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【結論】エリーの死因は?劇中では具体的な病名が明かされていない

橘 ゆい 橘 ゆい • 更新: • 公開: • 読了約 16 分
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最も知りたい疑問から答えると、エリーの死因について、NHKの公式番組紹介では具体的な病名は公表されていません。最終週では、主治医の川上一恵(天海祐希)からマッサンにエリーの本当の病状が伝えられ、残された時間が少ないことが示されます。

第147回から第149回にかけて、エリーは体調を崩し、以前のように元気に振る舞うことが難しくなっていきます。第147回ではマッサンが主治医に病状を尋ね、第148回ではエリーの命の時間が残り少ないことが家族に伝わります。

そして第149回、再び倒れたエリーは、夫と二人きりで過ごす時間を求めます。自分が亡くなった後に読んでほしいと手紙を渡し、これまでの人生を振り返りながらマッサンと最後の会話を交わします。NHKオンデマンドの第149回公式紹介にも、この手紙と二人の思い出話が記されています。

エリーの最期は第149回、最終回は死後の物語

エリーの死亡シーンを探している人が注意したいのは、最終回の第150回では、すでにエリーが亡くなっているという点です。

第150回「人生は冒険旅行」では、エリーの死後、マッサンが二日間自室に閉じこもって泣き続けたことが描かれます。その後、彼は妻から託された手紙を読み、再びウイスキーづくりに向き合います。

放送ライブラリーに登録されたNHKの番組記録によると、手紙には、これからもおいしいウイスキーをつくり、多くの人を笑顔にしてほしいという願いと、エリー自身の夢についての思いがつづられていました。

つまり、最終回はエリーの病気や死を説明する回ではなく、妻を失ったマッサンが、彼女の思いを受け継いで未来へ進む回なのです。

【最終週の病状】エリーが倒れた理由と貧血の関係

マッサンエリー死因

エリーの病気について調べると、「貧血で倒れた」という情報も見つかります。ただし、これは最終週の病状と混同しやすい別のエピソードです。

『マッサン』では、物語の中盤にもエリーの健康状態が大きく取り上げられました。第11週では妊娠中のエリーが重い貧血を抱え、流産するというつらい展開を迎えます。放送当時の週別あらすじでも、貧血が母体にとって危険な状態だったことが説明されています。

中盤の貧血と最終週の病状は別に考える

妊娠中の貧血は、当時のエリーの体調や出産に関するエピソードです。一方、最終週では、年齢を重ねたエリーが衰弱し、主治医から余命が限られていることを告げられます。

この二つを同じ病気として扱うと、物語の時系列を誤って理解してしまいます。

最終週のエリーについては、次のように整理できます。

- 第147回:マッサンがエリーの本当の病状を主治医に尋ねる。
- 第148回:病状の深刻さが明らかになり、エリーが倒れる。
- 第149回:再び倒れたエリーが夫に手紙を託し、最後の時間を過ごす。
- 第150回:エリーの死後、マッサンが悲しみを乗り越えてウイスキーづくりを続ける。

特に第149回のNHK公式紹介には、エリーが死後に読んでほしい手紙を渡したことが明記されています。病名の説明よりも、夫婦の別れとエリーの意思を伝えることに重点が置かれた構成です。

【実在モデルの竹鶴リタ】死因は肝臓病?1961年1月17日の最期

エリーのモデルとなったのは、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝の妻、竹鶴リタ(ジェシー・ロベールタ・カウン)です。

リタは1896年にスコットランドで生まれ、竹鶴政孝と出会いました。二人は1920年1月に結婚し、同年11月に日本へ渡ります。異国の地で夫の夢を支え続けたリタは、単なる経営者の妻ではなく、日本のウイスキー産業の礎を築いた一人でもありました。

ニッカウヰスキーの創業者ストーリーでも、リタが政孝とともに日本でのウイスキーづくりを支えた約40年間が紹介されています。

竹鶴リタの死因は肝臓病とされている

リタの晩年については、名古屋大学の研究成果報告書『日英教育文化交流史研究』に収録された人物史の記述が参考になります。

同報告書の「リタの晩年」では、人生最後の5年間に病気が絶えず、結核、がん、喉の腫瘍、発熱など、複数の深刻な健康問題を抱えていたことが記されています。そして、最終的には肝臓病で亡くなったと記述されています。

また、プレジデントオンラインの竹鶴夫妻に関する人物記事では、晩年の持病として肝硬変が悪化したことにも触れられています。こうした人物伝の記述から、リタの死因を肝臓病、具体的には肝硬変と関連づけて説明する情報が広まっています。

ただし、ニッカウヰスキーの公式創業者ストーリーは、リタがもともと丈夫ではなく、晩年に体調を崩すことが増えたと説明するにとどまり、肝硬変という具体的な病名までは掲載していません。

