ホーム アニメ・漫画 【アンクルトリスとは?】1958年誕生のキャラクターが今も愛される理由

【アンクルトリスとは?】1958年誕生のキャラクターが今も愛される理由

日向 美咲 日向 美咲 • 更新: • 公開: • 読了約 15 分
目次

アンクルトリスは、トリスの広告を語るうえで欠かせないキャラクターです。誕生したのは1958年。イラストレーターの柳原良平が、当時の壽屋(現在のサントリー)の広告キャラクターとして生み出しました。

サントリーの公式プロフィールでは、アンクルトリスは昭和生まれで、高度成長期やバブル期、コロナ禍も経験してきた存在として紹介されています。小心者でありながら、ときには思い切った行動もする正義漢で、お人よし。普通であることを大切にし、物事を良い方向に考えるポジティブな性格です。

好きな言葉として紹介されているのは、次のフレーズです。

人間らしくやりたいナ 人間なんだからナ

この言葉には、トリスというブランドが長く大切にしてきた親しみやすさが表れています。公式プロフィールでは、ハイボールで乾杯することや、SNSを始めるなど新しいものにも興味を持つ一面も紹介されています。

柳原良平が生み出したキャラクターの歴史

アンクルトリスの魅力は、時代に合わせて姿を変えながらも、基本的な個性が受け継がれていることです。

昭和の広告では、新聞広告やポスター、テレビCMなどで活躍しました。1961年の「トリスを飲んでハワイへ行こう!」キャンペーンにも登場し、当時の広告文化を象徴する存在になりました。

サントリーの公式歴史ページでは、1958年の誕生から1960年代の広告展開、2019年の新元号ビジュアル、2020年のトリスクラシック限定ボトル広告まで、さまざまな時代のアンクルトリスを紹介しています。

「ポジティブアンクル」と2026年の新シリーズは何が違う?

「ポジティブアンクル」は、アンクルトリス自身の前向きな性格を前面に出したアニメーションCMシリーズです。2025年9月24日に「ポジティブアンクル 夏」篇、同年10月28日に「ポジティブアンクル 秋」篇が制作されました。

このシリーズでは、柳原良平が生み出した切り紙イラストのキャラクターを、デジタル技術を活用しながら手描きアニメーションとして動かしています。制作会社は、ナレーションを担当する屋良有作の声にも言及しています。

2026年の「しあわせな日々」篇や季節シリーズでは、水彩調の背景や柔らかな色彩を取り入れ、より穏やかな世界観へと展開しています。

両シリーズの違いを整理すると、次のようになります。

比較項目 ポジティブアンクル 2026年しあわせシリーズ
中心テーマ 前向きな気持ち 日常の小さな幸せ
主役 アンクルトリス アンクルトリス
映像表現 手描きの2Dアニメーション 水彩調の2Dアニメーション
印象 明るく元気 温かく穏やか
展開 2025年夏・秋篇 2026年通年・春・夏・秋篇

アンクルトリスは、単なる昔の広告キャラクターではありません。時代に合わせた表現方法を取り入れながら、ブランドの中心に居続けている存在です。

【CMソングの曲名一覧】ドリフのテーマから「ハイボール行進曲」まで

トリスハイボールcm

トリスハイボールのCMを思い出すと、映像と一緒に音楽が浮かぶ人も多いのと考えられます。

実際、歴代CMでは既存の楽曲をアレンジしたものや、ジャズのスタンダードナンバー、アニメ主題歌をベースにした替え歌など、作品ごとに異なる音楽が使われてきました。

歴代CMソングの代表例
年・CM 曲名・原曲 音楽の特徴
2010年「みんなそろって」篇 「隣組」のメロディー 「ドリフ大爆笑」のテーマ曲としても知られる親しみやすい旋律
2014年「OPENトリスバー」篇 「In the Mood」 軽快なジャズ
2023年「ルームトレイン」篇など 「葛飾ラプソディー」 堂島孝平による楽曲
2025年「ハイボール行進曲」篇 「お料理行進曲」の替え歌 YUKAによる軽快な行進曲

2010年のCMでは、「ドリフ大爆笑」のテーマ曲として知られるメロディーに「ト、ト、トリスのハイボール」という歌詞を組み合わせました。原曲にあたるのは「隣組」です。

2014年の「OPENトリスバー」篇では、ジャズの名曲「In the Mood」を採用。仕事を終えた吉高由里子が冷蔵庫の中にある不思議なバーに入っていくという演出に、軽快な音楽がよく合っていました。

2023年6月公開のCMでは、堂島孝平の「葛飾ラプソディー」が使用されました。「ルームトレイン」「アナログレコード」「グルメ」篇などで、吉高由里子とアンクルトリスが登場します。ナレーションは屋良有作が担当しています。

2025年の「ハイボール行進曲」は誰が歌っている?

