色付き薬用リップは、唇の乾燥や荒れを防ぎながら、口紅ほど強くない自然な血色感をプラスできるアイテムです。ただし、色付きリップならすべてが医薬部外品というわけではありません。保湿力や発色、UVカット、色持ちにも商品ごとに違いがあります。
2026年11月現在、色付き薬用リップを選ぶなら、医薬部外品の表示と有効成分を確認したうえで、使用目的に合わせて比較することが大切です。プチプラで薬用ケアと血色感を両立したいなら近江兄弟社メンターム、敏感な唇への配慮を重視するならd プログラム、大人の唇の保湿とツヤを求めるならプリオールが候補になります。
【先に結論】色付き薬用リップは保湿と自然な血色感を両立できる?

結論からいえば、色付き薬用リップは保湿と自然な血色感を両立できるアイテムです。
一般的な口紅と比べて、リップケアを意識した保湿成分を配合している商品が多く、唇の乾燥を防ぎながらメイクを楽しめます。
ただし、薬用という表示だけで保湿力や発色の強さまで判断することはできません。
色付き薬用リップには、大きく分けて次の3つの役割があります。
- 唇の荒れを防ぐ: 医薬部外品の有効成分によって、唇の乾燥やひび割れを防ぐ。
- うるおいを保つ: ワセリン、ホホバ油、シアバターなどの保湿成分で唇を保護する。
- 血色感を与える: ピンクやローズ、レッドなどの色味で、顔全体を明るい印象に見せる。
特に注目したいのは、薬用ケアとメイクアップの役割が異なることです。
医薬部外品として承認された効能と、カラーによる見た目の変化は別々に評価する必要があります。
- 色付き薬用リップは、保湿ケアと自然な血色感を同時に取り入れられる。
- 医薬部外品の表示と有効成分を確認すると、薬用商品を見分けやすい。
- SPF・PA、無香料、色持ち、発色の強さまで比較すると失敗しにくい。
【薬用の見分け方】医薬部外品の表示と有効成分をチェック
色付き薬用リップを選ぶとき、最初に確認したいのが「医薬部外品」という表示です。
薬用リップという商品名や広告の印象だけで判断せず、パッケージの分類を確認しましょう。
医薬部外品と一般的な色付きリップの違い日本の薬機法では、化粧品と医薬部外品は異なるカテゴリーに分類されています。
日本化粧品工業会の解説によると、薬用化粧品は、通常の化粧品としての目的に加えて、肌荒れを防ぐなどの承認された効能を持つ有効成分を配合した医薬部外品です。
つまり、色が付くことと薬用であることは別の条件です。
例えば、次のような違いがあります。
- 医薬部外品:唇の荒れや乾燥を防ぐなど、承認された効能を表示できる。
- 化粧品:唇にうるおいを与える、色を付ける、ツヤを演出するなどを目的とする。
医薬部外品だからといって、医薬品のように唇の病気を治療するものではありません。
注目したい薬用リップの有効成分代表的な有効成分には、次のものがあります。
1. グリチルレチン酸ステアリル
唇の荒れを防ぐ目的で配合される成分です。薬用リップの有効成分として使用されています。
2. トコフェロール酢酸エステル
ビタミンE誘導体として知られ、薬用リップでは唇の荒れや乾燥を防ぐ目的で配合されます。
3. ニコチン酸アミド
ビタミンB群に属する成分です。製品によって有効成分または保湿などを目的とした配合成分として使用されるため、表示上の区分を確認しましょう。
重要なのは、成分名だけでなく、その商品で「有効成分」として表示されているかどうかです。
花王の製品情報でも、有効成分とその他の成分を区別して表示しています。
なお、医薬部外品は化粧品と成分表示の制度が異なります。東京都健康安全研究センターも、医薬部外品では全成分表示が一律に義務付けられているわけではないと説明しています。
この違いを理解しておくと、商品比較の精度が上がります。
【2026年おすすめ】色付き薬用リップ3商品を徹底比較
2026年11月現在、薬用表示、保湿成分、カラー、UV機能を確認して選びたい商品を紹介します。
1. 近江兄弟社メンターム 口紅がいらない薬用モイストリッププチプラで薬用ケア、カラー、UVカットをまとめて取り入れたい人におすすめです。