したがって、史実については「肝臓病で亡くなったとする研究記録があり、肝硬変とする人物伝もある」という整理が適切です。

1961年1月17日、64年の生涯を終える

竹鶴リタが亡くなった日は、1961年(昭和36年)1月17日です。

この日付は、リタが英語教師として勤務した帝塚山学院の公式記録や、北海道余市町の公式ウェブサイトにも掲載されています。

帝塚山学院の記録では64年の生涯とされる一方、余市町の紹介記事では65歳と記載されています。リタは1896年生まれで、1961年1月の逝去時にはその年の誕生日を迎えていないため、満年齢では64歳です。65歳という表記は年齢の数え方の違いによるものと考えられます。

余市町の記録によると、リタは60歳を迎えたころから病気がちになり、1956年以降は札幌、小樽、東京などで入退院を繰り返しました。1959年には家族と自宅でクリスマスを過ごせたものの、その後も体力は衰えていきました。

亡くなる前年の1960年には、病床でクリスマスを迎えています。そして翌年1月17日、余市の自宅で静かに息を引き取りました。

夫・竹鶴政孝は二日間、悲しみに暮れた

リタの死が政孝に与えた衝撃は大きなものでした。

余市町の公式記事では、竹鶴夫妻の養子である竹鶴威の回想として、政孝が妻の死後二日間、自室に閉じこもり、葬儀の準備にも出ようとしなかった様子が紹介されています。

ニッカウヰスキーの公式ストーリーも、政孝が二日間部屋に閉じこもり、深い悲しみに暮れたことを伝えています。

この実話は、ドラマ第150回でマッサンが二日間泣き続ける描写にも反映されています。エリーとリタの最期は同じではありませんが、妻を失った夫の悲しみには、実在の夫婦の歴史が重ねられているのです。

【ドラマと史実の比較】エリーと竹鶴リタの違いを一覧で整理

『マッサン』は実在の夫婦をモデルにしていますが、登場人物の名前や出来事の順序、最期の演出には創作があります。エリーの死因を理解するうえでも、ドラマの設定と史実を分けて見ることが欠かせません。

人物・作品・史実の対応関係

比較項目 ドラマ『マッサン』 実在の史実 夫 亀山政春(玉山鉄二) 竹鶴政孝(1894~1979年) 妻 亀山エリー(シャーロット・ケイト・フォックス) 竹鶴リタ(1896~1961年) 結婚 スコットランドで出会った夫婦として描写 1920年1月に結婚、同年11月に来日 晩年の病状 主治医から深刻な病状を告げられるが、具体的な病名は公式あらすじに記載なし 長年の病気と衰弱。研究報告では肝臓病が死因とされる 最期 第149回で夫に手紙を託し、別れを迎える 1961年1月17日、余市の自宅で逝去 死後の夫 二日間悲しみ、妻の願いを受け継ぐ 二日間自室に閉じこもるほどの深い悲しみを経験 ウイスキー 妻の名前を冠した「スーパーエリー」 1962年10月発売の「スーパーニッカ」

出典:NHKオンデマンド、放送ライブラリー、ニッカウヰスキー公式資料、帝塚山学院、余市町公式資料、名古屋大学研究成果報告書。

エリーのモデルは竹鶴リタ、名前はドラマ用に変更

帝塚山学院の公式特集では、『マッサン』が竹鶴政孝と妻リタの実話を下敷きにした作品であることが説明されています。

ただし、登場人物の名前は実名とは異なります。竹鶴政孝は亀山政春、竹鶴リタは亀山エリーとして登場します。「マッサン」という呼び名は、リタが夫を呼んだ愛称に由来しています。

また、リタは1922年から1924年まで帝塚山学院小学校で英語教師を務めていました。これは学院に残る人事記録によって裏付けられている事実です。

夫の事業が軌道に乗るまで家計を支えたリタの姿は、ドラマでエリーがマッサンの夢を支える姿と重なります。しかし、実際のリタはドラマの登場人物そのものではなく、独自の人生を歩んだ一人の女性でした。

「スーパーエリー」と「スーパーニッカ」は同じではない


スーパーニッカ

1962年10月発売・実在の商品

竹鶴政孝が妻リタを失った後、養子の竹鶴威とともに開発したウイスキー。リタに捧げる鎮魂の一本として、ニッカウヰスキー公式資料に記されています。


ドラマでは、マッサンが妻の名前を冠した「スーパーエリー」を開発し、スコットランドの栄誉ある賞を受けるという展開になります。

一方、現実に政孝が発売したのは「スーパーニッカ」です。ニッカウヰスキー公式ストーリーによると、リタの死後、政孝は息子の威とともにブレンドを完成させ、1962年10月に当時の最高級品として発売しました。

