2026年1月2日・3日に開催された第102回東京箱根間往復大学駅伝競走で、中央大学は総合5位、10時間44分31秒を記録した。9年連続99回目の出場となった今大会では、往路3位から復路6位という展開のなか、本間颯が3区で区間賞を獲得。藤田大智や岡田開成も区間2位の好走を見せ、伝統校としての競争力を示した。
注目されたのは、吉居駿恭主将の復路起用や、当日変更による区間配置の組み替えだ。登録16人の顔ぶれ、補欠メンバー、各選手の出走記録を整理すると、中央大学が総合5位に入った背景と、優勝争いに向けた課題が見えてくる。
【2026年最新】箱根駅伝の中央大学メンバー16人一覧

第102回箱根駅伝の中央大学は、正選手10人と補員6人の合計16人で大会に臨んだ。
日本テレビの第102回箱根駅伝公式選手一覧や中央大学の大会結果によると、登録された選手は以下の16人だ。
中央大学の登録メンバー一覧| 選手名 | 学年 | 出身高校 |
|---|---|---|
| 折居幸成 | 4年 | 横須賀高校 |
| 白川陽大 | 4年 | 大塚高校 |
| 溜池一太 | 4年 | 洛南高校 |
| 吉居駿恭 | 4年 | 仙台育英高校 |
| 吉中祐太 | 4年 | 豊浦高校 |
| 佐藤蓮 | 3年 | 仙台育英高校 |
| 柴田大地 | 3年 | 洛南高校 |
| 藤田大智 | 3年 | 西脇工業高校 |
| 本間颯 | 3年 | 埼玉栄高校 |
| 岡田開成 | 2年 | 洛南高校 |
| 佐藤大介 | 2年 | 埼玉栄高校 |
| 七枝直 | 2年 | 関大北陽高校 |
| 並川颯太 | 2年 | 洛南高校 |
| 辻誉 | 1年 | 福岡第一高校 |
| 濵口大和 | 1年 | 佐久長聖高校 |
| 三宅悠斗 | 1年 | 洛南高校 |
出典:日本テレビ「第102回箱根駅伝・中央大学選手一覧」、月刊陸上競技の2026年大会エントリー情報。
4年生を中心に経験豊富な選手がそろう登録16人のなかで、チームの中心となったのは4年生の吉居駿恭、溜池一太、吉中祐太らだ。
吉居は長距離ブロックの主将を務め、箱根駅伝では過去にも区間賞を獲得してきた実績を持つ。溜池も2区を経験しており、エース区間を任せられる選手として期待された。
3年生では藤田大智、本間颯、柴田大地が注目選手だった。特に本間は前年の第101回大会でも3区を走って区間賞を獲得しており、2年連続で同じ区間の結果が注目されていた。
2年生には岡田開成、七枝直、佐藤大介、並川颯太が登録された。将来のチームを担う中堅層が、実際のレースでも複数の区間を担当している。
さらに1年生の辻誉、濵口大和、三宅悠斗も登録され、チーム全体の選手層を支えた。
【区間エントリー・当日変更】中央大学は誰を起用した?