2025年の「ハイボール行進曲」篇で使用されたのは、アニメ『キテレツ大百科』のオープニングテーマとして知られる「お料理行進曲」をアレンジした楽曲です。

歌唱を担当したのは、原曲と同じYUKA(村石有香)。軽快なマーチに合わせて永野芽郁が家路につき、自宅でハイボールを楽しむという作品でした。

昔のアニメ主題歌を知る世代には懐かしく、初めて聴く世代には覚えやすいメロディーです。既存曲の知名度と、トリスらしい明るさを組み合わせた広告表現でした。

2026年のCMソングは何?

2026年の「しあわせな秋」篇については、サントリーの公式広告ギャラリーと制作会社の公開作品情報に、独立した楽曲名や歌唱アーティストの記載は見当たりません。

そのため、過去の「葛飾ラプソディー」や「お料理行進曲」と同じように、特定の曲名が使われていると決めつけることはできません。現在のCMでは、音楽だけでなく、アニメーションの動きや炭酸の泡、料理の描写も作品の印象を構成する要素になっています。

【CMメイキング・制作の裏側】水彩アニメーションと映像演出の進化

2026年のトリスハイボールCMは、出演者だけでなく、アニメーションの制作工程にも見どころがあります。

制作会社の公開資料によると、2026年シリーズではサントリーをクライアント、電通を広告代理店、サン・アドを制作会社として、キャラクターアニメーションが制作されています。アニメーションディレクターは山本乃梨子です。

春篇は桜の色、夏篇は炭酸の泡に注目

春篇の制作では、桜の花びらと水彩背景の色味の重なりが調整されました。また、パッケージ変更に合わせてアニメーションに登場する缶のデザインも更新されています。

夏篇では、夜空と花火の表現に加え、炭酸の泡を細かな形の組み合わせで描いています。単純に泡を表示するのではなく、シュワシュワと弾けるような動きを表現している点が特徴です。

秋篇では、焼き上がるサンマの見た目にこだわっています。食材の色や焼ける様子を通じて、画面越しにも料理のおいしさを想像できるよう工夫されています。

CMメイキング映像はどこで確認できる?

サントリーの公式広告ギャラリーでは、2026年の各作品について15秒版の完成CMを確認できます。「ポジティブアンクル」シリーズには15秒版と30秒版が掲載されている作品もあります。

一方、制作の裏側を知りたい場合は、アニメーション制作会社の作品紹介が参考になります。完成映像だけでは分からない制作意図や表現上の工夫、制作スタッフのクレジットが掲載されています。

例えば、春篇では水彩背景と桜の色調整、夏篇では花火と炭酸の泡、秋篇ではサンマの焼き上がりに関する制作上の工夫が紹介されています。一般的な撮影現場のメイキング映像とは異なりますが、現行シリーズの制作過程を知るための貴重な情報です。

公式動画で過去作と最新作を見分ける方法

CMを探すときは、サントリーのトリス公式サイト内にある「広告ギャラリー」を確認するのが確実です。最新作にはNEW表示が付き、タイトルごとに動画の長さも表示されています。

2026年11月時点では、「しあわせな秋」篇が最新の掲載作品です。過去の吉高由里子出演作や永野芽郁出演作を探す場合は、現在の広告ギャラリーに掲載されている作品と、過去のニュースリリースやCM紹介記事を区別して調べると混乱しません。

【プロの結論】トリスハイボールCMの歴史から読み解くブランド戦略

トリスハイボールのCMには、時代ごとに変化してきた広告の考え方が表れています。長い歴史を持つブランドが、どのように新しい視聴者との接点をつくってきたのか。その変遷を整理すると、3つの特徴が見えてきます。

1.女優の個性からキャラクターの普遍性へ

2010年以降のトリスCMは、吉高由里子という実在の女優とアンクルトリスの組み合わせが大きな特徴でした。2025年には永野芽郁を起用し、若い世代にも訴求する新しい広告展開が始まりました。

しかし、2025年5月の広告取り下げを経て、2025年後半から2026年にかけて公式ギャラリーで目立つのはアンクルトリスを中心にしたアニメーションです。

実在の出演者は話題性や親近感を生みますが、キャラクターは長期的に一貫したブランドイメージを維持しやすいという特徴があります。アンクルトリスは、特定の俳優に依存せず、世代を超えて広告に登場できる存在です。

