『呪術廻戦』は、芥見下々によるダークファンタジー漫画で、人間の負の感情から生まれる「呪い」と、それを祓う呪術師たちの戦いを描いた作品だ。物語の中心となるのは、両面宿儺の指を取り込んだ高校生・虎杖悠仁。五条悟、伏黒恵、釘崎野薔薇ら東京都立呪術高等専門学校の仲間とともに、呪霊や呪詛師との過酷な戦いに身を投じていく。
物語は、五条悟と夏油傑の青春時代を描く「懐玉・玉折」、乙骨憂太が主人公の『劇場版 呪術廻戦 0』、虎杖の入学から始まる本編、そして多くの犠牲を生んだ「渋谷事変」、全国規模の殺し合いへと発展する「死滅回游」へと展開する。2024年9月には原作漫画が全271話で完結。2026年11月現在、テレビアニメ第3期「死滅回游 前編」が放送済みで、第4期「死滅回游 後編」も制作が進んでいる。
【まず全体像】呪術廻戦はどんな物語?あらすじと基本設定を解説

『呪術廻戦』の物語を理解するうえで欠かせないのが、呪いと人間の関係だ。
人間が抱える恐怖、憎悪、後悔、嫉妬といった負の感情は、呪力となって周囲に漏れ出す。その呪力が集まり、形を持った存在が呪霊である。一般人には見えない呪霊によって、人々は知らないうちに命を脅かされている。
呪術師は、呪力や生まれ持った術式を使って呪霊を祓う専門家だ。東京都立呪術高等専門学校は、そうした呪術師を育成する教育機関であり、学生たちも実際の任務に参加する。
物語の主人公・虎杖悠仁と両面宿儺主人公の虎杖悠仁は、並外れた身体能力を持つ高校生。祖父の見舞いを日課にしていた彼は、学校に保管されていた特級呪物「両面宿儺の指」をめぐる事件に巻き込まれる。
呪霊に襲われた仲間を救うため、虎杖は宿儺の指を飲み込む。普通の人間なら命を落とすほど危険な呪物だが、虎杖は宿儺の魂をその身に宿しても自我を保てる特異な存在だった。
こうして虎杖は、千年以上前に存在した呪いの王・両面宿儺の器となる。
宿儺は虎杖の味方ではない。虎杖の肉体を共有しながらも、独自の意思と目的を持ち、機会があれば主導権を奪おうとする危険な存在だ。
呪術界の上層部は虎杖を危険視し、死刑を決定する。しかし、五条悟の提案によって、宿儺の指をすべて取り込んだ後に処刑するという条件付きの猶予が与えられる。
虎杖は自分の命を終わらせる運命を背負いながら、呪術高専の仲間とともに戦い続けることになる。
作品の中心となる3つのテーマ- 正しい死とは何か:虎杖が祖父から受け継いだ価値観であり、物語全体を貫くテーマ。
- 人間と呪いの境界:真人や宿儺を通じて、人間の魂や悪意の本質が問われる。
- 強さと責任:五条悟や夏油傑を中心に、圧倒的な力を持つ者が何を守るべきかが描かれる。
単純な善悪の対決ではなく、登場人物それぞれの信念が衝突することが、この作品の大きな特徴だ。
【完全時系列】呪術廻戦ストーリーを年代順に整理!各編のあらすじ
『呪術廻戦』は、テレビアニメの放送順と作中の時間軸が一致しない部分がある。特に五条悟と夏油傑の過去を描く「懐玉・玉折」は、本編より約12年前の出来事だ。
最初に、物語の主要な出来事を時系列で整理しておこう。
- 2006年:懐玉・玉折編。五条悟と夏油傑の高専時代。
- 2017年12月24日:劇場版 呪術廻戦 0。乙骨憂太と祈本里香、夏油傑の百鬼夜行。
- 2018年6月:虎杖悠仁が宿儺の指を取り込み、呪術高専に入学。
