十三代目市川團十郎白猿(いちかわ・だんじゅうろう・はくえん)は、江戸歌舞伎を代表する名跡を受け継ぐ歌舞伎俳優です。十一代目市川海老蔵として長年活躍した後、2022年11月に十三代目市川團十郎を襲名。伝統的な荒事から新作歌舞伎、映画、海外での文化発信まで、幅広い活動を続けています。
2026年の大きな話題は、三池崇史監督によるドキュメンタリー映画『襲名』の公開と、第83回ベネチア国際映画祭での受賞です。加えて、11月の「市川團十郎 壇ノ浦歌舞伎」、12月の歌舞伎座公演など、舞台でも注目の予定が続いています。一方、体調不良によるイベント欠席や過去の騒動に関する検索も見られます。プロフィール、家系、経歴、最新ニュース、ネットの反応、炎上や噂の真相まで、2026年11月2日時点の情報を整理します。
【2026年最新情報】十三代目市川團十郎白猿に何が起きた?映画『襲名』が世界的評価

2026年の市川團十郎を語るうえで欠かせないのが、ドキュメンタリー映画『襲名』です。
映画『襲名』がベネチア国際映画祭で受賞2026年9月25日、映画『襲名』が全国公開されました。監督は三池崇史。2022年に行われた十三代目市川團十郎白猿の襲名披露と、長男・市川新之助の八代目襲名までの道のりを追ったドキュメンタリー作品です。
撮影では、襲名披露興行に向けた準備や舞台裏、市川家が背負う伝統、親から子へ受け継がれる芸の姿などが記録されています。
作品を象徴する要素の一つが、現代美術家・村上隆が手がけた祝幕です。伝統的な歌舞伎の世界と現代美術を組み合わせた制作過程も、映画の見どころになっています。
加えて、2026年9月11日、第83回ベネチア国際映画祭で本作が公式独立賞「Cinema & Arts Award」の最優秀作品賞を受賞しました。日本映画として同賞の最優秀作品賞を受賞するのは初めてと報じられています。
ここで注意したいのは、受賞したのが映画祭の公式独立賞であり、コンペティション部門の最高賞である金獅子賞ではないという点です。それでも、日本の伝統芸能を記録した作品が国際的な評価を受けたことは大きな成果です。
三池監督、市川團十郎、市川新之助が映画祭に参加し、公式上映後には約5分間のスタンディングオベーションがあったことも報じられました。
團十郎自身も、映画祭の現場で観客の反応を目の当たりにし、映画文化への敬意の大きさを実感したと語っています。
2026年9月には体調不良による舞台挨拶欠席も一方、2026年9月26日には、映画『襲名』の公開記念舞台挨拶について、大阪と名古屋の2会場での登壇を体調不良のため見合わせました。
同日は長男の市川新之助が単独で舞台挨拶に登壇。父の欠席について説明し、初めて一人で観客の前に立つ経験をしました。
その後、9月28日には團十郎が仕事に戻ることを自身のブログで報告。ただし、体調はまだ本調子ではないという趣旨の発信でした。
さらに9月30日には、体調不良もあって体重が6キロ減少したことを明かしています。
体調の詳細な診断名などは公表されていません。過密な仕事のスケジュールが話題になりましたが、特定の病気や深刻な病状を裏付ける公表情報とは区別する必要があります。
【2026年最新公演】壇ノ浦歌舞伎と十二月大歌舞伎の見どころ
映画での海外評価だけでなく、2026年後半は舞台活動も充実しています。特に注目されるのが、歴史的な場所で行われる特別公演と、歌舞伎座での年末公演です。
11月6日・7日「市川團十郎 壇ノ浦歌舞伎」2026年11月6日(金)・7日(土)の2日間、山口県下関市の岬之町にぎわい広場に設けられる特設会場で「市川團十郎 壇ノ浦歌舞伎」が開催されます。
会場は源平合戦最後の戦いとして知られる壇ノ浦を望む場所です。歴史的な土地と歌舞伎の演目を結びつける、屋外ならではの企画となっています。
主な演目は次のとおりです。
- 素踊り『延年之舞』:市川團十郎が弁慶の祝舞を披露。
- 素踊り『静と知盛』:市川右團次が出演。
- 『連獅子』:市川團十郎と市川新之助による親子共演。
特に注目したいのは、團十郎と新之助による『連獅子』です。親獅子と仔獅子の関係を描くこの演目は、親子で舞台に立つ二人の関係とも重なります。
