2018年10月期に日本テレビ系で放送された連続ドラマ『今日から俺は!!』の主題歌は、今日俺バンドの「男の勲章」です。
この曲は、1982年4月28日に発売された嶋大輔の代表曲。ドラマでは賀来賢人と伊藤健太郎がメインボーカルを担当し、清野菜名と橋本環奈がコーラスとして参加するキャスト限定のバンド編成で披露されました。
注目したいのは、単に既存のヒット曲をBGMとして流したのではなく、出演者自身が歌い、演奏し、踊るオープニング映像に仕上げたことです。
日本テレビの公式番組情報でも、主題歌は「男の勲章」、音楽は瀬川英史と明確に区別されています。つまり、「男の勲章」は主題歌であり、瀬川英史が担当した劇伴音楽とは別の位置づけです。
ドラマのオープニングでは、80年代の歌番組を思わせるステージ演出と、キャストの個性を生かしたパフォーマンスが展開。作品の世界観を冒頭から印象づける役割を担いました。
【メンバー一覧】今日俺バンドの歌手は誰?7人の担当パートを紹介

今日俺バンドは、実在する音楽グループとして結成されたのではなく、『今日から俺は!!』の出演者7人による企画ユニットです。
それぞれの担当パートは、演じるキャラクターの個性とも重なっています。メインボーカルだけでなく、コーラスや楽器演奏にもキャストが参加している点が特徴です。
今日俺バンドのメンバーと担当パート
賀来賢人
役柄:三橋貴志
三橋らしい自由奔放な存在感で、伊藤とともに楽曲をリードします。
伊藤健太郎
役柄:伊藤真司
賀来とのツインボーカルを担当。力強い楽曲の雰囲気を盛り上げます。
清野菜名
役柄:赤坂理子
橋本環奈との女性コーラスを担当。キュートな振り付けも見どころです。
橋本環奈
役柄:早川京子
清野と息を合わせたコーラスとダンスを披露しています。
仲野太賀
役柄:今井勝俊
バンドのリズムを支えるドラムを担当。
矢本悠馬
役柄:谷川安夫
ギターパートを担当し、ロックバンドらしい演奏シーンを演出します。
若月佑美
役柄:川崎明美
女性メンバーで唯一の楽器担当としてベースを演奏します。
この7人の編成は、日本テレビが2018年9月6日に発表した公式情報に基づいています。賀来と伊藤が歌の中心を担い、清野と橋本がコーラス、仲野・矢本・若月がそれぞれの楽器を担当する構成です。
賀来賢人は当時、アーティストの気持ちを味わえたことが楽しかったとコメント。伊藤健太郎も、オリジナルダンスを含めて楽しめる楽曲だと紹介していました。
また、橋本環奈は清野菜名と撮影の合間にも手の高さやタイミングを合わせて練習したことを明かしています。単なる撮影用のポーズではなく、2人の動きをそろえるために細かな調整が行われていたことがわかります。
【原曲を解説】嶋大輔の「男の勲章」はいつ発売された?
歌手・俳優
1982年4月28日
「男の勲章」オリジナル発売日
作詞・作曲:Johnny
「男の勲章」のオリジナル歌手は、俳優としても活動する嶋大輔です。
1982年4月28日にキングレコードから発売されたセカンドシングルで、作詞・作曲・編曲はJohnnyが担当。横浜銀蝿のメンバーとして知られるJohnnyが手がけた楽曲で、演奏にもT.C.R.横浜銀蝿R.S.が参加しています。
当時のツッパリ文化やロックンロールの勢いを感じさせるサウンドに、男らしさや自分の信念を貫く姿勢を重ねた歌詞が特徴です。
この曲が最初に注目された背景には、嶋大輔自身が出演した日本テレビ系ドラマ『天まであがれ!』の主題歌に採用されたこともあります。つまり、2018年の『今日から俺は!!』が初めてテレビドラマで使った曲ではありません。
また、2019年にはオリジナル盤が7インチアナログレコードとしてタワーレコード限定で再発売されました。1982年の発売から長い年月を経ても、楽曲の認知度が維持されていたことを示す動きです。
「男の勲章」は嶋大輔と今日俺バンドのどちらがオリジナル?ここは検索時に混同しやすいポイントです。
オリジナル歌手は嶋大輔、2018年のドラマ版カバー歌唱は今日俺バンドです。賀来賢人や伊藤健太郎がオリジナル曲を作ったわけではありません。
また、作詞・作曲者も嶋大輔本人ではなくJohnnyです。歌手、作詞・作曲者、カバー歌唱者を分けて覚えると、楽曲の由来が整理できます。
なお、嶋大輔はドラマ版との関わりもあります。日刊スポーツの2018年11月26日の報道によると、主題歌への起用を喜び、楽曲を再び多くの人に聴いてもらえることへの感謝を発信していました。
【ドラマ版と映画版を比較】主題歌・エンディング曲はどう違う?
