2007年9月1日に劇場公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は、人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の世界を新たに構築した劇場版4部作の第1作だ。正式な英語タイトルは「EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.」。脚本・総監督を庵野秀明が務め、株式会社カラーが製作、スタジオカラーがアニメーション制作を担当した。物語の中心となるのは、14歳の少年・碇シンジがエヴァンゲリオン初号機に搭乗し、謎の敵「使徒」と戦うことになるまでの過程である。
タイトルの「序」は雅楽に由来する「序破急」という構成概念を踏まえたもの。加えて、旧作で使用されていた「Children」という呼称から「第○の少女」「第○の少年」へと変化した人物表記や、赤い海、月面に登場する渚カヲルなど、物語の序盤から新しい世界の存在を感じさせる仕掛けが盛り込まれている。2026年現在、4部作は2021年公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で完結しており、『序』はその出発点を知るうえで欠かせない作品だ。
【作品概要】2007年9月1日公開の『序』はどんな映画?

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は、1995年に放送されたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を出発点としながら、新たな劇場作品として再構築されたアニメーション映画である。
2007年9月1日に公開され、上映時間は98分。英語タイトルは「EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.」となっている。作品名に付された「1.0」は新劇場版の第1作であることを示すタイトル表記で、後に発売された映像ソフトでは1.01、1.11という別バージョンも登場した。
基本情報と制作スタッフ- 正式タイトル:ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
- 英語タイトル:EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.
- 公開日:2007年9月1日
- 上映時間:98分
- 原作・脚本・総監督:庵野秀明
- 監督:摩砂雪、鶴巻和哉
- 主・キャラクターデザイン:貞本義行
- 主・メカニックデザイン:山下いくと
- 音楽:鷺巣詩郎
- 主題歌:「Beautiful World」宇多田ヒカル
- 製作:カラー
- アニメーション制作:スタジオカラー
- 配給:クロックワークス、カラー
特に注目したいのは、庵野秀明が脚本と総監督を兼任している点だ。監督には摩砂雪と鶴巻和哉が参加し、キャラクターデザインには貞本義行、音楽には鷺巣詩郎が起用された。旧作を支えたクリエイターと新しい制作体制が結びついた作品となっている。
また、主題歌には宇多田ヒカルの「Beautiful World」を採用。従来のTVシリーズを代表する「残酷な天使のテーゼ」とは異なる音楽的なアプローチを取り、劇場作品としての新しい印象を作り上げた。これらの作品情報は、キングレコードの公式商品情報や映画作品データにも記載されている。
作品のイメージカラーは赤作品データ上では、『序』のイメージカラーは赤色として整理されることがある。劇中においても、セカンドインパクト後の赤く染まった海が印象的なビジュアルとして登場する。
ただし、作品のイメージカラーという分類と、劇中の世界設定における赤色は区別して考えたい。赤い海は単なるデザイン上の演出ではなく、新劇場版の世界がTVシリーズと同一ではないことを視覚的に伝える要素でもある。
【あらすじ】碇シンジとヤシマ作戦までの物語を解説
物語の舞台は、かつて世界規模の大災害「セカンドインパクト」が発生した後の世界。大災害から14年が経過し、人類は謎の生命体である使徒の襲来という新たな脅威にさらされていた。
主人公の碇シンジは14歳の少年。父親である碇ゲンドウから突然呼び出され、第3新東京市へ向かう。しかし、久しぶりに再会した父親がシンジに求めたのは、親子としての交流ではなかった。
初号機への搭乗を迫られるシンジシンジは、特務機関NERV(ネルフ)の最高司令官であるゲンドウから、巨大な人型兵器エヴァンゲリオン初号機に乗るよう命じられる。
人類を脅かす使徒に対抗できる存在として期待される一方、初号機への搭乗は14歳の少年にとってあまりにも重い責任だった。シンジは戸惑いながらも、目の前で起きる危機と周囲の状況に向き合い、戦うことを決断する。
その後、シンジは葛城ミサトのもとで生活を始め、学校では鈴原トウジや相田ケンスケと知り合う。また、零号機のパイロットである綾波レイとの関係も少しずつ変化していく。
この過程で描かれるのは、単なる少年の成長物語ではない。父親との距離、他者との関わりを恐れる気持ち、自分が必要とされることへの葛藤など、エヴァンゲリオンを象徴する心理的なテーマが丁寧に描かれている。
