2026年11月現在、琴ヶ梅の近況を確認するうえで重要なのが、東京都墨田区錦糸にある「力士料理 琴ヶ梅」だ。
元関脇としての知名度を生かした店名だけではない。佐渡ヶ嶽部屋にゆかりのあるちゃんこ鍋を提供し、富山県出身という自身のルーツも料理に反映させている。
現在も店主として飲食店に関わっている2025年12月3日放送のテレビ東京「よじごじDays」では、元関脇・琴ヶ梅のちゃんこ料理店が紹介された。
番組で取り上げられたのは、佐渡ヶ嶽部屋伝統の塩ちゃんこ「水晶鍋」や、白味噌を使ったみそ仕立てのもつ鍋など。現役時代の相撲だけでなく、ちゃんこ料理を通じて相撲文化を伝える姿が紹介されている。
また、飲食店の掲載情報には、琴ヶ梅本人が接客することも記載されている。2026年の口コミにも店主としての琴ヶ梅に触れた投稿があり、店との関わりが続いていることがうかがえる。
2026年時点のプロフィールと現在の状況| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 四股名 | 琴ヶ梅剛史 |
| 本名 | 北山聡 |
| 生年月日 | 1963年10月5日 |
| 2026年11月の年齢 | 63歳 |
| 出身地 | 富山県富山市 |
| 所属していた部屋 | 佐渡ヶ嶽部屋 |
| 現役時代の最高位 | 関脇 |
| 日本相撲協会退職 | 2007年11月場所千秋楽 |
| 引退後の活動 | ちゃんこ料理店の経営 |
| 店舗 | 力士料理 琴ヶ梅 |
日本相撲協会の公式プロフィールで確認できる基本情報と、フジテレビの番組紹介、店舗関連情報を整理したものだ。
なお、2026年現在の本人の健康状態や私生活について、店舗経営以外の詳細な近況を示す公式発表は確認できない。
【琴ヶ梅の経歴・成績】佐渡ヶ嶽部屋から関脇まで上り詰めた軌跡

琴ヶ梅は、佐渡ヶ嶽部屋で育った力士だ。
1963年10月5日、富山県で生まれ、本名は北山聡。1979年3月場所に初土俵を踏んだ。
体格を生かした低い立ち合いと、右四つからの寄りを持ち味とした。相手に簡単に重心を崩されない粘り強さも特徴だった。
初土俵から関脇昇進まで琴ヶ梅のキャリアで大きな転換点となったのは、1985年の新入幕と、翌1986年の関脇昇進である。
主な経歴を時系列で整理すると、次のようになる。
経歴の詳細は大相撲の記録資料とフジテレビの番組紹介に基づく。
通算成績と受賞歴琴ヶ梅の実績を数字で見ると、関脇という最高位だけでは伝わらない長期にわたる活躍が分かる。
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 通算勝利 | 691勝 |
| 通算敗北 | 663敗 |
| 通算休場 | 37休 |
| 現役在位 | 110場所 |
| 幕内成績 | 369勝389敗22休 |
| 三役在位 | 18場所 |
| 関脇在位 | 12場所 |
| 小結在位 | 6場所 |
| 殊勲賞 | 1回 |
| 敢闘賞 | 4回 |
| 技能賞 | 2回 |
| 金星 | 2個 |
| 十両優勝 | 1回 |
| 三段目優勝 | 2回 |
特に注目したいのは、三賞を合計7回獲得していることだ。
- 殊勲賞1回: 横綱や大関など上位力士を破る活躍が評価された。
- 敢闘賞4回: 土俵での奮闘と好成績が評価された。
- 技能賞2回: 相撲の技術面での実績が評価された。
金星も2個獲得している。
加えて、十両優勝1回、三段目優勝2回という実績も残した。単に一時期だけ活躍した力士ではなく、長期間にわたって各番付で戦い続けた力士だったことが数字から読み取れる。
大関昇進には届かなかった関脇まで昇進し、三役に18場所在位した琴ヶ梅だが、大関には届かなかった。
当時の幕内上位には千代の富士、北勝海、小錦、旭富士など強力な力士がそろっていた。大関昇進には複数場所にわたる安定した成績が求められ、三役で勝ち越すだけでは十分ではなかった。
