2026年の居酒屋チェーン店舗数ランキングでは、鳥貴族が678店舗で首位を獲得しています。2位はやきとり大吉の471店舗、3位はや台ずしの360店舗、4位は串カツ田中の349店舗です。焼き鳥系のブランドが上位を占める一方、魚民や養老乃瀧、八剣伝などの老舗総合居酒屋は店舗数を減らしています。
注目したいのは、店舗数の順位と人気・評判が必ずしも一致しないことです。日本ソフト販売が2026年3月に公表した2026年版の全国チェーン店データを中心に、2025年1月との前年比、各社の最新IR情報、利用者による人気投票を照らし合わせ、鳥貴族・やきとり大吉・や台ずし・串カツ田中・魚民・養老乃瀧・八剣伝の勢力図を比較します。
【2026年最新】居酒屋チェーン店舗数ランキングTOP10!首位は鳥貴族

2026年の居酒屋チェーン市場を店舗数で比較すると、鳥貴族が2位のやきとり大吉に207店舗の差をつけてトップに立っています。
ランキングの基準となるのは、日本ソフト販売が2026年3月3日に公表した「2026年版 飲食店チェーンの店舗数ランキング」です。2026年1月と2025年1月の店舗数を比較したもので、全国10店舗以上のチェーンを対象に、公開情報を収集して集計しています。
同社の調査では、居酒屋・バー部門の上位10チェーンのうち、前年より店舗数が増えたのは3チェーン、減ったのは7チェーンでした。市場全体が一斉に拡大しているわけではなく、ブランドごとの明暗が分かれています。
まずは、2026年1月を基準にした店舗数ランキングを確認しましょう。
【店舗数と前年比を一覧比較】居酒屋チェーンランキング2026年版
以下は、日本ソフト販売の2026年版調査に基づく上位10ブランドの比較です。店舗数は国内の集計値で、増減率は2025年1月から2026年1月までの変化を示しています。
| 順位 | チェーン名 | 2025年1月 | 2026年1月 | 前年比 | 運営・業態の特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 鳥貴族 | 657店 | 678店 | +3.2% | エターナルホスピタリティG・焼き鳥 |
| 2位 | やきとり大吉 | 485店 | 471店 | -2.9% | ダイキチシステム・FC中心 |
| 3位 | や台ずし | 344店 | 360店 | +4.7% | ヨシックスHD・寿司居酒屋 |
| 4位 | 串カツ田中 | 339店 | 349店 | +2.9% | 串カツ田中グループ・串カツ |
| 5位 | 魚民 | 324店 | 320店 | -1.2% | モンテローザ・総合居酒屋 |
| 6位 | 養老乃瀧 | 185店 | 176店 | -4.9% | 養老乃瀧・大衆居酒屋 |
| 7位 | 八剣伝 | 194店 | 171店 | -11.9% | マルシェ・焼き鳥居酒屋 |
| 8位 | 目利きの銀次 | 175店 | 170店 | -2.9% | モンテローザ・海鮮居酒屋 |
| 9位 | くいもの屋わん | 167店 | 163店 | -2.4% | オーイズミフーズ・和風居酒屋 |
| 10位 | 肉汁餃子のダンダダン | 142店 | 138店 | -2.8% | ダンダダン・餃子居酒屋 |
※出典:日本ソフト販売「2026年版 飲食店チェーンの店舗数ランキング」。店舗数は2026年1月時点。増減率は2025年1月との比較。運営・業態は各社の公開情報に基づく整理です。
1位・鳥貴族:678店舗で2位以下を引き離す鳥貴族は2025年1月の657店舗から、2026年1月には678店舗へと増加しました。21店舗の純増、前年比3.2%増です。
全国的な知名度に加え、焼き鳥を中心とした分かりやすい商品構成と価格の訴求力が特徴です。友人同士の飲み会から仕事帰りの食事まで、比較的幅広い利用シーンをカバーしています。
加えて、2026年9月末時点では、運営会社エターナルホスピタリティグループの月次資料に基づく国内店舗数が697店舗となっています。直営店425店舗、TCC店舗272店舗という内訳です。1月のランキング集計後も店舗網を拡大していることが分かります。
2位・やきとり大吉:471店舗、地域密着型の強みやきとり大吉は2026年1月に471店舗を展開し、2位を維持しています。ただし、前年の485店舗から14店舗減少し、前年比は2.9%減となりました。
同ブランドの特徴は、地域に根差した店舗運営とフランチャイズを中心とした出店方式です。鳥貴族と同じ焼き鳥カテゴリーでありながら、店舗ごとの地域性を生かした営業スタイルに違いがあります。