クライマックスを飾るヤシマ作戦『序』の最大の見どころは、第6の使徒を迎え撃つ「ヤシマ作戦」だ。
通常の攻撃では突破が難しい使徒に対抗するため、葛城ミサトは日本全国の電力を集め、エヴァ初号機に装備した陽電子砲で敵のコアを狙撃する作戦を立案する。
作戦の実行には膨大な電力が必要となり、日本各地の電力供給を集中させる大規模な協力体制が組まれる。シンジは人類の命運を背負う形で射撃を担当し、綾波レイも零号機で彼を支援する。
この場面では、巨大兵器同士の戦闘だけでなく、作戦に関わる人々の緊張感や、シンジとレイの心の距離が描かれている。
戦闘の決着後に描かれるレイの笑顔は、本作を象徴する場面の一つだ。戦うことしか知らなかった少年と、感情を表に出さなかった少女の間に、小さな変化が生まれたことを印象づける。
公式作品紹介でも、シンジの苦悩とレイとの心のふれあい、そしてヤシマ作戦が本作の主要な見どころとして紹介されている。
【制作背景】庵野秀明と株式会社カラーが担った新しい挑戦
『序』を理解するうえで欠かせないのが、株式会社カラーとスタジオカラーの設立経緯である。
株式会社カラーは2006年5月17日に設立された。同年9月15日には、ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズの制作を開始するため、アニメーション制作スタジオとしてスタジオカラーが設立されている。
つまり『序』は、単に過去の人気作品を映画化しただけではない。新しい制作会社とスタジオが、本格的に劇場アニメーションシリーズへ取り組む出発点でもあった。
カラー設立後のシリーズ第1部という意味株式会社カラーの公式沿革によると、『序』は同社が自社製作・共同配給を行った新劇場版シリーズの第1部にあたる。
製作はカラー、アニメーション制作はスタジオカラーが担当し、配給はクロックワークスと共同で行われた。総監督は庵野秀明、監督は摩砂雪と鶴巻和哉という体制だ。
この制作体制の特徴は、作品を作る側が制作だけでなく、製作や配給にも関与していることにある。作品の企画から映像制作、劇場公開までを一貫して見渡せる体制を整えたことは、新劇場版シリーズの独自性を考えるうえで要点だ。
庵野秀明が掲げた「再構築」という方向性新劇場版の企画は2006年に発表された。公式エヴァンゲリオン情報では、新シリーズは単純なリニューアルやリメイクではなく、新たな作品として構築する方向性が示されている。
この考え方は、旧作をそのまま再現するのではなく、同じ登場人物や基本設定を使いながら、現代の映像技術と新しい物語の流れを組み合わせるものだった。
実際、『序』ではTVシリーズ序盤のストーリーをベースにしつつ、映像を新しく描き起こし、劇場作品として再撮影・再編集している。さらに続編の『破』以降では、物語そのものが大きく変化していく。
こうした制作上の転換は、エヴァンゲリオンという作品を過去の人気に依存させず、新しい観客にも届けようとする試みとして捉えられる。
【タイトルの由来】序破急の意味と新劇場版4部作の順番
『序』というタイトルの由来は、日本の伝統芸能や音楽に関係する「序破急」という概念にある。
文化庁所管の文化デジタルライブラリーを運営する日本芸術文化振興会の解説によると、序破急はもともと雅楽の楽曲構成に由来する言葉であり、現在では能楽をはじめとするさまざまな芸能にも使われている。
序破急はどのような意味を持つのか- 序:ゆっくりと始まる導入部分。
- 破:変化や展開が生まれる中間部分。
- 急:テンポが速まり、終盤へ向かう部分。
雅楽では、序から破、破から急へと音楽のリズムが徐々に速くなる構成が基本的な考え方となる。
この概念を物語に当てはめると、序は導入、破は展開、急は加速や終結を担う段階として理解できる。したがって『序』は、新しい物語の世界観や登場人物を紹介する最初の作品という意味合いを持つ。
ただし、新劇場版は最終的に4作品で構成されているため、三段階の序破急と映画の本数をそのまま一対一で対応させることはできない。
新劇場版4作品の公開順と位置づけ| 順番 | 作品名・公開日 | シリーズ内の役割 |
|---|---|---|
| 第1作 | 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』 2007年9月1日 |
シンジ、レイを中心に物語の基本設定を提示する導入編。 |
| 第2作 | 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』 2009年6月27日 |
アスカやマリが加わり、旧作とは異なる展開が本格化する。 |
| 第3作 | 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 2012年11月17日 |
世界と登場人物の状況が大きく変化し、物語が転換点を迎える。 |
| 第4作 | 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』 2021年3月8日 |
新劇場版シリーズの完結編。 |
第3作の『Q』は、序破急の「急」と同じ読みを連想させる表記になっている。英語タイトルは「EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO.」だ。
