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【なぜ抹茶アイスが人気?】2026年の抹茶ブームと原料不足の背景

藤崎 澪 藤崎 澪 • 更新: • 公開: • 読了約 14 分
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2026年のコンビニ抹茶アイスを理解するうえで欠かせないのが、国内外で拡大している抹茶需要だ。

抹茶は日本国内の和菓子や飲料だけでなく、海外のカフェ、スイーツ、デザート市場でも使われるようになった。こうした需要の変化は、コンビニの商品開発にも影響を与えている。

海外需要の拡大で抹茶を含む粉末茶の輸出が増加

ローソンの2026年5月14日付ニュースリリースでは、財務省の貿易統計を引用し、2025年の抹茶を含む粉末茶の輸出量が前年比約40%増の約1万3,000トン、輸出額が721億円に達したと説明している。いずれも過去最高の水準だ。

ただし、この数字は抹茶だけの輸出実績ではない。抹茶を含む粉末茶全体の統計であり、すべてを抹茶単体の輸出量として扱うことはできない。

それでも、日本産の粉末茶に対する海外需要が拡大していることは、国内の食品メーカーが抹茶原料を確保するうえで無視できない変化となっている。

抹茶原料の碾茶と煎茶の生産構造にも変化

抹茶の原料となるのが碾茶(てんちゃ)だ。碾茶は抹茶に加工するための茶葉で、一般的な煎茶とは製造工程が異なる。

農林中金総合研究所が2026年7月に公表した調査では、抹茶需要の拡大を受けて、生産現場で煎茶から碾茶への転換が進んでいることが指摘された。抹茶関連の加工施設も稼働している一方、茶全体の生産基盤には課題が残る。

この変化は抹茶だけの問題ではない。煎茶向けの原料供給にも影響し、茶相場の上昇や製茶業者の経営負担につながっている。需要の伸びに生産体制が追いつかなければ、商品の価格や供給量にも影響が及ぶ可能性がある。

2025年の茶の栽培面積は前年比4.8%減

農林水産省の2025年産茶に関する統計では、茶の栽培面積は約3万3,000ヘクタールで、前年より4.8%減少した。一方、荒茶生産量は約7万5,000トンで、前年より1.6%増加している。

この数字から分かるのは、茶の供給環境を単純に「生産量が減った」と説明できないことだ。栽培面積は減少しているものの、年間の荒茶生産量はわずかに増加している。品種や用途、生産地域によって需給の状況は異なる。

つまり、コンビニの抹茶アイスが高価格帯になっている背景には、海外需要だけでなく、原料の生産転換、加工コスト、物流費など複数の要素がある。

こうした状況を踏まえると、2026年のコンビニ各社が宇治抹茶、西尾の抹茶、天空の抹茶など、具体的な産地やブランドを打ち出しているのは興味深い。単に緑色のアイスを売るのではなく、原料の由来や品質を商品の差別化に利用しているからだ。

【ネットの反応・炎上・噂の真相】抹茶アイスの評判を検証

抹茶アイスコンビニ

コンビニの抹茶アイスを選ぶとき、商品説明と同じくらい気になるのが、実際に食べた人の感想だ。2026年の商品レビューやSNSに関する報道を見ると、特に抹茶の苦み、甘さとのバランス、具材の組み合わせが評価のポイントになっている。

抹茶の苦みと黒蜜の相性が話題に

2026年4月発売の「辻利抹茶サンド 黒蜜ソース入り」について、ママテナの実食記事では、抹茶アイスのほろ苦さや渋みと、黒蜜ソースの甘さの組み合わせが紹介された。

同記事が取り上げたSNS上の感想にも、抹茶の苦みを楽しめることや、黒蜜ソースとの相性を評価する声がある。

この商品で興味深いのは、抹茶の風味を甘さで完全に覆い隠さず、黒蜜をアクセントとして使用している点だ。抹茶好きが求めるほろ苦さと、一般的なスイーツとしての食べやすさを両立させようとする商品設計が見える。

抹茶ティラミスの評価は?

ファミリーマート限定の「辻利 抹茶ティラミス」については、商品レビューサイトのもぐナビに実食評価が掲載されている。

同サイトでは、掲載時点で8人の実食評価による総合評価が7点満点中4.6点。味の評価は4.6点、見た目は4.0点、コストパフォーマンスは3.4点となっている。

評価の内訳を見ると、味については比較的好意的な傾向がある一方、価格に対する評価は味ほど高くない。抹茶とチーズアイスを組み合わせたデザート性の強い商品だけに、手軽な価格よりも味の満足感を重視する人に向いていると考えられる。

ただし、8人という評価数は大規模な消費者調査ではない。全国の購入者全体の意見を代表する数字ではなく、少人数のレビューとして受け止める必要がある。

「抹茶アイスが炎上した」という噂は本当?

