てんかんを抱えながら芸能界やスポーツ界、映画・音楽の分野で活躍している有名人は少なくありません。実際に、元関脇の豊ノ島さん、俳優の間瀬翔太さん、SUPER EIGHTの安田章大さんなどは、てんかん発作や脳の病気との関係について公に語った人物として知られています。また、韓国の人気俳優チェ・ジョンヒョプさんも、2023年に自身のてんかんの診断について明らかにしました。
2026年11月現在、特に注目されるのが間瀬翔太さんの近況です。2026年3月の救急搬送、8月の新たな障害の公表、9月の光過敏とサングラスに関する発信、10月の薬の調整に関する報道など、本人の体験を通じて病気と仕事の両立が改めて注目されています。この記事では、てんかんを公表している有名人のプロフィールや経緯、最新ニュース、ネットの反応、噂の真相まで詳しく整理します。
【2026年最新】てんかんを公表している有名人は誰?

てんかんを公表している著名人には、俳優、アイドル、元力士、スポーツ選手、映画監督など、さまざまな分野の人物がいます。
特に注目したいのは、病気を抱えながら現役生活を続けた人物と、病気の経験を社会に伝える啓発活動に取り組んでいる人物です。
1.豊ノ島|てんかんと向き合いながら関脇まで昇進豊ノ島さんは、1983年6月26日生まれ、高知県出身の元大相撲力士です。2002年1月場所で初土俵を踏み、最高位は東関脇。三賞を10度受賞した実績を持っています。
幼少期からてんかん発作を経験しており、最初の発作は小学校2年生のときでした。国立精神・神経医療研究センターが発行した2024~2025年度の年報でも、豊ノ島さん本人が医師との座談会に参加し、自身の経験を詳しく語っています。
同年報によると、豊ノ島さんは人生で4回のてんかん発作を経験。最初の発作では意識を失い、救急搬送されたことも明かしています。
興味深いのは、てんかんが相撲の取り口にも影響したことです。
相撲では通常、立ち合いで相手に頭からぶつかります。しかし、発作を経験した豊ノ島さんの両親は、頭部への衝撃を心配していました。そこで相撲クラブの監督が考えたのが、頭ではなく胸からぶつかるスタイルです。
この工夫が豊ノ島さん独自の相撲スタイルにつながり、プロの世界で活躍する土台の一つになりました。
2020年に現役を引退し、年寄・井筒を襲名。その後、2023年1月4日に日本相撲協会を退職し、タレントとして活動しています。日本てんかん協会も、てんかんと向き合いながら活躍するスペシャルサポーターとして紹介しています。
「人生のほとんどの時間はてんかんの症状が出ておらず」
これは国立精神・神経医療研究センターの座談会で、豊ノ島さんが発作と日常生活の関係について語った内容の一部です。発作が起きていない時間も含めて、その人の人生を病気だけで判断しないことの大切さが伝わります。
2.間瀬翔太|2026年も病気と後遺症について発信俳優の間瀬翔太さんは、2026年に入ってからも、てんかんに関するニュースで大きく取り上げられている人物です。
2019年、33歳のときに脳動静脈奇形による脳出血を経験し、開頭手術を受けました。その後、手術から約半年が経過したころに意識を失って倒れたことをきっかけに、後遺症としてのてんかんが判明しました。
本人の発信によると、てんかんを抱えるようになったのは2020年春ごろからです。
2026年の主な動きは次のとおりです。
- 3月:深夜に倒れて救急搬送されたことを所属事務所のマネージャーが報告。医師からは、ストレスや不眠、疲労などに関連するてんかん発作の可能性が伝えられました。
- 4月:文春オンラインのインタビューで、手術後のてんかんや記憶障害、仕事を失った経験などについて語りました。
- 8月:開頭手術から7年が経過したことを報告。てんかん発作による海馬へのダメージについて医師から説明を受け、新たな障害の診断を公表しました。
- 9月:光への弱さや発作誘発への配慮から、プライベートでサングラスを着用している理由を説明しました。
- 10月:てんかんの発作を抑える薬を見つけるまでに約5年かかったことや、肝機能の数値をめぐる悩み、セカンドオピニオンを受けた経緯を明かしました。
特に2026年8月24日の公式ブログでは、聴覚・言語・機能に関する障害の診断書を公表。言葉が出にくくなったり、周囲の言葉を理解しにくくなったりする症状についても説明しています。