そして第4作には『シン・エヴァンゲリオン劇場版』というタイトルが採用された。シリーズ全体としては『序』『破』『Q』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』という順番で鑑賞するのが基本となる。
2026年現在、4作品すべてが公開済みであり、最終作によってシリーズは完結している。
1.0・1.01・1.11は何が違う?『序』を調べると、1.0だけでなく1.01や1.11という数字を目にすることがある。これらは続編を意味するものではなく、映像ソフト化などに伴う作品バージョンの違いだ。
- 1.0:2007年に公開された劇場版。
- 1.01:2008年発売のDVD版。映像と音声に再調整が加えられた。
- 1.11:2009年発売のBlu-ray・DVD版。新作カットの追加と映像・音声の再調整が行われた。
この違いは、作品の鑑賞順序とは無関係だ。1.11を観た後に2.0へ進めば、ストーリー上の順番も正しくつながる。
株式会社カラーの公式沿革には、それぞれの発売日と変更内容が記録されている。特に1.11は新作カットが追加されたバージョンであり、映像ソフトを選ぶ際に知っておきたい情報だ。
【旧作との違い】TV版の再現だけではない6つの注目ポイント
『序』についてよくある疑問が、「TV版の総集編なのか、それとも別の物語なのか」という点だ。
答えは、TVシリーズ序盤を土台にした新しい劇場作品である。基本的なストーリーはTV版の第壱話から第六話に対応するが、既存映像をつなぎ合わせた総集編ではない。
ぴあ映画が紹介した作品分析でも、物語の大筋はTV版に沿っている一方、絵は新たに描き起こされ、劇場作品として再撮影されていることが指摘されている。
1. ストーリーは似ていても映像は新しく制作TV版と『序』では、シンジが第3新東京市に到着し、父ゲンドウと再会し、初号機に搭乗するという基本的な流れが共通している。
しかし、映像そのものは新しく制作されている。キャラクターの表情や背景、戦闘の見せ方、カメラワークなどが劇場向けに再構成されており、同じ場面でも受ける印象が異なる。
2. 海が赤く染まった世界新劇場版では、冒頭から赤い海が印象的に描かれている。TVシリーズの序盤とは異なる世界の状態が視覚的に示され、観客に小さな違和感を与える。
この赤い海は、新劇場版の物語が単純にTV版を繰り返すものではないことを示す重要な要素として注目されてきた。
3. 使徒の番号とデザインが変更登場する使徒についても、旧作と新劇場版では番号の付け方が異なる。
加えて、ヤシマ作戦で対決する第6の使徒は、TV版のラミエルに相当する存在だが、攻撃時に幾何学的な形状を変化させる演出が追加された。
この変形表現は、劇場版ならではの映像技術を生かした見どころであり、旧作を知っている視聴者にも新鮮な印象を与えた。
4. リリスの存在が早い段階で示されるNERV本部の地下に存在する重要な存在についても、旧作とは情報の提示方法が異なる。新劇場版ではリリスの存在が序盤から示され、世界観に関する情報が早い段階で観客に伝えられる。
この変更は、単に設定を説明するだけでなく、観客が物語の裏側にある謎を意識しながら鑑賞するための仕掛けにもなっている。
5. 渚カヲルが第1作から登場旧TVシリーズでは終盤に登場する渚カヲルが、新劇場版では『序』の段階から月面に登場する。
彼の存在と意味深な言葉は、物語の序盤から観客に新しい疑問を残す。シンジを知っているような様子もあり、後の作品へつながる重要な伏線として受け取られている。
6. ヤシマ作戦の演出と人物描写TV版でも印象的だったヤシマ作戦は、『序』ではさらに大規模な劇場演出へと進化した。
陽電子砲を使用するために日本全国の電力を集めるという作戦のスケール感に加え、シンジとレイが互いを意識していく過程も描かれる。
特に作戦終了後のレイの表情は、旧作を知るファンにとっても比較する価値のある場面だ。
これらの変更点から分かるのは、『序』が旧作を否定した作品でも、単純に映像を美しくした作品でもないということだ。馴染みのある展開を残しながら、新しい情報を少しずつ配置することで、次作以降の物語が変化する余地を作っている。
【人物表記の変更】「Children」から「第○の少女・少年」へ
新劇場版を旧作と比較する際、見逃せないのがパイロットの呼び方だ。
旧TVシリーズでは、エヴァンゲリオンのパイロットを「First Children」「Second Children」「Third Children」といった英語表記で呼んでいた。
一方、新劇場版では「第1の少女」「第2の少女」「第3の少年」というように、番号と性別を組み合わせた日本語表記が使用されている。
主要人物の呼称と関係- 綾波レイ:第1の少女。EVA零号機のパイロット。
- 式波・アスカ・ラングレー:第2の少女。EVA弐号機のパイロット。
- 碇シンジ:第3の少年。EVA初号機のパイロット。
この呼称は新劇場版の公式キャラクター紹介にも掲載されている。特にシンジについては「第3の少年」、レイについては「第1の少女」という表記が確認できる。
また、アスカは旧作の「惣流・アスカ・ラングレー」から「式波・アスカ・ラングレー」へと名字も変更された。こうした変更は単なる表記上の違いにとどまらず、新劇場版が独立した作品世界を構築していることを示す手がかりとなっている。
