は固定されていません。2026年10月29日に発表された秋季キャンプ参加者は31人で、投手14人、捕手4人、内野手7人、外野手6人です。この31人は2軍所属選手だけを集めた名簿ではありません。
Q2:阪神タイガースの2026年育成選手は誰ですか?
A2:NPBの2026年度選手一覧では、小川一平、松原快、伊藤稜、A.マルティネス、戸井零士、川﨑俊哲、J.アルナエス、西純矢、山﨑照英、S.コンスエグラの10人です。
Q3:立石正広は2026年に2軍でプレーしていましたか?
A3:はい。ファームでは51試合に出場し、打率.246、4本塁打、25打点を記録しました。また、1軍でも38試合に出場しており、1軍とファームの両方で経験を積んだシーズンでした。
Q4:井坪陽生の2026年2軍成績は?
A4:68試合に出場し、打率.286、48安打、1本塁打、12打点、6盗塁を記録しました。1軍では2試合の出場でした。
Q5:阪神の支配下選手と育成選手は何が違いますか?
A5:支配下選手は1軍公式戦に出場できる契約上の資格を持ちます。育成選手は育成契約のままでは1軍公式戦に出場できず、支配下登録への移行が必要です。どちらもファームで経験を積むことができます。
Q6:阪神の2026年ファーム西地区の順位は?
A6:阪神は49勝63敗14分、勝率.438で4球団中3位でした。首位ソフトバンクとのゲーム差は17.5でした。
2026年の阪神タイガースは、秋季キャンプ参加者31人を発表し、来季に向けたチーム強化を進めている。
投手では茨木秀俊、野手では立石正広、井坪陽生、榮枝裕貴らが注目選手だ。また、嶋村麟士朗、福島圭音、神宮僚介のように、育成から支配下へ移行した選手の成長も見逃せない。
ファームの最終順位は西地区3位。チーム打率や得点力には改善の余地があり、若手の打撃力向上や投手陣の安定が来季の課題となる。
阪神の2軍メンバーを追うなら、選手名鑑だけでなく、背番号、登録区分、ファーム個人成績、1軍昇格履歴を合わせて確認することが重要だ。
2027年に向けて誰が1軍の主力へ成長するのか。 2026年秋季キャンプは、その競争の行方を占う重要な機会になりそうだ。