最も大きな違いは、ドラマ版では「男の勲章」がオープニングを飾り、劇場版では「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」が本編のエンディングで披露されることです。
2020年7月17日に公開された『今日から俺は!!劇場版』でも、今日俺バンドの7人が再集結しました。映画ではドラマ版の楽曲をそのまま繰り返すのではなく、横浜銀蝿の別の代表曲を新たにカバーしています。
ドラマ版・映画版の楽曲比較
出典:日本テレビ、横浜銀蝿公式ディスコグラフィー、映画公開時の発表資料。
1981年1月12日
「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」発売日
作詞・作曲:タミヤヨシユキ
映画版で披露された「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」は、1981年1月12日に発売された横浜銀蝿の楽曲です。
横浜銀蝿の公式ディスコグラフィーにも発売日と作詞・作曲者が記載されています。1982年発売の「男の勲章」とは異なる楽曲で、こちらは横浜銀蝿自身の作品です。
劇場版では、今日俺バンドがこの曲をカバーし、エンディングで歌とダンスを披露しました。賀来賢人と伊藤健太郎がボーカルとダンス、清野菜名と橋本環奈がコーラスとダンスを担当するなど、ドラマ版と同じ7人の編成が採用されています。
つまり、映画版の楽曲は「男の勲章」の別バージョンではありません。横浜銀蝿の別の曲を使った、新しいパフォーマンスです。
映画版に「男の勲章」は流れない?ここも誤解しやすいところです。
映画版のエンディングで中心的に披露されるのは「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」ですが、映画の本編中には「男の勲章」が演奏される場面もあります。
したがって、「映画では男の勲章が使われていない」という理解も正確ではありません。ドラマ版の主題歌として知られる楽曲を引き継ぎつつ、最後のパフォーマンスには別の曲を選んだ構成です。
【振り付け解説】今日俺ダンスは誰が担当した?
「男の勲章」とともに話題になったのが、清野菜名と橋本環奈を中心に披露された今日俺ダンスです。
振り付けを担当したのは、コレオグラファーの楢木和也氏。日本テレビは2018年11月20日、本人へのインタビューを掲載し、振り付けの狙いや練習時の工夫を紹介しています。
女性パートと男性パートで異なる振り付け楢木氏によると、当初は清野と橋本が担当するコーラス部分の振り付けが中心でした。
女性パートでは、昔の歌番組のコーラスを思わせる懐かしさと可愛らしさを意識。顔の近くで手を動かす振り付けなど、カメラのアップでも動きが見えるように工夫されています。
一方、賀来と伊藤の男性パートは、力強さやツッパリらしさを表現。腕の動きや胸ぐらをつかむイメージ、バイクに乗るような動きを取り入れたワイルドな振り付けになっています。
もともと男性パートの振り付けは予定されていなかったものの、アウトロも一緒に踊りたいという要望から追加された経緯が紹介されています。
映画版のツッパリダンスは何が違う?映画版では、ドラマ版とは別の振り付けが用意されました。
特に印象的なのが、サビ部分で手を張り出す「ツッパリ」の動きと、ギターをかき鳴らすような振り付けです。楽曲のタイトルや歌詞の世界観と連動した動きになっています。
2020年8月7日には、このエンディング映像を中心とした特別映像が公開されました。映画を見た観客からダンスを覚えたいという声が寄せられたことも、映像公開の背景として報じられています。
当時は映画公式サイトでサビの振り付けを解説するページも公開され、日本テレビの公式YouTubeでも振り付け動画が紹介されました。
【起用理由を検証】なぜ「男の勲章」は今日から俺は!!に選ばれた?
