今回の第25回は、珠の作家としての挫折と、保との関係が大きく動く重要なエピソードです。
1. 黒崎からの酷評で自信を失う珠東京での生活を始めた珠は、家事や仕事の合間を縫って小説を書き続けていました。
自分の作品を文芸雑誌に関わる人物に読んでもらいたいと考えた珠は、西洋レストラン「悠樂軒」で働くなかで知り合った編集長・黒崎に短編小説を手渡します。
しかし、返ってきたのは厳しい評価でした。
一流文芸雑誌「首都公論」の編集長である黒崎は、珠の作品を酷評。自分の書いたものが認められなかった珠は、すっかり落ち込んでしまいます。
2. 左良太との出会いが、珠に再び希望を与える落ち込んだ珠を励ましたのが、作家志望の青年・左良太です。
左は、珠が自分の作品を人に読んでもらおうとした勇気を評価します。
作品の出来栄えだけではなく、書き上げたものを他人に見せるという行動そのものを認められたことは、珠にとって大きな意味を持ちました。
珠は左の言葉を受け、もう一度小説と向き合おうと前向きになります。
二人は互いに小説を書き続けることを誓い、握手を交わします。
ところが、その様子を目撃した人物がいました。
3. 保が目撃した二人の姿。嫉妬から本音へ帰りの遅い珠を心配して迎えに来た保(金子大地)です。
左と親しげに話し、握手までしている珠を見た保は動揺。左に二人の関係を問いただし、珠を下宿へ連れ帰ります。
保の胸にあったのは、珠に対する長く抑えてきた思いでした。
二人は東京で兄妹だと偽って同居を続けてきましたが、実際には互いを意識しながらも、恋愛関係になることを避けてきた経緯があります。
珠には、恋仲になればいつか関係が終わってしまうのではないかという恐れがありました。
しかし、保は珠を裏切らないという思いを伝えます。
その言葉を受け、珠も自分の本当の気持ちを打ち明けます。二人はついに互いの思いを確かめ合い、関係を深めることになりました。
4. さらに数か月後、珠の妊娠が判明第25回の驚きは、恋愛関係の進展だけではありません。
その後、珠は悠樂軒での仕事と保の世話、執筆活動を続けていましたが、ある朝、強い吐き気に襲われます。
医師の診察を受けた結果、珠の妊娠が判明します。
驚く珠と保。しかし珠は、母親になる決意を固めます。
一方、黒崎は副編集長の山中勇三(井浦新)に珠の小説について話し、厳しく評価した作品の中に純粋さや人の心を動かす力があったことを認めます。
つまり、珠が落ち込んでいた一方で、編集者の側では彼女の才能を見直す動きが生まれていたのです。
この展開は、恋愛、妊娠、作家としての可能性という三つの大きな変化が、わずか15分の放送に詰め込まれたものです。
【第5週「狂騒で、東京」】珠の上京で何が変わった?

第25回が属する第5週のタイトルは「狂騒で、東京」です。
10月26日から31日までの週で、物語の舞台は山口県岩国から東京へ移っています。
東京編の大きな特徴は、珠が文学の世界に直接足を踏み入れ始めることです。
東京・本郷で始まった新生活東京・本郷で珠と保は、下宿の大家である三好辰五郎に兄妹だと偽って同居していました。
しかし、二人の関係を隠し続けることは簡単ではありません。
第5週では、大家に本当の関係を打ち明け、同居を認めてもらう展開になります。
さらに保の父親が入院し、仕送りが止まってしまいます。
大学生の保は新聞配達をしながら学業を続け、珠も生活費を稼ぐために仕事を探します。
ようやく見つけた仕事が、西洋レストラン「悠樂軒」でした。
第5週の出来事を曜日別に整理| 放送日 | 主な出来事 | 物語上の意味 |
|---|---|---|
| 10月26日(月) | 東京・本郷で珠と保が同居。書店で秋山格之介や小山牛丸と出会う | 文学の世界との新たな接点 |
| 10月27日(火) | 二人が大家に本当の関係を告白。保の仕送りも止まる | 生活の自立が課題になる |