また、10月9日付のTBS NEWS DIGの報道では、現在の薬に出会うまでの苦労や、肝機能への影響を考慮して別の医療機関でセカンドオピニオンを受けた経緯が紹介されました。
間瀬さんの事例は、てんかんが発作の瞬間だけの問題ではなく、服薬の調整や生活習慣、仕事への影響など、長期的な課題とも関係することを示しています。
3.SUPER EIGHT・安田章大|脳腫瘍の手術後にてんかん発作を経験SUPER EIGHTの安田章大さんも、てんかん発作を経験した著名人として知られています。
安田さんは2017年に髄膜腫という良性の脳腫瘍の摘出手術を受けました。術後には光過敏による頭痛や吐き気などの後遺症が残り、サングラスを着用する生活についても語っています。
2024年4月5日放送のTBS系『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』では、手術後のてんかん発作についても振り返りました。
2018年には入浴中に発作を起こし、強くのけぞったことで背骨と腰骨を骨折。湯船に顔をつけた状態で意識を失い、異変に気付いた友人に助けられたという深刻な経験を明かしています。
当時はグループ活動への復帰や仕事との両立にも苦しみ、脱退を考えたこともあったと報じられています。
この事例は、脳の手術後に起こる発作が日常生活にどれほど大きな影響を及ぼす可能性があるかを伝えるものです。ただし、2018年の発作経験と、2026年現在の継続的な診断・治療状況は分けて考える必要があります。
【公表事例一覧】著名人のプロフィールと病気の経緯を比較
日本てんかん協会の公式サイトでは、てんかんについて公表し、さまざまな分野で活動する人々をサポーターとして紹介しています。
ここでは、公式団体の紹介、本人の発信、報道されたインタビューなどをもとに、代表的な人物と活動の関係を整理しました。
| 人物 | 主な活動分野 | てんかんに関する公表内容 | 確認できる活動・経歴 |
|---|---|---|---|
| 豊ノ島 | 元大相撲力士・タレント | 小学生時代から発作を経験。現役時代から公表 | 最高位東関脇、三賞10度受賞 |
| 間瀬翔太 | 俳優 | 脳出血の後遺症として2020年春ごろからてんかんを公表 | 2026年も闘病や服薬について情報発信 |
| 安田章大 | アイドル・俳優 | 脳腫瘍の術後にてんかん発作を経験 | SUPER EIGHTとして活動 |
| 土佐誠 | 元ラグビー選手 | 2012年に発症。手術後に競技へ復帰 | 三菱重工相模原ダイナボアーズでプレー |
| 和島香太郎 | 映画監督 | 中学生時代に発症。自身が当事者であることを公表 | 映画『梅切らぬバカ』の脚本・監督 |
| チェ・ジョンヒョプ | 韓国俳優 | 2018年に診断を受け、2023年のインタビューで公表 | ドラマ『Eye Love You』などに出演 |
土佐誠さんはラグビー選手として活動していた人物です。日本てんかん協会の紹介によると、2012年にてんかんを発症し、脳外科手術とリハビリを経験しました。
関東学院大学卒業後、NECグリーンロケッツに加入。その後、オックスフォード大学への留学も経験し、三菱重工相模原ダイナボアーズでプレーしました。
2022-23シーズンをもって選手を引退しています。病気の治療を経て競技に復帰した経歴は、てんかんとスポーツの関係を考えるうえで重要な事例です。
和島香太郎|映画を通じて病気への理解を広げる映画監督の和島香太郎さんも、てんかんを公表している人物です。
2021年公開の映画『梅切らぬバカ』では、脚本と監督を担当。自閉症の息子と高齢の母親が暮らす日常を描いた作品として知られています。
和島さんは自身のてんかんについても公表し、映画制作やインタビュー、啓発活動を通じて病気とともに生きる人々の現実を伝えています。
国立精神・神経医療研究センターが2025年8月に公開したてんかん発作時の対応動画でも、和島さんが監督を務めました。医療知識を一般の人に伝えるために、映像制作の専門性を生かしている点が特徴です。
【韓国の有名俳優】チェ・ジョンヒョプもてんかんを公表