琴ヶ梅は殊勲賞や敢闘賞を獲得する実力を持ちながら、最高位は関脇にとどまった。
この点は、当時の上位陣の層の厚さを考えると、琴ヶ梅の競技人生を理解するうえで外せないポイントだ。
【琴ヶ梅の引退理由と2007年の協会退職】2つの出来事を混同しない
琴ヶ梅について検索すると、「引退理由」「2007年の日本相撲協会退職」という2つの話題が頻繁に登場する。
ただし、この2つは同じ出来事ではない。
現役引退は1997年とする詳細記録がある大相撲の場所別成績を掲載する記録資料では、琴ヶ梅は1997年5月場所を最後に現役を退いたとされている。
最後の番付は西十両11枚目で、最終場所の成績は2勝9敗だった。
一方、日本相撲協会の公式プロフィールには、引退場所が平成11年(1999年)1月場所と記載されている。
この点は記録上の不一致だ。場所別の成績資料とフジテレビの経歴紹介では1997年5月を現役引退の時期として扱っているため、公式プロフィールの記載と区別して理解する必要がある。
引退理由は何だったのか琴ヶ梅の引退理由については、本人による明確な説明を掲載した公式資料を確認できない。
最終場所の成績や番付の推移は記録に残っているが、成績の低下だけを引退の直接的な理由とすることはできない。
大相撲では、けが、体力、番付の変動、本人の競技人生に対する考え方など、複数の事情が引退判断に関係する場合がある。
琴ヶ梅についても、具体的な理由を裏付ける本人の説明がない以上、特定のけがや病気を引退原因として断定することはできない。
2007年11月に日本相撲協会を退職現役引退後、琴ヶ梅は年寄名跡の錣山、のちに大鳴戸を名乗り、佐渡ヶ嶽部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたった。
そして、2007年11月場所の千秋楽を最後に日本相撲協会を退職している。
この経緯はフジテレビの番組紹介にも記載されている。
つまり、琴ヶ梅のキャリアには次の3段階がある。
1. 力士として土俵で戦った時期。
2. 親方として佐渡ヶ嶽部屋で後進を指導した時期。
3. 相撲協会退職後、飲食店経営に携わる時期。
2007年は現役引退の年ではなく、親方として所属していた日本相撲協会を離れた年である。この違いを押さえることが、経歴を正確に理解する鍵になる。
【琴ヶ梅と千代の富士】花のサンパチ組を代表する名勝負
琴ヶ梅を語る際、千代の富士との対戦は欠かせない。
千代の富士は第58代横綱で、幕内優勝31回、生涯1045勝を記録した昭和を代表する大横綱だ。日本相撲協会の公式プロフィールにも、その圧倒的な実績が記録されている。
千代の富士を苦しめた低い重心と押し相撲琴ヶ梅の特徴は、重心の低い立ち合いだった。
相手の懐に入るような低い姿勢から強烈に押し、相手が体勢を崩そうとしても簡単には落ちない。
千代の富士のような上手投げを得意とする力士に対しても、簡単に組み止められない相撲を展開した。
フジテレビの「大相撲いぶし銀列伝」では、琴ヶ梅が千代の富士を苦しめた力士の一人として紹介されている。
千代の富士との対戦で記憶される1988年の一番特に有名なのが、1988年5月場所6日目の対戦だ。
この一番で琴ヶ梅は千代の富士を押し出しで破った。
千代の富士は翌7日目から53連勝を記録することになるため、この勝利は大横綱の連勝記録にまつわるエピソードとしても知られている。
フジテレビの番組でも、この取組は琴ヶ梅の名勝負の一つとして紹介された。
なお、対戦成績全体では千代の富士が優勢だった。1番の勝利だけを取り上げて琴ヶ梅が互角だったと評価するのは正確ではない。
重要なのは、圧倒的な実績を持つ横綱に対して、琴ヶ梅が独自の相撲で強い印象を残したことだ。
花のサンパチ組とは?琴ヶ梅は「花のサンパチ組」の一人でもある。
これは昭和38年、つまり1963年生まれの力士たちを指す呼称だ。
代表的な人物には次のような力士がいる。