- 2018年夏〜秋:呪胎戴天、幼魚と逆罰、京都姉妹校交流会、起首雷同などの事件。
- 2018年10月31日:渋谷事変。五条悟の封印と呪術界の崩壊が始まる。
- 2018年11月:死滅回游が本格化。虎杖、伏黒、乙骨らが各地の結界へ向かう。
時系列上、最初に位置するのが2006年の「懐玉・玉折」だ。
当時の五条悟と夏油傑は、東京都立呪術高等専門学校に通う学生だった。二人はともに優秀な呪術師で、互いを認め合う親友同士でもあった。
ある日、呪術界の要である天元から、星漿体・天内理子の護衛任務を依頼される。天元との同化を控えた天内を守ることが、呪術界の安定に関わる重要な任務だった。
しかし、伏黒甚爾という強力な術師殺しが暗殺に介入する。五条と夏油は甚爾との戦いに巻き込まれ、任務は取り返しのつかない結末を迎える。
この事件を通じて五条は大きく成長し、夏油は呪術師と非術師の関係について深い疑問を抱くようになる。
その後、夏油は呪詛師として道を踏み外し、五条とは異なる思想を持つようになる。
この過去編は、後の渋谷事変における五条の苦悩や、夏油の姿をした黒幕の存在を理解するための重要なエピソードだ。
劇場版 呪術廻戦 0:乙骨憂太と祈本里香の物語2017年12月24日を舞台とする『劇場版 呪術廻戦 0』は、テレビアニメ本編より前の出来事を描いた前日譚だ。
主人公は虎杖ではなく、乙骨憂太。幼なじみの祈本里香を交通事故で失った乙骨は、彼女が強大な怨霊となって自分に取り憑いたことで、周囲を巻き込む危険な存在になっていた。
五条悟に導かれた乙骨は呪術高専へ入学し、禪院真希、狗巻棘、パンダらと出会う。
そこで乙骨は、里香の呪いを解くために呪術師として成長していく。
一方、夏油傑は12月24日に百鬼夜行を実行すると宣言。呪術師だけの世界を作るため、一般人を排除しようとする。
乙骨と夏油の戦いは、五条と夏油の過去の因縁にも決着をつける重要な事件となった。
この作品を先に見ると、乙骨が本編の渋谷事変後に登場した際の立場や強さを理解しやすい。
呪胎戴天編:虎杖が呪術高専へ入学2018年6月、物語は虎杖悠仁の高校生活から始まる。
学校に保管されていた宿儺の指の封印が解け、呪霊が出現。伏黒恵と虎杖は、学校に取り残された仲間を救うために戦う。
虎杖は仲間を守るために宿儺の指を飲み込み、呪いの王を自分の体に受肉させてしまう。
その後、五条悟の判断によって東京都立呪術高等専門学校へ入学。伏黒や釘崎野薔薇とともに、呪霊討伐の任務をこなしていく。
しかし、特級呪霊との戦いで虎杖は命を落とすことになる。宿儺との契約によって復活した彼は、自分の生存を周囲に伏せたまま修業を続ける。
幼魚と逆罰編:真人と吉野順平の悲劇次に描かれるのが、特級呪霊・真人との戦いだ。
真人は人間の魂の形を変える術式「無為転変」を使う存在。人間を改造し、実験のように扱う冷酷な性格を持つ。
虎杖は学校で孤立していた吉野順平と知り合う。順平は真人と接触したことで呪いの世界に引き込まれ、虎杖とも交流するようになる。
しかし、真人の策略によって順平は命を落としてしまう。
目の前で救えなかった友人の死を経験した虎杖は、真人への怒りを強める。この出来事は、虎杖が呪いと戦う理由をより深く変える転換点となった。