日本のドラマファンにも知られる韓国俳優、チェ・ジョンヒョプさんも、てんかんの診断について自ら語った人物です。
1993年生まれのチェ・ジョンヒョプさんは、2023年1月17日、韓国ドラマ『社長をスマホから救い出せ!』の放送終了記念インタビューで、自身の病気と兵役に関する事情を説明しました。
高校時代の南アフリカ留学中に症状が出現本人の説明によると、最初に症状が出たのは南アフリカ共和国に留学していた高校時代でした。何度も倒れる経験をし、帰国後も検査を受けています。
その後、2018年の再検査で脳波に異常が確認され、てんかんと診断されました。2023年のインタビューでは、当時も継続して薬を服用していることを明かしています。
兵役については、てんかんの診断を受けたことに伴い、韓国の身体等級で5級の戦時勤労役判定を受けたと説明しました。これは現役兵や補充役としての通常の服務とは異なる区分です。
この話題が注目された背景には、当時、韓国芸能界で兵役をめぐる不正疑惑が報じられていたこともあります。しかし、チェ・ジョンヒョプさん自身はインタビューで病気の経緯と検査結果、服薬について説明しています。
2024年には日本のドラマ『Eye Love You』に出演し、日本でも知名度を高めました。俳優としてのキャリアと、てんかんの治療を続けてきた経験を切り離さずに理解することが大切です。
【噂の真相】てんかんの有名人をめぐる誤解とネットの反応・炎上
てんかんを公表した有名人が話題になると、SNSでは病気の症状や日常生活、仕事への影響などに関心が集まります。一方、見た目や行動だけから病気を推測する情報も広がりやすくなっています。
誤解1:けいれんして倒れなければ、てんかんではない?これは大きな誤解です。
厚生労働省によると、てんかん発作にはさまざまな種類があります。全身がけいれんする発作だけでなく、数秒間反応がなくなる、意識が変化する、手足の一部が硬くなる、感覚に異常が出るなどの症状もあります。
外から見ただけでは発作だと分かりにくいケースもあるため、見た目だけで判断することはできません。
誤解2:てんかんのある人は全員、光に弱い?これも正しくありません。
2026年9月、間瀬翔太さんはサングラスを着用する理由について、自身のブログで説明しました。
脳出血の後遺症としててんかんを抱えるようになり、光への弱さや発作誘発への配慮から、プライベートではサングラスを着用しているという内容です。
一方、間瀬さん自身も、てんかんのある人すべてが光に弱いわけではないと説明しています。
光過敏性てんかんは、特定の光刺激などによって発作が誘発されるタイプです。すべての患者に当てはまる特徴ではありません。
誤解3:てんかんは一生治らず、仕事やスポーツを続けられない?てんかんの治療は進歩しており、薬によって発作を抑えられる人も多くいます。
日本神経学会は、薬物治療によって約7割の人で発作が起きなくなると説明しています。厚生労働省も、薬によって大部分の人で発作が抑制されるとしています。
豊ノ島さんや土佐誠さんの経歴からも、病状や医師の判断、個別の安全対策を踏まえながら、競技や仕事を続ける人がいることが分かります。
2026年のネットの反応|間瀬翔太のサングラス着用が話題に2026年9月の間瀬さんの発信で注目されたのが、サングラスに対する周囲の反応です。
TBS NEWS DIGの報道によると、間瀬さんはサングラスを着用していることについて「有名人気取りか」といった趣旨の批判コメントを受けたことも明かしています。
本人にとってサングラスは単なるファッションではなく、光への配慮や体調管理に関係するものです。そのため、外見だけで着用理由を決めつけられることに複雑な思いを抱いていました。
この話題の本質は、サングラスを着用する芸能人への好き嫌いではありません。外見からは分からない病気や障害への配慮が、社会の中でどこまで共有されているかという問題です。
2026年の報道で確認できるのは、本人が批判コメントの存在を明かし、医療上の理由を説明したという経緯です。SNS全体の反応を一律に炎上と捉えるよりも、病気に対する理解不足や外見による決めつけが表面化した事例として見る方が実態に近いでしょう。
噂の真相を見分ける3つのポイント- 本人が公表しているか:公式ブログ、本人のインタビュー、本人が参加する医療・啓発団体の情報を確認する。