- 北勝海
- 小錦
- 双羽黒
- 寺尾
- 益荒雄
- 琴ヶ梅
同世代に横綱や大関経験者が集まり、相撲界を盛り上げたことから、この呼び名が定着した。
琴ヶ梅はその中でも、低い重心と粘り強い押し相撲で存在感を示した力士だった。
【力士料理 琴ヶ梅の店舗情報】名物の水晶鍋と2026年の評判
琴ヶ梅の現在を知るうえで、もう一つ欠かせないのが「力士料理 琴ヶ梅」だ。
この店は、現役時代の四股名をそのまま店舗名に採用している。単なる飲食店というだけでなく、佐渡ヶ嶽部屋のちゃんこ文化と、琴ヶ梅の出身地である富山の食文化を楽しめる場所として紹介されている。
錦糸町本店の基本情報
力士料理 琴ヶ梅
所在地
東京都墨田区錦糸3-4-4 サガラビル1階
アクセス
JR総武線・錦糸町駅北口から徒歩約1分
営業時間
17:00~23:00(ラストオーダー22:00)
定休日
日曜日・祝日。場所開催期間などには変更や不定休あり。
電話番号
03-3624-7887
予算の目安
1人あたり6,000~7,999円(グルメサイト掲載情報)
情報出典:食べログ店舗掲載情報、錦糸町店舗情報。営業時間や休業日は変更される場合があります。
店を代表する料理が、塩味のちゃんこ鍋「水晶鍋」だ。
食べログの店舗紹介によると、鶏ガラをベースにしたスープに、鶏のつみれ、鶏肉、キャベツなど12種類の具材を使用している。
その特徴は、濃厚さだけを追求するのではなく、鶏肉や野菜のうまみを生かしたスープにある。
主な料理として紹介されているのは次のとおり。
| 料理 | 特徴 |
|---|---|
| 水晶鍋 | 鶏ガラベースの塩ちゃんこ |
| みそ仕立てのもつ鍋 | 牛もつと白味噌を使った鍋 |
| 力士みそ | 5種類をブレンドしたオリジナル味噌 |
| かつおのたたき | 鍋以外の定番料理 |
| 純レバ炒め | 店のおすすめ料理として紹介 |
| 富山の魚介料理 | 富山にゆかりのある食材を使った料理 |
富山県出身の琴ヶ梅らしく、富山の日本酒や魚介料理も店舗の特色だ。
ちゃんこ鍋だけでなく、酒と一緒に楽しむ一品料理にも力を入れている点が、一般的なちゃんこ専門店との違いになっている。
2026年の口コミ・評判は?3.38
食べログ掲載評価
検索時点の店舗ページ表示6,000~
予算の目安
1人あたり・円
食べログの店舗ページには3.38の評価が掲載されている。点数だけで良し悪しを判断するより、実際の口コミにある料理や接客の感想を確認したい。
2026年の口コミには、次のような評価が見られる。
- 水晶鍋の塩味とスープのうまみを評価する投稿。
- 鶏肉や野菜など具材の豊富さを評価する投稿。
- 富山の魚介料理や力士みそを楽しんだという投稿。
- 店内の相撲関連の装飾や雰囲気を評価する投稿。
- 店主の琴ヶ梅が現在も店に関わっていることに触れた投稿。
特に2026年10月の口コミには、水晶鍋のスープや野菜、鶏肉のおいしさに言及した投稿がある。2026年6月や7月の訪問記録にも、ちゃんこ鍋や富山の魚介料理についての感想が掲載されている。
ただし、口コミは訪問者個人の感想だ。味の好みや価格に対する評価は人によって異なる。
どんな人におすすめできる店なのか琴ヶ梅を訪れる価値が特に高いのは、次のような人だ。
- 本格的な相撲部屋ゆかりのちゃんこ鍋を食べてみたい人。
- 元関脇が関わる店で相撲文化を感じたい人。
- 塩ちゃんこや味噌仕立ての鍋が好きな人。
- 富山の魚介や地酒にも興味がある人。
- 家族や友人との食事、宴会で鍋を囲みたい人。
反対に、低価格の食事を最優先する人や、日曜日・祝日に予約なしで利用したい人は、営業日や予算を事前に確認したほうがよい。
本場所期間は通常と営業日が異なる場合もあるため、訪問前の電話確認が安心だ。
【琴ヶ梅に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:琴ヶ梅の本名は何ですか?