箱根駅伝では、事前に発表される区間エントリーと、大会当日の最終的な出走メンバーが異なる場合がある。
中央大学も第102回大会で当日変更を実施した。日本テレビの公式選手一覧では、藤田大智、岡田開成、吉居駿恭、吉中祐太が「エントリー変更・IN」として掲載されている。
一方、辻誉、三宅悠斗、白川陽大、濵口大和は「エントリー変更・OUT」と表示された。
当日変更で注目された吉居駿恭主将最も注目された変更の一つが、吉居駿恭の復路起用だ。
吉居は前年の第101回大会で1区を担当し、区間賞を獲得していた。さらに第100回大会では7区でも区間賞を獲得しており、箱根駅伝での実績は十分だった。
しかし、第102回大会では往路の出走メンバーには入らず、復路9区に起用された。
結果は1時間08分47秒、区間8位。4年生として最後の箱根駅伝で、主将が復路の重要区間を担当した。
往路にエースを配置するだけでなく、復路にも経験豊富な選手を残す選手起用は、チーム全体の戦力配分という面でも注目された。
補欠メンバー6人の役割大会結果に掲載された登録メンバーのうち、実際の10区間を走らなかった選手は次の6人だ。
- 折居幸成(4年)
- 白川陽大(4年)
- 佐藤蓮(3年)
- 辻誉(1年)
- 濵口大和(1年)
- 三宅悠斗(1年)
このうち白川、辻、濵口、三宅は、日本テレビの公式選手一覧で当日変更のOUTとして記録されている。
補員は単に出走機会を待つ選手ではない。大会直前のコンディションやチーム事情に応じて正選手と入れ替わる可能性があり、16人全体で戦う箱根駅伝の重要な戦力だ。
【全10区間の大会記録】本間颯の区間賞と注目選手を解説
第102回大会で中央大学が記録した10区間の出走結果を整理する。
| 区間 | 選手名・学年 | 区間タイム | 区間順位 |
|---|---|---|---|
| 1区 | 藤田大智・3年 | 1:00:37 | 2位 |
| 2区 | 溜池一太・4年 | 1:06:06 | 6位 |
| 3区 | 本間颯・3年 | 1:00:08 | 1位 |
| 4区 | 岡田開成・2年 | 1:00:37 | 2位 |
| 5区 | 柴田大地・3年 | 1:12:16 | 11位 |
| 6区 | 並川颯太・2年 | 0:57:36 | 4位 |
| 7区 | 七枝直・2年 | 1:03:17 | 7位 |
| 8区 | 佐藤大介・2年 | 1:04:34 | 4位 |
| 9区 | 吉居駿恭・4年 | 1:08:47 | 8位 |
| 10区 | 吉中祐太・4年 | 1:10:33 | 15位 |
出典:中央大学「第102回東京箱根間往復大学駅伝競走 結果について」、日本テレビ公式大会記録。
藤田大智:1区で区間2位、10000m自己ベストは27分40秒501区を担当した藤田大智は、1時間00分37秒で区間2位に入った。
日本テレビの選手プロフィールに掲載された藤田の10000m公認最高タイムは27分40秒50。ハーフマラソンの公認最高タイムは1時間03分21秒となっている。
箱根駅伝の1区は、各大学の選手が一斉にスタートする重要な区間だ。序盤の位置取りや集団の流れが後続の展開に影響するため、安定した走りが求められる。
藤田は区間2位という結果で、中央大学の往路を好スタートに導いた。
溜池一太:2区で区間6位、エース区間を担当2区を任されたのは4年生の溜池一太だった。
記録は1時間06分06秒、区間順位は6位。
2区は23.1kmの長距離区間で、各大学のエース級選手が集まることから「花の2区」とも呼ばれる。距離が長く、アップダウンもあるため、スピードだけでなく持久力やレース運びが重要だ。
溜池は1年時から箱根駅伝に出場し、過去には1区や2区を経験してきた選手である。第102回大会でも4年生としてエース区間を任され、区間6位で襷をつないだ。
本間颯:3区で2年連続の区間賞<この選手の活躍は今大会の大きな見どころだった。>
3区を走った本間颯は、1時間00分08秒で区間1位を獲得した。
特筆すべきは、第101回大会に続く3区の区間賞だったことだ。
日本テレビの公式選手プロフィールにも、前年の3区区間賞の記録が掲載されている。つまり本間は、2年生と3年生の2大会連続で3区のトップに立ったことになる。
10000mの公認最高タイムは27分45秒05、ハーフマラソンは1時間02分45秒。長距離種目での実績を持ち、中央大学の攻撃力を象徴する選手の一人だ。