「男の勲章」がドラマ版の主題歌に選ばれた背景には、作品の時代設定との相性だけでなく、楽曲そのものが持つ再ブレイクの実績がありました。
この点について、オリコンニュースが2019年2月2日に掲載したプロデューサー・高明希氏へのインタビューが参考になります。
過去のヒット曲を再び広める狙い高氏は、主題歌が作品の人気を広げる大きな要素になったと説明しています。
「男の勲章」は、フジテレビ系バラエティー『めちゃ×2イケてるッ!』の人気企画「数取団」で再び注目を集めていた楽曲でした。
高氏は、時間を経て再びヒットした曲だからこそ、今の時代にも広がる可能性があると考えたことを明かしています。
加えて、主人公たちがバンドを組み、当時の雰囲気を再現して歌って踊る演出によって、視聴者が「この曲は何だろう」と興味を持つ流れが生まれました。
なぜキャスト本人が歌う形式にしたのかここには、作品の演出と音楽を一体化させる工夫があります。
通常のドラマでは、主題歌をプロの歌手が担当し、オープニング映像に出演者が登場する構成も多く見られます。しかし『今日から俺は!!』は、キャラクターを演じる俳優自身がバンドのメンバーになる演出を採用しました。
この方法には、いくつかの効果があります。
- 作品の世界観との一体感:出演者が80年代のツッパリ文化を体現することで、物語への導入が自然になる。
- キャラクターの魅力の拡張:本編とは違う衣装や表情、ダンスによって、登場人物の別の一面を見せられる。
- 楽曲の再発見:若い視聴者が過去のヒット曲を知るきっかけになる。
- 視聴者参加型の広がり:覚えやすい振り付けが、踊ってみたいという気持ちにつながる。
実際に、ドラマの主題歌とオープニング映像は、楽曲単体だけでなく出演者のパフォーマンスとセットで話題になりました。プロデューサーの証言からも、主題歌とドラマの人気が相互に作用していたことが読み取れます。
嶋大輔本人も主題歌起用を喜んでいた2018年11月26日の日刊スポーツの報道では、嶋大輔が自身の代表曲を『今日から俺は!!』の主題歌に使ってもらったことへの感謝を発信したと伝えられています。
オリジナル歌手にとっても、過去の代表曲が新しい世代に届く機会になったことは大きな出来事でした。
ドラマ版のカバーは、1982年の楽曲を単に再現しただけではありません。新しい俳優陣の歌声と映像演出を通じて、楽曲を知らなかった世代にも届ける役割を果たしたのです。
【よくある質問】今日から俺は!!の主題歌に関するFAQ
Q1:ドラマ『今日から俺は!!』の主題歌は何ですか?
A1:2018年のドラマ版の主題歌は、今日俺バンドが歌う「男の勲章」です。オリジナル歌手は嶋大輔です。
Q2:今日俺バンドのボーカルは誰ですか?
A2:賀来賢人と伊藤健太郎の2人です。清野菜名と橋本環奈がコーラスを担当しています。
Q3:「男の勲章」の原曲は誰が歌っていますか?
A3:嶋大輔です。1982年4月28日に発売され、Johnnyが作詞・作曲を担当しました。
Q4:『今日から俺は!!劇場版』のエンディング曲は何ですか?
A4:今日俺バンドがカバーする「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」です。オリジナルは横浜銀蝿で、1981年1月12日に発売されました。
Q5:清野菜名と橋本環奈は「男の勲章」を歌っていますか?
A5:2人はメインボーカルではなく、コーラスを担当しています。また、オープニングではダンスも披露しています。
Q6:今日俺ダンスの振り付けを担当したのは誰ですか?
A6:ドラマ版の「男の勲章」の振り付けを担当したのは、コレオグラファーの楢木和也氏です。映画版では新たなツッパリダンスが披露されました。
Q7:映画版でも「男の勲章」は流れますか?
A7:映画本編には「男の勲章」が登場する演奏シーンがあります。ただし、エンディングで今日俺バンドが披露する楽曲は「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」です。
『今日から俺は!!』の音楽を整理すると、ドラマ版と劇場版では楽曲の選び方と演出に明確な違いがあります。
ドラマ版は嶋大輔の「男の勲章」、映画版は横浜銀蝿の「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」。どちらも今日俺バンドがカバーしていますが、原曲の歌手も発売年も異なります。
また、賀来賢人と伊藤健太郎のボーカル、清野菜名と橋本環奈のコーラス、仲野太賀・矢本悠馬・若月佑美の楽器演奏という7人の編成が、ドラマから映画へと受け継がれた点も見逃せません。
2026年に改めて作品を楽しむなら、注目したい要点は次の3つです。
- 楽曲のルーツを知りたい人:嶋大輔の1982年版「男の勲章」と横浜銀蝿の1981年版「登校編」を聴き比べる。
- キャストの魅力を楽しみたい人:賀来・伊藤のボーカルと清野・橋本のコーラスに注目する。
- 演出の違いを楽しみたい人:ドラマ版のオープニングと映画版のエンディングを続けて見る。
「男の勲章」がドラマ版の象徴なら、「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」は劇場版を締めくくるもう一つの象徴です。原曲の歴史と今日俺バンドのパフォーマンスを知ることで、『今日から俺は!!』の音楽はさらに味わい深いものになります。
作品を見返す際には、ぜひエンディングまで注目してみてください。ドラマと映画、それぞれの時代感やキャストの楽しそうな表情が、楽曲とともに鮮明によみがえります。