本名は北山聡です。1963年10月5日生まれ、富山県富山市出身で、日本相撲協会の公式プロフィールにも掲載されています。
Q2:琴ヶ梅の現在の年齢は何歳ですか?
1963年10月5日生まれなので、2026年11月2日時点で63歳です。
Q3:琴ヶ梅の現役時代の最高位は何ですか?
最高位は関脇です。1986年9月場所に新関脇となり、三役には合計18場所在位しました。
Q4:琴ヶ梅の引退理由は何ですか?
公開されている資料からは、本人が説明した具体的な引退理由を特定できません。場所別記録では1997年5月場所が現役最後とされ、最終場所は2勝9敗でした。
Q5:琴ヶ梅が日本相撲協会を退職したのはいつですか?
2007年11月場所の千秋楽です。現役引退とは別の出来事で、退職までは佐渡ヶ嶽部屋の部屋付き親方として後進を指導していました。
Q6:琴ヶ梅のちゃんこ店は現在も営業していますか?
2026年にも店舗情報と口コミが掲載されているのは、東京都墨田区錦糸の「力士料理 琴ヶ梅」です。2025年12月にはテレビ東京の番組でも紹介されました。最新の営業時間や臨時休業については、来店前に店舗へ確認してください。
Q7:琴ヶ梅と千代の富士の対戦成績はどうでしたか?
千代の富士が大きく勝ち越しています。ただし、1988年5月場所6日目には琴ヶ梅が押し出しで千代の富士を破りました。この一番は、千代の富士の53連勝が始まる直前の取組としても知られています。
琴ヶ梅剛史は、佐渡ヶ嶽部屋から関脇まで昇進し、殊勲賞1回、敢闘賞4回、技能賞2回という実績を残した元力士だ。
千代の富士や北勝海、小錦らが活躍した時代に、低い重心と粘り強い押し相撲で存在感を示した。「花のサンパチ組」の一人として記憶されているのも、その実績があってこそだ。
引退後は親方として後進の指導にあたり、2007年11月に日本相撲協会を退職。その後は「力士料理 琴ヶ梅」の経営を通じて、相撲部屋にゆかりのあるちゃんこ文化を伝えてきた。
2026年の店舗掲載情報やテレビ番組、口コミからも、錦糸町の店が現在の琴ヶ梅を知る重要な接点になっていることが分かる。
【プロの結論】琴ヶ梅の評価は土俵上の実績と引退後の活動を分けて見る琴ヶ梅のキャリアを評価する際には、次の3点を押さえておきたい。
1. 力士としての実績: 関脇在位12場所、三役在位18場所、三賞7回という数字は、幕内上位で長く活躍した証拠である。
2. 相撲協会での経歴: 現役引退と2007年の協会退職は異なる。両者を混同しないことが重要だ。
3. 現在の活動: 錦糸町のちゃんこ料理店は、現役時代に培った相撲文化を飲食という形で伝える活動の一つとなっている。
現役時代の強さだけでなく、引退後に別の分野で自分の名前と経験を生かしている点も、琴ヶ梅という人物の歩みを理解するうえで見逃せない。
相撲ファンにとっては懐かしい関脇であり、ちゃんこ鍋を楽しみたい人にとっては錦糸町の店主でもある。その二つの顔が、2026年現在の琴ヶ梅を形づくっている。