また、壇ノ浦という歴史的背景を持つ場所で演じられることで、劇場公演とは異なる臨場感が期待されます。
12月2日~25日「歌舞伎座 十二月大歌舞伎」年末には東京・歌舞伎座で「十二月大歌舞伎」が予定されています。
公式の出演情報では、團十郎が『與話情浮名横櫛』で与三郎を演じ、坂東玉三郎がお富を勤める予定です。
『與話情浮名横櫛』は、男女の恋愛や運命を描く世話物の代表的な作品の一つです。團十郎の与三郎と玉三郎のお富という顔合わせは、古典歌舞伎の魅力を味わううえで注目される組み合わせです。
11月2日時点で確認できる主な予定をまとめました。
| 時期 | 公演・活動 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 2026年9月25日 | 映画『襲名』 | 全国公開 |
| 2026年10月3~25日 | 市川團十郎特別公演 | 京都・南座で開催 |
| 2026年11月6~7日 | 壇ノ浦歌舞伎 | 下関で屋外特別公演 |
| 2026年12月2~25日 | 十二月大歌舞伎 | 歌舞伎座で与三郎を勤める予定 |
公演の出演者や演目、開演時間などは変更される可能性があります。実際に観劇する場合は、各公演の最新案内を確認することが大切です。
【プロフィール・経歴】海老蔵から十三代目市川團十郎白猿へ
市川團十郎は、単に人気のある歌舞伎俳優というだけではありません。江戸歌舞伎を代表する市川團十郎家の名跡を継承する立場にあります。
基本プロフィール- 名前:十三代目市川團十郎白猿
- 旧名:十一代目市川海老蔵
- 本名:堀越寶世(ほりこし・たかとし)
- 生年月日:1977年12月6日
- 出身地:東京都
- 屋号:成田屋
- 父:十二代目市川團十郎
- 襲名:2022年11月
團十郎は1977年、十二代目市川團十郎の長男として生まれました。幼いころから歌舞伎の舞台に立ち、伝統ある家の芸を学んできました。
1983年5月には歌舞伎座の『源氏物語』で春宮を勤め、初御目見得を果たします。1985年5月には『外郎売』の貴甘坊を演じ、七代目市川新之助を名乗って初舞台を踏みました。
1999年には『勧進帳』の弁慶を初役で勤め、2000年には『源氏物語』の光源氏を演じています。
2004年5月には十一代目市川海老蔵を襲名。以降、古典歌舞伎を中心に幅広い役柄に挑戦し、海外公演にも積極的に参加しました。
2013年には自主公演ABKAIを開始。2015年には六本木歌舞伎を初開催し、伝統芸能を現代の観客に届ける試みにも取り組んできました。
2021年には東京2020オリンピック競技大会の開会式に参加し、歌舞伎十八番の一つ『暫』を披露。歌舞伎の象徴的な表現である「にらみ」も世界に向けて示しました。
そして2022年11月、歌舞伎座で十三代目市川團十郎を襲名。海老蔵時代から続く活動に新たな節目を迎えました。
こうした経歴を見ると、團十郎のキャリアは、伝統の継承と新しい観客層の開拓という二つの方向で展開してきたことが分かります。
【成田屋の家系・関係者】市川新之助や市川ぼたんとの関係
市川團十郎白猿を理解するうえで欠かせないのが、成田屋という歌舞伎の家系です。
成田屋は江戸歌舞伎を代表する名門で、市川團十郎家に伝わる「歌舞伎十八番」を家の芸としています。荒事と呼ばれる、力強く豪快な演技様式との結びつきも深い家系です。
主要人物と関係性一覧| 人物 | 團十郎との関係 | 主な活動・役割 |
|---|---|---|
| 十二代目市川團十郎 | 父 | 先代の團十郎。成田屋の名跡を継承 |
| 市川團十郎白猿 | 本人 | 十三代目。成田屋の宗家 |
| 市川新之助 | 長男 | 八代目市川新之助。父とともに舞台に出演 |
| 市川ぼたん | 長女 | 四代目市川ぼたん。舞踊や舞台で活動 |
| 三池崇史 | 映画監督 | ドキュメンタリー映画『襲名』を監督 |
| 村上隆 | 芸術家 | 襲名披露の祝幕を制作 |
| 坂東玉三郎 | 舞台共演者 | 2026年12月の歌舞伎座公演で共演予定 |
長男の堀越勸玄は、2022年11月に八代目市川新之助を襲名しました。