メーカー公式情報によると、ローズとさくらの2種類があり、どちらも医薬部外品に分類されています。
主な特徴は次のとおりです。
- 内容量:3.5g
- 希望小売価格:550円(税込)
- カラー:ローズ、さくら
- UVカット:SPF20/PA++
- 香料:無香料
- 有効成分:トコフェロール酢酸エステル、グリチルレチン酸ステアリル
- 保湿成分:ホホバ油、オリーブ油
ローズは華やかなローズピンク、さくらは比較的やさしいさくらピンクに発色します。
ティントタイプなので、一般的な色付きリップよりも色が残りやすい点も特徴です。
550円という価格で、薬用ケアとUV対策、カラーをまとめて取り入れられるのは大きな魅力です。
2. d プログラム リップモイストエッセンスカラー敏感な唇への配慮を重視するなら、資生堂のd プログラムも候補になります。
医薬部外品の薬用唇用美容液で、唇のケアとカラーを同時に楽しめる商品です。
主な特徴は次のとおりです。
- 内容量:10g
- 希望小売価格:1,650円(税込)
- カラー:クリアレッド
- 香料:無香料
- 有効成分:グリチルレチン酸ステアリル
- 形状:チューブタイプ
ヒアルロン酸ナトリウム、コメ胚芽油、グリセリンなどを配合しています。
加えて、資生堂公式情報では、パラベン、エチルアルコール、鉱物油を配合しない処方や、敏感肌の人の協力によるパッチテスト済みであることが紹介されています。
ただし、すべての人に刺激やアレルギーが起きないという意味ではありません。
また、公式商品情報ではSPF・PAの表示を確認できないため、UVカットを優先する人は別途対策が必要です。
3. プリオール 薬用リンクル美つやリップ唇の乾燥だけでなく、ツヤや縦ジワの見え方も気になる人には、資生堂のプリオールが選択肢になります。
医薬部外品の高保湿リップで、カラーと唇のケアを組み合わせた商品です。
主な特徴は次のとおりです。
- 内容量:3.5g
- 希望小売価格:2,750円(税込)
- カラー:ほのかピンク、なじみローズ
- UVカット:SPF15/PA+
- 有効成分:グリチルレチン酸ステアリル
- 保湿成分:ナイアシンアミド、シアバター、ワセリン
資生堂の公式商品情報では、美容液成分82%配合と紹介されています。
ほんのりした色づきとツヤによって、唇を明るい印象に見せる設計です。
なお、ハッカ油やオレンジ油、香料も配合されているため、香りや配合成分に敏感な人は事前に確認しておきましょう。
色付き薬用リップの比較一覧| 商品 | 薬事区分・価格 | 保湿・有効成分 | 発色・UV |
|---|---|---|---|
| メンターム 薬用モイストリップ | 医薬部外品・550円 | ホホバ油、オリーブ油、2種の有効成分 | ローズ・さくら、SPF20/PA++ |
| d プログラム | 医薬部外品・1,650円 | ヒアルロン酸、グリセリン、有効成分 | クリアレッド、SPF・PA表示なし |
| プリオール | 医薬部外品・2,750円 | ナイアシンアミド、シアバター、ワセリン | ピンク・ローズ、SPF15/PA+ |
※価格は各メーカーの希望小売価格。販売店によって異なる場合があります。
この比較から分かるのは、価格だけでは商品の優劣を決められないということです。
UVカットを重視するならメンタームやプリオール、敏感な唇への配慮や無香料を重視するならd プログラムが比較候補になります。
【保湿力・発色・UVカット】購入前に確認したい5つのポイント
色付き薬用リップの比較では、商品説明に書かれている特徴をそのまま受け取るだけでは不十分です。
実際の使用感を左右するポイントを整理しておきましょう。
1. 保湿力はオイルや保護成分で比較する保湿力を重視するなら、次の成分に注目してください。
- ワセリン:唇の表面を保護する。
- ホホバ油:唇に油分を補い、なめらかな使用感を与える。
- シアバター:乾燥しやすい唇を保護する。