2.商品説明から生活シーンの提案へ

2010年のCMは、酒場や仲間との乾杯を中心に描いていました。2025年の「ハイボール行進曲」篇では仕事帰りの自宅で楽しむ時間に焦点が当てられ、2026年は季節の料理や日常の幸せを描く方向に展開しています。

つまり、広告の舞台が人との交流から家庭での時間、そして日常の小さな満足感へと広がっています。商品の特徴を説明するだけでなく、飲用シーンを視覚的に提案することが、現在のシリーズの大きな特徴です。

3.長く使えるキャラクターと新しい映像技術の融合

アンクルトリスは1958年に誕生したキャラクターですが、2026年には水彩表現やデジタル技術を取り入れたアニメーションとして登場しています。

昔からのブランド資産を残しながら、映像の質感や季節の表現を更新する。この方法なら、昭和の広告を知る世代にも、現在初めてトリスを知る世代にも、それぞれ異なる魅力を届けられます。

CMを見るときの判断基準

歴代CMを比較するときは、次の3点を意識すると、作品ごとの違いが分かりやすくなります。

- 出演者を知りたい人: 吉高由里子や永野芽郁など、実写出演者とアンクルトリスの出演を区別する。
- 音楽を知りたい人: CMの公開年と作品タイトルを確認する。同じブランドでも楽曲は異なる。
- 制作の変化を知りたい人: 2010年代の実写CMと2026年の水彩調アニメーションを比較する。

特に注意したいのは、トリス〈クラシック〉とトリスハイボール缶の広告を混同しないことです。ブランド名が共通していても、出演者や広告コンセプトが異なる場合があります。

【トリスハイボールのCM】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年最新のトリスハイボールCMに出演しているのは誰ですか?

2026年11月現在の最新作「しあわせな秋」篇は、アンクルトリスを中心としたキャラクターアニメーションです。実写の女優がメイン出演する作品ではありません。

Q2:トリスハイボールCMに出演していた女優は誰ですか?

代表的なのは吉高由里子と永野芽郁です。吉高は2010年から長期にわたって出演し、永野は2025年2月に新ヒロインとして起用されました。ただし、永野出演のCMは同年5月にサントリーが公開を取りやめています。

Q3:アンクルトリスはいつ誕生したキャラクターですか?

1958年です。イラストレーターの柳原良平が生み出しました。現在もサントリーの公式広告に登場し、トリスブランドを象徴するキャラクターとして活躍しています。

Q4:2026年の「しあわせな秋」篇のCMソングは何ですか?

公式広告ギャラリーと制作会社の公開情報には、楽曲名や歌手名が掲載されていません。歴代のCMソングでは「隣組」のメロディー、「In the Mood」、「葛飾ラプソディー」などが使用されています。

Q5:トリスハイボールのCMメイキングは見られますか?

サントリー公式広告ギャラリーでは完成CMを確認できます。制作過程や映像表現の工夫については、アニメーション制作会社の作品紹介にも情報があります。特に2026年の春・夏・秋篇は、季節ごとの制作上のこだわりが紹介されています。

Q6:「ポジティブアンクル」と「しあわせな秋」篇は同じシリーズですか?

どちらもアンクルトリスを中心にしたアニメーション広告ですが、作品タイトルと展開時期が異なります。「ポジティブアンクル」は2025年の夏・秋篇、「しあわせな秋」篇は2026年の季節シリーズに属します。

トリスハイボールのCMは、吉高由里子が出演した2010年からの実写シリーズ、2025年の永野芽郁による新ヒロイン企画を経て、2026年にはアンクルトリスを主役とするアニメーションシリーズへと展開しています。

2026年の最新作は、10月9日公開の「しあわせな秋」篇。春の桜、夏の花火、秋のサンマといった季節の情景を取り入れ、何気ない日常の幸せを表現しています。

歴代CMを楽しむなら、出演者だけでなく、アンクルトリスの表現方法やCMソング、商品の見せ方にも注目してみてください。1958年に誕生したキャラクターが、2026年の映像技術によって新しい魅力を見せていることこそ、トリスの広告が長く続いている理由の一つです。

今後もサントリーの公式広告ギャラリーで新作が公開される際には、出演者の変化だけでなく、季節の演出やアニメーションの進化にも注目したいところです。

同じカテゴリの記事

日向 美咲

映画ライター歴8年。劇場公開日と配信開始日を公式サイトで確認し、あらすじはネタバレの範囲を分けて構成しています。

おすすめの関連記事