2026年11月現在、上野動物園ではジャイアントパンダを飼育していません。最後まで園内で暮らしていた双子の「シャオシャオ(暁暁)」と「レイレイ(蕾蕾)」は、2026年1月27日に中国へ向けて出発し、翌28日に四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安基地へ到着しました。加えて、同年9月29日には中国で一般公開が始まり、再び来園者の前に姿を見せています。
上野動物園のパンダといえば、初代の「カンカン」「ランラン」をはじめ、「リーリー」「シンシン」「シャンシャン」、そして双子のシャオシャオ・レイレイが広く知られています。それぞれの名前にはどのような意味が込められているのでしょうか。歴代パンダの名前と読み方、親子関係、誕生日、中国返還の理由、返還後の公開状況まで、2026年11月3日時点の情報をもとに詳しく整理します。
【2026年最新】上野動物園のパンダは現在どうなっている?

2026年11月現在、上野動物園にジャイアントパンダはいません。
1972年10月28日にカンカンとランランが来園して以来、半世紀以上にわたって親しまれてきた上野のパンダ展示は、2026年1月に大きな転換点を迎えました。
最後のパンダはシャオシャオとレイレイ上野動物園で最後まで飼育されていたのは、2021年6月23日に生まれた双子のシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)です。
2頭は父リーリー、母シンシンの子どもで、2017年生まれのシャンシャンに続くきょうだいです。上野動物園では初めての双子のジャイアントパンダとして誕生し、母親のシンシンと飼育スタッフのサポートを受けながら成長しました。
中国への返還を前に、2026年1月25日が最後の観覧日となりました。東京都と東京動物園協会の発表によると、2頭は1月27日に上野動物園を出発し、中国へ向かいました。
その翌日の1月28日、日本時間午前6時ごろ、中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安基地に到着。上野動物園の公式発表では、輸送には約17時間を要し、到着後は検疫施設に入りました。
上野動物園からパンダがいなくなったのはいつ?正確には、2026年1月27日にシャオシャオとレイレイが上野動物園を出発した時点で、園内のパンダ飼育展示が終了しました。
最後の観覧日は1月25日、出発日は1月27日、中国到着日は1月28日です。この3つの日付は意味が異なるため、混同しないようにしたいところです。
上野動物園の公式サイトも、現在の飼育状況について「ジャイアントパンダは飼育しておりません」と案内しています。
【名前の由来一覧】シャオシャオ・レイレイ・シャンシャンの意味
上野動物園の近年のパンダを代表する名前には、明るい未来や成長への願いが込められています。特にシャオシャオ、レイレイ、シャンシャンは、漢字表記を見ると名前の背景が分かりやすくなります。
シャオシャオ(暁暁)の名前の由来シャオシャオは「暁暁」と書き、夜明けの光が差して明るくなるという意味が込められています。
2021年6月23日、上野動物園で生まれたオスのパンダです。双子のうち、先に生まれた個体で、レイレイの兄にあたります。
2021年10月8日に名前が正式発表されました。名前の選考では、応募の多かった候補から国内外のパンダと同じ名前や既存キャラクター名などを除外し、選考委員会による審議と中国側の確認を経て決定しています。
「暁」という文字には夜明けや明るくなる時間帯の意味があり、新しい未来への期待を感じさせる名前です。
レイレイ(蕾蕾)の名前の由来レイレイは「蕾蕾」と書き、つぼみから美しい花が咲き、未来へつながっていくという意味が込められています。
シャオシャオと同じ2021年6月23日生まれのメスで、双子の妹です。
名前の「蕾」は、これから花開く可能性を表す漢字です。姉のシャンシャンの名前に込められた花のイメージともつながり、きょうだいの名前に共通する明るい未来への願いが感じられます。
なお、双子の名前募集には合計192,712件の応募がありました。レイレイはメスの候補として7,617件の応募を集め、選考を経て正式に決定しました。
シャンシャン(香香)の名前の由来シャンシャンは「香香」と書き、呼びやすさと、花が開くような明るいイメージから名付けられました。
2017年6月12日午前11時52分に上野動物園で誕生したメスのパンダです。父親はリーリー、母親はシンシン。上野動物園で自然繁殖によって生まれ、無事に成育した初めてのパンダとして知られています。