2026年の抹茶アイス関連ニュースでは、新商品、コラボレーション、原料価格の上昇、供給環境の変化が主な話題となっている。今回取り上げた各商品の大規模な炎上事件や、全国的な販売停止を裏付ける主要報道は確認できない。

商品レビューで甘さや価格に対する不満が出ることと、商品自体が炎上することは別の話だ。個別の否定的な投稿や、ある店舗で商品が見つからなかったという報告だけで、全国的な問題が起きていると判断するのは早計である。

また、抹茶アイスをめぐって混同しやすいのが「販売終了」と「売り切れ」の違いだ。数量限定商品は、店舗ごとに在庫がなくなれば店頭から姿を消すことがある。しかし、それだけでメーカーによる全国的な販売終了や商品回収を意味するわけではない。

2026年の注目商品に関する3つの誤解

誤解1:全国発売なら、どのコンビニでも買える。

これは正しくない。全国発売と、各コンビニチェーンでの取り扱いは別の情報だ。グリコの「ジャイアントコーンPremio」は全国発売だが、特定チェーン限定とは発表されていない。

誤解2:宇治抹茶を使っていれば、すべて同じ味になる。

実際には、抹茶の配合、ミルクの量、甘味料、具材、製法によって味は変わる。セブンのワッフルコーンと匠茶最中だけを比べても、食感や副素材が異なるため、同じ抹茶を使っていても食べた印象は変わる。

誤解3:2026年春夏の限定商品は、11月も販売されている。

4月から8月に発売された商品は、発売時の情報と現在の在庫状況を分けて考えたい。公式発表に数量限定と記載された商品もあり、2026年11月2日時点で店頭に残っているとは限らない。

ネットの反応を読むときは、投稿された日付、購入店舗、商品の発売時期を合わせて確認することが大切だ。

【失敗しない選び方】好み別におすすめのコンビニ抹茶アイスを解説

抹茶アイスは、単純に「濃い」「甘い」という2つの基準だけでは比較しきれない。抹茶の香りを重視するのか、ミルクのコクを楽しみたいのか、それともあずきやもちの食感を楽しみたいのかによって選ぶ商品は変わる。

抹茶本来の風味や苦みを重視する人

抹茶の香りやほろ苦さを楽しみたい人には、宇治抹茶や西尾の抹茶など、産地と使用素材が具体的に示されている商品が選択肢になる。

2026年のラインアップでは、セブン‐イレブンの「ワッフルコーン 抹茶ミルク」や、ローソンの「森半 宇治抹茶ワッフルコーン」が代表的だ。いずれもミルクを組み合わせているが、抹茶の風味を特徴として打ち出している。

11月2日発売の「ジャイアントコーンPremio」も、一番摘みの西尾の抹茶を使用する点が特徴だ。粒あんや抹茶チョコも組み合わせているため、抹茶だけを味わうタイプとは異なる楽しみ方ができる。

甘さと抹茶のバランスを楽しみたい人

抹茶の苦みが強すぎる商品が苦手なら、ミルクやホイップを組み合わせた商品が向いている。

ファミリーマートの「抹茶ラテ氷」は、抹茶ラテ風の氷にホイップをのせた商品。抹茶の風味と乳製品の甘みを一緒に楽しめる構成だ。

また、黒蜜やつぶあんを使用した商品も、抹茶の苦みを引き立てる甘さを求める人に適している。

食感やデザートとしての満足感を重視する人

アイスだけでは物足りない人には、具材が複数入ったパフェ系や、ケーキ・クッキーと組み合わせた商品がおすすめだ。

セブンの「ナナズグリーンティー 抹茶パフェ」は、おもち、つぶあん、クッキークランチなど6種類の素材が特徴。ファミリーマートの「辻利 抹茶ティラミス」は、チーズアイスとクッキーの食感を楽しめる。

ただし、こうした商品はシンプルな抹茶アイスと比べると、素材の組み合わせによって抹茶以外の味も強く感じられる。抹茶の苦みを最優先する人は、商品説明の具材構成も確認しておきたい。

コンビニで購入する前にチェックしたいポイント

実際に購入する際は、次の4点を確認すると商品選びで失敗しにくい。

  • 産地:宇治、西尾、天空の抹茶など、使用する抹茶の産地やブランドを確認する。
  • 味の方向性:抹茶の苦みを重視するか、ミルクやホイップの甘みを重視するかを決める。
  • 食感:コーン、最中、パフェ、サンド、かき氷など、食べたい形状を選ぶ。
  • 販売状況:発売日だけでなく、地域や店舗ごとの取り扱い、数量限定の有無を確認する。