今大会では、3区で区間賞を獲得したことでチームの順位を押し上げた。
岡田開成:4区で区間2位、2年生ながら好走4区を担当した岡田開成は、1時間00分37秒で区間2位。
2年生ながら上位争いに加わる走りを見せた。
岡田は第101回大会では7区を担当し、区間7位を記録している。2025年の出雲駅伝では1区で区間賞を獲得した実績もあり、2025年秋から存在感を高めていた。
10000mの公認最高タイムは27分37秒06。今回の4区区間2位は、将来の中央大学を担う選手としても注目できる結果だった。
柴田大地:5区の山登りで区間11位5区を走ったのは柴田大地だ。
記録は1時間12分16秒、区間順位は11位だった。
5区は小田原から箱根の芦ノ湖方面へ向かう山登りの区間で、急勾配や標高差への対応が必要になる。通常のロードレースとは異なる適性が問われるため、各大学が特別な準備を行う区間でもある。
柴田は2025年11月の全日本大学駅伝で4区区間賞を獲得しており、スピードと勝負強さを示していた。
その一方、第102回箱根駅伝の5区では区間11位。全日本大学駅伝での好成績と、箱根の山登りで求められる適性は必ずしも同じではないことが表れた。
復路では並川颯太と佐藤大介も区間4位復路では、2年生の並川颯太が6区で区間4位、佐藤大介も8区で区間4位を記録した。
並川のタイムは57分36秒。6区は箱根の山を下る特殊な区間で、下り坂でのスピードコントロールや身体への負担への対応が重要になる。
佐藤大介は8区を1時間04分34秒で走り、区間4位に入った。前年の経験を持つ選手として、復路の安定した走りを支えた。
一方、10区の吉中祐太は1時間10分33秒で区間15位。アンカー区間で順位を維持する難しさも浮き彫りになった。
【中央大学の戦力分析】総合5位の理由と優勝への課題
中央大学は第102回大会で総合5位に入った。
往路と復路の結果を分けて見ると、チームの強みと課題がより明確になる。
往路3位から復路6位へ中央大学の大会結果は以下のとおりだ。
- 往路:5時間19分44秒、3位
- 復路:5時間24分47秒、6位
- 総合:10時間44分31秒、5位
往路では藤田、本間、岡田がそれぞれ区間2位、1位、2位という好成績を残した。
特に1区から4区までの安定感は大きな強みだった。5区の柴田は区間11位となったものの、往路全体では3位を確保している。
一方、復路は6位。6区と8区では区間4位の走りがあったが、7区、9区、10区でさらに上位に食い込む余地を残した。
前年と比較すると8分18秒のタイム短縮第101回大会と第102回大会を比較すると、総合順位はどちらも5位だが、総合タイムには大きな改善が見られる。
- 第101回大会:10時間52分49秒
- 第102回大会:10時間44分31秒
- タイム短縮:8分18秒
順位だけを見ると前年と同じだが、実際には8分以上も記録を縮めている。
これはチーム全体の競技力が向上したことを示す重要な数字だ。
4位の早稲田大学とはわずか2秒差第102回大会の上位結果を見ると、中央大学の総合5位は非常に僅差だった。
- 4位:早稲田大学、10時間44分29秒
- 5位:中央大学、10時間44分31秒
- 6位:駒澤大学、10時間44分50秒
中央大学と4位の早稲田大学との差は、わずか2秒。
一方、6位の駒澤大学には19秒差をつけている。
この結果から分かるのは、中央大学が上位争いに十分加われる戦力を持っていたことだ。区間ごとの小さな順位差が、最終的な順位を左右する接戦だった。
【中央大学の箱根駅伝の歴史】99回出場と14回の総合優勝
中央大学は箱根駅伝の歴史を語るうえで欠かせない伝統校だ。
日本テレビの第102回大会公式情報によると、中央大学は2026年大会で9年連続99回目の出場を果たした。
総合優勝回数は14回。出場回数、優勝回数ともに歴史的な実績を持つ。
過去3大会の成績中央大学の近年の総合成績は次のとおり。
- 第100回大会(2024年):総合13位、11時間01分58秒
- 第101回大会(2025年):総合5位、10時間52分49秒
- 第102回大会(2026年):総合5位、10時間44分31秒
第100回大会では総合13位に終わったが、第101回大会で5位に浮上。その後、第102回大会でも5位を維持しながらタイムを大きく縮めた。