京都姉妹校交流会編:虎杖と東堂の出会い京都府立呪術高等専門学校との交流会では、東京校と京都校の学生が競い合う。
京都校の東堂葵は、虎杖の実力を認め、独特の方法で戦闘技術を鍛える師匠のような存在になる。
また、交流会には特級呪霊・花御が乱入。学生たちは協力して強敵に立ち向かうことになる。
この編では、五条が呪術界の上層部と対立している背景や、学生たちの実力差、呪術師同士の複雑な関係も描かれる。
起首雷同編:呪胎九相図との戦い虎杖、伏黒、釘崎の3人が呪霊による事件を追う中で、呪胎九相図に関係する特級呪物の受肉体と対峙する。
虎杖と釘崎は、壊相・血塗との戦いを通じて、初めて自分たちの判断で強敵を倒す経験を積む。
一方、伏黒も自身の術式を大きく成長させる。
加えて、後の重要人物となる脹相との因縁も、この事件からつながっていく。
【登場人物の相関図】五条悟・虎杖・伏黒・釘崎の関係を整理
『呪術廻戦』は登場人物が多く、呪術高専の学生、教師、特級術師、呪詛師、呪霊が複雑に関係している。
特に重要なのは、虎杖を中心とする東京校の仲間と、彼らを取り巻く五条悟や乙骨憂太、両面宿儺、羂索の関係だ。
| 人物 | 所属・能力 | 虎杖との関係・役割 |
|---|---|---|
| 虎杖悠仁 | 東京校1年・宿儺の器 | 主人公。仲間を守るために呪術師となる |
| 両面宿儺 | 呪いの王・特級呪物 | 虎杖の体に宿る存在。最大級の脅威 |
| 五条悟 | 東京校教師・特級術師 | 虎杖の師匠。呪術界最強と称される人物 |
| 伏黒恵 | 東京校1年・十種影法術 | 虎杖の同級生で最初の協力者 |
| 釘崎野薔薇 | 東京校1年・芻霊呪法 | 虎杖、伏黒と行動する仲間 |
| 乙骨憂太 | 東京校の先輩・特級術師 | 劇場版0の主人公。渋谷事変後に虎杖と対峙 |
| 夏油傑 | 元東京校生徒・呪詛師 | 五条の親友だった人物。物語の大きな因縁を生む |
| 羂索 | 古代から暗躍する術師 | 夏油の肉体を利用し、死滅回游を仕組む黒幕 |
| 脹相 | 呪胎九相図の一人 | 虎杖との血縁に関わる重要人物 |
虎杖と宿儺は同じ体を共有しているが、考え方は正反対だ。
虎杖は人を救うことを重視し、宿儺は自分の欲望を最優先する。虎杖が人間としての尊厳を守ろうとするほど、宿儺の存在は大きな障害になる。
宿儺が伏黒恵に強い関心を示すことも、後の物語を左右する重要な伏線だ。
五条悟と夏油傑:最強の二人を分けたもの五条と夏油はかつて同じ理想を持つ親友だった。しかし、天内理子の事件を経て、二人の価値観は決定的に変わる。
五条は自分の力で呪術界を変える道を選び、夏油は非術師を排除するという極端な思想へ進んでしまう。
この関係は単なる過去の友情ではない。渋谷事変で五条が封印される展開や、夏油の肉体を使う羂索の暗躍にも直結している。
伏黒恵と釘崎野薔薇:虎杖を支える二人伏黒は冷静で合理的な判断を得意とし、釘崎は自分の信念を曲げない強さを持つ。
伏黒の十種影法術は式神を使った戦闘に優れ、釘崎の芻霊呪法は釘や金槌を使って対象にダメージを与える術式だ。
3人は性格も戦闘スタイルも異なるが、互いを認め合う仲間として成長していく。その関係性が、渋谷事変以降の過酷な展開に大きな意味を持つ。
【呪いと呪術の仕組み】呪力・術式・領域展開の違いとは?