特に重要なのは、商品名に「宇治抹茶」「濃い抹茶」と書かれていることだけで判断しないことだ。抹茶の使用割合が明示されている商品もあれば、ブランド抹茶を使っていることを特徴としている商品もある。原料表示と商品説明を合わせて見ることで、価格に見合う価値を判断しやすくなる。

【プロの結論】2026年の抹茶アイスは産地・素材・食感で選ぶ

2026年のコンビニ抹茶アイスを分析すると、各社が抹茶の産地やブランドだけでなく、食感や副素材による差別化を進めていることが分かる。

セブン‐イレブンは、宇治抹茶を使った3商品の展開によって、パフェ・コーン・最中という異なる需要を取り込んだ。ローソンは森半との長期的なコラボレーションで茶ブランドの信頼性を打ち出し、ファミリーマートは辻利や天空の抹茶を使って、抹茶と別のスイーツ要素を掛け合わせた。

そして11月2日のグリコ「ジャイアントコーンPremio」は、一番摘みの西尾の抹茶と十勝産あずきを組み合わせた新シリーズとして登場した。春夏に集中していた抹茶アイスの話題が、秋冬にも広がるきっかけになるか注目される。

もうひとつ見逃せないのは、抹茶原料を取り巻く環境だ。海外需要の増加や生産構造の変化によって、原料の価値が高まっている。これからの商品選びでは、価格だけでなく、どの産地の抹茶をどのように使っているかも判断材料になっていくはずだ。

【抹茶アイスコンビニ】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年11月最新の抹茶アイスは何ですか?
A1:11月2日発売の新商品として、江崎グリコの「ジャイアントコーンPremio<一番摘み抹茶あずき>」がある。西尾の一番摘み抹茶と北海道十勝産の粒あんを使用した130mlの商品だ。全国発売だが、コンビニ各社での取り扱いは店舗ごとの確認が必要となる。

Q2:セブン・ローソン・ファミマで抹茶アイスが一番安かったのはどれですか?
A2:今回紹介した2026年の商品では、ファミリーマートの「赤城 抹茶ラテ氷」が税込198円で最も手頃な価格だった。次いで「辻利 抹茶ティラミス」が税込270円。いずれも発売時の公表価格であり、現在の販売状況は店舗によって異なる。

Q3:本格的な宇治抹茶の味を楽しめる商品はどれですか?
A3:セブン‐イレブンの「ワッフルコーン 抹茶ミルク」は京都府産宇治抹茶を100%使用している。ローソンの「森半 宇治抹茶ワッフルコーン」も、森半ブランドの宇治抹茶を使用した商品として注目された。

Q4:コンビニの抹茶アイスは11月も購入できますか?
A4:購入できる商品は店舗や時期によって異なる。春夏の数量限定商品は販売が終了している可能性がある。11月2日発売のグリコ商品についても、全国発売と個別店舗での在庫は別の情報なので、店頭で確認したい。

Q5:2026年に抹茶アイスの原料価格が高くなっているのはなぜですか?
A5:海外を含む抹茶需要の拡大、碾茶の生産体制への転換、物流費や加工コストの上昇などが背景にある。農林中金総合研究所も、煎茶から碾茶への生産転換と茶の需給構造の変化を指摘している。

Q6:抹茶アイスをめぐって炎上や販売停止のニュースはありましたか?
A6:今回取り上げた2026年の主要商品について、大規模な炎上や全国的な販売停止を裏付ける主要報道は確認できない。数量限定による売り切れや、個別の味・価格への評価とは区別して考える必要がある。

2026年の抹茶アイスコンビニ市場では、セブン‐イレブン、ローソン、ファミリーマートがそれぞれ異なる商品戦略を展開してきた。宇治抹茶の本格的な風味、森半の茶ブランド、辻利の抹茶とチーズの組み合わせなど、選択肢は幅広い。

11月2日にはグリコから「ジャイアントコーンPremio<一番摘み抹茶あずき>」も登場。西尾の抹茶と十勝産あずきという素材の組み合わせは、今後の抹茶アイス市場を考えるうえでも興味深い新商品だ。

商品を選ぶ際は、産地、抹茶の苦み、ミルクの甘さ、具材、価格を比較することが大切。SNSの評判だけでなく、発売日や公式の商品情報も確認しておきたい。

抹茶ブームは、単なる一時的なフレーバー人気にとどまらず、日本茶の生産や流通にも変化をもたらしている。これからのコンビニ抹茶アイスは、素材の品質と価格のバランス、そしてブランドごとの個性が、選ばれる理由になっていきそうだ。

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藤崎 澪
デジタルマーケター 藤崎 澪
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旅行と暮らしの実用記事を担当。施設や交通機関の公式案内、自治体の公表資料を確認してから手順を書いています。

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