エターナルホスピタリティグループの2026年7月期の有価証券報告書では、やきとり大吉の店舗数は463店舗と記載されています。1月の比較データからも減少傾向が続いていることが読み取れます。
3位・や台ずし:前年比4.7%増で上位最大の成長率今回のランキングで特に注目したいのが、3位のや台ずしです。
2025年1月の344店舗から、2026年1月には360店舗へ増加。16店舗の純増で、上位10チェーン中トップの前年比4.7%増を記録しました。
や台ずしを展開するヨシックスホールディングスは、寿司居酒屋を中心に複数の飲食ブランドを運営しています。寿司という食事の目的が明確な業態を居酒屋と組み合わせている点が特徴です。
同社の2026年3月期有価証券報告書では、や台ずし361店舗(うちフランチャイズ2店舗)を掲載しています。寿司居酒屋業態を継続的に展開してきた実績が、店舗網の拡大につながっています。
4位・串カツ田中:専門性を武器に349店舗串カツ田中は2026年1月に349店舗となり、前年比2.9%増を達成しました。前年の339店舗から10店舗増えています。
串カツという専門性の高いメニューを看板にしていることが大きな特徴です。幅広い料理をそろえる総合居酒屋とは異なり、看板商品が明確なため、食事そのものを目的とした来店にも対応できます。
2026年8月には、串カツ田中グループの店舗数が375店舗に達したとの月次関連報道もあり、年初の比較データからさらに店舗網を広げています。
5位・魚民:320店舗、総合居酒屋の代表格魚民は2026年1月に320店舗で5位。前年の324店舗から4店舗減少しました。
焼き鳥や串カツなどの専門型チェーンと異なり、魚民は幅広い料理や飲み物を提供する総合居酒屋です。個室や座敷など、グループ利用を意識した店舗も特徴の一つです。
運営会社のモンテローザは、魚民以外にも白木屋、笑笑、目利きの銀次、山内農場など複数のブランドを展開しています。2026年3月末のグループ総店舗数は823店舗で、単一ブランドの店舗数と企業グループ全体の規模を区別する必要があります。
6位・養老乃瀧:176店舗、老舗ブランドの現在養老乃瀧は2026年1月に176店舗で6位となりました。前年の185店舗から9店舗減少し、前年比は4.9%減です。
長い歴史を持つ大衆居酒屋ブランドとして知られ、気軽に立ち寄れる居酒屋というポジションを築いてきました。ただし、2026年の店舗数比較では、出店拡大を続ける専門型ブランドとの差が目立っています。
7位・八剣伝:上位10社で最大の減少率八剣伝は2025年1月の194店舗から2026年1月には171店舗へ減少しました。23店舗減で、前年比はマイナス11.9%です。
今回の上位10ブランドでは、最も大きな減少率となりました。
運営するマルシェの2026年3月期有価証券報告書では、八剣伝のフランチャイズ店舗数は157店舗とされています。また、同資料では直営店舗の実績も別に掲載されています。フランチャイズ店舗と直営店舗を分けて確認することが、ブランドの実態を理解するうえで重要です。
【人気ランキングと店舗数は別】鳥貴族・串カツ田中・魚民の評判を比較
店舗数ランキングで上位に入るブランドが、必ずしも人気投票でも同じ順位になるわけではありません。
居酒屋チェーンの人気を測るには、店舗数だけでなく、利用者の満足度、料理の評価、価格、接客、利用目的との相性など複数の要素を見る必要があります。
2026年の利用者投票では鳥貴族が1位2026年10月17日更新の「みんなのランキング」の居酒屋チェーン人気投票では、鳥貴族が1位を獲得しています。
同ランキングは659人が参加し、合計1,350票が集まった利用者参加型のランキングです。上位の結果は次のとおりです。
- 1位:鳥貴族 78.9点(326人が評価)
- 2位:磯丸水産 70.7点(131人が評価)
- 5位:串カツ田中 56.4点(22人が評価)
- 24位:魚民
この結果からも、店舗数が多いブランドと、利用者から高い評価を受けるブランドには共通点がある一方、完全に一致するわけではないことが分かります。
ただし、利用者投票は参加者の属性や投票行動によって結果が変わります。全国民を無作為に抽出した世論調査と同じ意味で扱うことはできません。
LINEリサーチの調査でも鳥貴族が首位より広い回答者を対象とした調査として、LINEリサーチの結果も参考になります。
2023年12月1日から4日まで、全国の20~64歳のLINEユーザー4,733人を対象に実施された「一番好きなチェーン店の居酒屋」調査では、次の結果となりました。
- 1位:鳥貴族(12.1%)
- 2位:串カツ田中(3.6%)
- 3位:魚民(3.0%)