この違いは、作品の脚色を理解するうえで重要です。実際の政孝は、商品名に妻の名前を付けたわけではありません。しかし、リタへの思いを込めたウイスキーを世に送り出したという点では、ドラマの物語と史実には深いつながりがあります。

【プロの結論】エリーの死因を調べるときに知っておきたい3つの事実

『マッサン』のエリーの最期は、単なる悲劇として描かれたわけではありません。夫婦の夢を受け継ぐこと、人生の終わりをどう迎えるか、そして亡くなった人の思いが残された人の生き方を変えることが、最終週の物語の中心にあります。

視聴者が混同しやすいポイントを、最後に整理します。

1.エリーの病名とリタの病名を混同しない

エリーの劇中の病名は、公式の各話紹介では明示されていません。リタについては、研究成果報告書が肝臓病を死因として記載しています。

この二つは区別が必要です。モデルの実在人物が肝臓病を患っていたからといって、ドラマのエリーも同じ病気だったと断定することはできません。

2.貧血は最終週の死因を示す情報ではない

妊娠中のエリーの貧血と、最終週の衰弱は別のエピソードです。「貧血で倒れたから亡くなった」という理解では、作品の時系列や病状の描写を正しく読み取れません。

3.史実を知ると最終回のウイスキーの意味が変わる

ドラマの「スーパーエリー」と史実の「スーパーニッカ」は、名前こそ異なりますが、妻を失った夫が仕事への情熱を取り戻すという物語上の共通点があります。

特に注目したいのは、リタが生前から政孝の夢を支えていたことです。彼女は夫の事業が成功した後に現れた人物ではありません。経済的に苦しかった時代から夫とともに歩み、教師として働き、家庭を支えました。

その長い時間があったからこそ、リタの死後に生まれたスーパーニッカは、単なる新商品の発売ではなく、二人で追いかけてきた夢を形にする出来事として意味を持ちます。

【マッサンのエリーの死因】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:朝ドラ『マッサン』のエリーの死因は何ですか?
A1:劇中では具体的な病名が公式の各話紹介に記載されていません。最終週では病状が深刻になり、主治医から残された時間が少ないことを告げられます。

Q2:エリーのモデルである竹鶴リタの死因は肝臓病ですか?
A2:名古屋大学の研究成果報告書では、リタは最終的に肝臓病で亡くなったとされています。人物伝には肝硬変とする記述もあります。

Q3:竹鶴リタが亡くなった日はいつですか?
A3:1961年1月17日です。帝塚山学院の記録では64年の生涯、余市町の公式記事では65歳とされています。満年齢では64歳です。

Q4:エリーの死亡シーンは何話で見られますか?
A4:第149回「人生は冒険旅行」で最期の時間と夫婦の別れが描かれます。翌日の第150回は、すでにエリーが亡くなった後のマッサンの姿から始まります。

Q5:エリーが貧血で倒れたことが死因につながったのですか?
A5:妊娠中の貧血は中盤のエピソードです。最終週の病状とは別に描かれており、貧血が直接の死因だったとする説明はありません。

Q6:竹鶴リタのために作られたウイスキーは何ですか?
A6:実在する商品は「スーパーニッカ」です。1962年10月に発売されました。ドラマに登場する「スーパーエリー」は、この史実をもとにした創作上の名称です。

朝ドラ『マッサン』のエリーは、最終週に病状が悪化し、マッサンに手紙を託して旅立ちます。ただし、劇中で具体的な死因の病名は明示されていません。

一方、実在モデルの竹鶴リタは、晩年に病気がちとなり、1956年以降は入退院を繰り返しました。研究成果報告書では肝臓病が死因とされ、1961年1月17日に64歳(満年齢)で亡くなっています。

ドラマと史実をつなぐ象徴が、妻への思いを込めて生み出されたウイスキーです。劇中の「スーパーエリー」に対し、現実には1962年に「スーパーニッカ」が発売されました。

エリーの死因を知るうえで大切なのは、ドラマの病状と実在人物の病歴を同一視しないことです。そして、エリーの最期を単なる死別ではなく、夫婦がともに追い続けた夢の継承として見ると、最終回の意味もより深く理解できます。

放送から10年以上が経過した2026年現在も、『マッサン』の最終週が心に残るのは、実在した竹鶴夫妻の人生と、フィクションとして描かれた夫婦の愛情が重なり合っているからでしょう。

主な参考資料:NHKオンデマンド「マッサン」第147回・第149回、放送ライブラリー「マッサン」第150回、ニッカウヰスキー公式「創業者ストーリー」、北海道余市町公式「リタさんと幼稚園」、帝塚山学院「『マッサン』の妻リタと学院」、名古屋大学『日英教育文化交流史研究』、nippon.com「竹鶴リタ物語」。

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橘 ゆい

美容と食の記事を6年担当。成分表示や商品の公式ページ、店舗の公式メニューを確認してから紹介しています。

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