- スクワラン:唇のうるおいを保つ目的で使用される。
- ヒアルロン酸:水分を保持する性質を持つ。
特に乾燥しやすい人は、色付きリップを塗った直後のしっとり感だけでなく、時間が経ったときの乾燥具合も確認しましょう。
保湿力と発色の強さは必ずしも比例しません。
2. 発色は唇の元の色によって変わる同じ商品でも、塗ったときの色は人によって異なります。
元の唇の色、肌色、塗る回数などが仕上がりに影響するためです。
自然な血色感を求めるなら、次のような選び方がおすすめです。
- さくらピンク:控えめな血色感を演出したい人。
- ローズピンク:華やかさをプラスしたい人。
- コーラル:明るく健康的な印象にしたい人。
- ベージュ系:落ち着いた自然な仕上がりが好みの人。
初めて使う商品は、最初から何度も重ねず、薄く塗って色の変化を確認すると失敗しにくくなります。
3. UVカットはSPFとPAの両方を見る唇も紫外線の影響を受けるため、日中に使うならUVカット機能も確認したいところです。
SPFは主にUVB、PAはUVAに対する防御効果の目安です。
例えば、メンタームの薬用モイストリップはSPF20/PA++、プリオールはSPF15/PA+です。
ロート製薬の2026年4月21日更新の公式FAQでも、UVカット成分を配合していることと、効果を測定した製品であることを区別して説明しています。
つまり、UVカット成分が入っているという説明だけでなく、製品にSPF・PAの具体的な表示があるか確認することが大切です。
また、表示された防御効果を得るには適切な量を塗る必要があります。飲食後やリップが落ちたときには塗り直しましょう。
4. 色持ちと色移りは別の性能色付き薬用リップを選ぶときに混同しやすいのが、色持ちと色移りです。
- 色持ち:唇に塗った色がどれくらい残るか。
- 色移り:カップやマスク、衣服などに色が付くか。
ティントタイプは色が残りやすい傾向がありますが、完全に色移りしないことを保証するものではありません。
資生堂のプリオールも、使用後に色が残るタイプである一方、衣服などに付着すると落ちにくい場合があると注意を促しています。
色持ちを優先するなら、ティントタイプを選び、使用後に軽くティッシュで押さえて余分な油分を調整する方法もあります。
5. 無香料と低刺激設計を確認する香りが苦手な人は、無香料の商品を選ぶと使いやすくなります。
ただし、無香料であることと、刺激が起きないことは同じではありません。
着色料、油分、紫外線吸収剤など、香料以外の成分も確認しましょう。
特に敏感な唇の場合は、初めて使う商品をいきなり広範囲に塗らず、少量から試すことが大切です。
【敏感肌・無香料】色付き薬用リップ選びで注意したいこと
敏感肌の人にとって、色付き薬用リップは便利な反面、成分選びが難しいアイテムでもあります。
薬用だから刺激が少ない、無香料だから誰でも使える、といった理解は正確ではありません。
敏感肌ならd プログラムを比較候補にd プログラムのリップモイストエッセンスカラーは、敏感な唇への配慮を特徴とする医薬部外品です。
無香料、エチルアルコール無添加、パラベン無添加などの処方が特徴です。
敏感肌の人の協力によるパッチテストも実施されています。
ただし、パッチテスト済みという表示は、すべての人に刺激が起きないことを保証するものではありません。
無香料でも成分表を確認する香料がなくても、着色料やその他の配合成分が合わない場合があります。
特に、以前リップクリームや口紅で唇が荒れた経験がある人は、過去に問題が起きた成分を避けられるか確認しましょう。
また、近江兄弟社の薬用モイストリップには吸着精製ラノリンなどが含まれています。
特定の成分にアレルギーがある場合は、商品ごとの成分表示を優先してください。
荒れが強いときは色付きリップにこだわらない唇にひび割れや湿疹、強い炎症があるときは、カラーよりも保護を優先しましょう。
症状が続く場合や悪化する場合は、皮膚科などの医療機関に相談することも大切です。
【人気ランキング・評判を検証】色付きリップは何が評価されている?