2025年の全日本大学駅伝でも2位第102回大会に向けたチームの状態を考えるうえで、2025年11月の全日本大学駅伝も重要だ。
中央大学は第57回全日本大学駅伝で総合2位を獲得した。
この大会では出走した8人全員が区間一桁の順位で襷をつなぎ、柴田大地が4区で区間賞を獲得している。
また、2025年10月の出雲駅伝では総合10位だったものの、全日本大学駅伝では大きく立て直した。
こうした秋の大会での実績は、中央大学が箱根駅伝でも上位を目指せるチームだったことを裏付ける。
【プロの結論】中央大学の強さは選手層と区間配置にある
第102回箱根駅伝の中央大学を評価する際、総合順位だけで判断するのは適切ではない。
注目したいのは、区間賞を獲得した本間颯だけでなく、藤田大智や岡田開成が区間2位を記録し、並川颯太や佐藤大介も区間4位に入った点だ。
複数の区間で上位に入れる選手がそろっていたことは、中央大学の大きな強みだった。
一方で、5区の山登りや10区のアンカー区間では、さらに順位を押し上げる余地が残った。
今後の中央大学を評価する際には、次の3点が重要になる。
1. 往路の安定性: 1区から4区までのように、序盤で上位を維持できるか。
2. 特殊区間への対応力: 5区の山登り、6区の山下りで安定した走りができるか。
3. 復路の総合力: 7区から10区までの順位変動を抑え、最後まで上位を維持できるか。
総合5位という結果は、中央大学にとって決して悪いものではない。前年と同じ順位ながら8分18秒のタイム短縮を実現し、4位との差も2秒まで縮めた。
伝統校としての実績に加え、若い選手の成長と経験豊富な選手の存在が組み合わさったことが、第102回大会の中央大学を支えた要因だった。
【箱根駅伝中央大学メンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の箱根駅伝で中央大学の登録メンバーは何人ですか?
A1:第102回大会の登録メンバーは16人です。正選手10人と補員6人で構成され、4年生から1年生までの選手が登録されました。
Q2:中央大学で区間賞を獲得した選手は誰ですか?
A2:3区を走った本間颯です。1時間00分08秒で区間1位を獲得しました。前年の第101回大会に続く3区の区間賞です。
Q3:吉居駿恭は何区を走りましたか?
A3:4年生の吉居駿恭主将は9区を担当しました。タイムは1時間08分47秒で区間8位でした。
Q4:中央大学の補欠メンバーは誰ですか?
A4:大会結果に掲載された登録メンバーは、折居幸成、白川陽大、佐藤蓮、辻誉、濵口大和、三宅悠斗の6人です。このうち4人は当日変更のOUTとして掲載されています。
Q5:2026年の中央大学は総合何位でしたか?
A5:総合5位です。総合タイムは10時間44分31秒で、往路3位、復路6位でした。4位の早稲田大学とは2秒差でした。
Q6:中央大学の箱根駅伝出場回数は何回ですか?
A6:第102回大会が99回目の出場でした。9年連続の出場で、総合優勝回数は14回です。
第102回箱根駅伝で中央大学は、10時間44分31秒で総合5位となった。
登録16人のなかから10人が実際に出走し、本間颯が3区で区間賞を獲得。藤田大智と岡田開成も区間2位を記録し、往路3位という好成績を残した。
吉居駿恭主将の9区起用や、当日変更による選手配置も大会の注目ポイントだった。
また、前年と同じ総合5位ながら8分18秒のタイム短縮を実現し、4位との差はわずか2秒。中央大学が上位争いを繰り広げる実力を備えていたことが数字にも表れている。
2026年大会のメンバーと記録を確認する際は、日本テレビの箱根駅伝公式選手一覧で個人の出走記録を、中央大学駅伝応援サイトで大学の大会記録を照合すると、登録時の情報と実際の結果を区別しやすい。
99回の出場実績を持つ中央大学にとって、第102回大会は若手の成長とチームの総合力を示した大会だった。
主な事実確認資料:
- 日本テレビ「第102回箱根駅伝・中央大学選手一覧」
- 中央大学「第102回東京箱根間往復大学駅伝競走 結果について」(2026年1月3日)
- 東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト「第102回大会記録」
- 中央大学駅伝応援サイト「箱根駅伝2026年~2030年」
- 中央大学「第102回箱根駅伝に向けた陸上競技部長距離ブロックの共同取材」