2026年のよきゅーんを語るうえで最大のトピックが、KADOKAWAから発売された初著書『年商6億円のコスプレ社長』だ。
発売日は2026年4月28日。アイドルから経営者へ転身し、えなこをはじめとする人気タレントをプロデュースしてきた経験をまとめた一冊である。
書籍の基本情報| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 年商6億円のコスプレ社長 |
| 著者 | よきゅーん(乾曜子) |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2026年4月28日 |
| 定価 | 1,980円(税込) |
| 判型 | 四六判 |
| ページ数 | 224ページ(出版社掲載情報) |
| ISBN | 9784041165799 |
出版社の紹介文では、資本金35万円から年商6億円へと成長した事業の歩みが大きく取り上げられている。
なお、「年商6億円」は出版社が書籍タイトルや紹介文で掲げている数字であり、公開された決算書によって特定年度の売上高を独立検証した数値と同一視することはできない。売上の対象期間や事業別内訳については、書籍の内容と公開された財務資料を分けて捉える必要がある。
本書の目次と注目ポイント出版社が公開している目次は、次の構成になっている。
- Prologue:コスプレ界のスターと元アイドル社長
- Chapter1:気づいたらオタクだった
- Chapter2:アイドルとして
- Chapter3:コスプレ社長の誕生
- Chapter4:運命を共に
- Chapter5:光の射すほうへ
- Epilogue:天職、コスプレ社長
単なる成功体験の紹介ではなく、オタクとしての原点、アイドル時代の経験、起業、えなことの二人三脚という流れで構成されている。
特に注目したいのは、Chapter3以降だ。個人のコスプレ活動をどのように事業へ結びつけたのか、そして人気タレントをどのように育てていったのかという、経営者としての考え方を知る手掛かりになる。
えなこと築いたビジネスモデルの特徴よきゅーんの経営戦略には、主に3つの特徴がある。
1. タレントの個性を起点にしたブランディング
全員に同じ売り出し方を適用するのではなく、本人の魅力や趣味、ファンから評価されるポイントを見つけ、それぞれに合った活動を組み立てる方法だ。
東雲うみの場合、グラビアだけでなくガンプラやプラモデル制作という個性も活動の柱になっている。こうした複数の魅力を生かす方針は、所属タレントの差別化につながる。
2. 雑誌・イベント・SNSを組み合わせる
東洋経済オンラインが紹介したえなこの事例では、雑誌のグラビア掲載を実現した後、発売記念イベントを企画し、ファンが本人と直接会える機会を作っていた。
雑誌に掲載されて終わるのではなく、掲載をきっかけにイベントへつなげ、ファンの関心を売り上げや認知度に結びつける。メディア露出とファンとの接点を連動させる考え方だ。
3. 経営者自身が現場を理解する
よきゅーん自身が長年コスプレイヤーとして活動していることも大きい。衣装制作の苦労、イベント現場の空気、ファンの心理を経験しているからこそ、タレント側の視点を持ったマネジメントができる。
一方、経営者自身の判断に依存する仕組みには、組織の拡大や後継者育成という課題も生まれる。PPEの今後を見る際には、所属タレントの実績だけでなく、組織としてマネジメントの仕組みをどう発展させるかも注目点になる。
本書は、コスプレイヤーを目指す人だけでなく、インフルエンサー事業、芸能マネジメント、個人のブランドづくりに関心がある人にも参考になる内容だ。
【ねこのてVTuber事務所】よきゅーんのもう一つの活動と経営者としての評判

よきゅーんには、PPエンタープライズの社長という顔以外にも、VTuber業界に関わる活動がある。
WEBザテレビジョンの人物プロフィールでは、乾曜子についてVTuber事務所「ねこのて」の代表としても紹介されている。この活動では「つきみたま」という名前が使用されている。
つまり、よきゅーん、乾曜子、つきみたまという名前は、それぞれ異なる活動領域に結びついている。
コスプレからVTuberまで広がる活動領域PPエンタープライズは、実際の人物であるコスプレイヤーやインフルエンサーを中心にマネジメントする会社だ。一方、ねこのてはVTuber事務所として紹介されており、バーチャルな姿を通じた表現活動という別の領域に関係している。
この2つの活動には、コンテンツを通じてファンとの関係を築くという共通点がある。コスプレ、ゲーム、配信、VTuberは、いずれもアニメやゲーム文化を基盤にしているため、長年の経験を生かしやすい分野でもある。
ただし、ねこのての2026年11月時点の所属人数や具体的な運営規模については、最新の公式発表で裏付けられる情報が限られている。PPエンタープライズの公式ニュースやタレント一覧と、ねこのてに関する人物紹介は区別して確認したい。
よきゅーんの経営戦略はどう評価できる?経営者としての評価を考える場合、単純な知名度やSNSの反応だけで判断するのは適切ではない。公開されている実績と本人の発言から、次のような評価軸が見えてくる。
| 評価項目 | 公開情報から見える特徴 | 注目点 |
|---|---|---|
| 専門性 | コスプレ文化に長年関与 | 現場理解の深さ |
| 人材育成 | えなこ・東雲うみらをマネジメント | 個性を生かしたプロデュース |
| 営業戦略 | 雑誌掲載とイベントを連動 | 認知度を仕事につなげる力 |
| ブランド戦略 | コスプレに特化した事務所運営 | 他社との差別化 |
| 経営体制 | 創業者主導の意思決定 | 拡大時の組織化が課題 |
強みとして評価できるのは、現場を知るプレイヤーが経営者になっている点だ。タレントがどのような場面で魅力を発揮するのか、ファンが何を求めているのかを、経験に基づいて考えられる。
一方、少数精鋭の運営は、タレント一人ひとりに深く関われる反面、経営者や中心スタッフに業務が集中しやすい。規模が大きくなるほど、個人の経験や判断を組織全体で共有できるかが問われる。
こうした長所と課題を合わせて見ることが、よきゅーんの経営を理解するうえで重要だ。少なくとも、公開されたインタビューと実績からは、単に人気コスプレイヤーを所属させるだけではなく、タレントの個性を事業に結びつけようとする姿勢が読み取れる。
【よきゅーんの現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:よきゅーんの本名と年齢は?