2013年3月22日生まれで、幼いころから歌舞伎の舞台に立っています。父の十三代目團十郎と同時期に襲名披露を行ったことは、市川家にとって大きな出来事でした。
2026年には映画『襲名』にも出演。ベネチア国際映画祭にも父や三池監督と参加し、海外の観客から拍手を受ける経験をしました。
9月26日の舞台挨拶では、父が体調不良で欠席したため、急きょ一人で登壇しました。この出来事は、次世代を担う歌舞伎俳優としての経験という点でも注目されました。
長女・市川ぼたんも舞台で活躍長女の堀越麗禾は、2019年8月に四代目市川ぼたんを襲名しました。
2014年に初御目見得を果たし、その後も舞台経験を重ねています。市川家の芸を受け継ぐ存在として、舞踊を中心に活動しています。
團十郎の家庭では、父から息子へという男性の名跡継承だけでなく、長女も舞台芸術を通じて家の伝統を支えています。
ただし、團十郎家の将来を考える際には、単純に次の團十郎が誰になるかだけでなく、それぞれの俳優がどのような芸を身につけていくかを見ることが重要です。
【炎上・噂の真相】市川團十郎をめぐる過去の騒動と誤解
市川團十郎について検索すると、「炎上」「騒動」「事件」「噂」といった言葉が関連して表示されることがあります。
しかし、過去の報道と2026年のニュースを整理すると、別々の出来事が同じ人物の話として混同される可能性にも注意が必要です。
2010年の海老蔵暴行事件は本人が被害者よく知られている過去の出来事が、2010年11月に発生した市川海老蔵時代の暴行事件です。
当時の報道によると、海老蔵は東京都港区西麻布の飲食店でトラブルに巻き込まれ、顔面などに大けがを負いました。警視庁は傷害容疑で捜査を進め、同年12月には暴行を加えた男を逮捕しています。
この事件について重要なのは、海老蔵本人が暴行を受けた側だったという点です。事件の経緯をめぐって当時さまざまな報道がありましたが、加害行為を本人が行ったかのように説明するのは正確ではありません。
市川猿之助をめぐる報道との混同に注意もう一つ注意したいのが、同じ「市川」の名を持つ歌舞伎俳優との混同です。
2023年には市川猿之助をめぐる一連の報道が大きな社会的関心を集めました。しかし、市川猿之助と十三代目市川團十郎は別の人物です。
姓や歌舞伎界という共通点だけで、他の俳優の騒動を團十郎本人の問題として結びつけることはできません。
2026年の体調不良報道は炎上とは異なる2026年9月の映画舞台挨拶欠席や6キロの体重減少についても、一部で心配が広がりました。
ただし、これは本人が公表した体調不良に関する報道です。現時点で、これを不祥事や不正行為による炎上と同一視する根拠はありません。
話題性の強い見出しだけで判断するのではなく、発表主体、報道日、対象人物、実際に確認された出来事を分けて読むことが大切です。
【ネットの反応・世間の評価】團十郎への注目はなぜ続くのか
2026年の市川團十郎をめぐる反応は、大きく分けると映画の国際評価、親子での伝統継承、体調への心配という三つの論点に整理できます。
映画『襲名』への反応は国際的な評価が中心ベネチア国際映画祭での受賞と約5分間のスタンディングオベーションは、2026年の大きな話題になりました。
歌舞伎を詳しく知らない海外の観客にも、舞台芸術としての美しさや襲名という日本独自の文化を届けた点が注目されています。
ただし、映画祭での受賞は作品に対する評価であり、出演者個人の演技力だけを評価した賞ではありません。三池崇史監督をはじめ、制作に関わったスタッフや関係者の仕事も含めて評価されたものです。
親子共演には伝統継承への期待團十郎と新之助の親子共演も、成田屋の活動を語るうえで重要なテーマです。
特に2026年11月の壇ノ浦歌舞伎で予定されている『連獅子』は、親子で同じ舞台に立つという点で注目されます。
團十郎が演じる姿を新之助が間近で学び、舞台経験を重ねることは、単なる親子共演以上の意味を持っています。
歌舞伎の名跡は名前を引き継ぐだけでは完成しません。発声、所作、役柄の解釈、舞台上での存在感といった技術を身につけて初めて、伝統が次の世代へ受け継がれていきます。