『呪術廻戦』の戦闘を理解するには、呪力、術式、領域展開の違いを押さえる必要がある。
呪力とは何か呪力は、人間の負の感情から生じるエネルギーだ。
一般人も呪力を持っているが、その制御ができないため、無意識に漏れ出してしまう。漏れ出した呪力が蓄積することで呪霊が生まれる。
一方、呪術師は呪力を意識的に操り、身体能力の強化や術式の発動、呪具の使用などに利用する。
術式とは何か術式は、呪力を使って特定の効果を発揮する能力のことだ。
多くの呪術師は生まれつき固有の術式を持っており、能力の種類によって戦い方が大きく異なる。
- 無下限呪術:五条悟が使用する術式。空間を操る能力で、六眼との組み合わせによって圧倒的な戦闘力を発揮する。
- 十種影法術:伏黒恵が使用する術式。影を媒介にして式神を召喚する。
- 芻霊呪法:釘崎野薔薇の術式。釘や金槌、藁人形などを用いて攻撃する。
- 無為転変:真人の術式。魂に干渉し、肉体の形を変化させる。
- 呪霊操術:夏油傑が使用していた術式。祓った呪霊を取り込み、自在に操る。
なお、術式を持たない呪術師も存在する。呪力の扱い方や身体能力、呪具の使用によって戦う者もいるため、術式の有無だけで強さが決まるわけではない。
領域展開とは何か領域展開は、術式を付与した生得領域を結界によって具現化する高度な技術だ。
領域内では、基本的に術式の効果が必中となる。通常の戦闘とは異なる特殊なルールが適用されるため、使用できる術師は限られる。
代表例は次のとおりだ。
- 無量空処:五条悟の領域展開。相手に膨大な情報を流し込み、行動を困難にする。
- 伏魔御厨子:両面宿儺の領域展開。広範囲に斬撃を浴びせる。
- 自閉円頓裹:真人の領域展開。魂に干渉する術式の必中効果を発揮する。
- 嵌合暗翳庭:伏黒恵の未完成の領域展開。影を利用した戦闘を強化する。
このほか、反転術式や簡易領域、縛りなどの技術も登場する。
反転術式は負のエネルギーから正のエネルギーを生み出す高度な技術で、身体の治療などに使われる。簡易領域は領域展開への対抗手段の一つだ。
『呪術廻戦』の戦闘は単純な力比べではない。術式の相性、呪力の消費量、領域の完成度、縛りの条件などが勝敗を左右する。戦闘シーンの細かな駆け引きが作品の大きな魅力となっている。
【最大の転換点】渋谷事変の結末と死滅回游のあらすじ
ここからは物語の重大なネタバレを含む。
渋谷事変:2018年10月31日、五条悟が封印される渋谷事変は、2018年10月31日のハロウィーンに発生した大規模な呪術テロだ。
渋谷駅周辺に帳が降ろされ、多数の一般人が閉じ込められる。呪霊たちの狙いは、最強の呪術師である五条悟を孤立させ、獄門疆によって封印することだった。
五条は漏瑚、花御、脹相らと交戦し、圧倒的な実力を見せる。しかし、夏油傑の姿をした人物が現れたことで、五条は動揺する。
目の前にいるのは、かつて自分の手で葬ったはずの親友・夏油傑だった。
だが、その正体は夏油本人ではない。肉体を乗っ取っている古代の術師・羂索だった。
五条は獄門疆に封印され、呪術師たちは最大の後ろ盾を失う。
宿儺の暴走と渋谷の壊滅五条の封印後も戦闘は続き、虎杖は脹相との戦いで追い詰められる。
その後、宿儺の指を大量に取り込まされたことで、宿儺が肉体の主導権を握る。宿儺は圧倒的な力を見せ、漏瑚との戦いや魔虚羅との戦いを通じて渋谷に甚大な被害をもたらす。
虎杖が意識を取り戻したとき、目の前に広がっていたのは、自分の体を使って引き起こされた惨状だった。
さらに七海建人は真人に倒され、釘崎野薔薇も真人との戦闘で致命傷を負う。
虎杖は精神的に追い詰められながらも、東堂葵の助けを受けて真人との決戦に挑む。
最終的に真人は羂索に取り込まれ、渋谷事変は呪術界全体を巻き込む新たな混乱へと発展する。
渋谷事変の結末が意味するもの渋谷事変の最大の影響は、五条悟の不在だけではない。
- 呪術界の秩序が大きく崩れる。
