2026年10月4日に行われた第105回凱旋門賞は、ダリズが優勝しました。前年に続く勝利で、凱旋門賞連覇を達成。勝ち時計は2分27秒11でした。
当日の馬場状態は芝の稍重。日本から参戦した2頭は、ともに上位争いには届きませんでした。
上位3頭と日本馬の結果- 1着:ダリズ(M.バルザローナ)
- 2着:ベイシティローラー(O.マーフィー)
- 3着:ダイヤモンドネックレス(C.スミヨン)
- 11着:アドマイヤテラ(C.デムーロ)
- 14着:メイショウタバル(武豊)
特筆すべきは、ダリズが5番ゲートから勝利した一方、2着のベイシティローラーは15番ゲート、3着のダイヤモンドネックレスは16番ゲートだったことです。
外側のゲートからでも上位に入れることを示した結果であり、ゲート番号だけで着順を予測する難しさが表れています。
アドマイヤテラが11着に終わった理由アドマイヤテラは12番ゲートからスタートし、C.デムーロ騎手とのコンビで11着となりました。
JRAが掲載した友道康夫調教師のレース後コメントでは、理想的な位置取りで運べた一方、ペースがスローになり、最後の瞬発力勝負で差が出たという見解が示されています。
C.デムーロ騎手も、先行馬の後ろで狙った位置を確保できたものの、直線では速い脚の勝負になったと振り返りました。アドマイヤテラは一定のペースで長く脚を使うタイプであり、流れが速くなってほしかったという趣旨の説明をしています。
つまり、12番ゲートそのものが敗因だったというより、レース全体のペースと馬の持ち味がかみ合わなかったことが、結果を考えるうえでの要点です。
メイショウタバルは武豊騎手とのコンビで14着メイショウタバルは13番ゲートから発走し、武豊騎手が騎乗しました。最終着順は14着。出走馬の中では2番人気という評価を受けていただけに、結果を残せなかったことは日本の競馬ファンにとっても残念な結果となりました。
武豊騎手はJRAのレース後コメントで、馬の状態は良く、追い切りから動きも良好だったと説明。レースでは自分のリズムを保って先手を取るプランを考えていたものの、最後の直線で反応が鈍くなったと振り返っています。
また、石橋守調教師は外枠から無理なく運ぶことを意識し、道中の折り合いもついていたと説明しました。
この2頭の結果から読み取れるのは、枠順の数字だけでは海外G1の適性を判断できないということです。スタート後の位置取り、道中のペース、馬場への対応、最後の直線で必要となる加速力まで、複数の要素が着順に影響します。
【パリロンシャン芝2400m】ゲート位置がレース展開に与える影響

凱旋門賞の舞台となるのは、フランス・パリにあるパリロンシャン競馬場です。コースは芝2400m・右回り。世界最高峰の中長距離レースの一つとして知られています。
JRAの競馬場・コース紹介によると、凱旋門賞で使用するのは外回りコース。単純な平坦コースではなく、上り坂と下り坂、そして特徴的なフォルスストレートを備えています。
パリロンシャン芝2400mの特徴- スタート直後:約400mは平坦。
- 向正面:最大斜度2.4%の上り坂。
- 3コーナー以降:下り坂に転じる。
- フォルスストレート:約250mの偽りの直線。
- 最後の直線:約533mの平坦な直線。
特に注目したいのが、フォルスストレートと呼ばれる区間です。実際のゴール前の直線に入る前に、直線のように見える区間を走るため、騎手は仕掛けるタイミングを慎重に判断しなければなりません。
また、コース全体では約10mの高低差があります。序盤の位置取りだけでなく、上り坂でのスタミナ消費、下り坂でのリズム維持、最後の直線での加速力が大切です。
12番・13番ゲートは不利だったのか?アドマイヤテラの12番ゲート、メイショウタバルの13番ゲートは、16頭立ての中では外側に位置します。
一般的に外側のゲートでは、スタート直後に内側へ進路を取るための距離や位置取りの調整が必要になる場合があります。内側の馬が先行して隊列を形成すれば、外側の馬はポジションを確保するために余分な距離を走る可能性もあります。
ただし、外枠だから必ず不利になるわけではありません。内側の馬群に閉じ込められるリスクを避けられる場合もあり、騎手がどのような進路を選択するかによって状況は変わります。
2026年の結果でも、15番ゲートのベイシティローラーが2着、16番ゲートのダイヤモンドネックレスが3着に入りました。ゲート番号と着順の関係を単純化することはできません。