- 診断と発作経験を区別する:一度倒れたことやけいれんしたことだけで、てんかんと診断されたとは限らない。
- 現在の状態と過去の経験を区別する:過去に発作を経験した人について、現在も同じ症状や治療が続いていると決めつけない。
特に芸能人の場合、ドラマや映画での演技、体調不良による休養、サングラスなどの外見的特徴が病気の噂につながることがあります。しかし、それだけでは医学的な診断の根拠になりません。
【プロの結論】てんかんを公表する有名人が社会に伝えていること
今回取り上げた人物の経歴には、共通する重要なテーマがあります。それは、てんかんがあっても、その人の仕事や才能、人生の可能性まで病気によって決まるわけではないということです。
病気を公表することには社会的な意味がある豊ノ島さんは現役力士として活動しながら病気を公表していました。和島香太郎さんは映画制作を通じて啓発に取り組み、土佐誠さんは手術とリハビリを経てラグビー競技に復帰しました。
それぞれ状況は異なりますが、病気を抱えながら自分の専門分野で活動しているという点では共通しています。
ただし、病気の公表は本人にとって簡単な選択ではありません。就職や仕事の継続、周囲の理解、プライバシーへの懸念など、さまざまな問題が関係します。
有名人の事例を読むときの判断基準てんかんに関する情報を調べる場合、次のような基準で整理すると、誤解や噂に振り回されにくくなります。
- 本人が病気について公表しているか。
- 診断を受けた時期と発作が起きた時期が区別されているか。
- 現在の治療状況が本人や医療機関から説明されているか。
- 過去の病気と現在の活動状況が混同されていないか。
- 特定の有名人の経験を、すべてのてんかん患者に当てはめていないか。
こうした視点は、芸能ニュースを読む場合だけでなく、身近な人の病気を理解するうえでも役立ちます。
てんかん持ちの有名人に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本でてんかんを公表している有名人は誰ですか?
A1:豊ノ島さん、間瀬翔太さん、和島香太郎さん、土佐誠さんなどがいます。また、安田章大さんは脳腫瘍の手術後にてんかん発作を経験したことをテレビ番組で語っています。
Q2:てんかんを持っていても芸能活動やスポーツはできますか?
A2:可能な場合があります。症状や発作の頻度、治療状況、活動内容によって条件は異なります。豊ノ島さんや土佐誠さんのように、てんかんと向き合いながら競技生活を送った人物もいます。個別の活動については主治医との相談が必要です。
Q3:てんかんの有名人は全員サングラスを着用するのですか?
A3:いいえ。光刺激が発作の誘因となる人もいますが、すべての患者に当てはまるわけではありません。間瀬翔太さんの場合は、光への弱さと発作への配慮からサングラスを使用していると説明しています。
Q4:てんかんは治療によって発作を抑えられますか?
A4:はい。抗てんかん発作薬によって発作が抑制される人は多くいます。薬で十分に抑えられない場合には、専門医の判断で外科手術などの治療が検討されることもあります。
2026年11月現在、てんかんを公表している著名人として、豊ノ島さん、間瀬翔太さん、和島香太郎さん、土佐誠さん、チェ・ジョンヒョプさんなどが挙げられます。また、SUPER EIGHTの安田章大さんも、脳腫瘍の術後にてんかん発作を経験したことを公表しています。
2026年の最新ニュースでは、間瀬翔太さんの救急搬送、後遺症に関する新たな診断、服薬の調整、光への配慮などが注目されました。本人の発信は、てんかんが日常生活や仕事に及ぼす影響を知る貴重な機会になっています。
厚生労働省によると、日本国内には約60万~100万人のてんかん患者がいると推計されています。決して一部の人だけの病気ではありません。
有名人の病気を知ることは、単なる芸能ニュースの話題にとどまらず、医療や社会の理解を深めるきっかけになります。病名だけで人物を判断せず、それぞれの経験や仕事、本人が伝えている言葉に目を向けることが大切です。
てんかんへの正しい理解が広がり、病気を公表するかどうかにかかわらず、誰もが自分らしく働き、生活できる社会になることが期待されます。