鳥貴族を支持する理由としては、価格の安さが50.9%、コストパフォーマンスの良さが44.3%でした。
串カツ田中では料理のおいしさが28.7%、価格の安さが27.7%。魚民では価格の安さが26.0%、個室や座敷があることが21.6%となっています。
この調査は2023年末の回答であり、2026年の最新人気順位そのものではありません。しかし、ブランドごとに支持される理由が違うことを示す参考資料です。
店舗数と人気を混同してはいけない理由店舗数は出店戦略や経営体制を反映する数字です。一方、人気は消費者が実際に利用したいと感じるかどうかに左右されます。
例えば、フランチャイズ方式を採用するブランドは、加盟店の出店・退店によって店舗数が変動します。直営中心のブランドでは、本部の投資判断や物件確保、人材確保が出店速度に影響します。
また、海鮮料理や個室を強みにする総合居酒屋と、焼き鳥や串カツに特化した専門型チェーンでは、競争する市場も異なります。
そのため、店舗数が多いから料理の評価も高い、あるいは店舗数が減ったから人気がなくなったと判断するのは早計です。
【前年比増減率を分析】居酒屋チェーンの明暗を分けた理由
2026年の店舗数ランキングで注目すべきなのは、単純な順位よりも、前年からの変化です。
上位10チェーンのうち7チェーンが店舗数を減らした一方、鳥貴族、や台ずし、串カツ田中の3ブランドは増加しました。この違いから、居酒屋市場の競争構造が見えてきます。
専門型居酒屋が店舗拡大で存在感を強める鳥貴族、や台ずし、串カツ田中には、提供する料理の軸が明確という共通点があります。
鳥貴族は焼き鳥、や台ずしは寿司、串カツ田中は串カツを中心に展開しています。
利用者にとって、何を食べられる店なのかが分かりやすく、飲み会だけでなく食事目的でも選びやすい業態です。
もちろん、専門型であれば必ず成長するわけではありません。しかし、今回のランキングでは、料理のカテゴリーを明確に打ち出した3ブランドがそろって店舗数を増やしています。
フランチャイズ方式と直営方式で店舗数の動きが変わる居酒屋チェーンの店舗数を分析するときに見落とされがちなのが、店舗の運営方式です。
鳥貴族は直営店とTCC店舗を組み合わせた運営体制を採用しています。2026年7月期末の国内店舗数は695店舗で、直営店424店舗、加盟店舗271店舗でした。
一方、やきとり大吉はフランチャイズを中心とするブランドです。地域のオーナーによる店舗運営を基盤としており、地域密着型の出店方式が特徴です。
同じ焼き鳥チェーンでも、店舗数を維持・拡大する仕組みは異なります。直営店の場合は本部の設備投資や人材確保、フランチャイズの場合は加盟店の経営環境や事業承継などが店舗網に影響します。
人件費・食材費・物流費の上昇も無視できない飲食業界では、食材費、人件費、物流費などの上昇が経営課題となっています。
マルシェの2026年3月期有価証券報告書でも、人件費や物流コストの上昇が収益を圧迫する要因として説明されています。
店舗数を増やすには、新しい物件の取得だけでなく、スタッフの採用、教育、食材の安定供給、店舗運営の効率化が必要です。
売上高が伸びていても、店舗を維持するための費用が増えれば、出店計画を見直す判断につながることがあります。
その意味で、八剣伝や養老乃瀧などの店舗数減少を、単純にブランド人気の低下だけで説明することはできません。店舗の収益性や運営体制を含めて考える必要があります。
2026年後半の企業発表から見える追加動向2026年1月の共通比較データ以降も、各社は店舗展開を進めています。
- 鳥貴族:2026年9月末時点で国内697店舗。直営425店舗、TCC店舗272店舗。
- やきとり大吉:エターナルホスピタリティグループの2026年7月期資料では463店舗。
- や台ずし:ヨシックスホールディングスの2026年3月期資料では361店舗。グループ全体では401店舗。
- 串カツ田中:2026年8月の月次関連報道ではグループ375店舗。
- 魚民:モンテローザ全体では2026年3月末に823店舗。魚民単独の数字とは異なる。
これらは各社の異なる決算期や集計時点に基づく数字です。先ほどの2026年1月ランキングとそのまま順位比較するのではなく、最新動向を把握するための補足情報として見るのが適切です。
【居酒屋チェーンの選び方】目的別におすすめブランドを比較
居酒屋選びでは、店舗数の多さだけでなく、予算、料理の種類、人数、利用する時間帯などを考慮すると満足度が高まりやすくなります。
焼き鳥を中心に楽しみたい人焼き鳥が目的なら、鳥貴族とやきとり大吉が代表的な比較対象です。
鳥貴族は全国的なブランド認知度と統一された商品構成を重視する人に向いています。仲間との飲み会や、価格を意識した食事にも選びやすいブランドです。