- 虎杖悠仁の死刑執行猶予が取り消される。
- 乙骨憂太が虎杖の死刑執行人に任命される。
- 羂索が大量の非術師に術式を与え、死滅回游を始動させる。
- 呪術師たちは五条の復活と一般人の救出を目指すことになる。
つまり、渋谷事変は一つの事件の終わりであると同時に、作品後半の大規模な戦いの始まりでもある。
死滅回游編:羂索が仕組んだ全国規模の殺し合い死滅回游は、羂索が仕組んだ呪術的な大規模儀式だ。
全国10か所の結界コロニーを舞台に、術式を持つ者たちが泳者(プレイヤー)として参加させられる。
このゲームは単純な勝ち残り戦ではない。参加者には厳しいルールが課され、違反すれば術式を剥奪される危険がある。
特に重要な総則は次のとおりだ。
- 術式が覚醒した泳者は19日以内に参加を宣誓しなければならない。
- 他の泳者の命を絶つことでポイントを獲得する。
- 原則として術師は5点、非術師は1点とされる。
- 自分自身のポイントを除いた100点を消費すれば、新しいルールを追加できる。
- 19日以内にポイントの変動がない場合、術式を剥奪される。
この仕組みを利用し、虎杖たちはゲームのルールを変更して、殺し合いに巻き込まれた人々を救おうとする。
東京第1結界:虎杖と伏黒がそれぞれ戦う虎杖と伏黒は、死滅回游のルールを変更するために東京第1結界へ向かう。
二人の目標は、100ポイントを持つ日車寛見を仲間に引き入れることだった。
虎杖は日車と対峙し、渋谷事変で起きた大量殺人について自らの責任を認める。その姿を見た日車は考えを改め、協力を決意する。
その結果、ポイントを他の泳者へ譲渡できる新ルールが追加される。
一方、伏黒は過去の術師であるレジィ・スターらと戦い、死闘の末に勝利する。
仙台結界:乙骨憂太の圧倒的な実力虎杖たちと別行動を取る乙骨は、仙台結界で複数の強敵と戦う。
ドルゥヴ・ラクダワラ、黒沐死、石流龍、烏鷺亨子らとの戦闘は、死滅回游の中でも特に激しい戦いの一つだ。
乙骨はリカの力や反転術式などを駆使して勝利し、190ポイントを獲得する。
東京第1結界での虎杖たちの戦いとは異なり、乙骨の戦闘では特級術師としての実力と判断力が際立つ。
死滅回游の先にある重要人物たち死滅回游は、虎杖と伏黒だけの物語ではない。
秤金次と鹿紫雲一の対決、禪院真希の覚醒、脹相と九十九由基による天元の護衛など、複数の戦線が同時進行する。
加えて、伏黒の姉・津美紀を救うこと、五条の封印を解除すること、羂索の計画を止めることが、それぞれの戦いを結び付ける目的となっていく。
死滅回游の本質は、単なるバトルロイヤルではなく、呪術界の仕組みそのものを変えようとする羂索の計画にある。
【原作漫画は完結】最終回271話の結末と2026年アニメ第3期・第4期の最新状況
ここからは原作漫画の最終盤に関する重大なネタバレを含む。アニメだけを追っている人は注意してほしい。
原作漫画は2024年9月30日に完結『呪術廻戦』は、2018年3月に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始し、2024年9月30日発売の同誌44号に掲載された第271話「これから」で完結した。
約6年半にわたる連載で、単行本は全30巻。集英社の公式情報では、シリーズ累計発行部数はデジタル版を含めて1億5,000万部を突破している。
最終巻となる第30巻は2024年12月25日に発売された。
最終盤の展開:宿儺との決戦と虎杖たちの運命死滅回游の後、物語は新宿決戦へと進む。
五条悟は両面宿儺と激突し、呪術師側の最大戦力として戦う。しかし、激しい戦闘の末に五条は命を落とす。
その後、乙骨憂太、鹿紫雲一、秤金次、真希、日車らが次々と宿儺に挑む。
最終局面では、虎杖が宿儺と伏黒の魂の境界に干渉する術式と領域展開を使い、宿儺を伏黒の肉体から引き剥がそうとする。
釘崎野薔薇も復帰し、宿儺の指に対する共鳴りによって決着を後押しする。