ただし、人物の呼称が変わったからといって、その言葉だけで登場人物の正体や物語の全貌が説明できるわけではない。作品内での立場や人物同士の関係を、後続作品も含めて確認することが大切だ。
【プロの結論】『序』を観る価値と初見・旧作ファンの楽しみ方
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の魅力は、既知の物語と未知の展開を同時に楽しめる点にある。
TVシリーズを視聴した人にとっては、シンジの初号機搭乗やヤシマ作戦など、記憶に残る場面を新しい映像で体験できる。一方、初めてエヴァンゲリオンに触れる人にとっては、人物関係や世界観を理解するための入口になる。
初めて観る人におすすめの理由本作は、碇シンジがエヴァンゲリオンに乗る理由、使徒と戦う背景、NERVという組織の存在など、シリーズの基本的な情報を映画1本で把握できる構成になっている。
98分という上映時間に物語の導入から大規模な戦闘までが収められており、長編TVシリーズを最初から視聴することに抵抗がある人にも入りやすい。
旧作ファンにおすすめの楽しみ方旧作を知っている人は、同じ場面の映像表現だけでなく、設定や情報の見せ方にも注目すると面白い。
例えば、赤い海、使徒の番号、リリスの存在、月面のカヲルなど、初見では見過ごしやすい違いが作品の随所にある。こうした要素を意識して観ると、単なる再制作ではないことが理解しやすくなる。
視聴する順番は公開順がおすすめ初めて新劇場版を鑑賞するなら、公開順に進むのが最も分かりやすい。
『序』で基本設定を理解し、『破』で人物と物語の変化を確認し、『Q』で大きく変わった世界の状況を受け止め、最後に『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で物語の結末を見届ける流れだ。
反対に、最初から複雑な設定の考察や結末の理解を求める人には、『序』だけでは説明が足りない部分もある。新劇場版全体を通して観ることで、各作品に配置された情報の意味が見えてくる。
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序の公開日はいつですか?
A1:2007年9月1日です。新劇場版4部作の第1作として劇場公開されました。
Q2:『序』のタイトルの由来は何ですか?
A2:雅楽の楽曲構成に由来する「序破急」という言葉が元になっています。「序」は導入、「破」は展開、「急」は加速・終結を表す概念です。
Q3:『序』はTVアニメ版のリメイクですか?
A3:TVシリーズの第壱話から第六話を中心とした展開を土台にしていますが、映像は新たに制作され、設定や演出にも変更があります。単純な総集編ではありません。
Q4:新劇場版はどの順番で観ればいいですか?
A4:『序』(2007年)→『破』(2009年)→『Q』(2012年)→『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021年)の順番がおすすめです。
Q5:庵野秀明は『序』でどの役職を担当していますか?
A5:原作・脚本・総監督を担当しています。実際の監督は摩砂雪と鶴巻和哉で、アニメーション制作はスタジオカラーです。
Q6:「第3の少年」と「Third Children」は同じ意味ですか?
A6:どちらも碇シンジのパイロットとしての位置づけを示す呼称です。旧作の英語表記に対し、新劇場版では「第3の少年」という日本語表記が用いられています。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は、2007年9月1日に公開された新劇場版4部作の第1作である。庵野秀明の脚本・総監督、株式会社カラーの製作、スタジオカラーのアニメーション制作という新しい体制によって生み出された作品だ。
タイトルの「序」は雅楽の「序破急」に由来し、物語の導入を担う役割を象徴している。また、「第○の少女」「第○の少年」という表記や、赤い海、使徒の番号変更、月面のカヲルなど、旧作との違いを示す要素も数多く存在する。
最も大切なのは、『序』を単なるTV版の映画化として捉えないことだ。旧作の記憶を呼び起こしながら、新しい世界の情報を少しずつ提示する構成こそが、本作の特徴である。
2026年現在、新劇場版4部作は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』まで公開され、シリーズとして完結している。これからエヴァンゲリオンを観る人も、過去にTVシリーズを楽しんだ人も、まず『序』から鑑賞することで、新劇場版がどのように始まり、どのような物語へ変化していったのかを理解できるはずだ。
主要な参照資料- 株式会社カラー公式「沿革」
- エヴァ・インフォメーション公式「エヴァンゲリオン作品紹介」
- キングレコード公式『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』作品情報
- 日本芸術文化振興会「文化デジタルライブラリー・序破急とは」
- ぴあ映画・Real Soundによる旧TVシリーズとの比較解説
- 映画.comの作品情報・スタッフデータ
これらを基礎に、公開日、制作体制、作品順、タイトルの由来、旧作との相違点を整理しています。