| 10月28日(水) | 珠が悠樂軒で働き始め、黒崎や山中と出会う | 文壇との接点が生まれる |
| 10月29日(木) | 珠が黒崎に短編小説を手渡す | 作家への挑戦が具体化 |
| 10月30日(金) | 黒崎の酷評、左の励まし、保の嫉妬、珠と保の関係進展、妊娠判明 | 恋愛と創作の両面で転機を迎える |
| 10月31日(土) | 第5週の振り返り放送 | 東京編の展開を整理できる |
この流れを見ると、第5週は単なる上京後の日常を描く週ではありません。
珠が生活のために働きながら、文学の世界に足を踏み入れ、自分の人生を切り開いていく過程が描かれています。
東京という新しい環境は、珠にとって夢を実現する場所であると同時に、経済的な不安や人間関係の難しさに直面する場所でもあります。
【ブラッサムのキャスト・人物相関】珠を取り巻く重要人物
『ブラッサム』の見どころは、石橋静河を中心に、実力派俳優が演じる人物たちの関係性にもあります。
第25回で特に重要なのは、珠の創作活動に影響する人物と、彼女の生活や感情を支える人物です。
主要人物と出演者一覧| 登場人物 | 出演者 | 役割・人物関係 |
|---|---|---|
| 葉野珠 | 石橋静河 | 主人公。小説家を目指す女性 |
| 木村保 | 金子大地 | 珠と同居する青年。大学生 |
| 左良太 | 北野秀気 | 作家志望。珠を励ます |
| 黒崎大三郎 | 遠藤憲一 | 文芸雑誌「首都公論」の編集長 |
| 山中勇三 | 井浦新 | 文芸雑誌の副編集長 |
| 三好辰五郎 | 赤堀雅秋 | 珠と保が暮らす下宿の大家 |
| 三好マキ | 中村優子 | 辰五郎の娘 |
| 秋山格之介 | 高良健吾 | 珠に刺激を与える作家 |
| 小山牛丸 | イッセー尾形 | 作家。東京で珠と出会う |
| 1980年代の葉野珠 | 加賀まりこ | 年齢を重ね、人気作家となった珠 |
| 藤川優子 | 松たか子 | 珠の秘書 |
主人公・葉野珠を演じる石橋静河
珠は、山口県岩国で育ち、幼い頃から本を読むことが好きだった女性です。
人生の困難に直面しながらも、書くことを通して自分自身と向き合い、作家としての道を目指します。
石橋静河はNHK出版のインタビューで、珠を演じるにあたり宇野千代の自伝やエッセイ、小説などを幅広く読んだと明かしています。
また、主人公の若い時代だけでなく、晩年を加賀まりこが演じるという構成も特徴的です。ひとりの女性の長い人生を、異なる年代の俳優がつないでいきます。
金子大地演じる保と北野秀気演じる左の違い保は、珠と日常生活を共有し、長い時間をかけて彼女への思いを育ててきた人物です。
対する左は、同じく小説を志す青年であり、珠の創作意欲を刺激する存在です。
この二人は、珠の人生に異なる方向から影響を与えています。
- 保: 生活、愛情、将来をともに考える相手。
- 左: 文学への挑戦を肯定し、創作意欲を刺激する相手。
ここで重要なのは、左を単純な恋愛上のライバルと決めつけないことです。
第25回で左が珠に与えたのは、作家を志す者としての共感と励ましでした。保が嫉妬したことによって恋愛面の緊張が生まれましたが、左の役割には文学的な意味もあります。
遠藤憲一演じる黒崎は単なる悪役ではない黒崎は珠の作品を酷評した人物ですが、第25回の終盤では、その評価の裏側が見えてきます。
山中との会話で黒崎は、珠の作品には稚拙さがある一方、純粋さや人の心をえぐるような力もあると認めています。
これは、珠の作品を全面的に否定していたわけではないことを示す重要な描写です。
作家を育てる側の人間が、未熟さと才能を同時に見抜いている。この複雑さが、黒崎という人物の面白さにつながっています。
【宇野千代がモデル】ブラッサムは実話なのか?