第268話で宿儺との戦いに決着がつき、伏黒は救出される。虎杖、伏黒、釘崎の3人は再びそろい、最終話では新たな任務に向かう姿が描かれた。
最終話のラストでは、物語の冒頭を思わせる宿儺の指が登場する。これは、呪いの存在が簡単には消えないことを印象付ける演出となっている。
2026年のテレビアニメ第3期「死滅回游 前編」アニメ第3期「死滅回游 前編」は、2026年1月8日からMBS・TBS系列28局で放送された。
渋谷事変後の虎杖が抱える罪悪感や、乙骨憂太との対決から物語が始まり、五条の復活と津美紀の救出を目指して死滅回游に参加していく。
第3期は全12話で構成され、最終回となる第59話「仙台結界」は2026年3月26日に放送。特別尺の27分拡大版として展開された。
最終回では乙骨が仙台結界で石流龍や烏鷺亨子らと激しい戦いを繰り広げ、死滅回游の新たな局面へとつながる。
2026年のアニメ第4期「死滅回游 後編」は制作決定済み2026年11月2日現在、テレビアニメ第4期「死滅回游 後編」は制作が決定している。
公式サイトでは2026年6月19日にティザーPVが公開され、8月29日にはスーパーティザービジュアルも解禁された。
公開された映像には、秤金次と鹿紫雲一の戦い、禪院真希の活躍、脹相や九十九由基、虎杖や伏黒らの姿が描かれている。
また、第4期では「死滅回游 前編」で演出・副監督を担当した佐藤威が新たに監督を務めることも発表された。
ただし、2026年11月2日時点では、第4期の具体的な放送開始日や放送時期は公式発表されていない。制作決定、ティザーPV公開、放送日決定はそれぞれ別の情報として理解しておきたい。
2026年は本編完結後のスピンオフ『呪術廻戦≡』にも注目本編の完結後には、芥見下々が原作、岩崎優次が作画を担当する『呪術廻戦≡(モジュロ)』も展開された。
舞台は死滅回游から68年後の2086年。地球外生命体シムリア星人の出現をきっかけに、乙骨真剣と乙骨憂花らが新たな問題に直面する近未来スピンオフだ。
2025年9月に週刊少年ジャンプで短期集中連載が始まり、2026年3月9日に最終話を迎えた。単行本は全3巻で、最終巻は2026年5月1日に発売されている。
したがって、2026年現在の作品展開は、本編漫画の完結、スピンオフの完結、テレビアニメの続編制作という3つに分けて理解すると分かりやすい。
【プロの結論】呪術廻戦をより深く理解するための3つのポイント
『呪術廻戦』を読み解くうえで、特に重要なのは次の3点だ。
1. 時系列と公開順を混同しない「懐玉・玉折」は物語上の過去を描くエピソードだが、アニメでは第2期の冒頭に配置されている。また、『劇場版 呪術廻戦 0』は本編より前の出来事を描いている。
初めて作品に触れる人は、アニメ第1期から第2期、第3期へと放送順に見ると理解しやすい。五条と夏油の関係を先に知りたい人は、劇場版総集編「懐玉・玉折」から見直す方法もある。
2. 五条悟と夏油傑の関係を押さえる五条と夏油の関係を理解すると、渋谷事変の意味が大きく変わる。
五条が封印された際に動揺した理由は、単に敵の策略にはまったからではない。親友だった夏油の姿を目の前にしたことが、精神的な隙を生んだのだ。
この過去の出来事が、現在の物語の展開に直接つながっている。
3. 死滅回游はルールと目的を理解すると分かりやすい死滅回游は、登場人物や戦闘が多く、初見では複雑に感じやすい章だ。
しかし、五条の復活、津美紀の救出、羂索の計画阻止という目的を意識すると、虎杖や伏黒、乙骨らがなぜ各コロニーで戦っているのかが整理できる。
ポイント制度やルール追加の仕組みも理解しておけば、戦闘だけでなく、登場人物同士の交渉や判断の意味まで把握できる。
【呪術廻戦のあらすじ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:呪術廻戦は全部で何話・何巻ありますか?