2017年7月28日から8月10日まで実施された名前募集には、322,581件もの応募が集まりました。その中から選考委員会による検討と中国側との協議を経て、同年9月25日にシャンシャンという名前が発表されました。
選ばれた「香香」という名前の応募数は5,161件でした。花が開くように育ち、多くの人に愛され、未来を明るく照らす存在になってほしいという願いも込められています。
リーリー(力力)とシンシン(真真)の名前の由来シャンシャン、シャオシャオ、レイレイの両親であるリーリーとシンシンにも、それぞれ意味があります。
リーリー(力力)はオスで、活発で力強いイメージから選ばれた名前です。一方、シンシン(真真)はメスで、「純真」「天真」などの優しいイメージが由来となっています。
2頭は2011年2月21日に上野動物園へ来園しました。東京都と東京動物園協会による名前募集では40,438件の応募があり、その中から選考されました。
なお、中国での元の名前は、リーリーがビーリー(比力)、シンシンがシィエンニュ(仙女)です。日本で親しまれた名前と中国での名前は異なります。
【歴代パンダ名前一覧】カンカン・ランランから双子まで15個体
上野動物園の歴代ジャイアントパンダは、1972年のカンカンとランランから始まります。東京動物園協会が公開している飼育履歴をたどると、短期間滞在した個体や名前の付かなかった赤ちゃんも含め、15個体が確認できます。
ここでは名前の読み方、漢字、性別、来園・誕生時期、関係性を時系列で整理します。
| 名前・読み方 | 漢字 | 性別 | 上野での主な経歴・関係 |
|---|---|---|---|
| カンカン | 康康 | オス | 1972年10月28日来園。1980年6月30日死亡。ランランとともに初来日。 |
| ランラン | 蘭蘭 | メス | 1972年10月28日来園。1979年9月4日死亡。カンカンとペア。 |
| ホァンホァン | 歓歓 | メス | 1980年1月29日来園。フェイフェイとの間に3頭が誕生。 |
| フェイフェイ | 飛飛 | オス | 1982年11月9日来園。ホァンホァンとの繁殖に成功。 |
| チュチュ | 初初 | オス | 1985年6月27日誕生。日本初の出生個体。生後43時間で死亡。 |
| トントン | 童童 | メス | 1986年6月1日誕生。上野で初めて成育した赤ちゃん。 |
| ユウユウ | 悠悠 | オス | 1988年6月23日誕生。1992年に北京動物園へ移動。 |
| リンリン | 陵陵 | オス | 1992年11月5日来園。2008年4月30日死亡。 |
| シュアンシュアン | 公式漢字表記なし | メス | 2003年12月3日から2005年9月26日まで滞在。メキシコから来園。 |
| リーリー | 力力 | オス | 2011年2月21日来園。2024年9月29日中国返還。シャンシャンらの父。 |
| シンシン | 真真 | メス | 2011年2月21日来園。2024年9月29日中国返還。シャンシャンらの母。 |
| 名前なし | なし | オス | 2012年7月5日誕生。リーリーとシンシンの最初の子。7月11日死亡。 |
| シャンシャン | 香香 | メス | 2017年6月12日誕生。2023年2月21日中国返還。 |
| シャオシャオ | 暁暁 | オス | 2021年6月23日誕生。2026年1月28日中国返還。 |
| レイレイ | 蕾蕾 | メス | 2021年6月23日誕生。2026年1月28日中国返還。 |
1972年:カンカンとランランの来園
日中国交正常化を記念して中国から来園しました。日本におけるパンダ人気の大きなきっかけとなり、上野動物園の入園者数も大幅に増加しました。
1985年~1988年:日本での繁殖成功
ホァンホァンとフェイフェイの人工授精による繁殖が進み、チュチュ、トントン、ユウユウが誕生しました。チュチュは短命でしたが、トントンとユウユウは成育しました。
2008年:リンリンの死亡
リンリンが2008年4月30日に死亡し、上野動物園ではパンダが不在になりました。その後、2011年のリーリーとシンシンの来園によって展示が再開されます。
2017年:シャンシャン誕生
上野動物園で自然繁殖によって成育したパンダとして、シャンシャンが大きな注目を集めました。
2021年:初めての双子誕生
6月23日、シャオシャオとレイレイが誕生。上野動物園初の双子として成長を見守られました。
2023年~2026年:家族の中国返還
2023年にシャンシャン、2024年にリーリーとシンシン、2026年にシャオシャオとレイレイが中国へ戻り、上野動物園のパンダ飼育の歴史は新たな段階に入りました。
【中国返還の理由】なぜ上野のパンダは中国へ帰るのか?