一方、やきとり大吉は地域に根差した店舗を利用したい人に向いています。店舗ごとの雰囲気や地域性を楽しみたい場合にも候補になります。
寿司や海鮮料理を楽しみたい人寿司を食事の中心にしたいなら、や台ずしが有力な候補です。寿司と居酒屋メニューを組み合わせているため、食事とお酒を一緒に楽しみたい場面に適しています。
魚民や目利きの銀次は、海鮮料理を含めた幅広いメニューを楽しみたい人に向いています。
特に魚民は、料理の選択肢や個室・座敷などの設備を重視するグループ利用でも比較しやすいブランドです。
串カツや大衆酒場の雰囲気を楽しみたい人串カツを中心に食事をしたいなら、串カツ田中が候補になります。看板メニューが明確で、友人同士の飲み会や気軽な食事に利用しやすい業態です。
養老乃瀧や八剣伝は、昔ながらの居酒屋らしい雰囲気や焼き鳥を楽しみたい場合に比較対象になります。
目的別の選び方まとめ- 店舗網・ブランド認知度:鳥貴族
- 地域密着型の焼き鳥店:やきとり大吉
- 寿司を中心に楽しみたい:や台ずし
- 串カツを楽しみたい:串カツ田中
- 幅広い料理や個室を重視:魚民
- 昔ながらの大衆居酒屋:養老乃瀧
- 焼き鳥中心の居酒屋:八剣伝
なお、実際の予算や営業時間、個室の有無、メニューは店舗や地域によって異なります。利用前には各店舗の最新情報を確認することが大切です。
【居酒屋チェーンランキング2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の居酒屋チェーン店舗数ランキング1位はどこですか?
A1:2026年1月の比較データでは鳥貴族です。678店舗で、前年の657店舗から21店舗増加しました。2026年9月末時点では国内697店舗となっています。
Q2:やきとり大吉は2026年に何店舗ありますか?
A2:日本ソフト販売の2026年1月集計では471店舗です。また、エターナルホスピタリティグループの2026年7月期資料では463店舗とされています。集計時点の違いに注意してください。
Q3:や台ずしは何店舗ありますか?
A3:2026年1月時点の比較データでは360店舗です。ヨシックスホールディングスの2026年3月期資料では361店舗(うちフランチャイズ2店舗)となっています。
Q4:2026年に最も店舗数が増えた居酒屋チェーンはどこですか?
A4:上位10チェーンの前年比増減率では、や台ずしが4.7%増でトップです。16店舗増加し、鳥貴族の3.2%増、串カツ田中の2.9%増を上回りました。
Q5:店舗数が最も減少した居酒屋チェーンはどこですか?
A5:上位10チェーンでは八剣伝です。2025年1月の194店舗から2026年1月には171店舗となり、23店舗減、前年比11.9%減でした。
Q6:店舗数が多い居酒屋チェーンは人気も高いのでしょうか?
A6:必ずしも一致しません。店舗数は出店規模や運営方式を示す数字で、人気は料理や価格、接客、利用者の満足度などに左右されます。鳥貴族のように両方で上位に入るブランドもありますが、それぞれ別の指標として比較する必要があります。
Q7:居酒屋チェーンを比較するときに重視すべき要点は何ですか?
A7:料理のジャンル、予算、アクセス、営業時間、個室の有無、飲み放題などを確認しましょう。大人数での宴会と少人数での食事では、適したチェーンが異なります。
2026年の居酒屋チェーン店舗数ランキングでは、鳥貴族が678店舗で1位を獲得しました。やきとり大吉が471店舗で2位、や台ずしが360店舗で3位、串カツ田中が349店舗で4位と続きます。
前年比を見ると、上位10チェーンのうち増加したのは鳥貴族、や台ずし、串カツ田中の3ブランドです。特にや台ずしは4.7%増で、成長率の面で存在感を示しました。
一方、八剣伝は11.9%減、養老乃瀧は4.9%減となっており、店舗数の維持や拡大がブランドごとの課題になっています。
【プロの結論】
居酒屋チェーンを評価するときに重要なのは、店舗数、成長率、利用者人気を分けて考えることです。
店舗数1位の鳥貴族は全国的な店舗網と高い認知度が強みです。成長率で見るならや台ずし、専門料理へのこだわりなら串カツ田中、地域密着型ならやきとり大吉というように、評価する軸によって注目ブランドは変わります。
2026年後半以降も、出店状況だけでなく、既存店の売上、顧客満足度、直営・フランチャイズの構成を併せて見ることが、居酒屋チェーンの本当の実力を見極めるポイントです。
店舗数の多さだけで順位を決めず、自分が求める料理や利用シーンに合ったブランドを選ぶこと。それが、居酒屋選びで失敗しないための判断基準です。