A1:原作漫画は全271話で完結しており、単行本は全30巻です。最終話は第271話「これから」で、2024年9月30日発売の週刊少年ジャンプ44号に掲載されました。
Q2:呪術廻戦はどの順番で見るのがおすすめですか?
A2:初めて見る人は、テレビアニメ第1期、劇場版 呪術廻戦 0、第2期、第3期の順がおすすめです。作中の時系列で見るなら、懐玉・玉折、劇場版0、本編第1期、渋谷事変、死滅回游の順になります。
Q3:宿儺の指は全部で何本ありますか?
A3:両面宿儺の指は全部で20本あります。特級呪物として保管されており、虎杖悠仁はその指を取り込むことで宿儺の器となりました。
Q4:五条悟は渋谷事変で死亡しますか?
A4:渋谷事変では死亡せず、獄門疆に封印されます。ただし、原作漫画の後半に描かれる宿儺との新宿決戦で命を落とします。
Q5:釘崎野薔薇は死亡したのでしょうか?
A5:渋谷事変では真人の攻撃によって致命傷を負い、生死不明の状態になります。しかし、原作終盤で復帰し、宿儺との最終決戦にも関わります。
Q6:呪術廻戦のアニメ第4期はいつから放送されますか?
A6:2026年11月2日時点で、第4期「死滅回游 後編」の制作は決定しています。ティザーPVとスーパーティザービジュアルも公開されていますが、具体的な放送開始日は公式発表されていません。
Q7:死滅回游は原作漫画で完結していますか?
A7:はい。死滅回游以降の新宿決戦まで描かれ、原作は第271話で完結しています。アニメでは第3期「死滅回游 前編」が放送済みで、第4期「死滅回游 後編」の制作が進められています。
『呪術廻戦』は、虎杖悠仁が両面宿儺の指を取り込んだことから始まる、呪いと人間の壮絶な戦いを描いた作品だ。
五条悟と夏油傑の過去、乙骨憂太の物語、虎杖たちの呪術高専での日々、そして渋谷事変と死滅回游。各編は独立した戦いでありながら、人物の過去や思想、呪術界の構造を通じて密接につながっている。
原作漫画は2024年に全30巻で完結したが、2026年現在もアニメ第3期の放送後、第4期「死滅回游 後編」の制作が進められている。加えて、近未来を舞台にした『呪術廻戦≡』も完結し、作品世界は新たな広がりを見せた。
これから作品を楽しむ人は、まず虎杖と宿儺の関係、五条と夏油の過去、渋谷事変の結末を押さえておくとよい。そこから死滅回游のルールと登場人物の目的を理解すれば、複雑に絡み合う物語の全体像が見えてくる。
『呪術廻戦』の魅力は、強力な術式や迫力ある戦闘だけではない。大切な人を守るために何を選び、どのような結末を受け入れるのか。登場人物たちが背負う選択と葛藤こそが、完結後も読者の心に残る理由となっている。
主な事実確認資料