シャオシャオとレイレイが中国へ返還された理由は、東京都と中国野生動物保護協会との協力協定に基づくものです。
単に展示期間が終了したという話ではありません。上野動物園のパンダ飼育は、ジャイアントパンダの繁殖研究と保全を目的とする国際協力の一環として行われてきました。
2011年から始まった繁殖研究プロジェクト東京都と中国野生動物保護協会は2010年、ジャイアントパンダの保護を促進し、中国における野生動物保護事業の発展に貢献することなどを目的として、共同研究の協力協定を締結しました。
この協定に基づき、2011年にリーリーとシンシンが中国ジャイアントパンダ保護研究センターから上野動物園へ貸与されました。
両親の飼育を通して、上野動物園は繁殖だけでなく、疾病予防、治療、行動観察、飼育環境の改善などにも取り組みました。研究で得られた情報は中国側の研究機関とも共有されています。
リーリーとシンシンから3頭が成育リーリーとシンシンは、上野動物園で自然交配による繁殖に成功しました。2頭の間には合計4頭の子どもが生まれています。
2012年生まれの最初のオスは生後6日で死亡しましたが、シャンシャン、シャオシャオ、レイレイの3頭は無事に成育しました。
上野動物園の保全活動に関する公式資料では、2011年から2024年9月までの13年間に、リーリーとシンシンが自然交配による3回の出産を経験し、3頭の子どもの成育に成功したと説明されています。
シャオシャオとレイレイの返還期限は2026年2月20日東京都が2024年8月30日に公表したリーリーとシンシンの返還に関する資料では、双子について、東京都と中国野生動物保護協会との協定期限である2026年2月20日までに返還することが示されていました。
その後、2025年12月15日に東京都が返還を正式発表。返還時期は2026年1月下旬とされ、実際には期限より前の1月27日に上野を出発し、28日に中国へ到着しました。
したがって、返還は協定に基づく国際的な繁殖研究・保全協力の一環です。返還そのものを、個体の健康問題や特定の政治的事情だけで説明することはできません。
【返還後の現在】雅安基地でシャンシャン・双子は再会した?
中国へ戻った上野生まれのパンダたちは、四川省雅安市にある中国ジャイアントパンダ保護研究センターの施設で暮らしています。
2026年11月現在、特に注目されているのが、シャンシャン、シャオシャオ、レイレイの3頭が同じ碧峰峡基地のエリアで飼育されていることです。
シャオシャオとレイレイは2026年9月29日に一般公開2026年1月28日に雅安基地へ到着したシャオシャオとレイレイは、到着後、検疫施設で過ごしていました。
そして2026年9月29日、四川省雅安市の碧峰峡基地で一般公開が始まりました。上野動物園で生まれた2頭が、中国の来園者の前に姿を見せることになったのです。
CGTN Japaneseが報じた飼育員への取材によると、シャオシャオは公開エリアに移ってから屋外で過ごす時間が増え、食欲もあり健康状態は良好とのことです。音に敏感な面があるため、防音にも配慮した飼育環境が整えられています。
レイレイについても、生活リズムが安定し、よく食べ、よく眠っていると紹介されています。屋外運動場にも比較的早く慣れ、新しい環境で落ち着いて過ごしている様子が伝えられました。
シャンシャンも同じ雅安・碧峰峡基地にいるシャンシャンは2023年2月21日に中国へ返還されました。その後、四川省雅安市の碧峰峡基地で暮らしています。
2026年9月の公開報道によると、シャンシャン、シャオシャオ、レイレイは同じエリアにいます。ただし、3頭はそれぞれ個別に飼育されており、3頭が同じ展示場で一緒に生活しているわけではありません。
この点は誤解しやすい部分です。3頭が同じ施設にいることと、同じ飼育スペースで暮らしていることは別です。
母親シンシンも同じ基地にいるが一般公開されていない加えて、母親のシンシンも碧峰峡基地で暮らしています。
ただし、2026年9月の報道によると、シンシンは公開エリアではなく非公開エリアで飼育されています。高齢の個体として、飼育員による健康管理を受けながら過ごしています。
つまり、上野で親しまれたリーリーとシンシンの家族のうち、シャンシャン、シャオシャオ、レイレイは公開エリア、シンシンは非公開エリアという異なる飼育状況になっています。
【プロの結論】上野動物園のパンダを知るなら押さえたい3つの事実
上野動物園のパンダをめぐる情報には、名前、返還日、現在の居場所など、混同しやすいポイントがあります。特に2026年は、双子の返還と中国での一般公開という2つの大きな出来事がありました。