色付き薬用リップの人気を調べる際には、薬用リップ全体のランキングと、色付きリップ全体のランキングを区別する必要があります。
2026年10月28日更新の晋遊舎「LDK」関連メディアの比較記事では、40代・50代向けの色付きリップクリーム12商品を検証しています。
同記事の上位3商品は次のとおりです。
1位:ケイト「パーソナルリップクリーム/04 にじみ血色感」総合評価4.58
2位:メンターム「ディープナーリップカラー/ボルドー」総合評価4.13
3位:ニベア「リッチケア&カラーリップ 色持続タイプ/ノーブルレッド」総合評価4.03
検証では、保湿力、仕上がり、落ちにくさ、使用感の4項目を評価しています。
特に落ちにくさについては、塗布直後とパンを食べた後の唇を比較する方法が採用されました。
注目したいのは、2位のメンターム「ディープナーリップカラー」と、薬用モイストリップは別商品だという点です。
同じ近江兄弟社メンタームの商品でも、ディープナーリップカラーは色持ちや保湿を重視したカラーリップで、薬用モイストリップとは商品区分や成分が異なります。
また、キュレルの美発色カラーシリーズも保湿成分や低刺激設計を特徴としていますが、色なしのキュレル リップケアクリームとは商品詳細の薬事表示が異なります。
ブランド名だけで薬用と判断しないことが、商品選びでは重要です。
実際の評判・口コミから分かることメンタームの薬用モイストリップについては、アットコスメやヨドバシカメラなどに購入者の感想が掲載されています。
口コミには、次のような傾向があります。
評価されているポイント
- 口紅を使わなくても血色感が出る。
- ティントタイプで色が残りやすい。
- UVカット機能が付いている。
- 比較的手頃な価格で購入できる。
気になるポイント
- 思った以上にピンクが強く出る場合がある。
- ローズの色味が好みに合わない人もいる。
- 乾燥が強い人には保湿感が物足りない場合がある。
特に注目したいのが、発色に関する評価です。
自然な血色感を期待して購入したものの、実際には想像以上に色が付いたという感想も見られます。
色付き薬用リップは、商品名に「ナチュラル」「さくら」などの表現があっても、実際の発色は個人差があります。
可能であれば店頭テスターや色見本を確認してから選ぶと安心です。
なお、LDKの検証ランキングは実使用テストによる評価であり、販売数量を集計した売上ランキングとは異なります。
人気ランキングを見るときは、評価基準と対象商品の範囲まで確認することが大切です。
【色付き薬用リップに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:色付き薬用リップは毎日使っても大丈夫?
A1:基本的には、商品の使用方法や注意事項を守れば日常的に使用できます。ただし、赤み、かゆみ、刺激などが出た場合は使用を中止してください。
Q2:色付き薬用リップは口紅の代わりになる?
A2:商品によっては口紅に近い発色を楽しめます。特にティントタイプは色が残りやすい傾向があります。ただし、発色の強さや仕上がりは口紅と異なります。
Q3:敏感肌には無香料の色付き薬用リップがおすすめ?
A3:無香料は香りが苦手な人に適した選択肢です。ただし、無香料だけで低刺激性が保証されるわけではありません。配合成分やパッチテストなどの情報も確認しましょう。
Q4:色付き薬用リップにUVカット機能は必要?
A4:日中に屋外で過ごす時間が長い人には、SPF・PA表示のある商品が便利です。紫外線対策を重視するなら、具体的な数値を確認してください。
Q5:ティントタイプなら色移りしない?
A5:いいえ。ティントタイプは色が残りやすいものの、カップや衣服などへの色移りを完全に防ぐわけではありません。使用後の状態や塗布量にも注意しましょう。
色付き薬用リップは、唇の乾燥を防ぎながら自然な血色感を演出できる便利なアイテムです。
2026年11月現在、選ぶ際に注目したいのは、医薬部外品の表示、有効成分、保湿成分、発色、UVカット、色持ちの6つです。
今回紹介した商品の選び方を整理すると、次のようになります。
- コスパと薬用ケアを優先: 近江兄弟社メンターム 口紅がいらない薬用モイストリップ
- 敏感な唇への配慮を優先: d プログラム リップモイストエッセンスカラー
- 高保湿と大人の血色感を優先: プリオール 薬用リンクル美つやリップ
特に、薬用という表示だけで商品の保湿力や刺激の少なさまで判断しないことが大切です。
色付きリップの人気ランキングも参考になりますが、薬用リップだけを対象にしたランキングとは限りません。
自分の唇の状態、求める発色、使用する季節や時間帯を考慮して選ぶことで、毎日のリップケアとメイクを無理なく両立できます。
失敗しない一本を見つけるためには、薬用表示・成分・色味・UV機能をセットで確認すること。 これが色付き薬用リップ選びの基本です。