体調に関してはファンから心配の声2026年9月30日に6キロの減量を明かした際には、ファンから体調を心配する声が寄せられたとORICON NEWSが報じました。
無理をしないでほしい、健康を大切にしてほしいという趣旨の反応が紹介されており、長く舞台に立ち続けてほしいという期待がうかがえます。
ただし、SNSやネット掲示板の一部の投稿を、世間全体の評価として扱うことはできません。好意的な反応も批判的な意見も、具体的な発信内容と報道の裏付けを分けて受け止める必要があります。
【プロの結論】團十郎の評価は舞台と継承の両面から見る團十郎の評価を考える際、知名度や話題性だけで判断するのは不十分です。
注目すべき判断基準は次の三つです。
- 古典歌舞伎への取り組み:『勧進帳』や『暫』など、成田屋の芸をどのように表現し、次世代へ伝えているか。
- 新しい観客層への発信:映画や自主公演、海外公演などを通じて歌舞伎の魅力をどのように広げているか。
- 次世代の育成:市川新之助や市川ぼたんを含め、家の芸をどのように継承していくか。
2026年の映画『襲名』は、この三つの視点をまとめて理解する手がかりになる作品です。舞台上の華やかな姿だけでなく、名跡を受け継ぐ責任や、その裏側にある努力にも目を向けることで、團十郎の活動をより深く理解できます。
【よくある質問】十三代目市川團十郎白猿に関するFAQ
Q1:十三代目市川團十郎白猿の本名と年齢は?
A1:本名は堀越寶世(ほりこし・たかとし)です。1977年12月6日生まれで、2026年11月2日時点では48歳です。
Q2:市川海老蔵と十三代目市川團十郎は同一人物?
A2:同一人物です。2004年に十一代目市川海老蔵を襲名し、2022年11月に十三代目市川團十郎を襲名しました。
Q3:市川團十郎の息子は誰?
A3:長男は八代目市川新之助です。2022年11月に初舞台を踏み、2026年には父とともに映画『襲名』や舞台公演に参加しています。
Q4:2026年の最新ニュースは何?
A4:ドキュメンタリー映画『襲名』が第83回ベネチア国際映画祭の公式独立賞「Cinema & Arts Award」で最優秀作品賞を受賞したことです。また、11月の壇ノ浦歌舞伎、12月の歌舞伎座公演も注目されています。
Q5:市川團十郎に炎上や不祥事があった?
A5:過去には海老蔵時代の2010年の暴行事件などが報じられています。ただし、この事件では本人が暴行の被害者でした。また、他の歌舞伎俳優の騒動と混同しないことも重要です。
Q6:映画『襲名』はどんな内容?
A6:2022年の十三代目市川團十郎白猿襲名披露と、長男の八代目市川新之助襲名までの過程を記録したドキュメンタリーです。三池崇史が監督を務め、村上隆が手がけた祝幕の制作過程も記録されています。2026年9月25日に全国公開されました。
十三代目市川團十郎白猿は、成田屋の伝統を受け継ぎながら、国内外で歌舞伎の魅力を発信する俳優です。
2026年はドキュメンタリー映画『襲名』の公開とベネチア国際映画祭での受賞によって、舞台以外でも大きな注目を集めました。襲名という日本独自の文化を映像作品として世界に紹介したことは、歌舞伎の新しい可能性を示す出来事です。
今後の注目要点は、次の三つです。
- 11月:下関で開催される壇ノ浦歌舞伎と親子共演。
- 12月:歌舞伎座「十二月大歌舞伎」での坂東玉三郎との共演。
- 今後:海外公演や映像作品を通じた歌舞伎の国際発信、成田屋の次世代への伝承。
また、体調不良の報道や過去の騒動については、本人の発信と確認できる報道を基準に判断することが大切です。
團十郎の本当の見どころは、襲名という肩書だけではありません。古典の芸を磨き続ける姿勢、新しい表現への挑戦、そして次の世代へ伝統を渡していく取り組みにあります。
2026年以降も、十三代目市川團十郎白猿の舞台活動と成田屋の動向は、歌舞伎界を追ううえで見逃せないテーマとなりそうです。
主な情報照合先:成田屋公式プロフィール・公演情報、映画『襲名』公式情報、歌舞伎美人、ORICON NEWS、TBS NEWS DIG、日刊スポーツなど。