1. 上野動物園にいないことと、中国で見られないことは違う2026年1月以降、上野動物園ではパンダを観覧できません。しかし、シャオシャオとレイレイは同年9月29日から中国の碧峰峡基地で一般公開されています。
「上野からいなくなった」という情報だけで、2頭の姿をもう見られないと判断するのは正確ではありません。
2. 返還日は出発日と到着日を区別するシャオシャオとレイレイについては、次のように整理すると分かりやすくなります。
- 2026年1月25日:上野動物園での最終観覧日
- 2026年1月27日:上野動物園を出発し、中国へ向かう
- 2026年1月28日:中国の雅安基地に到着
- 2026年9月29日:碧峰峡基地で一般公開開始
上野動物園の飼育履歴では、返還日は2026年1月28日と記載されています。報道による出発日の1月27日と混同しないことが大切です。
3. パンダの名前は漢字の意味と命名時の願いを合わせて理解するシャンシャン、シャオシャオ、レイレイは、漢字に込められた明るいイメージが名前の由来として公式に説明されています。
一方、カンカンやランランなど歴代の名前すべてについて、同じように詳しい命名理由が公表されているわけではありません。漢字の意味だけを機械的に当てはめず、公式の命名記録と個体の飼育履歴を分けて見ると、正確に理解できます。
上野動物園のパンダの歴史は、単なる人気動物の展示の記録ではありません。日中間の交流、繁殖研究、動物福祉、野生動物の保全という複数の役割を担ってきた歴史でもあります。
【上野動物園のパンダの名前】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、上野動物園にパンダはいますか?
A1:いません。最後の双子であるシャオシャオとレイレイは2026年1月27日に上野動物園を出発し、翌28日に中国の雅安基地へ到着しました。現在、上野動物園ではジャイアントパンダを飼育していません。
Q2:シャオシャオとレイレイの誕生日はいつですか?
A2:2頭とも2021年6月23日生まれです。シャオシャオはオス、レイレイはメスで、父親はリーリー、母親はシンシンです。上野動物園で初めて誕生した双子のパンダとして知られています。
Q3:シャオシャオとレイレイはいつ中国へ返還されましたか?
A3:2026年1月27日に上野動物園を出発し、1月28日に中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安基地へ到着しました。上野動物園の公式履歴では、1月28日が返還日として記録されています。
Q4:シャンシャンは現在どこにいますか?
A4:中国四川省雅安市の碧峰峡基地で暮らしています。2026年9月の報道では、弟妹のシャオシャオ、レイレイも同じエリアにいることが紹介されています。ただし、3頭は個別に飼育されています。
Q5:シャオシャオとレイレイは中国で一般公開されていますか?
A5:はい。2026年9月29日から四川省雅安市の碧峰峡基地で一般公開が始まりました。返還後の検疫・環境適応期間を経て、来園者の前に姿を見せています。
Q6:シャンシャン、シャオシャオ、レイレイの両親は誰ですか?
A6:父親はリーリー(力力)、母親はシンシン(真真)です。シャンシャンは2017年6月12日生まれ、シャオシャオとレイレイは2021年6月23日生まれです。
Q7:上野動物園で最初に飼育されたパンダの名前は何ですか?
A7:1972年10月28日に来園したカンカン(康康)とランラン(蘭蘭)です。日中国交正常化を記念して来園し、日本のパンダブームのきっかけとなりました。
上野動物園のパンダは、1972年のカンカンとランランから始まり、ホァンホァン、フェイフェイ、トントン、リンリンなど、多くの個体が人々に親しまれてきました。
2011年に来園したリーリーとシンシンは、シャンシャン、シャオシャオ、レイレイという3頭の子どもを育て、上野動物園の繁殖研究に大きな成果を残しました。
その家族は、協定に基づいて順次中国へ返還されました。最後の双子も2026年1月に中国へ渡り、同年9月29日には雅安・碧峰峡基地で一般公開が始まっています。
2026年11月現在、上野動物園でパンダの姿を見ることはできません。しかし、シャンシャンやシャオシャオ、レイレイは中国で新しい生活を続けています。上野で生まれたパンダたちの成長と、国境を越えた保全研究の成果を、これからも見守っていきたいところです。
主な事実確認資料: 東京都・東京動物園協会・上野動物園の公式発表、および2026年9月の中国での一般公開に関する報道。