A1:本名は乾曜子(いぬいようこ)です。1981年4月29日生まれで、2026年11月2日時点では45歳です。茨城県出身で、コスプレイヤーや実業家として活動しています。
Q2:よきゅーんは現在もえなこのマネジメントをしている?
A2:はい。PPエンタープライズの公式タレント一覧には、えなことよきゅーんの両名が掲載されています。えなこをはじめとするタレントのプロデュース・マネジメントが、同社の中心的な事業です。
Q3:よきゅーんのギネス世界記録は何?
A3:『ラグナロクオンライン』の公式コスプレイヤーとして、「ビデオゲームの公式コスプレイヤーを務めた最長期間(女性)」に認定されました。活動開始は2003年3月、認定は2023年11月です。
Q4:『年商6億円のコスプレ社長』はいつ発売された?
A4:2026年4月28日にKADOKAWAから発売されました。定価は1,980円(税込)、ISBNは9784041165799です。よきゅーんにとって初の著書で、アイドル時代から会社設立、えなこのプロデュースまでの経験がまとめられています。
Q5:よきゅーんと紫集院曜介は別人?
A5:別人ではありません。紫集院曜介は、よきゅーんが腐男塾で活動していた際に使用していた男装キャラクターの名前です。
Q6:よきゅーんは「ねこのて」というVTuber事務所にも関係している?
A6:はい。人物プロフィールでは、VTuber事務所「ねこのて」の代表として、つきみたま名義で紹介されています。PPエンタープライズでの活動とは別の領域です。
よきゅーんこと乾曜子の歩みを振り返ると、単なる元アイドルや有名コスプレイヤーという枠には収まらないキャリアが見えてくる。
2000年代初頭のネットアイドル活動から始まり、中野腐女シスターズや腐男塾でのアイドル経験、『ラグナロクオンライン』の公式コスプレイヤーとしての長期活動、そしてPPエンタープライズの設立。異なる仕事を経験しながら、アニメ・ゲーム・コスプレという一貫した軸を持ち続けてきた。
特に重要なのは、えなこのマネジメントを通じて、個人の人気を雑誌、イベント、SNSなどの複数のメディアへ展開する仕組みを築いたことだ。東雲うみらの所属によって、そのプロデュース領域も広がっている。
2023年のギネス世界記録は、長年コスプレ文化の現場に立ってきた本人の実績を示すもの。そして2026年の初著書『年商6億円のコスプレ社長』は、その経験を経営という視点から発信する新たな節目となった。
よきゅーんの活動から学べる3つのポイント1. 好きな分野の専門性を積み上げること。 趣味として始めたコスプレを20年以上続け、専門性と信頼につなげた。
2. 自分がプレイヤーだった経験を人材育成に生かすこと。 現場を理解しているからこそ、所属タレントの個性に合わせた提案ができる。
3. 個人の人気を持続的な事業に変えること。 メディア露出、イベント、ファンとの接点を組み合わせ、タレントの活動を広げている。
よきゅーんの事例は、コスプレイヤーやインフルエンサーを目指す人だけでなく、自分の得意分野を仕事にしたい人、クリエイターを支える仕事に興味がある人にも示唆を与える。
2026年以降、PPエンタープライズがどのような新しい才能を迎え、コスプレやグラビアの枠を超えて事業を広げていくのか。プレイヤーとしての活動を続ける乾曜子と、経営者としてのよきゅーん。その両方の動向が、今後も注目される。