『ブラッサム』は、実在した作家・をモデルにした作品です。
宇野千代は1897年から1996年まで生きた作家で、明治・大正・昭和を通して文学活動を続けました。
小説家としてだけでなく、実業家や着物デザイナーとしても活動した多彩な人物です。
葉野珠と宇野千代の関係ドラマの主人公である葉野珠は、宇野千代の人生をモチーフにしています。
ただし、作品は史実をそのまま再現した伝記ドラマではありません。
NHK財団が運営するステラnetの作品紹介でも、宇野千代の生きざまを大胆に再構成したオリジナルのフィクションとして説明されています。
つまり、実在した作家の人生を土台にしながら、登場人物や出来事、時代背景をドラマとして再構築している作品です。
なぜ宇野千代の人生が朝ドラの題材になったのか注目したいのは、宇野千代が単に小説を書いた人物ではないという点です。
彼女の人生には、創作、恋愛、人との出会い、仕事、自立など、複数のテーマが重なっています。
『ブラッサム』も、珠が文学を通じて自分の人生を切り開く姿を描いています。
第25回の黒崎による酷評は、この作品の中心テーマを象徴する場面です。
他人から認められないことと、自分の可能性が失われることは同じではありません。
左の励ましによって珠が再び筆を取ろうとする一方、黒崎もまた彼女の才能を見直している。この二つの視点が重なることで、作家として成長する物語に深みが生まれています。
【プロの結論】第25回は恋愛回であると同時に、作家・珠の出発点第25回を保と珠の恋愛成就だけで捉えると、物語の重要な部分を見落としてしまいます。
本当に注目したいのは、珠が黒崎の評価に傷つきながらも、左との出会いによって創作への意欲を取り戻したことです。
加えて、黒崎自身も珠の原稿に才能を感じていました。
つまり、珠が自分の才能を信じられなくなった瞬間に、周囲では彼女の可能性が認められ始めていたのです。
この構造は、宇野千代という作家の人生をモデルにした作品だからこそ、特に意味を持ちます。
【ブラッサムの放送時間・再放送・NHK ONE見逃し配信】
『ブラッサム』を見逃した場合に備えて、放送スケジュールも整理しておきましょう。
NHK総合・BSの放送時間| 放送局 | 放送曜日 | 放送時間 |
|---|---|---|
| NHK総合・本放送 | 月~土 | 午前8:00~8:15 |
| NHK総合・再放送 | 月~土 | 午後0:45~1:00 |
| NHK BS | 月~金 | 午前7:30~7:45 |
| NHK BSプレミアム4K | 月~金 | 午前7:30~7:45 |
| NHK BS・BSプレミアム4K | 土 | 午前8:15~9:30 |
NHK総合の土曜日は、月曜日から金曜日までの内容を振り返るダイジェスト放送です。
BSでは土曜日に平日の5話をまとめて視聴できる編成もあります。
NHK ONEで見逃し配信を見る方法
NHK公式の配信サービス
NHK総合の放送を見逃した場合は、NHK ONEを利用できます。
2026年10月1日から、従来のNHKプラスはNHK ONEへ名称が変更されました。
主な特徴は次のとおりです。
- NHK総合・Eテレの対象番組を同時配信。
- 放送終了後7日間の見逃し配信に対応。
- スマートフォン、タブレット、パソコン、テレビなどで視聴可能。
- NHKの受信契約がある場合、追加契約や追加負担なしで利用可能。
ただし、NHK ONEは日本国内向けのサービスで、海外からは利用できません。
また、7日間を過ぎた過去回については、NHKオンデマンドの配信状況を確認する方法があります。NHKオンデマンドでは『ブラッサム』の各話が順次掲載されています。
【今日の朝ドラ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:今日の朝ドラは何という作品ですか?
A1:2026年10月30日(金)の朝ドラは、石橋静河主演の『ブラッサム』です。第25回で、第5週「狂騒で、東京」の金曜日に当たります。
Q2:第25回で珠と保はどうなりますか?
A2:左との関係を誤解した保が珠に本音を伝え、二人は互いの気持ちを確かめ合います。その後、数か月が経過し、珠の妊娠も判明します。
Q3:左良太を演じている俳優は誰ですか?
A3:北野秀気です。左良太は作家志望の青年で、珠の創作活動を励ます重要な人物です。
Q4:ブラッサムの主人公・葉野珠のモデルは誰ですか?
A4:実在した作家・宇野千代です。ただし、作品は史実をそのまま描く伝記ではなく、人物や出来事を再構成したオリジナルドラマです。
Q5:ブラッサムの再放送は何時ですか?
A5:NHK総合では通常、月曜日から土曜日の午後0時45分から午後1時まで放送されます。BS・BSプレミアム4Kでは平日午前7時30分からの放送があります。
Q6:ブラッサムはNHK ONEで見逃し配信されていますか?
A6:対象番組として放送後7日間の見逃し配信に対応しています。日本国内向けのサービスです。
2026年10月30日の『ブラッサム』第25回では、短編小説を酷評された珠が左良太の励ましによって創作への意欲を取り戻しました。
一方、保は珠への思いを伝え、二人の関係は大きく進展。その後、珠の妊娠も判明するという急展開を迎えました。
今回の見どころを改めて整理すると、次の3点です。
1. 作家としての転機: 黒崎の酷評と左の励ましによって、珠が自分の才能と向き合う。
2. 恋愛関係の変化: 保の嫉妬をきっかけに、二人が本音を伝え合う。
3. 新しい人生の始まり: 妊娠が判明し、珠と保は家族としての将来を考え始める。
そして、次週11月2日からは第6週「ふたり、北へ」がスタートします。
舞台は東京から北海道へ。妊娠した珠と、まだ大学生である保が、生活や将来の問題にどう向き合うのかが新たな焦点になります。
黒崎が認め始めた珠の才能も、今後の作家人生を左右する重要な要素です。
恋愛、家族、文学という三つのテーマが交差した第25回。珠がどのように自分の人生を切り開いていくのか、次週の北海道編にも注目です。