プロの視点で見るなら、枠順は能力を判断するための単独の評価材料ではなく、レース展開を考えるための条件の一つです。
【凱旋門賞と日本馬の歴史】2026年も優勝には届かず
凱旋門賞は、日本競馬にとって長年の大きな目標となっているレースです。日本馬は1969年のスピードシンボリを皮切りに挑戦を続けていますが、2026年終了時点でも優勝には届いていません。
JRAの挑戦記録によると、歴代最高成績は2着。エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルがその記録を残しています。
日本馬の代表的な好走記録
1999年
エルコンドルパサー
日本馬として初めて凱旋門賞の2着に入った歴史的な挑戦。
2010年
ナカヤマフェスタ
優勝まであと一歩に迫った好走。
2012年・2013年
オルフェーヴル
2年連続で優勝争いに加わり、日本競馬の歴史に残る挑戦となった。
2013年・2023年
キズナ・スルーセブンシーズ
ともに上位入着を果たした代表的な日本馬。
2025年
ビザンチンドリーム
2025年の日本馬では最先着。
2026年はアドマイヤテラが11着、メイショウタバルが14着となり、日本馬の最高着順更新はなりませんでした。
一方、過去の挑戦を振り返ると、2着4回という実績が示すように、日本馬が世界のトップクラスと互角に戦った歴史もあります。オルフェーヴルの2年連続2着は、その象徴的な記録です。
JRAの歴代挑戦記録には、2013年のキズナや2023年のスルーセブンシーズ、2025年のビザンチンドリームなどの成績も掲載されています。
【凱旋門賞の枠順に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年の凱旋門賞でアドマイヤテラは何番ゲートでしたか?
A1:アドマイヤテラは12番ゲートでした。馬番は4番で、C.デムーロ騎手が騎乗。最終着順は11着です。
Q2:メイショウタバルは何番ゲートから出走しましたか?
A2:13番ゲートです。馬番は5番で、武豊騎手とのコンビで参戦しました。最終着順は14着でした。
Q3:凱旋門賞の馬番とゲート番号は同じですか?
A3:異なります。馬番は出走馬を識別する番号、ゲート番号は発走する位置です。2026年のダリズは馬番1番・5番ゲート、アドマイヤテラは馬番4番・12番ゲートでした。
Q4:2026年の凱旋門賞は何頭立てでしたか?
A4:16頭立てです。フランスギャロが10月2日に枠順を発表し、10月4日に全16頭が出走しました。
Q5:2026年の凱旋門賞で優勝した馬はどの馬ですか?
A5:フランスのダリズです。M.バルザローナ騎手が騎乗し、5番ゲートから発走。勝ち時計2分27秒11で優勝し、前年に続く連覇を達成しました。
Q6:日本馬が凱旋門賞で優勝したことはありますか?
A6:2026年のレース終了時点で、日本馬の優勝はありません。最高成績は2着で、エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルが記録しています。
2026年の凱旋門賞は、10月2日に枠順が確定し、10月4日にパリロンシャン競馬場で開催されました。
日本馬の枠順は、アドマイヤテラが12番ゲート、メイショウタバルが13番ゲート。C.デムーロ騎手と武豊騎手がそれぞれ騎乗しましたが、最終結果はアドマイヤテラが11着、メイショウタバルが14着でした。
優勝したダリズは馬番1番・5番ゲートから出走し、連覇を達成。2着には15番ゲートのベイシティローラー、3着には16番ゲートのダイヤモンドネックレスが入りました。
今回の結果から得られる要点は3つあります。
- 数字の読み違いを防ぐ:馬番とゲート番号は別々に確認する。
- 枠順だけで評価しない:コース形態、馬場状態、ペース、騎手の戦術を合わせて考える。
- 日本馬の歴史も踏まえる:過去の2着実績と2026年の結果を比較し、海外G1で求められる適性を考える。
凱旋門賞の枠順は、単なる出走位置の一覧ではありません。パリロンシャン特有の起伏や長い直線を踏まえ、各馬がどのような戦術を選ぶかを考えるための重要な情報です。
2026年は日本馬の悲願達成とはなりませんでしたが、世界の強豪が集う凱旋門賞への挑戦は続きます。次回以降の出走馬を評価するときも、馬番とゲート番号を正しく区別し、枠順だけでなく馬の個性やレース展開まで確認することが、海外競馬をより深く楽しむポイントです。